アーカイブ - 2013年 2月

2月 13日

ほぼボランティア運営による中国専門図書館 シンガポールのチャイナタウンに登場

2013年1月31日、シンガポール国立図書館委員会(NLB)は、同国のチャイナタウンの中心部に地域住民主体の図書館を設置したと発表しました。

これは、Kwan Im Thong Hood Cho TempleとCP1 Pte Ltdの資金援助により実現したもので、ボランティアが運営して利用者がセルフサービスで利用する、同国では新しいタイプの図書館です。同館は、中国の芸術と文化に関する図書と視聴覚資料を主に所蔵しているとのことです。

手助けが必要な利用者は、備付けのホットラインを通じて図書館員(cyber librarian)に質問することができ、貸出の際は館内の自動貸出機等を利用することになっているようです。

NLB's First Community-Supported Library on Chinese Arts and Culture (National Library Board 2013/1/31付けの記事)

国際STM出版社協会、統合検索サービス提供者に対する推奨事項を発表

国際STM出版社協会(STM)が、2013年1月付けで、“STM Best Practice Recommendations for Federated Search of Copyright-Protected Works”と題した文書を公表しています。統合検索(federated search)サービスの提供者に対して、出版社側からの推奨事項を9点示したものです。

その背景には、出版社の、統合検索サービス提供者からの合法的なアクセスとそうでないものを区別したいという問題意識があるようです。文書では、統合検索サービス提供者からのアクセスのなかに許可されてないIPアドレスが見つかったことや、同じく許可されていないIPアドレスからのテキストマイニングによって出版社のシステムのパフォーマンス低下を招いたことがあったと報告されています。

STM Best Practice Recommendations for Federated Search of Copyright-Protected Works(PDF:3ページ)
http://www.stm-assoc.org/2013_01_14_STM_Best_Practice_Federated_Search_Copyright_Works.pdf

ARL主催の図書館評価に関する会議で優秀賞に選ばれたポスター9点が発表

北米研究図書館協会(ARL)が、2012年10月に開催した図書館評価をテーマとする会議“Library Assessment Conference”におけるポスターセッションの優秀作品9点を発表しました。それ以外も含めて、全86点のポスターのPDFファイルが同会議のウェブサイトで公開されています。

優秀作品では、学生の図書館の利用と成績の関係、情報リテラシーに関するRAILSプロジェクト、評価に関するウェブページの内容分析、図書館と学生在籍率との関わり、カウンターで利用者がたらい回しになってしまうことの改善、オープンソースの評価分析ツールSuma、カードソートによる図書館ウェブサイトの設計など、様々な取組が紹介されています。

Library Assessment Conference Award-Winning Posters Now Online(ARL 2013/2/12付けニュース)
http://www.arl.org/news/pr/library-assessment-conference-award-winning-posters-12feb13.shtml

2012 Poster Presentations(Library Assessment Conference)

生涯投稿料モデルを採用したオープンアクセス誌PeerJが創刊

2013年2月12日、生涯投稿料モデルを打ち出したオープンアクセス誌PeerJが創刊しました。まずは30数本の論文をウェブサイトで公開しています(トップページには時系列順に論文が並べられています)。ブログに掲載した創刊の挨拶のなかで、PeerJのビジョンや4つの目標について述べられています。

PeerJ
https://peerj.com/

How long is a piece of loop?(第1本目の論文)
https://peerj.com/articles/1/

The Launch of PeerJ(PeerJ Blog 2013/2/12付け記事)
http://blog.peerj.com/post/42920112598/launch-of-peerj

Some of the Innovations of the PeerJ Publication Platform(PeerJ Blog 2013/2/12付け記事)
http://blog.peerj.com/post/42920094844/peerj-functionality

Open Access Journal PeerJ Publishes First Articles(The Digital Shift 2013/2/12付け記事)

LC、デジタル情報保存関係の用語集“National Digital Stewardship Alliance glossary”を公開

国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance;NDSA)が、デジタル情報保存関係の用語集“National Digital Stewardship Alliance glossary”を作成し、公開しました。NDSAは、2011年に、米国議会図書館(LC)によって結成されたものです。

NDSA Levels of Preservation Glossary
http://www.digitalpreservation.gov/ndsa/ndsa-glossary.html

The Release of the NDSA Digital Stewardship Glossary(The Signal 2013/2/11付け記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2013/02/the-release-of-the-ndsa-digital-stewardship-glossary/

参考:
E1170 - デジタル情報保存プログラムNDIIPP,設立から10年の報告書
http://current.ndl.go.jp/e1170

2月 12日

内容分析から探る、図書館員がブログを書く目的(文献紹介)

First Monday誌の2013年2月号(18巻4号)に、米ミズーリ大学准教授のGrace M. Jackson-Brown氏による“Content Analysis Study of Librarian Blogs: Professional Development and Other Uses”という記事が掲載されています。

これは、図書館員の著名なブログを12個選び、その内容分析を通して、ブログがどのように、専門職としての成長、図書館の政治的アドヴォカシー、研究や情報発信などに用いられているかを調査したものです。併せて、ブログの著者に対する非構造化インタビューを行い、彼らが自身のブログの役割をどのように考えているかを探っています。

2013年ALA冬季大会を“Tech”に振りかえるイベントの動画・資料が公開

2013年1月25日~29日に米国のシアトルで米国図書館協会(ALA)冬季大会が開催されました。その内容を、図書館システム、ディスカバリサービス、電子書籍といった観点から振り返るイベントが2月8日に開かれ、Jason Griffey、Marshall Breeding、Sue Polankaの三氏が報告を行いました。その動画と資料が公開されています。また、Polanka氏は、自身のブログで電子書籍関連のニュースをまとめてもいます。

Archive of the 2013 ALA Midwinter Tech Wrapup(ALA TechSource 2013/2/8付け記事)
http://www.alatechsource.org/blog/2013/02/archive-of-the-2013-ala-midwinter-tech-wrapup.html

Register Now for the FREE ALA Midwinter Tech Wrapup(ALA TechSource 2013/2/4付け記事)
http://www.alatechsource.org/blog/2013/02/register-now-for-the-free-ala-midwinter-tech-wrapup.html

IFLA、図書館による電子書籍貸出のための原則を公表

2013年2月8日、国際図書館連盟(IFLA)は、“IFLA Principles for Library eLending”を公表しました。これは、2012年5月に公表された図書館における電子書籍等の貸出をテーマとする背景報告書を踏まえて作成されたもので、2013年2月に開催されたIFLAの理事会で承認されたものとのことです。

この原則では、ダウンロード可能な電子書籍コンテンツの提供を考えている図書館に対して、出版社等とのライセンス契約で交渉する上で考慮すべき点等についてをまとめたガイドになっているとのことです。

IFLA Principles for Library eLending 
http://www.ifla.org/node/7418

IFLA launches principles, research and advice for eLending in Libraries (IFLA 2013/2/8付けの記事)
http://www.ifla.org/news/ifla-launches-principles-research-and-advice-for-elending-in-libraries

参考:
国際図書館連盟(IFLA)、デジタル資料の貸出をテーマとするペーパーを公表

「全英図書館の日」に英国内各地でイベントが開催される

2013年2月9日、英国では第2回目となる「全英図書館の日」(National Libraries Day)を迎え、各地でイベントが開催されました。財政難により18ある図書館のうち10館の閉鎖を検討している英国北部ニューカッスルでは、作家や俳優らが集まり予算削減への抗議活動等が行われたり、作家等の団体がTwitterのハッシュタグ“#LoveLibraries”を利用し、図書館に対するミニラブレターを発信するよう呼び掛ける等の企画があったようです。

National Libraries Day
http://www.nationallibrariesday.org.uk/

National Libraries Day (CILIP 2013/2/11付けの記事)
http://www.cilip.org.uk/news-media/Pages/news130211.aspx

National Libraries Day celebrates beleaguered services (Gurdian 2013/2/9付けの記事)
http://www.guardian.co.uk/books/culture-cuts-blog/2013/feb/09/national-libraries-day-beleaguered-service

国立国会図書館レファレンス協同データベースがリニューアル

2013年2月12日、国立国会図書館のレファレンス協同データベースが新システムへ移行しました。検索レスポンスの向上、ファセット検索機能の導入、「拍手!」ボタンやソーシャルメディアボタンの設置、検索APIの拡充、などが行われています。(※2013/2/12現在、ソーシャルメディアボタンは動作確認中。)

レファレンス協同データベース
http://crd.ndl.go.jp/

システムリプレースについて(2013年2月実施予定)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/replace_201302.html

参考:
国立国会図書館、2013年2月にレファレンス協同データベースのシステムリプレースを実施予定
http://current.ndl.go.jp/node/22466

米国アーキビスト協会、ウェブアーカイビングに関するラウンドテーブルを設置

米国アーキビスト協会(SAA)が、ウェブアーカイビングに関するラウンドテーブル(Web Archiving Roundtable)を設置し、2013年2月上旬からブログやTwitterで情報発信を開始しています。ラウンドテーブルは1月26日付けで設置された模様で、その目的は、ウェブ情報の選択・評価・収集・管理・保存においてアーキビストが直面する課題についてアドヴォカシーや意識向上を行うこととされています。

Web Archiving Roundtable(SAA)
http://saa.archivists.org/4DCGI/committees/SAATBL-WEBRT.html?Action=Show_Comm_Detail&CommCode=SAA**TBL-WEBRT&

ミシガン州立大学図書館の蔵書5万冊がGoogle Booksでデジタル化へ

米国ミシガン州立大学図書館の約5万冊の図書が、Google Booksプロジェクトによってデジタル化されることが発表されました。これは同大学も参加している五大湖沿岸の大学コンソーシアム“Committee on Institutional Cooperation(CIC)”とGoogleとの間で2007年に交わされた合意に基づくものです。図書の受渡が2013年2月12日に始まり、2014年夏まで続く予定となっています。デジタル化された資料はHathiTrustでも利用可能になります。

Digitization with Google(Michigan State University 2013/2/7付けニュース)
http://msutoday.msu.edu/news/2013/digitization-with-google/

参考:
Google、米12大学のコンソーシアムからの提供資料のデジタル化が100万冊を突破
http://current.ndl.go.jp/node/17571

ミネソタ大学図書館、Googleブックスプロジェクトでの蔵書スキャンを開始へ(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/16145

シカゴ大学など12大学のコンソーシアム、Google Book Searchに参加

OCLC、WorldCatでMARCのタグやフィールドの利用状況を調査するプロジェクト“MARC Usage in WorldCat”を開始

OCLCが、WorldCatでMARCのどのタグやフィールドがどう使われているかを調査するプロジェクト“MARC Usage in WorldCat”の開始を発表しました。この調査により、様々な属性を目録データに記録する価値について検証するためのエビデンスが得られるとしています。その調査結果はウェブサイトで四半期ごとに公開されるということで、現在は2013年1月1日時点のデータが閲覧できるようになっています。

MARC Usage in WorldCat(OCLC)
http://www.oclc.org/research/activities/marcusage.html

MARC Usage in WorldCat(OCLC)
http://experimental.worldcat.org/marcusage/

OCLC Research to Study MARC Tag Usage in WorldCat to Determine Best Use of Data Encoded Using MARC Standard(OCLC 2013/2/8付けニュース)
http://www.oclc.org/research/news/2013/02-08.html

参考:
OCLC、MARCデータの検証報告書を公開

米国音楽図書館協会、RDA及びMARC21による音楽資料の目録作成に関するガイドラインのドラフト版を公表

米国音楽図書館協会(MLA)が、2013年2月11日付けで、“Best Practices for Music Cataloging Using RDA and MARC21”と題したガイドラインのドラフト版を公表しました。MLAの書誌コントロール委員会のタスクフォースが、RDAおよびMARC21によって音楽資料(主に楽譜や録音資料)の目録を作成する際のベストプラクティスをまとめたものです。

Best Practices for Music Cataloging Using RDA and MARC21(PDF:78ページ)
http://bcc.musiclibraryassoc.org/BCC-Historical/BCC2013/RDA_Best_Practices_for_Music_Cataloging.pdf

Music Cataloging using RDA(Catalogablog 2013/2/11付け記事)
http://catalogablog.blogspot.jp/2013/02/music-cataloging-using-rda.html

Music Library Association
http://musiclibraryassoc.org/

参考:
E1159 - 米国音楽図書館協会第80回年次大会<報告>

図書館はMOOCとどう関わっているか? OCLCが3月にイベントを開催

2013年3月18日~19日に、米国のペンシルバニア大学で、OCLCの主催する“MOOCs and Libraries: Massive Opportunity or Overwhelming Challenge?”が開催されます。図書館がMOOC(Massive Open Online Courses)にどう関わっているかをテーマとしたイベントです。当日中継が行われるほか、後日動画が公開される予定です。

正味一日の日程で、ペンシルバニア大学のEd Rock氏の“Why MOOCs, Why Penn, Why now”、OCLC副会長のJim Michalko氏らの“MOOCs and Libraries, An Overview of the Landscape”という講演のほか、「著作権・ライセンシング・オープンアクセス」「製作と教育」「エンベディッドライブラリアン」「受講者はどんな人たちなのか」の各セッションが行われます。

MOOCs and Libraries: Massive Opportunity or Overwhelming Challenge?(OCLC)
http://www.oclc.org/research/events/2013/03-18.html

【イベント】日本図書館情報学会シンポジウム「日本の専門職養成の構造からみた図書館専門職養成の検討」(3/16・東京)

2013年3月16日、東京大学本郷キャンパスで、日本図書館情報学会主催のシンポジウム「日本の専門職養成の構造からみた図書館専門職養成の検討」が開催されます。シンポジウムでは、日本の専門職の構造について全体像を見渡した後、司書、管理栄養士、臨床心理士という3つの資格の成立過程・現状に関する報告が続きます。最後に、「これからの司書資格、および司書養成課程のあり方について」と題した討論が行われます。

シンポジウム「日本の専門職養成の構造からみた図書館専門職養成の検討」(日本図書館情報学会)
http://www.jslis.jp/events/20130316Symp.html

2月 8日

仏HADOPI、DRMなしでフランス国立図書館に著作物を納本することを提案

フランスの「インターネットにおける著作物の頒布及び権利の保護のための高等機関(HADOPI:Haute Autorité pour la diffusion des oeuvres et la protection des droits sur internet)」が、2013年2月4日に公表した見解のなかで、著作者はフランス国立図書館(BNF)に対し、デジタル著作権管理(DRM)技術を付与せずに著作物を納本するようにするという提案を述べているそうです。

Avis de l’Hadopi suite à la saisine de la BnF relative à l’exception de dépôt légal(HADOPI 2013/2/4付けニュース)
http://www.hadopi.fr/actualites/actualites/avis-de-l-hadopi-suite-la-saisine-de-la-bnf-relative-l-exception-de-depot-lega

Hadopi Says French National Library Needs Unprotected Works... To Put Its Own DRM On(Techdirt 2013/2/4付け記事)

国立博物館4館所蔵の国宝・重要文化財を高精細画像で鑑賞できるアプリ「e国宝」にAndroid版が登場

東京・京都・奈良・九州の4つの国立博物館が所蔵する国宝・重要文化財を高精細画像で鑑賞できるアプリ「e国宝」のAndroid版が、2013年2月5日付けでリリースされました。なお、iPhoneアプリは2011年1月にリリースされています。日本語、英語、フランス語、中国語、韓国語に対応しています。

e国宝(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.tnm.emuseum

アプリ(東京国立博物館)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=168

神奈川新聞の連載『県立図書館「廃止」を問う』全10回が完結

神奈川新聞の連載『県立図書館「廃止」を問う』が完結しました。2012年11月に報じられた神奈川県立図書館および神奈川県立川崎図書館の機能集約・廃止に関する連載記事で、全10回です。

【連載】県立図書館「廃止」を問う(1)=本にさわれない?(カナロコ 2013/1/29付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290003/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(2)=そこにポリシーはあるか(カナロコ 2013/1/29付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290004/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(3)=手に取ることで「出会う」(カナロコ 2013/1/29付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290038/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(4)=貸出数だけが重要なのか(カナロコ 2013/2/1付け記事)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302010015/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(5)=高い「一覧性」競争力補う(カナロコ 2013/2/2付け記事)

東大『学内広報』が新図書館計画を特集

東京大学の『学内広報』1月号で、「『新図書館計画』全貌現る」と題し新図書館計画が特集されています。計画の推進責任者である石田英敬附属図書館副館長のインタビューや、計画の概要が紹介されているとのことです。

東京大学広報室. 学内広報. 2013, (1431). (PDF)
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1434/pdf/1434.pdf

学内広報1月号で新図書館計画が特集されました (東京大学附属図書館 2013/2/7付けの記事)
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/news/news/fuzokuto_13_02_07.html

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