アーカイブ - 2013年 2月 1日

英グラスゴー大学で、デジタル時代における著作権とビジネスモデルに関する研究センター“CREATe”が誕生

2013年1月31日、英国のグラスゴー大学で、デジタル時代における著作権と新たなビジネスモデルに関する研究センター“Center for Creativity, Regulation, Enterprise and Technology(CREATe)”が誕生しました。1月31日夜には開所イベントが、翌2月1日にはカンファレンスが行われました。CREATeには、グラスゴー大学を含めた7大学が関わっています。各大学の法学、経済学、経営学、計算機科学、社会学、心理学、民俗学など様々な分野の研究者によって学際的なチームが組織され、今後4年間で40程度のプロジェクトが実施されていく予定です。CREATeは、英国の芸術・人文科学研究会議(AHRC)、工学・物理科学研究会議(EPSRC)、経済・社会研究会議(ESRC)から、4年間で500万ポンドの助成を受けています。

CREATe
http://www.create.ac.uk/

CREATe Launch Events
http://www.create.ac.uk/launch/

UK Debuts Copyright Center(Library Journal 2013/1/31付け記事)

IFLA、ICA、ICOM等の国際機関が文化遺産のデジタル化に関する共有ビジョンを発表

国際図書館連盟(IFLA)が2013年1月31日、“Statement of Principles on Global Cross Sectoral Digitisation Initiatives”と題した文書を公表しました。これは、国際図書館長会議(CDNL)によって2008年に取りまとめられた文化遺産のグローバルなデジタル化に関する長期的ビジョンを、以下の6つの国際的な文化遺産機関が共有し、支持することを記したものです。文書では、10点のビジョンに続き、文化遺産の長期的なアクセスの保証に向けて6機関が共同で行うことが5点述べられています。

・国際図書館連盟(International Federation of Library Associations and Institutions:IFLA)
・国際公文書館会議(International Council on Archives:ICA)
・視聴覚保存機関連絡協議会(Coordinating Council of Audiovisual Archives Associations:CCAAA)
・国際博物館会議(International Council of Museums:ICOM)

【イベント】アーカイブ運用・利活用シンポジウム/福島避難者シンポジウム(2/15-16・つくば)

2013年2月15日と16日に、防災科学技術研究所が、茨城県つくば市で、東日本大震災アーカイブに関する2つのシンポジウムを開催します。2月15日のシンポジウムは「アーカイブシステムのデモンストレーションと、運用と利活用に関する意見交換会」、2月16日のは「福島の避難者による避難者のための、震災と復興の記録と映像による地域文化の再生、避難生活のための情報支援」と題されています。

【2/15つくば】アーカイブシステムのデモンストレーションと、運用と利活用に関する意見交換会
http://risk.ecom-plat.jp/group.php?gid=10624

【2/16つくば】福島の避難者による避難者のための、震災と復興の記録と映像による地域文化の再生、避難生活のための情報支援
http://risk.ecom-plat.jp/index.php?gid=10627

1/11に開催の「東日本大震災アーカイブシンポジウム」の報告資料が公開

2013年1月11日に仙台国際センターで開催された、「東日本大震災アーカイブシンポジウム」の報告資料が、東北大学の「みちのく震録伝」のウェブサイトで公開されています。

東日本大震災アーカイブシンポジウム(2013年1月11日)実施 (写真および報告資料掲載ページ)
http://shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/symposium/20130111_result

2013.01.28 東日本大震災アーカイブシンポジウム(2013年1月11日)実施を掲載しました
http://shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/archives/2792

3Dプリンタと著作権の関係は? Public Knowledgeが白書を刊行

Public Knowledgeが、2013年1月29日付けで、3Dプリンタと著作権の関係をテーマにした白書“What's the Deal with Copyright and 3D Printing?”を公表しました。PDF版とHTML版が無料公開されているほか、Amazon.comでKindle版が販売されています。3Dプリンタでは様々な“もの”の複製が可能ですが、この白書では複製の際に発生しうる著作権侵害という問題を扱っています。その前提として、それらの“もの”が著作権法などによってどのように保護されているのかあるいはいないのかについて、具体的な例を挙げつつ、検討・整理しています。

Public Knowledgeは、2010年11月にも“It Will Be Awesome if They Don’t Screw it Up: 3D Printing, Intellectual Property, and the Fight Over the Next Great Disruptive Technology”という白書を刊行しており、この問題に関するより広範な議論に興味のある読者に対して一読を薦めています。

トンブクトゥの歴史的文書はほぼ無事

2013年1月30日に、国際図書館連盟(IFLA)は、1月28日にフランス軍とマリ軍によって奪還されたトンブクトゥにおいて、放火の報道もあった歴史的文書がほぼ無事であると発表しています。IFLAは、今後も確認が取れ次第、この件に関する情報提供を行うとしています。

Timbuktu: bulk manuscripts safe! (Blue Shield)
http://www.ancbs.org/cms/index.php/en/home/55-institute-d-egypte

Situation in Mali for cultural heritage (IFLA 2013/1/30付けの記事)
http://www.ifla.org/news/situation-in-mali-for-cultural-heritage

「公共図書館は何をサービスすべきか」 英国図書館長協会がその指針を示した“Universal Offers”を発表

2013年1月31日、英国図書館長協会(SCL)が、“Universal Offers”を発表しました。この種の提言は初めてとされています。

これは、イングランドおよびウェールズの全公共図書館に対して、公共図書館は何を提供すべきかを示した、いわばサービス指針となっています。利用者が公共図書館にとって不可欠とみなすサービスとして、“Health”、“Reading”、“Information”、“Digital”の4つの領域から構成されています。

Ed Vaizey文化大臣は、「この4つのUniversal Offersは、図書館が現在提供しているサービス領域を明確に示したものであり、国レベルのこのアプローチは、変化し続ける要望に全ての図書館が対応するための助けとなるものである」とコメントしています。

また、“Universal Offers”の発表とあわせて、英国読書協会(RA)とSCL等によるプログラム“Books on Prescription”の、2013年5月からの実施も発表されています。これは、地域の開業医や医療従事者が、うつ等の精神面で患っている患者に対し、公共図書館にある気分を上げるような本を“処方”することができるというものです。

文部科学省が「図書館の設置及び運営上の望ましい基準の見直しについて(報告書)」等の関連資料を公表

2013年1月31日、文部科学省が図書館関係の報告書や資料をまとめて公表しました。

(1)これからの図書館の在り方検討協力者会議設置要綱(平成24年6月)
2012年6月25日から2013年3月31日までの期間における「これからの図書館の在り方検討協力者会議」の設置要綱です。

(2)図書館の設置及び運営上の望ましい基準の見直しについて(報告書)(平成24年8月付)
この報告書は(1)の「これからの図書館の在り方検討協力者会議」がまとめたもので、その内容は、「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に、これからの図書館像の提言を踏まえた項目や「危機管理」の項目を新設するなど、新しい時代に対応するこれからの図書館に求められる事項を盛り込むことを提言したものとなっています。

(3)図書館の設置及び運営上の望ましい基準(平成24年12月)に関する関係書類について(冊子)(平成24年12月付)
「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準(平成13年文部科学省告示第132号)の改正について」等の図書館の設置及び運営上の望ましい基準に関する関係書類をまとめたものです。(2)の報告書も含んでいます。

(4)「図書館に関する科目」新旧比較表(平成24年4月1日~)

EBSCO社、公共図書館向け電子書籍パッケージ“eBook Public Library Collection”を発表

2013年1月31日、EBSCO社が、公共図書館向けの電子書籍パッケージ“eBook Public Library Collection”を発表しました。社会科学、言語学、文学、科学技術などの分野における25,000点以上のレファレンスブックを収録しています。年間契約で提供され、利用者による同時アクセスに制限はないということです。

eBook Public Library Collection
http://www.ebscohost.com/ebooks/public/subscriptions/public-ebook-subscriptions

EBSCO Publishing Releases New eBook Subscription Offering – eBook Public Library Collection™(EBSCO 2013/1/31付けニュース)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/ebsco-publishing-releases-new-ebook-subscription-offering

参考:
EBSCO社、K-8および高校生向けの電子書籍コレクションを発表
http://current.ndl.go.jp/node/22235

沖縄県公文書館、沖縄戦・沖縄統治関係の米国政府文書の全文デジタルデータを公開

2013年1月31日、沖縄県公文書館が、米国国立公文書館(NARA)より収集した沖縄戦や沖縄統治に関する米政府文書の全文デジタルデータを公開しました。国務省、陸軍参謀本部、極東軍・連合国総司令官・極東軍総司令部、海軍などの資料をPDFでダウンロードできます。資料は、キーワードや資料コードによる検索のほか、記録群ごとに一覧することも可能となっています。

米国収集文書(沖縄県公文書館)
http://www.archives.pref.okinawa.jp/kensaku/cat8/cat456/

米国収集資料全文デジタルデータを公開しました。(沖縄県公文書館 2013/1/31付けニュース)
http://www.archives.pref.okinawa.jp/publication/2013/01/2013131.html