カナダの大学図書館コンソーシアムOCUL(Ontario Council of University Libraries)の運営する“Scholars Portal”が、カナダで初めての「信頼できるデジタルリポジトリ」として認められました。これは、北米の研究図書館センター(CRL)の「信頼できるデジタルリポジトリのための監査及び認証(Trustworthy Repositories Audit & Certification:TRAC)」による監査を受け、このたび認証されたというものです。CRLから監査報告書が公開されています。なお、他に認証を受けているデジタルリポジトリには、Portico、HathiTrust、Chronopolisがあります。
フランスの国立科学研究センター(CNRS)や社会科学高等研究院(EHESS)等4機関が共同運営するLe Centre pour l'édition électronique ouverte (Cléo) が、2013年2月21日、“OpenEdition Books”を開設しました。Cléoが提供する人文・社会科学系を対象にしたOpenEditionのプラットフォームの一つに位置づけられるもので、他には図書・雑誌のレビュープラットフォーム“Revues.org”、イベント情報を提供する“Calenda”、研究者ブログプラットフォーム“Hypotheses”があります。
“OpenEdition Books”は、人文・社会科学系出版社からの電子書籍を提供するためのプラットフォームで、出版社に対しては長期のオープンアクセスの採用を求めています。“Understanding the world, in every language”を目標に、2013年夏までに1,000点の図書の提供を行い、毎年2,000点を追加していく予定としています。現在のところ、HTML版のみの提供ですが、PDFやEPUB版の販売を2013年6月18日から開始するとしています。