Mary Ann Liebert社が、MOOC(Massive Open Online Courses)をテーマにした査読誌“MOOCs Forum”を近々創刊することを発表しました。MOOCは、大規模な無料のオンライン講義サイトを指すことばとして使われているもので、CourseraやedXなどの例があります。創刊時期は未定ですが、季刊とされています。
このほど刊行されたElsevier社の季刊誌“Research Trends”(32号)が、“New Perspectives on the Arts & Humanities”と題した特集を組んでいます。この特集では、芸術・人文系学術雑誌を対象に、主にScopusを利用したビブリオメトリクスによる分析をテーマとしており、以下の7本の論文が掲載されています。
・Alesia Zuccala. Evaluating the Humanities: Vitalizing ‘the forgotten sciences’.
・Gali Halevi, Judit Bar-Ilan, Trends in Arts & Humanities Funding 2004-2012.
・Wim Meester. Towards a comprehensive citation index for the Arts & Humanities.
・Matthew Richardson. Mapping the multidisciplinarity of the Arts & Humanities.
・Daphne van Weijen. Publication languages in the Arts & Humanities.
スタンフォード大学図書館が、今回初めて実施した「研究図書館によるイノベーション賞(Stanford Prize for Innovation in Research Libraries;SPIRL)」の結果が発表されました。
米国を中心に24機関のエントリーがあり、選考の結果、電子図書館“Gallica”とセマンティックウェブのアプローチを活用した検索サービスを提供するフランス国立図書館(BNF)と、スペインのアリカンテ大学に事務局をおく電子図書館プロジェクト“ミゲル・デ・セルバンテスバーチャル図書館(Biblioteca Virtual Miguel de Cervantes)”の2館が選ばれたとのことです。また、功労賞(Commendations of Merit)が、大学の研究成果のポータルサイト“Research Hub”を提供しているオーストラリアのグリフィス大学図書館と、デジタル化資料を用いた各種プロジェクトを行っているNYPL Labを抱えるニューヨーク公共図書館の2館に与えられるとのことです。
2013 SPIRL winners (Stanford University Libraries)
米国及びカナダにおける日本研究に関する情報のデータベース“Directory of Japanese Studies in the United States and Canada”が公開されました。様々なプログラム、研究者、図書館員、博士号候補生(doctoral candidate)、図書館、博物館、データベースなどの情報を検索できます。掲載されている情報は、国際交流基金がアジア学会(AAS)やカナダ日本研究学会と共同で2011~2012年に実施した調査に基づいています。国際交流基金がこのような調査を行うのは4回目になりますが、これまではその結果は印刷体として出版されており、データベース化されるのは今回が初ということです。