アーカイブ - 2013年 11月 12日

誰がインターネットを使わないのか? ディジタルディバイドの5つの要因(米国)

米国の調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life ProjectでDirectorを勤めるLee Rainie氏が、インターネットを利用しない人々に関して2013年10月28日開催のWashington Post Live's 2013 Bridging the Digital Divide forum内で行った講演の様子(動画)と要旨のまとめが公開されています。

講演の中でRainie氏は、Pew Internet & American Life Projectの調査結果に基づきつつ、インターネットを利用していない米国人の特徴として以下の5つを挙げています。

1. 年齢。年齢が高いほどインターネット利用者が少ない。
2. 収入と学歴。家計収入の少ない人、学歴の低い人の間ではインターネット利用者が少ない。
3. 居住地域のタイプ。郊外に住んでいる人は都市部に住んでいる人よりもインターネット利用者が少ない。
4. 障害。障害のある人の間ではインターネット利用者が少ない。
5. スペイン語。Pewの調査にスペイン語で回答することを望む人の間ではインターネット利用者が少ない。

論文単位の利用統計実務指針 PIRUS Code of Practice Release 1公開

2013年10月、論文単位の利用統計の記録と提供に関する実務指針”Release 1 of the PIRUS Code of Practice”が公開されました。これは英国情報システム合同委員会(JISC)の助成を受けて行われたプロジェクト“Publisher and Institutional Repository Usage Statistics (PIRUS)”の成果に基づくものです。

PIRUSプロジェクトでは電子ジャーナルや機関リポジトリの個々の論文についての利用統計を、電子リソースの利用統計の実務指針であるCOUNTERに準拠して取得するためにはどのような課題解決が必要かを調査していました。その成果に基づくPIRUS Code of PracticeはCOUNTERに準拠した上で、論文単位での利用統計実現のために論文のDOIやORCID識別子などをあわせて用いることとしています。COUNTERに従って利用統計を提供しているベンダ・サービスについてはPIRUS Code of Practiceに準拠した統計の作成も求められるほか、それ以外の機関でも利用できる標準も示されています。

【イベント】国立国会図書館、「震災アーカイブに関する研究会-NZカンタベリー地震と東日本大震災の経験から-」(1/9)

国立国会図書館(NDL)は、2014年1月9日、「震災アーカイブに関する研究会-NZカンタベリー地震と東日本大震災の経験から-」を開催します。

2010年と2011年にニュージーランドで発生した地震に関する記録を収集する「CEISMICカンタベリー地震デジタルアーカイブ」に関して、その事務局長であるポール・ミラー氏による講演「なぜ大災害をアーカイブするのか?自然災害に関するデジタル記録の保存および無料公開の重要性について」を予定しています。またNDLの取組みの紹介や、意見交換も予定しています。

会場は東京本館と関西館(中継)です。

なお、このイベントは2014年年1月11日に仙台で開催する「東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム-未来をつくる地域の記憶-」のプレイベントとして開催されるものです。

イベント「震災アーカイブに関する研究会-NZカンタベリー地震と東日本大震災の経験から-」のお知らせ【2014年1月9日(木)開催】 (NDL東日本大震災アーカイブ, 11/11付け)
http://kn.ndl.go.jp/information/253

震災アーカイブに関する研究会-NZカンタベリー地震と東日本大震災の経験から- (国立国会図書館HP)

サザンコネチカット州立大学図書館学修士課程、ALAの認証を取り消される

米国サザンコネチカット州立大学(SCSU)の図書館学修士課程が2013年10月27日をもって、米国図書館協会(ALA)の認証を取り消されました。2013年11月6日付けのLibrary Journal誌オンライン版記事でこれまでの経緯や今後の影響についてまとめられています。

同記事によれば、SCSUの図書館学修士課程は2010年から条件付きでの認証状態にありましたが、既に2003年の認証評価の時点で、ALAの認証評価委員会からは教員の生産性や時代遅れなカリキュラムについてなど、複数の懸念が示されていたとのことです。認証評価委員会はいったんはSCSUから提出された改善案を受け入れたものの、その後改善が見られなかったため、認証取り消しに至りました。

現在SCSUの図書館学修士課程に在籍している134人の学生は、今後2年以内に修了すればALAの認証を受けた図書館学修士を取得したものとして扱われます。また、既に取得済みの学位についても特に影響はないとのことです。一方で今後の入学者数には影響が出ることが見込まれ、またSCSUの認証が取り消されたことで、コネチカット州内にALAの認証を受けた図書館学修士を取得できる大学はなくなりました。

なお、ALAのサイトによれば、2013年11月現在までに、ALAの認証評価を「取り消された」大学はSCSUが初めてのようです。

クロアチア国立大学図書館、“Sound of the past”を公開

クロアチア国立大学図書館(National and University Library in Zagreb)が、2013年11月7日、デジタル化されたクロアチアの音声遺産を提供する“Sound of the past”を公開しました。

“Sound of the past”では、クロアチア国立大学図書館の20世紀初頭の音楽コレクションの一部であるSPレコード(78rpm)のコレクションを主な対象とし、その音声をデジタル化し、ラベルやレコードのカバーなどとあわせて公開しているようです。

これは、クロアチア文化省の支援を得て開始された、クロアチアの音声遺産を電子化するプロジェクト“Croatian Musical Heritage in Sounds: The Digitisation of the Oldest 78 rpm Gramophone Records(原文:Hrvatska glazbena baština u zvuku – digitalizacija najstarijih gramofonskih ploča na 78 okretaja)”の成果とのことです。

Sounds of the Past
http://mz.nsk.hr/zbirka78/en/

米国公文書館で、“Discovery and Recovery: Preserving Iraqi Jewish Heritage”の展示を開催

米国公文書館(NARA)で、2013年11月8日から2014年1月5日までの期間、“Discovery and Recovery: Preserving Iraqi Jewish Heritage”と題する展示が開催されるとのことです。

この展示は、イラクのユダヤ関係資料とその資料補修・保存についての取り組みを紹介するもので、オンラインでも公開されているとのことです。オンラインでは、現在、2,000以上の資料が検索でき、今後も追加され、2014年6月1日までにすべての資料が公開される予定ということです。また、イラク戦争により、浸水などの被害をうけた資料を補修、保存する取り組みについて紹介する動画も公開されているとのことです。

Discovery and Recovery: Preserving Iraqi Jewish Heritage
http://www.archives.gov/press/press-kits/iraqi-jewish-archive/images.html

National Archives Unveils Iraqi Jewish Artifacts in Exhibit Opening November 8

【イベント】立命館大「文化情報学専修」設置準備企画連続講演会第6回「画像の効用」(11/29・京都)

2013年11月29日、立命館大学が、イメージデータベースの効用をテーマに講演会を開催します。案内によると、「日本古典籍の大規模なデジタル化プロジェクトが計画されている中、それがどの様な意味を持ち、それによってどのような未来が待ち受けるのか」について考えていくとのことです。

今西祐一郎氏(国文学研究資料館館長)が「画像の効用」と題して講演し、また赤間亮氏(立命館大学アート・リサーチセンター)が海外古典籍デジタルアーカイブプロジェクトの紹介を行う予定となっています。

なお、この講演会は、同大学大学院文学研究科行動文化情報学専攻「文化情報学専修」設置準備企画連続講演会の第6回として開催されるものです。

立命館大学文学研究科・文化情報学専修連続講演会(第六回)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/info/2013/11/post-100.html

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※タイトルに記載した日付けを修正しました(2013/11/13)

国際図書館連盟、世界の大都市図書館の統計データ(2011年版)を公表

国際図書館連盟(IFLA)の大都市図書館部会(Metropolitan Libraries Section)が、世界の大都市の図書館についての年次統計(2011年版)をまとめ、公表しています。今回の調査の取りまとめはヘルシンキ市図書館が行っており、世界の56の図書館が参加しています。なお、日本からの参加はないようです。

この調査では、電子的サービスや、SNSの利用についても尋ねられています。このうちSNSについては、FacebookやTwitterを利用している図書館が全体の9割程度、画像共有サービスを利用している図書館が7割程度となっていることが示されています。

今回の調査に参加している図書館;

コリンデールにある英国図書館(BL)の新聞図書館が閉館

2013年11月8日、コリンデールにある英国図書館(BL)の新聞図書館が閉館しました。BLがプレスリリースを出しており、新聞図書館に関する数値や歴史を簡潔にまとめて掲載しています。

なお、この閉館は、新聞資料の保存のためのもので、現在資料は新しい施設への移送作業が進められています。

British Library Newspaper Library at Colindale closes(BL, 2013/11/6付け)
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/British-Library-Newspaper-Library-at-Colindale-closes-66d.aspx

British Library Newspaper Moves
http://www.bl.uk/reshelp/findhelprestype/news/newspapermoves/index.html

Newspaper library in Colindale closes today(Barnet and Whetstone press, 2013/11/8付け)