2013年12月4日付けのAtlanticに、建築写真家のWill Pryce氏と英国ケンブリッジ大学の建築史学者であるJames W. P. Campbell氏との共著書“The Library: A World History ”(2013年11月刊行)を紹介する記事が掲載されています。著者たちが21カ国84館の図書館を巡って記録した、古代から現代までの図書館のデザインの歴史を編集した書籍とのことです。記事では、この書籍に掲載されている図書館から選んだ、大学図書館の発展の歴史において重要とする12館を写真とともに紹介しています。
米国プリンストン大学、ボストン大学、マイクロソフト社の研究者らにより、"Learning about social learning in MOOCs: From statistical analysis to generative model"と題する、MOOCで提供された講座における利用者行動の調査レポートが発表されました。報告書では、MOOC受講者が意見交換するフォーラムの顕著な特色として、コース期間を通してのディスカッションの減少率の高さと、コースに直接関係ない話題も多く含む、読み切れないほどのディスカッションスレッドの多さの2点をあげています。また、このディスカッションの減少率の関連要因を調査し、スレッドを分類、及び関連性をランクづけする効果的な方策を見つけたと述べています。
Learning about social learning in MOOCs: From statistical analysis to generative model (arXiv 2013/12/8) http://arxiv.org/abs/1312.2159v1
Altmetric.comのサイトに、“Altmetric 2013 Top 100”が掲載されています。2013年に刊行された論文について、Altmeticスコアの高い論文のトップ100をリストアップしたもので、データはAltmetricのデータベースから2013年12月3日に取得したものとのことです。“The world we live in”や“Real-life science fiction”など、テーマ別の表示も用意されています。
図書館における電子ジャーナル等の電子情報資源の利用統計の標準に,COUNTER実務指針(CA1512,CA1666参照)がある。しかし,COUNTER実務指針で定義されているのは,データベース単位や,最小でも雑誌タイトル単位までの利用統計であり,論文単位での利用状況の把握が課題であった。そこで,出版者と機関リポジトリの利用統計プロジェクト(Publisher and Institutional Repository Usage Statistics: PIRUS)が立ち上がり,COUNTER実務指針に即した形で,論文単位の利用統計の記録と提供についての実務指針を検討してきた。その成果として2009年1月の報告書,2012年11月の実務指針ドラフト版に続き,2013年10月,「論文単位の利用統計の記録と提供に関する実務指針第1版(The PIRUS Code of Practice for recording and reporting usage at the individual article level: Release1)」(以下,実務指針)が公開された。
子どもが幼稚園に入るまでに,1,000冊の本を一緒に読む。読書は冊数の問題ではないかもしれないが,一緒に本を読むその時間は,子どもにとっても,子どもを育てる人たちにとっても,貴重なものではないだろか。そんな時間の積み重ねを支援する“1,000 Books Before Kindergarten”と銘打ったプログラムが,最近,米国各地の公共図書館に広がりつつある。そもそもこのプログラムは,2011年に米国中西部のブレマン公共図書館(インディアナ州)で始まった。その後中西部を中心に各地で行われるようになり,正確な数は不明だが,2013年11月時点で,15州100館ほどにおいて実施されていることが確認されている。...