アーカイブ - 2013年 11月 29日

OECD、高等教育における学修成果の評価(AHELO)フィージビリティ・スタディのレポートを公開

経済協力開発機構(OECD)が政府や高等教育機関、質保証機関による学習成果の評価方法の改善に資するために行った、高等教育における学習成果の評価(AHELO:Assessment of Higher Education Learning Outcomes)に関する国際的な検討の可能性を探るフィージビリティ・スタディの報告書が公開されています。

フィージビリティ・スタディ(FS)では、一般的技能、分野別技能(経済学、工学)等について、(1)各国の多様性と特殊性を踏まえつつ学習成果を適切に測定するテストの開発の可能性や(2)言語や文化を超えて国際比較の可能性を検証するために、調査枠組みの開発、テスト問題と採点基準の作成、それらの妥当性の検証作業が参加国において実施されたとのことです。

日本も含めた世界17か国で行われたフィージビリティ・スタディの最終調査結果については、OECDより報告書としてまとめられ、第1巻は2012年12月に、第2巻は2013年2月に、第3巻は、2013年10月に発行されたとのことです。

日本は、このフィージビリティ・スタディに工学分野で参加することが、2008年12月に正式に決定されたとのことです。

【イベント】平成25年度 京都大学図書館機構 講演会 「大学のグローバル化における図書館の役割 -留学生サービスから考える」(12/11・京都)

2013年12月11日13時30分から17時まで、京都大学図書館機構の主催による京都大学図書館機構講演会「大学のグローバル化における図書館の役割 -留学生サービスから考える」が開催されます。

この講演会では、大学のグローバル化をめぐる昨今の変化と現状の課題を概観し、その中でも特に留学生に対する支援サービスについて考えるとのことです。

京都大学国際交流センター センター長である森眞理子教授ほかの基調講演に続き、東北大学附属図書館の横山美佳氏ほかによる東北大学の留学生協働による学習支援についての講演が行われ、次いで、基調講演の講演者に加えて京都大学の留学生等が参加するパネルディスカッションが開催されるとのことです。

場所は京都大学附属図書館3階ライブラリーホールで、参加費は無料ですが、参加にあたっては事前に申し込みが必要とのことです。

なお、当日講演会の映像は映像配信サービスUstreamで公開し、映像記録は京都大学OCWにて、資料記録は京都大学学術情報リポジトリKURENAIで保存・公開される予定とのことです。

図書館機構 : 平成25年度 京都大学図書館機構 講演会 「大学のグローバル化における図書館の役割 -留学生サービスから考える」

米国Morton Public Library、竜巻で飛ばされた個人資料を収集し持ち主を捜す

米国イリノイ州にあるMorton Public Libraryが、竜巻で散逸した個人資料の持ち主を捜しています。2013年11月17日におきた竜巻の後、被災地域周辺の何百マイルにもわたる範囲で見つかった個人の写真や資料等を、ボランティアの人びとが収集し、同館はそれらの保管場所となったとのことです。同館では、資料を捜す住民が閲覧できるように、身元が分かる情報の有無や資料種別等で分類し、身元情報がない写真等はfacebookでも公開しています。資料は現在も届いており、今後も増える予定とのことです。

Washington tornado victims' photos & personal items at MPL (Morton Public Library)
http://www.mortonlibrary.org/home/2013/11/20/washington-tornado-victims-photos-personal-items-at-mpl.html

Morton Public Library Photos updated 11/28/13 (Morton Public Libraryのfacebook)

【イベント】立命館大学「文化情報学専修」設置準備企画連続講演会第8回「文化資源としてのデジタルアーカイブ」(12/12・大阪)

2013年12月12日18時から20時30分まで、立命館大学大学院文学研究科等が、「文化情報学専修」設置準備企画の連続講演会「文化資源としてのデジタルアーカイブ」を開催します。前国立国会図書館長の長尾真氏による講演の後、立命館大学教授の八村広三郎氏、湯浅俊彦氏を交えたパネルディスカッションが行われるとのことです。

場所は立命館大阪梅田キャンパス5階の演習室Ⅱ・多目的室で、参加にあたっては予約・参加費とも不要とのことです。

立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻 「文化情報学専修」設置準備企画連続講演会 第8回
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2013/12/-8.html

英国図書館(BL)、科学者のオーラルヒストリーのアーカイブ“Voices of Science”を公開

2013年11月29日、英国図書館(BL)が、科学者のオーラルヒストリーのアーカイブ“Voices of Science”を公開しました。1940年から現在までの、英国の第一流の科学者や技術者100名にインタビューを行い、最も注目に値する科学的、技術的な発見や、個々人の身の上話を記録したものとのことです。科学者や技術者がざっくばらんにモチベーションや不満、功績、同僚、家族や幼少期について語る様子を音声、もしくは動画で視聴できるとのことです。科学者や技術者の名前、科学者の人生やキャリアなどのテーマ、大気科学などの学術分野からアーカイブを探すことができます。

“Voices of Science”のコンテンツは、”National Life Stories”のプログラム、”An Oral History of British Science”から選ばれたものとのことです。

Voices of Science
http://www.bl.uk/voices-of-science/

中国国家図書館等による障害者向けの図書館サービスの基準等の検討が開始

2013年11月19日に、中国国家図書館において、中国国家社会科学基金の重点項目に選ばれたプロジェクト「障害者向けの図書館サービスモデルと基準についての検討(图书馆面向残疾人的服务模式与规范研究)」についての会議が開催されたとのことです。

会議では、中国国家図書館の陳力副館長がプロジェクトの責任者として、同プロジェクトの検討の方向性などを示したとのことです。このプロジェクトのワーキンググループでは、中国における公共図書館のサービスの実際に応じて、障害を持つ人の様々な障害の種類や障害のレベルに対応した情報ニーズを分類し、レベル毎の支援方法とモデルを提示し、図書館界において、実践をもとに「図書館における障害者サービス指針」「図書館障害者サービス基準」などの理論的成果の形成を推進し、図書館界の関連業務の発展にさらなる指導を行い、各種の図書館の障害者サービスの参考となることを目指すということです。

国家社科基金重点项目“图书馆面向残疾人的服务模式与规范研究”正式启动(中国国家図書館, 2013/11/29付け)
http://www.nlc.gov.cn/dsb_zx/gtxw/201311/t20131128_78906.htm

2013年国家社科基金年度项目和青年项目立项结果公布(全国哲学社会科学规划办公室)

フィリピン台風:ALAがフィリピンの図書館救済のための基金を立ち上げ

米国図書館協会(ALA)が、フィリピンの図書館救済のための基金を立ち上げていました。この基金は、米国からの寄付を受けつけ、台風30号(Haiyan)で被災したフィリピンの図書館やアーカイブの再建支援に使用されるものとのことです。

Philippines Library Relief(ALA)
http://www.ala.org/offices/philippines-library-relief

参考:
フィリピン台風:国際図書館連盟が現在の情報収集等の状況を伝えるドキュメントをウェブに掲載
Posted 2013年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/24849

連邦寄託図書館制度の“FDLP Forecast Study”、保存についてのワーキングペーパーを公表(米国)

米国の連邦寄託図書館制度(FDLP)では、将来の戦略的方向性等を策定するため、FDLP Forecast Studyとして、全米の寄託図書館にアンケート調査を行い、テーマごとにワーキングペーパーの作成を進めています。このプロジェクトにおいて、2013年11月26日に、“Preservation”(保存)についてのワーキングペーパーを公表しました。

今回のペーパーでは、アンケート調査のうち、各図書館あるいは州における、デジタル化の取組み、デジタル化をしている場合のマスターファイルの保存、政府印刷局(GPO)にアドバイスやガイダンスを求めるかどうか等がまとめられ、分析されています。

結論では、圧倒的多数(図書館の85%、州レベルでは96%)がデジタル化についてGPOのアドバイス等を得たいとの意向を示していることから、同テーマについてのウェビナーへの必要があること、一方でデジタルデータの保存への取組は少ないことから今後図書館へのアウトリーチが必要であること、等が示されているようです。

英国下院のBIS委員会のゴールドOA偏重路線に再考を促すリポートに、政府が回答としての特別報告書を刊行

英国下院の産業・技術革新・職業技能委員会(Business, Innovation and Skills Committee: BIS committee)が、政府に対して提出した、オープンアクセス(OA)方針の見直しを求める報告書に対して、2013年11月26日、政府からの回答として特別報告書(Special Report)が刊行されました。Appendix 1として政府からの回答、Appendix 2として英国研究会議(RCUK)からの回答があります。

政府は、長期的な観点において最も有効な形態はゴールドOAであるとし、その方向性の認識について、BISコミッティと違いはなく、そこに至るまでのゴールドOAとグリーンOAの割合については、研究者の判断や市場の動向によるとしているようです。

BISコミッティの委員長は、この特別報告書が同委員会の提言を多く取り入れていることを評価しているとのことです。

Business, Innovation and Skills Committee - Third Special Report Open Access: Responses to the Committee's Fifth Report of Session 2013-14

デンバー公共図書館のティーン向けメイカースペース“ideaLAB”のファンドレイジング活動(動画紹介)

米国のデンバー公共図書館では、2013年5月にティーン向けのメイカースペース“ideaLAB”を開設していますが、この拡張を企図して、現在indiegogoにおいてクラウドファンディングによる資金調達を試みています。

indiegogoのサイトにおいて、“ideaLAB”の様子や成果を伝える動画が掲載されています。またこれを伝えたローカル番組の動画が情報サイト“infodocket”に掲載されており、音楽編集などを行う子どもの様子等が紹介されています。

なお、同館はこの資金調達により、3Dプリンターや3Dスキャナー、DJセットなどを導入し、サービスを拡張したいようです。

Denver Public Library's ideaLAB
http://www.indiegogo.com/projects/denver-public-library-s-idealab

Video: Denver Public Library Crowdfunding Campaign to Expand ideaLab Gets Attention on Local TV(infodocket, 2013/11/27付け)