アーカイブ - 2013年 10月 8日

"Building Libraries for Tomorrow"のレポートが公開

2013年9月16日付で図書館建築に関するレポート"Building Libraries for Tomorrow"が公開されました。

このレポートは、12ヶ国の17の図書館で実際に図書館建築のプロジェクトに関わったマネージャーや実務者を対象に、成功する図書館建築に必要な要素や空間などについて調査を行った結果をまとめたものとのことです。図書館建築の計画の重点が、蔵書や物理的な設備のための空間の設計から、人々やコミュニティのアウトカム、経験や革新のためのデザインに移ってきているという国際的な傾向が記されているとのことです。

調査には、Bill and Melinda Gates International Network of Emerging Library Innovatorsが協力しているとのことです。

Building Libraries for Tomorrow
http://www.geelonglibraries.vic.gov.au/sites/default/files/pdfs/Board-Report-Attachment4-Sept-16-2013.pdf

via:
New Report: Building Libraries for Tomorrow (IFLA News 2013/10/7付けの記事)

米国Georgia Institute of Technologyと国際電気通信連合(ITU)、デジタルネイティブに関する調査研究を発表

2013年10月7日、米国のGeorgia Institute of Technologyは、国際電気通信連合(International Telecommunication Union;ITU)と共に調査した、各国のデジタルネイティブに関する研究結果を発表しました。この研究では、デジタルネイティブを15歳から24歳までの年齢で、少なくとも5年以上のオンラインでの経験がある若者としています。

調査によると、世界の15歳から24歳までの若者人口のうち、デジタルネイティブの割合は30%とのことです。また、国内総人口と比較したデジタルネイティブの割合が高い国は、インターネット普及率が高い経済力がある国に多く、アイスランドが最も高いとのことです。しかし、発展途上国でのインターネット利用がこの5年で大きく増加している点を示し、ITUはそれらの国でのデジタルネイティブの人口は2017年までに2倍以上になるだろうとしています。

なお、この研究はITUが10月7日に発表したMeasuring the Information Society 2013 reportの一部とのことです。

Where in the World are Young People Using the Internet? (Georgia Tech 2013/10/7)

韓国国立中央図書館が図書館における障害者サービスのベストプラクティスコンテストを開催

韓国国立中央図書館では、「第6回障害者サービスのベストプラクティスコンテスト」を開催し、韓国国内の図書館を対象に、2013年10月1日から31日まで、障害者サービスのベストプラクティスを公募しています。

今年度で第6回目を数えるこのコンテストは、韓国国立中央図書館が毎年実施するもので、韓国国内の図書館における障害者サービスの様々な事例を発掘し、障害者サービスの拡大や活性化などを目指しているとのことです。

以下の4種類に該当するものが募集の対象となっているようです。

・図書館における障害者サービスの成功事例
・障害者の読書振興のためのプログラムや情報サービス
・地域社会との協力や他機関にとっての模範的事例
・図書館に適用できる新しいアイデア

専門家による審査結果は、韓国国立中央図書館のページで11月7日から公開される予定とのことです。

제6회 도서관 장애인서비스 우수사례 공모(韓国国立中央図書館 2013/10/7付けの記事)
http://wl.nl.go.kr/?p=14390

『제5회 도서관 장애인서비스 우수사례공모』심사결과(韓国国立中央図書館 2012/11/8付けの記事)※第5回障害者サービスのベストプラクティスコンテストの審査結果

無料オンライン講義サイトCoursera、日本語字幕付きの講義を配信開始

大規模無料オンライン講義サイト(MOOC)の“Coursera”で、2013年10月7日から日本語字幕付きの講義の配信が始まっています。最初に日本語字幕を付けて公開されたのは米カリフォルニア大学サンディエゴ校の講義“Human-Computer Interaction”です。

日本語訳はCourseraを運営するCoursera社と翻訳業等を手掛ける広島県の企業・エス株式会社が提携を結び、2013年5月から行われていました。エス社のプレスリリースによれば、引き続き主要な講義の翻訳を進めていくとのことです。

名門大の講義を日本語で――Courseraが日本語字幕付き講座を配信(2013/10/8付け、教育とICT Online)
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20131008/1107624/

コーセラとオフィシャル翻訳パートナー・エス株式会社による完全日本語訳付の講座が10月7日より配信開始(2013/10/8付け、エス社のプレスリリース)
http://www.es-c.co.jp/news_press/pr_20131008_coursera.php

Human-Computer Interaction(Coursera、視聴には登録が必要)

「査読なんか怖くない?」 Science誌にオープンアクセス雑誌の査読に関する実験報告

2013年10月4日付けのScience誌の記事で、304のオープンアクセス雑誌を対象にした、査読に関する実験の結果が報告されています。

同記事執筆者のJohn Bohannon氏はScience誌編集部と共同で、高校生レベルの化学に関する知識があれば気づくような過ちを含んだ偽論文を作成し、架空の著者名・所属を用いて、304のオープンアクセス雑誌に投稿しました。これらの雑誌はすべて論文出版加工料(APC)を著者に要求するもので、それぞれ異なる出版者から刊行されています。

実験は2013年1月から8月にかけて行われ、304の対象誌のうち半数を超える157誌が、偽の論文を受理したとのことです。論文を受理した雑誌の出版者の中にはElsevier、Sageなどの大手商業出版者も含まれています。一方で、オープンアクセス出版者として知られるHindawiの雑誌や、オープンアクセス雑誌最大手であるPLOS ONEは偽論文を却下していました。

記事の中では実験手法の詳細のほか、論文を受理した雑誌の編集者や出版者のコメント等も紹介されています。また、「American」等と雑誌名に冠しながらメールの発信元が異なる地域にある出版者の例や、雑誌の説明が他の雑誌からのコピー&ペーストである例なども指摘するなど、査読に限らない問題提起がなされています。

東京大学附属図書館がハイブリッド図書館実証実験を開始

2013年10月3日、東京大学附属図書館は、研究・教育分野における電子書籍の活用方法を見いだすための実証実験を開始すると発表しました。

東京大学は、東京大学附属図書館を中心に学内の知識基盤を再整備するプロジェクト「東大新図書館計画」を実施しており、この実証実験は、その柱であり、電子書籍と紙書籍とを統合的に相互利用できる「ハイブリッド図書館」構想を実現するための実験にあたるとのことです。

「ハイブリッド図書館」構想実現に向けた先進的な取り組みとして、電子学術書を活用する実証実験、書評行為を通じて「ハイブリッド書架」を制作する実証実験が紹介されています。

電子学術書を活用する実証実験は、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)、京セラ丸善システムインテグレーション株式会社と共同で行われ、電子書籍配信サービス「BookLooper」を使用して、教師・学生間で電子学術書への書き込み・読書体験を共有する機能や外部の知識ネットワークとの連携など授業や学術研究を支援する仕組みが新たに開発されるとのことです。附属図書館で実施される全学自由研究ゼミナール「未来の書物の未来」の授業において、かつて同大学で教鞭をとった南原繁氏の著書や丸山眞男氏の講義録など10冊余りの電子学術書などあわせて約1,000冊の電子図書をPCやタブレット端末で活用していくとのことです。

CRL、デジタル化資料が500万ページに到達

北米の研究図書館センター(CRL)が、メンバーの利用できるデジタル化資料が500万ページを超えたとのことです。2013年9月30日にニュースとしてアナウンスしていました。

CRLのニュースによると、このマイルストーンとなったのは、1928年の資料“Growth of Newspapers in the United States”という資料で、CRLのデジタルデリバリー(Digital Delivery)サービスの一環として、CRL加盟館で学者からのリクエストに基づきデジタル化された資料とのことです。

CRLでは、デジタルデリバリーのためにデジタル化された資料は、将来他の研究者が利用できるようCRLのオンライン目録からリンクを張り、アクセスできるようにしています。

CRL Reaches Milestone of Five Million Digitized Pages(CRL, 2013/9/30付け)
http://www.crl.edu/news/9828

“Growth of Newspapers in the United States”のデータ
http://catalog.crl.edu/record=b2869491~S35

CRLのデジタルイニシアティブ(Digital Deliveryの説明など)

「みんなのとしょかん」プロジェクト代表の川端氏、第27回人間力大賞で3賞受賞

2013年10月8日付けの下野新聞で、日本青年会議所が主宰する第27回人間力大賞において、東日本大震災の被災地に図書館を設置するボランティア団体「みんなのとしょかん」プロジェクトの代表、川端秀明氏が3つの賞を受賞したことが報じられています。人間力大賞は、社会貢献活動に取り組む若者を表彰するもので、グランプリ、準グランプリのほか、各賞があり、川端氏は、衆議院議長奨励賞、全国知事会奨励賞、日本放送協会奨励賞の3賞を受賞したとのことです。人間力大賞のウェブサイトによると、授賞式は9月20日に行われたとのことです。

みんなのとしょかんの川端代表、人間力大賞で3賞受賞 (下野新聞 2013/10/8付け記事)
http://www.shimotsuke.co.jp/category/life/welfare/volunteer/news/20131008/1375924

第27回人間力大賞(日本青年会議所)
http://www.jaycee.or.jp/ningenryokutaisyo/

みんなのとしょかんプロジェクト
http://www.mintosho.org/

参考:
宮城県山元町で「みんなの図書館プロジェクト」による簡易図書館が設置
Posted 2013年2月27日

米国図書館協会、2014年の“Money Smart Week @ Your Library”に向けて無料ウェビナーを実施

米国図書館協会(ALA)が、金融リテラシーについての意識を高めるキャンペーン“Money Smart Week @ Your Library”に関し、2013年10月10日に無料ウェビナーを開催するとのことです。

“Money Smart Week”は、シカゴ連邦準備銀行が2002年に開始したキャンペーンで、近年ALAも協力しています。2013年のキャンペーンには、米国の500機関ほどの図書館(公共図書館、大学図書館、学校図書館、刑務所図書館)が参加し、金融リテラシーの関するプログラムを提供するなどしたとのことです。2014年のキャンペーンは、4月5日から12日にかけて実施される予定となっています。

無料ウェビナーでは、図書館が簡単にキャンペーンに加われることや、過去の成功を収めた事例などについての情報が提供されるようです。

Become Money Smart!
http://www.ala.org/offices/money-smart-week

「JWord本プレ」、書籍の寄贈を希望する小学校の募集を開始

JWord株式会社が、2007年から実施している「JWord本プレ」について、第7回目の仮想募金が2013年11月ごろに目標の100万円に達する見込みとなったとして、書籍の寄贈を希望する小学校の募集を開始しています。全国を5つの地域に分け、各地域1校ずつ、合計5校が選ばれます。募集期間は2013年10月7日~11月20日までとなっています。

なお、「JWord本プレ」は、1クリック=5円がたまる仮想募金を実施し、100万円を達成すると、全国の小学校5校へ合計100万円分の書籍をプレゼントする、という活動です。

寄贈をご希望の小学校を募集(JWord)
http://honpre.jword.jp/seventh/apply/

小学生に本とのご縁を贈ろう!
http://honpre.jword.jp/seventh/

「朝の読書」、活動開始から25周年を記念してアンケートを実施中

朝の読書推進協議会の事務局である株式会社トーハンが、「朝の読書」の活動開始から25周年を記念し、アンケート調査を実施しています。実施期間は11月30日までです。学校で「朝の読書」を経験したすべての人を対象にしたものとのことで、朝の読書の思い出を尋ねるものとなっています。

「朝の読書」25周年記念アンケートを実施 ~25年間で読まれた本などを募集~(トーハン、2013/10/1付け)
http://www1.e-hon.ne.jp/content/asadoku_25th.html