アーカイブ - 2013年 4月 19日

米国議会図書館が歴史的録音の保存事業を評価され"Grammys on the Hill Award"を受賞

2013年4月17日、米国議会図書館が、長年にわたる歴史的録音の保存事業を評価され、グラミー賞の特別賞"Grammys on the Hill Award"を受賞したと報じられています。記事によると、"Grammys on the Hill Award"は、音楽業界と米国ワシントンD.C.の政治の世界とを結ぶための賞とのことです。

James H. Billington (GRAMMY 2013/4/18付け)
http://www.grammy.com/photos/james-h-billington

Library of Congress wins special Grammy Award (Associated Press 2013/4/18付け記事)
http://hosted.ap.org/dynamic/stories/U/US_GRAMMYS_IN_WASHINGTON?SITE=AP&SECTION=HOME&TEMPLATE=DEFAULT

Library of Congress wins special Grammy Award for work to preserve historic audio recordings(Washington Post 2013/4/18付け記事)

PeerJが条件付きで学部生の投稿料を無料に 2013年内のみ試行実施

2013年4月16日、生涯投稿料モデルのオープンアクセス誌PeerJが、学部生を対象にした支援プログラムを発表しました。

具体的には、PeerJへの投稿論文の研究が行なわれた時に学部生だった著者の投稿料を無料にするというものです。ただし条件があり、その論文が複数著者によるもので、その著者の中には通常会員が含まれていること、また、通常と同様の査読を通過する必要があるとのことです。このプログラムはパイロット的に2013年のみ実施されます。

このプログラム実施の背景には、学部生にとっては99ドルの投稿料も高く、多くの学生が多額のローンを背負って卒業している現状があるとされています。

PeerJ Supports Undergraduate Authors (PeerJ 2013/4/16付けの記事)
http://blog.peerj.com/post/48113204454/peerj-supports-undergraduate-authors

ペンシルバニア州立大学による、スリーマイル島原子力発電所事故資料の電子化作業(記事紹介)

米国のペンシルバニア州立大学が、東京電力福島第一原子力発電所の事故の直後に同大学の図書館が行った、スリーマイル島原子力発電所事故資料のアーカイブコレクションの電子化作業について、記事を掲載しています。同大学のEngineering Libraryは、1979年におきたスリーマイル島原子力発電所事故の除染作業の報告書、ビデオ、写真等を多数保存しており、"Three Mile Island 2 (TMI-2) Recovery and Decontamination Collection"を構築しています。記事は、東京電力の科学者・技術者が利用しやすい形で資料を届けるために、東京電力が閲覧を希望したレポートの電子化作業を行った当時の状況を振り返った内容となっています。

Penn State digitizes critical data to aid in Fukushima cleanup (Pennsylvania State University 2013/4/11付けの記事)
http://current.it.psu.edu/article/penn-state-uses-library-technologies-help-japan-after-nuclear-disaster

図書館員が“Google Glass”を使ってできる7つのこと(記事紹介)

メガネ型のウェアラブルコンピュータ“Google Glass”が話題になっていますが、そのGoogle Glassを図書館員が活用する場合に考えらえれる7つのケースを、ブログ“iLibrarian”が紹介しています。

それによると、AR等を利用することで図書館ツアーをこれまで以上に充実した内容にできたり、メイカースペースで作業内容の確認しながら作業できたりする。あるいは、イベントやビデオチュートリアルを録画したり、リアルタイムでのOCRやTTS(Text to Speeach)の提供、利用者と異なる言語で会話しても翻訳機能で意思疎通が可能になるだろうとあります。

7 Things Libraries Can Do with Google Glass (iLibrarian 2013/4/18付けの記事)
http://oedb.org/blogs/ilibrarian/2013/6-things-libraries-can-do-with-google-glass/

ニューヨークアート資料コンソーシアム(NYARC)、デジタル時代のアート資料収集に関する報告書を公表

ニューヨークアート資料コンソーシアム(NYARC)が、アンドリュー・メロン財団の助成を受けて実施してきた、美術館関係のボーンデジタル資料の収集・保存に関する調査について、ファイナルレポート等の資料が公表されていました。

調査は、“Re-framing Collections for a Digital Age”と題して、これらの図書館が収集している資料がボーンデジタルとなっている状況を踏まえ、実施されてきたものです。

ファイナルレポートには、この調査中の提出物のリストやコンサルタントによる提言を受けてNYARCが実施したことのリスト等がまとめられているようです。またあわせて、コンサルタントのリコメンデーション等の資料も公開されています。

なお、NYARCは現在、The Brooklyn Museum、The Frick Collection、The Museum of Modern Artの図書館からなるコンソーシアムです。

Readying for Reframing: Reports on Web Archiving (NYARC, 公表日不明)
http://nyarc.org/content/readying-reframing-reports-web-archiving

最終報告書

出版デジタル機構、電子書店へ電子化コンテンツの定期配信を開始

2013年4月19日、株式会社出版デジタル機構が電子化コンテンツの電子書店への定期配信を開始したと発表しました。

これは、経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ)によって電子化されたタイトルを中心に、みすず書房、講談社、スリーエーネットワーク、山陰中央新報社からの合計78タイトルを「GALAPAGOS STORE」「紀伊國屋書店 Kinoppy」「koboイーブックストア」等の様々な電子書店へ配信するというものです。

2013年4月、出版デジタル機構、定期配信開始
みすず書房、講談社、スリーエーネットワーク、山陰中央新報社
4月19日(金)より78タイトルを配信 (株式会社出版デジタル機構 2013/4/19付けプレスリリース)
http://www.pubridge.jp/wp/wp-content/uploads/2013/04/pressrelease2013041901.pdf

“EPUB3と相互運用可能な電子書籍の将来について図書館が知っておくべきこと” NISOのバーチャルカンファレンス資料

2013年4月17日に、米国情報標準化機構(NISO)が“EPUB3 and the Future of Interoperable E-books: What Libraries Need to Know”と題したバーチャルカンファレンスを開催しました。その一部のスライドが公開されています。

NISO Virtual Conference: EPUB3 and the Future of Interoperable E-books: What Libraries Need to Know (NISO)
http://www.niso.org/news/events/2013/virtual/epub3

Slides From: NISO’s “EPUB3 and the Future of Interoperable E-books: What Libraries Need to Know” Virtual Conference (INFOdocket 2013/4/18付けの記事)

“NARAとLCはどう違うの?”両機関の教育担当のスタッフがブログで解説

米国国立公文書館(NARA)と米国議会図書館(LC)とは何が違うのか?“What’s the Difference Between the National Archives and the Library of Congress?”と題して、NARAのStephanie Greenhut氏とLCのStephen Wesson氏が、共著でブログ記事を書き、公開しています。記事は、両機関が運営する教育関係者等向けのそれぞれのブログに掲載されています。

両機関の共通項と相違点を簡単に説明するとともに、あわせてそれぞれの教育関係者向けサイトが紹介されています。

■NARA
ブログ“Education Updates”
What’s the Difference Between the National Archives and the Library of Congress? (NARA, 2013/4/18)
http://blogs.archives.gov/education/2013/04/18/difference-library-of-congress-and-national-archives/

“Education Updates”の紹介とブロガー

フランス国立図書館のウェブアーカイブ事業の現状―IIPCの2012年ワークショップ資料から

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)のウェブサイトで、フランス国立図書館(BNF)によるウェブアーカイブ事業の実情や同国における電子納本に関する文献リストをまとめた資料等4点が公開されています。

これは、IIPCがスポンサーとなって2012年11月26日から30日にかけてBnFで開催されたワークショップ“How to Fit In?: Integrating a web archiving program in your organization”に関する資料です。ワークショップはウェブアーカイブの運用における課題や方法を検証する目的で開催されたもので、BnFの職員が様々な観点から自組織の運用について語っています。また、BnFとは異なる視点から話題を提供するために、英国図書館も報告を行なったようです。

公開されている資料は2012年11月時点のものもありますが、ワークショップのレポートは2013年4月付けとなっています。

HOW TO FIT IN? INTEGRATING A WEB ARCHIVING PROGRAM IN YOUR ORGANIZATION (IIPC)

米国デジタル公共図書館、ベータ版公開

2013年4月18日、米国デジタル公共図書館(Digital Public Library of America:DPLA)のベータ版が公開されました。米国の文書館・図書館・博物館・文化遺産機関の所蔵資料(ベータ版公開時点では240万点)を広く一般へ提供するためのポータルサイトです。

資料は、キーワード検索はもとより、マップ、タイムラインを使った視覚的なブラウジングも可能です。開発者向けにAPIが公開されおり、既にEuropeanaとDPLAを横断検索できるツール等も提供されています。また、コンテンツ提供機関との共同による7点のバーチャル展示も公開されています。

Digital Public Library of America
http://dp.la/

Digital Public Library of America (DPLA) Launches Today(Digital Public Library of America 2013/4/18付けの記事)
http://dp.la/info/2013/04/18/digital-public-library-of-america-dpla-launches-today/