アイオワ大学図書館が、同大学のOffice of Provostと共に、オープンアクセス(OA)への掲載料を支援する基金を設立したとのことです。この基金は大学図書館により管理され、OA誌での掲載については3,000ドルを上限に、“ハイブリッド”OA誌(著者がOA料金を支払うとその記事がOAになる雑誌)での掲載については1,500ドルを上限に、掲載料を助成するという形のようです。
2013年4月19日、科学技術政策研究所(NISTEP)は、「大学の論文生産に関するインプット・アウトプット分析―Web of Scienceと科学技術研究調査を使った試み―」を公表しました。
NISTEPの説明によると、この調査は、日本の大学の自然科学分野における論文生産活動について、Web of Scienceの論文データと科学技術研究調査の研究者数・研究費データを大学ごとに集計したパネルデータに、大学間の違いをみる回帰分析と大学内の時点間の違いをみる回帰分析を適用し、研究者数・研究費(インプット)と論文数(アウトプット)の関係の検証したものとのことです。
「大学の論文生産に関するインプット・アウトプット分析 ―Web of Scienceと科学技術研究調査を使った試み―」[Discussion Paper No.89]の結果公表について (NISTEP 2013/4/19付けの記事) http://www.nistep.go.jp/archives/8945
2013年3月18-19日に、OCLC Researchとペンシルバニア大学図書館の主催で開催されたイベント“MOOCs and Libraries: Massive Opportunity or Overwhelming Challenge?”の講演動画、講演資料等の記録が、OCLC Researchのブログ“Hangintogether”でまとめられています。
2013年4月17日、米国議会図書館が、長年にわたる歴史的録音の保存事業を評価され、グラミー賞の特別賞"Grammys on the Hill Award"を受賞したと報じられています。記事によると、"Grammys on the Hill Award"は、音楽業界と米国ワシントンD.C.の政治の世界とを結ぶための賞とのことです。
米国のペンシルバニア州立大学が、東京電力福島第一原子力発電所の事故の直後に同大学の図書館が行った、スリーマイル島原子力発電所事故資料のアーカイブコレクションの電子化作業について、記事を掲載しています。同大学のEngineering Libraryは、1979年におきたスリーマイル島原子力発電所事故の除染作業の報告書、ビデオ、写真等を多数保存しており、"Three Mile Island 2 (TMI-2) Recovery and Decontamination Collection"を構築しています。記事は、東京電力の科学者・技術者が利用しやすい形で資料を届けるために、東京電力が閲覧を希望したレポートの電子化作業を行った当時の状況を振り返った内容となっています。
それによると、AR等を利用することで図書館ツアーをこれまで以上に充実した内容にできたり、メイカースペースで作業内容の確認しながら作業できたりする。あるいは、イベントやビデオチュートリアルを録画したり、リアルタイムでのOCRやTTS(Text to Speeach)の提供、利用者と異なる言語で会話しても翻訳機能で意思疎通が可能になるだろうとあります。
米国国立公文書館(NARA)と米国議会図書館(LC)とは何が違うのか?“What’s the Difference Between the National Archives and the Library of Congress?”と題して、NARAのStephanie Greenhut氏とLCのStephen Wesson氏が、共著でブログ記事を書き、公開しています。記事は、両機関が運営する教育関係者等向けのそれぞれのブログに掲載されています。
これは、IIPCがスポンサーとなって2012年11月26日から30日にかけてBnFで開催されたワークショップ“How to Fit In?: Integrating a web archiving program in your organization”に関する資料です。ワークショップはウェブアーカイブの運用における課題や方法を検証する目的で開催されたもので、BnFの職員が様々な観点から自組織の運用について語っています。また、BnFとは異なる視点から話題を提供するために、英国図書館も報告を行なったようです。