アーカイブ - 2013年 1月

1月 21日

全米人文科学基金と米国図書館協会がムスリムの歴史と文化を伝えるための助成プログラムを発表

2013年1月15日、全米人文学基金(National Endowment for the Humanities)が、米国図書館協会(ALA)の公共プログラム事務局とともに、助成プログラム“Let's Talk About It”の募集を発表しました。これは、最大125の図書館と人文学関係機関に対して4,500ドルを提供するというもので、今回のテーマは、1月9日に発表された“Muslim Journeys Bookshelf”を含め、ムスリムの歴史と文化に関する情報提供等となっています。

NEH, ALA offer grants to support 'Let’s Talk About It: Muslim Journeys' programs (National Endowment for the Humanities 2013/1/15付けの記事)
http://www.neh.gov/news/press-release/2013-01-15

携帯向けCiNiiがサービス終了へ 2013年4月から

2013年1月18日に、CiNiiが2013年4月から携帯向けCiNiiのサービスを終了すると発表しました。

携帯向けCiNiiのサービス終了について (2013年1月18日) (CiNii 2013/1/18付けの記事)
http://ci.nii.ac.jp/info/ja/index_2013.html#20130118-1

訪れてみたい!物語のなかの10の図書館(記事紹介)

ブログiLibrarianが、2013年1月18日付けの記事“10 Fictional Libraries I’d Love to Visit”のなかで、映画や小説、テレビドラマといった物語に登場する魅力的な図書館を10館紹介しています。

(1)Sunnydale High School Library(『バッフィ/ザ・バンパイア・キラー』)
(2)The Jedi Temple Library(『スター・ウォーズ』)
(3)The Breakfast Club Library(『ブレックファスト・クラブ』)
(4)Egyptian Museum of Antiquities Library(『ハムナプトラ』)
(5)Hogwarts Library(『ハリー・ポッター』)
(6)Metropolitan Public Library(『ライブラリアン 伝説の秘宝』)
(7)Unseen University Library(テリー・プラチェット『ディスクワールド』)
(8)The Library at Miskatonic University(ラブクラフトらによる「クトゥルフ神話」)
(9)The League of Extraordinary Gentlemen Libraries(アメリカンコミックス)

米国情報標準化機構(NISO)、ディスカバリサービスの現状に関して図書館員・出版社・ベンダを対象に実施したアンケート調査の報告書を公表

米国情報標準化機構(NISO)のOpen Discovery Initiative(ODI)が、2013年1月付けで、調査レポート“ODI Survey Report: Reflections and Perspectives on Discovery Services”を公表しました。2011年10月に立ちあがったODIが、2012年9月から10月にかけて、ディスカバリサービスの現状を把握するために、図書館員、コンテンツプロバイダ、ディスカバリサービスの開発ベンダを対象に実施したアンケート調査(回答数871)の結果をまとめたものです。

ODI Survey Report: Reflections and Perspectives on Discovery Services(NISO)
http://www.niso.org/apps/group_public/document.php?document_id=9977

SkyRiver、米国議会図書館の図書書誌レコード共同作成プログラム(BIBCO)に参加

2013年1月17日、米国の書誌ユーティリティのSkyRiver社が、米国議会図書館(LC)による共同目録プログラム(PCC)のひとつである図書書誌作成プログラム(BIBCO)への参加を発表しました。これにより、BIBCOに参加している図書館の目録担当者は、BIBCOの基準を満たす書誌の作成・更新に同社の目録クライアントや書誌レコードを利用することが可能になります。

なお、PCCはBIBCOを含めて計4つのプログラムを含んでおり、SkyRiver社は2010年からNACO(名称典拠レコードが対象)にも参加しています。

SkyRiver Joins LC’s Prestigious BIBCO Program(SkyRiver 2013/1/17付けニュース)
http://theskyriver.com/2013/01/skyriver-joins-lcs-prestigious-bibco-program

BIBCO - Program for Cooperative Cataloging(LC)
http://www.loc.gov/aba/pcc/bibco/index.html

参考:
米国の書誌ユーティリティSkyRiver社が同社の目録システムのRDA対応について発表

1月 18日

図書館による出版活動に関する中心的団体“Library Publishing Coalition”の立ち上げが進行中(米国)

米国で、図書館による出版活動に関する団体“Library Publishing Coalition(LPC)”の立ち上げが進行しているようです。立ち上げには米国の50以上の大学図書館および非営利組織Educopia Instituteが関わっており、新たにイリノイ・ウェスレヤン大学図書館が参加を発表しています。設置プロジェクトは2013年から2014年の2か年にかけて実施され、LPCの立ち上げのほか、大学図書館による出版活動に関する調査や、情報交換や研修のためのフォーラムの開催なども計画されています。図書館による出版という領域においてはこれまで中心的な存在となる団体や会議などが存在しなかったということが、立ち上げの理由として挙げられています。

Library Publishing Coalition(Educopia Institute)
http://www.educopia.org/programs/lpc

Illinois Wesleyan Joins Project to Create Library Publishing Coalition(Illinois Wesleyan University 2013/1/16付けニュース)

エルゼビア社のデザイナーが語る“未来の論文”の作り方(記事紹介)

エルゼビア社のウェブサイト“Elsevier Connect”に“Designing the Article of the Future ”という記事が掲載されています。これは、オンライン上の論文の見せ方を紙の時代を変わらないものからよりリッチでインタラクティブなものへと変革していく「未来の論文」プロジェクトにおいて、同社の利用者中心デザインの専門家たちがどのようにデザインを行っていったかについて紹介するものです。

Designing the Article of the Future(Elsevier Connect 2013/1/15付け記事)
http://elsevierconnect.com/designing-the-article-of-the-future/

Article of the Future
http://www.articleofthefuture.com/

宮城県名取市に「どんぐり・アンみんなの図書室」がオープン、被災した市図書館は解体へ

東日本大震災によって市図書館が甚大な被害を受けた宮城県名取市で、2013年1月18日に「どんぐり・アンみんなの図書室」がオープンしました。カナダ政府などの援助を受けて建設され、その名称は同国の小説「赤毛のアン」にちなんだものになっています。設置された場所は、市図書館の敷地内で、昨年1月に開館した「どんぐり子ども図書室」に隣接しています。蔵書数は開架図書約5万冊を含めた約16万冊で、その整理や書架の組立作業には全国のボランティアが関わりました。被災した本館の建物は解体が始まっているということです。

木のぬくもり漂う図書室完成 被災図書館代替 宮城・名取(河北新報 2013/1/16付け記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/01/20130116t13032.htm

2013年1月18日(金)名取市図書館「どんぐり・アンみんなの図書室」オープニングセレモニー #saveMLAK(Togetter)
http://togetter.com/li/441085

20130118_名取市図書館(Flickr)
http://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157632551208906/

英国国立公文書館、調査を始めるためのウェブページ“Start here”を開設

2013年1月14日、英国国立公文書館(TNA)は、“Start here”というウェブページを開設しました。これは、調査を始める出発点となるウェブページで、TNAが何を所蔵し何を所蔵していないのか、オンラインには何があり何がないのか、そして、アーカイブズはどうやって利用するのかを解説したものとなっています。現在はベータ版として公開されており、2013年2月に正式公開となるようです。

Start here
http://www.nationalarchives.gov.uk/records/start-here.htm

New to research? Start here! (TNA 2013/1/14付けの記事)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/801.htm

研究データキュレーションに関する文献リスト第2版が公開

ブログ“Digital Koans”を運営し、様々なトピックに関する文献リストを作成・しているベイリー(Charles W. Bailey, Jr.)氏が、2013年1月14日付けで、研究データキュレーションに関する文献リストの第2版を公開しました。

Research Data Curation Bibliography
http://digital-scholarship.org/rdcb/rdcb.htm

参考:
研究データキュレーションに関する文献リストが公開
http://current.ndl.go.jp/node/20661

英マクドナルドが子ども向けセットのおまけを本の割引クーポンに変更 2014年末まで

2013年1月9日、英国のマクドナルドが、子ども向けのセット“Happy Meal”(日本の「ハッピーセット」)のおまけを、従来のおもちゃから本の割引クーポンに変更するキャンペーンを開始しました。

これは、2012年に同様のキャンペーンをパイロット的に実施した際に、子供をもつ多くの親から反響があったことから、今回長期間にわたって実施されることになったものです。配られる割引クーポンは、ノンフィクション系出版社Dorling Kindersley(DK)の“Amazing World”というシリーズで使用できる1ポンドのクーポンで、1月9日から2月26日まで使用できるとのことです。

マクドナルドはその後も2014年末までキャンペーンを実施し、最終的には1,500万冊の本を提供するとしています。

Happy Meal: McDonalds.co.uk
http://www.mcdonalds.co.uk/ukhome/promotions/Happy-meal.html

McDonald’s launches long-term campaign to inspire millions of Happy Readers (McDonalds.co.uk 2013/1/9付けの記事)

全国学校図書館協議会、選定見本用新刊図書をへき地校に図書を寄贈

全国学校図書館協議会(全国SLA)が、2012年12月、全国のへき地の学校10校に対し、新刊図書を寄贈したとのお知らせを出しています。寄贈された図書は、各出版者から選定見本用に送付されたものであり、活用後、学校での学習活動・読書活動に適したものを選んでいるとのことです。

なお、この取組みは、2006年から実施されているものとのことです。

へき地校に図書を寄贈しました(学校図書館協議会 2013/1/9付け)
http://www.j-sla.or.jp/news/sn/post-8.html

第15回図書館サポートフォーラム賞、推薦受付中

図書館サポートフォーラムが、ユニークで社会的に意義のある各種図書館活動を表彰する「図書館サポートフォーラム賞」について、第15回の候補者の推薦を受け付けています。推薦締め切り期日は、2013年2月28日となっています。

この賞は、図書館およびそこで働く人たちを支援する目的とするものです。

★第15回図書館サポートフォーラム賞推薦募集 〆切迫る!
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/index.html

図書館サポートフォーラム表彰事業について
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/lsf_award.html

イタリア図書館協会等の文化団体が支援訴えるアピール活動を開始

イタリア図書館協会やイタリアアーキビスト協会、国際博物館協会イタリア支部等の9つの団体が共同で、“Ripartire dalla cultura”(文化から始める)というアピール活動を開始しました。

経済危機を背景に文化機関の予算削減が進んでいることを批判し、むしろイタリアの将来は文化を基盤にするものだとしています。そして政治家に対し、文化活動の促進や遺産保護、教育・研究支援等について、5つの柱と10の具体的な主張で訴える内容となっています。

ウェブサイトにはアピール文の内容に対する署名者の名前も記載されています。

Ripartire dalla cultura
http://www.ripartiredallacultura.it/

Ripartire dalla cultura (AIB-WEB 2013/1/12付けの記事)
http://www.aib.it/attivita/2013/30321-ripartire-dalla-cultura/

L'AIB chiede alla politica di ''Ripartire dalla cultura'' (Libreriamo.it 2013/1/14付けの記事)

米国国立衛生研究所(NIH)が開発中のプラットフォームSciENCVでORCIDをテスト中、研究者・助成金・研究成果の関連付けに

米国国立衛生研究所(NIH)が、世界中の研究者に対して一意な識別子を与えることを目指す国際的組織“ORCID”(Open Researcher and Contributor ID)に参加しました。NIHは、2013年中に公開予定の“SciENCV”というプラットフォーム上で、研究者、獲得した研究助成、研究成果というそれぞれの情報を関連づけるためにORCIDのIDが使えるかどうかを試しているところです。また、英国の助成機関であるウェルカム・トラストのLiz Allen氏によると、ウェルカム・トラストでは現在ORCIDのIDを助成金の申請プロセスで使用することを検討しており(助成機関が助成を行った研究を追跡し、助成の効果を調査するのに役立つ)、NIHはそこに協力する予定ということです。

NIH testing ORCID iDs in the ScienCV platform(ORCID 2013/1/16付けブログ記事)
http://about.orcid.org/blog/2013/01/16/nih-testing-orcid-ids-sciencv-platform

Federal-Wide Researcher Profile Project
http://rbm.nih.gov/profile_project.htm

ユネスコ、デジタル化と長期保存に関するバンクーバー宣言を発表

ユネスコ(UNESCO)が、2013年1月16日に、アナログ資料のデジタル化と長期保存に関する「バンクーバー宣言(UNESCO/UBC Vancouver Declaration)」を発表しました。2012年9月にユネスコがカナダ・バンクーバーで開催した国際会議で採択され、その後意見が募集されていたものです。宣言文書では、同会議で合意が得られた点および、ユネスコ、ユネスコ加盟国、文化遺産関連機関、民間セクターといった各ステークホルダーに対する提言が示されています。

UNESCO/UBC Vancouver Declaration(PDF:5ページ)
http://www.unesco.org/new/fileadmin/MULTIMEDIA/HQ/CI/CI/pdf/mow/unesco_ubc_vancouver_declaration_en.pdf

UNESCO releases Vancouver Declaration on Digitization and Preservation | United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization(UNESCO 2013/1/16付けニュース)

河北新報社、東日本大震災関連の新聞記事・写真を閲覧できる「河北新報震災アーカイブ」の暫定運用を開始

宮城県仙台市の河北新報社が、2013年1月17日、東日本大震災に関する新聞記事や写真などを閲覧できるウェブサイト「河北新報震災アーカイブ」の暫定運用を開始しました。総務省の東日本大震災アーカイブ構築・運用実証調査事業の一プロジェクトとして、東北大学「みちのく震録伝」などの協力を得て開発されたものです。本格運用は3月開始の予定です。

現時点での登載コンテンツは、新聞記事見出し約3万件、記事画像と報道写真(紙面未掲載のもの含む)約100件、市民提供の写真約1万枚です。記事と写真はキーワード、期間、場所によって検索できるほか、地図(Google EarthやGoogle Map)から探すことも可能になっています。新聞記事の詳細を見たい場合には、同社の有料データベースを利用するようになっています。また、一般からの写真や動画の投稿も受け付けられる予定です。

河北新報震災アーカイブ
http://kahoku-archive.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/kahokuweb/

震災アーカイブ運用開始 写真・記事容易に検索 河北新報社(河北新報 2013/1/18付け記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/01/20130118t15010.htm

1月 17日

米国議会図書館(LC)が選ぶ2012年の電子情報保存事業の進展トップ10

2013年1月14日付けの米国議会図書館(LC)のブログ“The Signal”に、LCが選ぶ2012年の電子情報保存事業の進展トップ10が掲載されています。取り上げられた内容は以下のとおりです。

(1)全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP)助成プロジェクト4件に関するレビュー報告書
(2)欧州研究図書館協会(LIBER)による研究データ管理支援を開始する図書館に対する10の提言
(3)英キングス・カレッジ・ロンドンによるデジタルリソースの影響調査法に関するレポート
(4)英デジタル保存連合(DPC)による2012年デジタル保存アワードの発表
(5)LCによる個人でのデジタル情報保存のためのリソースをまとめたウェブページ
(6)The Digital Preservation Networkの設立
(7)カリフォルニア大学によるDataUpプロジェクト
(8)OCLC Researchによるボーンデジタル資料に関するレポート2本
(9)DPCによる一連のレポート3本
(10)オバマ政権の政府系ウェブサイトをアーカイブするプロジェクト(“End of Term 2012”)の実施

このうち(1)、(6)、(10)を除く7件についてはカレントアウェアネス-Rで紹介してきました。

フランス国立図書館が民間企業2社と提携、15~17世紀書籍7万冊とレコード20万枚のデジタル化を実施

フランス国立図書館(BNF)が所蔵資料のデジタル化に関して民間企業2社とパートナーシップを結んだと現地紙で報じられています。デジタル化対象資料と提携先企業は、1470年~1700年に出版された7万冊のフランス語書籍をデジタル化するProQuest社および、20万枚のレコードをデジタル化するBelieve Digital and Memnon Archiving Services社ということです。

Deux nouveaux partenariats de numérisation des collections de la BNF(leParisien.fr 2013/1/15付け記事)
http://www.leparisien.fr/flash-actualite-culture/deux-nouveaux-partenariats-de-numerisation-des-collections-de-la-bnf-15-01-2013-2483639.php

Numérisation à la BnF : Google et la British Library, plus respectueux(ActuaLitte 2013/1/16付け記事)

大学図書館の機関リポジトリのコスト分析(文献紹介)

オープンアクセス誌D-Lib Magazineの2013年1・2月号(19巻1・2号)が公開されました。7本の記事が掲載されています。

そのなかに、米ミズーリ大学のバーンズ(C. Sean Burns)氏らによる“Institutional Repositories: Exploration of Costs and Value”があります。これは、大学図書館の機関リポジトリのコストおよびその価値について論じたものです。筆者らは、機関リポジトリを運用している大学図書館を対象にアンケート調査を行い、その回答(有効回答49)に基づき、機関リポジトリのソフトウェアがオープンソースか商用かどうか、登載コンテンツ数、マンデートの有無、セルフアーカイブによるコンテンツ登録かどうか、大学のカーネギー分類や学生数、などの観点からコストの差を分析しています。

分析から分かったこととして、状況は大学によって一様ではなく、さらなる研究を行う際にはカーネギー分類などによって対象を特定のカテゴリーに絞るべきだとしています。また、ソフトウェアがオープンソースか商用であるかの違いによらず、年間運用コストに差が見られなかった点が驚きであったとも述べられています。

Institutional Repositories: Exploration of Costs and Value

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