アーカイブ - 2013年 1月

1月 29日

台湾物理研究推動中心が高エネルギー物理学分野のOAプロジェクト“SCOAP3”へ参加

2013年1月28日、台湾の物理研究推動中心(Physics Research Promotion Center)が、高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクトSCOAP3に参加したことが発表されました。これによりSCOAP3の参加国は31になり、必要経費(年間1,000万ユーロ)の85%がカバーできるようになりました。

Taiwan joins SCOAP3(SCOAP3 2013/1/28付けニュース)
http://scoap3.org/news/news99.html

参考:
高エネルギー物理学分野のオープンアクセスプロジェクト“SCOAP3”が正式に始動
http://current.ndl.go.jp/node/21968

東日本大震災によってITシステムの受けた影響は? 情報処理推進機構が2本の調査報告書を公表

2013年1月28日、情報処理推進機構(IPA)が、2011年8月発足の「災害に対応するITシステム検討プロジェクトチーム」による調査結果を2本の報告書として公開しました。まず、「災害に対応するITシステム検討プロジェクトチーム活動報告」は、プロジェクトチームの活動をまとめたもので、震災時の情報セキュリティ、震災とクラウドの関係、自治体情報基盤における影響と課題などについて記しています。もうひとつの「災害対応・支援を目的としたウェブサイト等の構築・運営における技術課題に関する調査」は、震災時に多数立ちあがった支援ウェブサイトに対して行ったアンケート(対象数:250)およびインタビュー(対象数:20)の結果をまとめています。

災害に対応するITシステム検討プロジェクトチーム活動報告~東日本大震災後の活動記録と調査の紹介(PDF:60ページ)
http://www.ipa.go.jp/osc/doc/201301_saigaipt_activity_report.pdf

災害対応・支援を目的としたウェブサイト等の構築・運営における技術課題に関する調査(PDF:126ページ)
http://www.ipa.go.jp/osc/doc/201301_saigai_web-kadai_report.pdf

経済産業省、オープンデータ推進のための実証用サイト「Open DATA METI」のベータ版を公開

2013年1月28日、経済産業省は、オープンデータを実現していくための実証用サイト「Open DATA METI」(ベータ版)を公開しました。この取組は、経済産業省が保有している白書や統計などの公表データを、これまで以上にビジネスなどの民間での利活用につなげるため、より加工しやすい形で保有データを公開するものとのことです。

Open DATA METI
http://datameti.go.jp/

白書や統計などの公表データがより一層活用しやすくなります~オープンデータ実証用サイト「Open DATA METI」(β版)の公開~ (経済産業省 2013/1/28付けの記事)
http://www.meti.go.jp/press/2012/01/20130128006/20120128006.html

1月 28日

図書館でデジタルスカラーシップを教える(記事紹介)

2013年1月24日、dh+libのブログに“Teaching Digital Scholarship in the Library”という記事が掲載されています。執筆者は米国のオレゴン大学の学術コミュニケーションライブラリアンであるJohn Russell氏です。

オレゴン大学図書館には、このほど“Digital Scholarship Center”が設置されたとのことです。このセンターは、学生や教員と連携して、研究や学術コミュニケーションにニューメディアやデジタル技術を活用することを目指す機関として、ワークショップやセミナー、研究相談、各種リソース等を提供しているとのことです。

記事では、このDigital Scholarship Centerに関し、その設立にあたって集められた学生の意見と、それを元に組み立てた同センターによるデジタルスカラーシップの授業内容について紹介しています。

Teaching Digital Scholarship in the Library (dh+lib 2013/1/24付けの記事)
http://acrl.ala.org/dh/2013/01/24/teaching-digital-scholarship-in-the-library/

浮世絵愛好家のコンピュータプログラマが作った“浮世絵検索”が公開

Khan Academyのコンピュータサイエンスを担当するコンピュータプログラマで、浮世絵の愛好者であるJohn Resig氏が、“Ukiyo-e Search”(浮世絵検索)を公開しています。

資料年代別に分けられれている“Ukiyo-e Search”のウェブサイトでは、様々なコレクションに収録されている同じの浮世絵を同時に検索できるほか、浮世絵の画像をアップロードして類似のものを探すことも可能となっています。現在ところデモ版の公開となっており、今後も改良が続けられるとのことです。

Japanese Woodblock Print Search
http://ukiyo-e.org/

浮世絵検索(上記の日本語ページ)
http://ja.ukiyo-e.org/

米国アイオワ市公共図書館が館内での居眠りを禁止することに

近々、米国アイオワ市公共図書館で館内における睡眠が禁止されることになったそうです。これは、2013年1月24日に開かれた図書館協議会で決定されたもので、付添のいる子どもを除いたすべての利用者が対象となるということです。同館では、館内で眠ることは図書館の利用としては不適切だという市民からの不満の声を受けて検討していました。禁止について、行き場のないホームレスを標的にしたものだという批判もあり、それに対して、ある協議会委員は裁判所やレクリエーションセンターなど他の公共施設と同様に禁止すべきだと意見を述べています。

Sleeping banned at I.C. library(Iowa City Press Citizen 2013/1/24付け記事)
http://www.press-citizen.com/article/20130125/NEWS01/301250023

Iowa City Public Library approves sleeping ban(The Daily Iowan 2013/1/25付け記事)
http://www.dailyiowan.com/2013/01/25/Metro/31463.html

ホームレス対策? 米国の図書館が居眠りへの罰則を検討中(ガジェット通信 2013/1/21付け記事)

オープンソースの次世代型図書館システムを開発するKuali OLEプロジェクトが75万ドルの追加助成を獲得、2013年中にはシカゴ大学とリーハイ大学が初導入へ

2013年1月25日、オープンソースの次世代型図書館システムを開発しているKuali Open Library Environment(Kuali OLE)プロジェクトが、アンドリュー・W・メロン財団から75万ドルの助成金を獲得したと発表されました。このプロジェクトは2009年に同財団から230万ドルを提供されており、今回が2度目の助成になります。また、2013年後半にはシカゴ大学とリーハイ大学がKuali OLEを導入する予定であることも発表されています。これが初の導入事例となります。

Kuali library project awarded $750,000 from Andrew W. Mellon Foundation(Indiana University 2013/1/25付けニュース)
http://newsinfo.iu.edu/news/page/normal/23726.html

参考:
E1307 - 次世代型図書館業務システム主要5製品の特徴とその現状
http://current.ndl.go.jp/e1307

E1003 - 次世代の図書館システムをデザインするOLEプロジェクト
http://current.ndl.go.jp/e1003

米国図書館協会、公共図書館の電子書籍導入に際して契約内容を評価するためのスコアカードを公表

米国図書館協会(ALA)のデジタルコンテンツ&図書館ワーキンググループ(DCWG)が、2013年1月25日付けで、“E-Book Business Models: a scorecard for public libraries”を公表しました。これは、公共図書館において電子書籍を導入するに当たり、出版社との契約内容に関して評価を行うために用いるスコアカードです。以下の15項目について5段階で評価するようになっています。

(1)Replicating the Print Model
(2)Inclusion of all titles
(3)Right to transfer content to a different delivery platform
(4)Right to lend content indefinitely
(5)Accessibility for people with disabilities
(6)Integration
(7)Single user
(8)Limited number of loans
(9)Variable pricing
(10)Delayed sales with discoun
(11)Premium for immediate access to delayed titles

シカゴ公共図書館財団がBiblioCommonsと提携、シカゴ公共図書館のオンラインカタログやウェブサイトのリニューアルへ

米シカゴ公共図書館財団とBiblioCommonsが3年間のパートナーシップを締結したことを発表しました。シカゴ公共図書館のオンラインカタログとしてBiblioCommonsの“BiblioCore”を導入することや、同館のウェブサイトのリニューアルを行うことが含まれています。いずれも2013年内にリリース予定です。それ以外にも、他の公共図書館も利用できるような新製品の開発を行うことについても触れられています。

BiblioCoreは、ニューヨーク公共図書館、ボストン公共図書館、シアトル公共図書館などでも導入されています。

Chicago Public Library Foundation and Bibliocommons Announce Integrated Web Services Collaboration(BiblioCommons 2013/1/26付けブログ記事)
http://www.bibliocommons.com/about/blog/chicago-public-library-foundation-and-bibliocommons-announce-integrated-web-services-collaboration

BiblioCore (BiblioCommons)

大学図書館支援機構、第1回「RDA講習会」の資料をウェブサイトで公開

大学図書館支援機構(IAAL)が、RDA講習会の第1回「プロローグ:RDAとはどのようなものか」の資料をウェブサイトで公開しています。2012年12月15日に開催(2013年1月26日に追加開催)されたものです。

当機構のRDAに関する活動履歴(大学図書館支援機構)
http://www.iaal.jp/rda/index.html

参考:
大学図書館支援機構「RDA講習会」の第2回および第3回の概要が発表
http://current.ndl.go.jp/node/22770

大学図書館支援機構が12月から「RDA講習会」を実施
http://current.ndl.go.jp/node/22356

OCLCのデューイ十進分類表編集長が20年ぶりに交代-米国人以外のトップは初

OCLCが、デューイ十進分類表(DDC)の第10代となる編集長について、1993年からこのポストにあったJoan S. Mitchell氏の後継として、Michael Panzer氏を指名したとのことです。

Michael Panzer氏は2007年にOCLCに加わり、2009年3月からDDCの編集補佐を勤めていたとのことです。それ以前は、ケルン大学(Cologne University of Applied Sciences)において、DDCと各国の件名標目表(ドイツのSWD、フランスのRAMEAU、米国のLCSH)をマッピングする研究プロジェクトCrissCrossのチームリーダーを務め、またDDCのドイツ語への翻訳も率いていたようです。

The Dewey blogによると、Michael Panzer氏が個人的に興味を持つ分野は、以下のような分野だそうです。

194.0904
501

Plum Analytics社、研究成果評価分析ツール“PlumX”をリリース

2013年1月23日、Plum Analytics社が新製品“PlumX”を発表しました。機関内の研究者による研究成果のインパクトを示すデータを収集し、その分析結果を表示するというものです。データの収集は、利用、ソーシャルメディア、引用などの5つのカテゴリーについて、図書、雑誌、動画、プレゼンテーション、データセット、ソースコードなど20種類から行われるということです。デモ動画(1分間)が公開され、ベータ版テストへの申込が受け付けられています。

PlumX
http://try.plu.mx

Plum™ Analytics New Product PlumX Gives Researchers an Edge(Plum Analytics 2013/1/23付けプレスリリース)
http://www.plumanalytics.com/pr/plum-analytics-new-product-plumx-gives-researchers-an-edge.html

参考:
Plum Analytics、figshareのAPIを利用して研究データの利用に関する指標を表示
http://current.ndl.go.jp/node/22470

英字新聞ジャパンタイムズが創刊から114年分の紙面をデジタル化して販売

英字新聞ジャパンタイムズ(The Japan Times)が、1897年の創刊から2010年までの114年間分の紙面をデジタル化し、2013年2月上旬に販売開始すると報じられています。25枚にブルーレイディスク収録され、価格は1セット100万円以上となる見込みです。2012年までの紙面も2013年度に追加される予定です。

ジャパンタイムズ114年分販売 真珠湾攻撃など紙面電子化(47News 2013/1/27付け記事)
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013012701001489.html

Ex Libris社、機関リポジトリのコンテンツをPrimo Central Indexに追加するための登録サービスを開始

2013年1月27日、Ex Libris社が、ディスカバリサービスPrimo用の学術情報インデックスPrimo Central Indexに、機関リポジトリのコンテンツを追加するための登録サービスを開始しました。追加を希望する機関リポジトリ運営機関は自分で申請を行うことができます。

Institutional Repositories Registration
http://dc02vg0047nr.hosted.exlibrisgroup.com:8080/IRWizard/wizard.html

Ex Libris Extends Its Support for Open Access by Launching Registration of Institutional Repositories for Primo Central(Ex Libris 2013/1/27付けプレスリリース)

図書館・博物館・文書館向けのコレクション展示用オープンソースソフトウェア“Omeka”のバージョン2.0がリリース

2013年1月24日、米国ジョージ・メイソン大学によって開発されている、研究者・図書館・博物館・文書館向けのコレクション展示用オープンソースソフト“Omeka”のバージョン2.0がリリースされました。管理者画面の刷新や、検索機能の改善がなされています。同時に、バージョン2.0に対応したOmekaプラグインとして、Dropbox、Dublin Core Extended、Library of Congress Suggestなどが公開されています。

Omeka 2.0 Drops today(Omeka 2013/1/24付け記事)
http://omeka.org/blog/2013/01/24/omeka-2-0-drops-today/

Omeka
http://omeka.org/

Showcase(Omekaによって制作されたサイトの例)
http://omeka.org/showcase/

1月 25日

SirsiDynix社、eResource Centralに統合するコンテンツ強化にむけ、提携拡大

SirsiDynix社が、2011年に開発着手を公表した図書館向け電子資料管理システム“eResource Central”について、対象コンテンツの拡大につながる提携を複数公表しています。

1月3日にはBaker & Taylor社と、1月14日にはOverDrive社と、また1月23日には3M社との提携を公表しました。また1月24日には、オーディオブックを取り扱うRecorded Books社との提携を公表しています。

Baker & Taylor and SirsiDynix Announce eResource Central Integration(2013/1/3付け)
http://www.sirsidynix.com/press/baker-taylor-and-sirsidynix-announce-eresource-central-integration

OverDrive and SirsiDynix to deliver eResource Central integration(2013/1/14付け)
http://www.sirsidynix.com/press/overdrive-and-sirsidynix-to-deliver-eresource-central-integration

トロント公共図書館のチーフライブラリアンのインタビュー(動画)

カナダの公共放送局CBCが、トロント公共図書館のチーフライブラリアンであるJane Pyper氏に行ったインタビュー動画(5分弱)が公開されています。

トロント公共図書館が現代社会の中で意義のある存在とすることおいて、どのようにして成功してきたのかについて、インタビューに応えています。現状として、人々が、人とのコネクションを求めてその場として利用していること等を紹介するとともに、財政面については、厳しい経済状況にある中、図書館が税金以外の収入を得る努力をしていることなどに言及しています。

The business of libraries(CBC 2013/1/22)
http://www.cbc.ca/player/News/TV+Shows/Lang+&+O%27Leary+Exchange/ID/2328103964/

米大手出版社マクミランが図書館に対する電子書籍の販売を試行へ

米国の大手出版社マクミラン社が、2013年第一四半期に、図書館に対する電子書籍販売を試行開始すると発表したと報じられています。販売対象となるのは、傘下のMinotaur Books社のミステリーや犯罪小説など1200タイトルです。販売価格は均一で、INFOdocketの情報では25ドルとされています。購入したタイトルは、52回貸し出されるか、2年間が経過するまで利用することができます。これらのタイトルは、OverDrive、360 Axis Digital Media Library、3M Cloud Libraryという電子書籍ディストリビューターからも提供されるということです。

同社は「ビッグ6」のひとつとして数えられますが、これまで図書館に対して電子書籍を提供していませんでした。

UPDATED: Macmillan Announces Details of Library Lending Pilot(INFOdocket 2013/1/24付け記事)
http://www.infodocket.com/2013/01/24/macmillan-announces-details-of-library-lending-pilot/

宮城資料ネット、「歴史資料保全活動におけるデジタルカメラによる文書資料撮影の手引き」の画像データの集約・管理編を公開

2013年1月24日、宮城歴史資料保全ネットワークが、「歴史資料保全活動におけるデジタルカメラによる文書資料撮影の手引き」の画像データの集約・管理編を公開しました。

歴史資料保全活動におけるデジタルカメラによる文書資料撮影の手引き:画像データの集約・管理編
http://www.miyagi-shiryounet.org/01/satuei00/kanrihen01.html

NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(2013/1/24付けお知らせに「文書資料撮影マニュアル管理編公開しました」とあります。)
http://www.miyagi-shiryounet.org/00/front.htm

人文・社会科学系オープンアクセス誌“SAGE Open”が投稿料を99ドルに値下げ

SAGE社が、人文・社会科学分野の査読付きオープンアクセス誌“SAGE Open”の論文加工料(Article Processing Charge:APC)を99ドルへと値下げすることを発表しました。値引き前は395ドルだったそうです。発表では、SAGE Openに論文を受理された著者の70%がAPCを自費で負担しているという調査結果を引用しつつ、今回の値下げの目的は、研究助成が潤沢ではない人文・社会科学分野の研究者が質の高いオープンアクセス誌への投稿を行いやすくすることだと述べています。2011年5月に誕生したSAGE Openは、これまでに1,400本の投稿を受け付け、160本の論文を出版してきています。プレスリリースとは別に、同社副社長のBob Howard氏が値下げの理由やその影響などに答えるインタビューも掲載されています。

SAGE makes Open Access more accessible to social science and humanities scholars SAGE Open author publication fee discounted to $99 per article(SAGE 2013/1/24付けプレスリリース)

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