2012年8月に国際図書館連盟(IFLA)の情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)のサイトに公表され、検討されている“IFLA Code of Ethics for Librarians and other Information Workers”について、同サイトに日本語版(2013年1月付)が掲載されています。訳責は、FAIFE委員の井上靖代氏です。
2013年2月13日、米国議会図書館(LC)が、全米に存在する録音資料の保存計画“The Library of Congress National Recording Preservation Plan”を公表しました。そのなかでは、公的セクターおよび民間セクターに対して、インフラ、保存、アクセス、教育、政策戦略などについての32の提言が示されています。
LCでは、2000年の全米録音資料保存法の制定以降、録音資料の保存に関する取組を行ってきました。2002年の全米録音資料保存委員会(NRPB)設置、2003年の全米録音資料登録簿(National Recording Registry)の開始、2005年から2009年にかけての調査報告書5本の出版、2010年の調査報告書“The State of Recorded Sound Preservation in the United States: A National Legacy at Risk in the Digital Age”の出版。今回発表された計画は、これら10年以上にわたる取組みの集積であるとしています。
The Library of Congress National Recording Preservation Plan(PDF:156ページ)
2013年2月12日、米国のITHAKA S+Rが、Research Support Services for Scholarsプログラムの一環として、美術史学研究者を対象とした調査を今冬に実施することを発表しました。美術史研究者の研究活動の実態を探り、図書館などの情報サービス機関がどのように彼らのニーズに対応できるかを理解することが目的とされています。同プログラムでは歴史研究者や化学者に対する調査が行われています。歴史研究者に続き(E1380参照)、化学者についても今月中に報告書が公表される予定ということです。
2013年2月13日、OCLCと英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)が、“Survey of Special Collections and Archives in the United Kingdom and Ireland”と題したレポートを公表しました。英国およびアイルランドの研究図書館における特殊コレクションの状況について調査と問題の分析を行い、20の提言も含めてまとめあげたものです。レポート本体は259ページと大部ですが、別途12ページのサマリーが作成されています。今回のレポートは、米国およびカナダの状況をまとめた2010年のレポート“Taking Our Pulse: The OCLC Research Survey of Special Collections and Archives”に続くものと位置付けられています。