アーカイブ - 2013年 10月 10日

OECD、国際成人力調査(PIAAC)の報告書を公表

経済協力開発機構(OECD)が、2013年10月8日付で、国際成人力調査(PIAAC :Programme for the International Assessment of Adult Competencies)の報告書を公表しました。

各国の成人のスキルの状況を把握し、各国の政策に資する知見を得ることを目的とした初めての調査とのことです。

日本を含むOECD加盟国等24か国・地域が参加し、16歳~65歳までの男女個人を対象として、「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」及び調査対象者の背景(年齢、性別、学歴、職歴など)についての調査が行われたとのことです。

国立教育政策研究所が、OECDの公表した国際報告書のうち、日本に関係が深い部分をまとめて分析を加えた日本版報告書を作成し、公開しています。

国際成人力調査(PIAAC)(国立教育政策研究所)
http://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div03-shogai-piaac-pamph.html

OECD Skills Outlook 2013 (OECD)
http://skills.oecd.org/skillsoutlook.html

“Librarian Shaming” 図書館員が匿名で秘密を打ち明けるサイト

“Librarian Shaming”というタイトルのTumblrサイトが立ち上がっていました。2013年9月26日に、米国マサチューセッツ州にあるDracut Library のblogに掲載された記事 "Librarian Shaming" を元にしてつくられたこのサイトは、図書館員が匿名で恥ずかしい秘密を打ち明け、仲間から同情を得ることを目的としているとのことです。

投稿されている秘密には以下のようなものがあります。

「その本を読んだことあると言っても、映画を観ただけということがたまにある」
「図書館に勤める前の方がもっとたくさん本を読んでいた」
「高校の図書館で1冊も本を借りたことがなかった(借り方すら知らなかった)」

Librarian Shaming
http://librarian-shaming.tumblr.com/

MOOCsについての5つの俗説(記事紹介)

EDUCAUSE Review(オンライン)に"Five Myths about MOOCs"と題した記事が掲載されています。この記事はJames G. Mazoueによるもので、伝統的な教育を改革する動きとしてのMOOCsが過小評価されているという認識にたち、MOOCsは教育の改善というよりコストカットなどの利益を目的としたものである、また、教育を二極分化させるなどの5つの俗説をあげ、それぞれについて、現状の教育の問題点などを指摘しながら反証しています。

同サイトでは、上記の他、MOOCsにおけるコミュニティのあり方について再考を提議する記事"Rethinking Online Community in MOOCs Used for Blended Learning"や、教育者であり研究者でもあるGeorge Siemens氏がMOOCsとオンラインラーニングの将来について論じたポッドキャストなど、MOOCsに関する情報が掲載されています。

Five Myths about MOOCs(EDUCAUSE Review)
http://www.educause.edu/ero/article/five-myths-about-moocs

Editors' Pick(EDUCAUSE Review)
http://www.educause.edu/ero

「休館日に図書館を独り占め!?」 大分県教育委員会、県立図書館の「スクールサービスデイ」についての動画を公開

大分県教育委員会の大分県教育庁チャネルに、大分県立図書館で2013年度から正式に実施されている「スクールサービスデイ」についての動画「休館日に図書館を独り占め!?県立図書館 スクールサービスデイ」が公開されています。

大分県立図書館の「スクールサービスデイ」は、県内の小中学校・高等学校の児童生徒を対象に、県立図書館の所蔵する多様な図書資料等を活用した調べ学習を体験する機会を提供するものであり、平成25年度は、月曜休館日に実施しています。

報道によると、試行期間の2012年度には、3つの小中学校の計7学級が参加したとのことです。

教育庁チャンネル:休館日に図書館を独り占め!?県立図書館 スクールサービスデイ
http://kyouiku.oita-ed.jp/oita-channnel/2013/10/post-248.html
※10月9日に新着情報に掲載

休館日に図書館を独り占め!?県立図書館 スクールサービスデイ (YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=cxV9F8nfp-s

平成25年度度から スクールサービスデイ をスタート!(大分県立図書館)
http://library.pref.oita.jp/kento/information/announce/articles/20130329/

Princeton University Press、アインシュタイン論文集オンライン公開のためのデジタル出版プラットフォームとしてTizraを採用

2013年10月9日、米国のPrinceton University Pressが、アインシュタイン(Albert Einstein)の論文集"The Collected Papers of Albert Einstein"のオンライン公開のためのデジタル出版プラットフォームとしてTizraを採用したことが報じられています。Princeton University Pressのウェブサイトによると、この論文集は、アインシュタインの個人コレクションに含まれる40,000以上の文書と、編集者が発見した15,000のアインシュタイン関連文書から選ばれた14,000以上の論文から成り、25巻以上のシリーズになる予定とのことです。

Princeton University Press Partners with Tizra to Take Einstein Papers Online(Tizra 2013/10/9)
http://blog.tizra.com/2013/10/princeton-university-press-partners_9.html

米国図書館協会のストリプリング会長、“Declaration for the Right to Libraries”に対する関心を高めるためのソーシャルメディア・キャンペーンを開始

米国図書館協会(ALA)会長のストリプリング(Barabara Stripling)氏は、会長イニシアティブとして、“Libraries Change Lives”を掲げ、2013年8月に、図書館の重要性に関する宣言“Declaration for the Right to Libraries”と取りまとめ、公表しました。これに関し、ストリプリング会長が、この宣言に対する関心を高めていくためのソーシャルメディア・キャンペーンを開始したことをアナウンスしています。

この宣言のオンラインバージョンへのサイン、Facebookでの「いいね!」のクリック、Twitterでのハッシュタグ(#rigth2libs)を使っての会話への参加等を呼び掛けています。

なお、宣言本文は、ALAのウェブサイトに掲載されています。また2014年には、様々な館種の図書館が宣言に署名するセレモニーが開催されていくようです。

Social Media Campaign for the Declaration (Barabara Stripling, 2013/10/7付け)
http://www.barbarastripling.org/social-media-campaign-for-the-declaration/

【イベント】東京大学柏キャンパス一般公開において、女子中高生のための図書室展示開催(東京・10/25-26)

2013年10月25日-26日に行われる東京大学柏キャンパス一般公開期間中に、東京大学柏図書館と柏キャンパス内にある4つの研究所図書室による、女子中高生を主な対象とした合同展示が開催されます。この合同展示は、キャンパス一般公開と同時開催される女子中高生向けイベント「東京大学柏キャンパス 未来をのぞこう!」との連携企画とのことです。

柏図書館では理系分野で活躍する女性をテーマとした図書展示「リケジョの本、あります」が開催され、大気海洋研究所、物性研究所、カブリ数物連携宇宙研究機構、宇宙線研究所では、各研究所図書室の特色を紹介するパネル展示「研究所女子のおすすめ本&研究所図書室のご紹介」が行われるとのことです。

東京大学柏図書館 & 柏キャンパス研究所図書室 合同展示(PDF)
http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/openlab/issp_lib_final.pdf

本当は怖い場所?ホラー映画の中の図書館

ブログ“OEDb”で、図書館や図書館員が登場するホラー映画を紹介する記事が、2013年10月9日に掲載されています。

ホラー映画の中の図書館は必ずしも安全な場所ではない、あるいは、図書館員は必ずしも見かけのようなものではないとして、以下の5作品を紹介しています。

・The Horror of Dracula
・Bad Kids Go to Hell
・H.P. Lovecraft's: Necronomicon
・The Ninth Gate
・Chainsaw Sally

また10月18日に追加的に以下の作品が紹介されています。
・The Church (1989)
・Stephen King’s It
・Wilderness
・All About Evil
・The Off-Season (2004)

Libraries and Librarians in Horror Movies(OEDb, 2013/10/9付け)
http://oedb.org/ilibrarian/libraries-and-librarians-in-horror-movies/

More Libraries and Librarians in Horror Movies(OEDb, 2013/10/18付け)

「IFLA/ユネスコ学校図書館ガイドライン」、改訂プロセス開始

「IFLA/ユネスコ学校図書館ガイドライン」について、その改訂プロセスが、2013年8月シンガポールで開催されたIFLA年次大会のワークショップで開始されました。この改訂プロセスについての記事が、国際図書館連盟(IFLA)のブログ(IFLA School Library blog)に掲載されています。

記事では、今後の改訂プロセスについても概要が示されています。それによると、最初のドラフトが2013年12月までにまとめ、その後フィードバックを経て2014年8月に最終案とし、同12月にIFLAの運営理事会の承認が計画されているとのことです。

Section Begins Revision of the IFLA/UNESCO School Library Guidelines(IFLA School Library blog, 2013/10/9付け)
http://blogs.ifla.org/school-libraries/2013/10/09/section-begins-revision-of-the-iflaunesco-school-library-guidelines/

Workshop on revising the IFLA/UNESCO School Library Guidelines(IFLA)

E1489 - 図書館システムベンダとユーザ会の共存―IGeLU大会<報告>

 IGeLU(International Group of Ex Libris Users/イグルー)はイスラエルの図書館システムベンダEx Libris社の製品を導入しているユーザのユーザ会である。欧州・北米の機関,特に大学図書館を中心として,42か国,345機関が参加している国際的な組織であり,Ex Libris社が主導している組織ではない。IGeLUの主な活動は,ユーザ会としてEx Libris社と交渉することであり,メンバーから選出された運営委員会を中心としてEx Libris社のマネージャー達と定期的な打合せを開いている。Ex Libris社の方針などに関する全体的な要望以外に,個別製品の機能強化のリクエストなどもメンバー内で意見を集約して伝えている。また,製品や,Linked Open Data(CA1746参照)などの特定のテーマごとにワーキンググループがあり,メーリングリストでの情報交換や,システムの機能や仕様の策定に協力している。IGeLUでは2006年から年次大会が開かれており,8回目の今年はドイツのベルリン自由大学を会場として開かれた。会議では基調講演,ユーザ会活動報告,Ex Libris社による製品戦略の説明・デモ,ユーザ会のメンバーによる実践例の紹介等があった。...

E1488 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2013)

 2013年9月2日から6日まで,2013年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議 (DC-2013;E988E1121E1232E1344参照)が,「未来へつなげる(Linking to the Future)」をテーマにポルトガルのリスボンで開催された。

 今回は,電子情報保存に関する国際学術会議(iPRES2013;E1354参照)と同時に開催された。どちらの会議のセッションにも自由に参加可能で,全体で37か国から392名,日本からは研究者や学生等9名が参加した。開催国のポルトガルからの参加が61名と最も多く、続いて英国及び米国が約50名、ドイツが約40名であった。...

E1487 - 紙の本のない公共図書館“BiblioTech”が米国に誕生

 2013年9月14日,米国テキサス州ベア郡のサンアントニオに,紙の本を所蔵していない公共図書館“BiblioTech”が誕生した。同地域のテキサス大学サンアントニオ校には紙の本がない大学図書館が既にあるが,紙の本のない公共図書館としては同国で初とされる。「未来」を感じさせるその図書館について紹介する。...

E1486 - Code4Lib JAPANカンファレンス宮城県南三陸町にて初の開催

 図書館関連のシステムに関する日本のコミュニティ“Code4Lib JAPAN”主催によるCode4Lib JAPANカンファレンスが,2013年8月31日から9月1日にかけて宮城県南三陸町にて行われた。初めての開催にも関わらず,全国各地から主催者の期待を上回る56名の参加を得て盛会のうちに終了した。参加者の半分以上は大学図書館や公共図書館でシステム管理以外を主務とする人たちであり,必ずしもシステムの運営や開発をしている人ばかりというわけではなかった。...

E1485 - 図書館の日常業務を小さな工夫から共有する「図書館100連発」

 「図書館100連発」とは,さまざまな図書館が行っている,小さいけれどきらりと光る工夫や事業を,公共図書館の事例を中心に100個まとめて紹介する取り組みである。ニコニコ学会βで行われた「研究100連発」に触発され,たくさんの事例を一気呵成に紹介する発表方式に魅力を感じ,これを図書館についてもやろうと考えた。これまでに,アカデミック・リソース・ガイド(ARG)株式会社が発行している季刊雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』創刊号(2012年11月)と,同じく2012年11月の第14回図書館総合展のフォーラムで発表している。...

E1484 - 多様な図書館と人をつなぐ「はこだてLL文庫」の試み

E1484 - 多様な図書館と人をつなぐ「はこだてLL文庫」の試み

毎年夏になると,函館市内の図書館では「はこだてLL文庫」という名のちょっと変わった展示が一斉に行われる。企画・運営しているのは,函館市内の図書館連携プロジェクトチーム「ライブラリーリンク」。函館市内の公共,大学,短期大学,高等専門学校等の9つの図書館が館種を超えて連携し,函館市民や学生に学習や読書のより充実した環境を提供することを目的に活動している。「はこだてLL文庫」は,ライブラリーリンク参加館のうち市民サービスを提供する図書館が,同時期に同一テーマでそれぞれの所蔵資料を展示する特別企画である。函館市民が市内の多様な図書館に足を運ぶきっかけづくりとして始めた「はこだてLL文庫」の魅力と効果について紹介する。...

欧州の図書館は図書館・図書館員の役割をどう見ているか?“American Libraries Live”でディスカッション(10/10)

図書館に関するトレンドなどをテーマに無料のライブ放送を行っている“American Libraries Live”で、2013年10月10日(米国東部標準時午後2時~)、欧州の図書館が、図書館や図書館員の役割についてどのように見ているのかについてのディスカッションが行われるとのことです。

このディスカッションには欧州の図書館員等も参加します。図書館からは、アムステルダム公共図書館のHans van Velzen氏、バチカン図書館のPaola Manoni 氏、パリ市図書館ネットワークのFrédérique Manning氏が参加するとのことです。

Up Next: European Libraries: A View from Friends Across the Pond
http://americanlibrarieslive.org/blog/next-european-libraries-view-friends-across-pond

American Libraries Liveのアーカイブ
http://americanlibrarieslive.org/archives

参考:

【イベント】日本点字図書館、「点字図書館オープンオフィス」を開催(東京・11/9-10)

日本点字図書館が、2013年11月9日、10日の二日間、「点字図書館オープンオフィス」を開催します。高田馬場にある日本点字図書館の館内を開放し、事業の紹介を行うとともに、講演等のイベントを実施するとのことです。

講演会としては、「エリの読み聞かせ」の他、以下の3つがアナウンスされています。

・日野原重明 氏 (聖路加国際病院 理事長)(9日13時~)
 「目の見えない人々への社会的な貢献として何ができるか」
・堀内佳美 氏 (ARCどこでも本読み隊 代表) (9日15時~)
 「アークどこでも本読み隊3年間の歩み ~全盲の日本人がタイで図書館を作った理由」
・松谷詩子 氏(日本点字図書館職員) (10日13時~)
 「視覚障害者と点字 -文字を持つことの意味を問い直す-」

「点字図書館オープンオフィス」開催のお知らせ
http://www.nittento.or.jp/news/open_office.html

「点字図書館オープンオフィス」開催に伴う業務停止のお知らせ
http://www.nittento.or.jp/news/notice1310_1.html

新刊図書案内点字データのダウンロード
http://www.nittento.or.jp/service/rental/news_download.html

京都府立総合資料館所蔵の近代黎明期の京都の写真資料、Google歴史アーカイブで公開

京都府立総合資料館が所蔵する京都の写真資料が、Google Cultural Instituteの歴史アーカイブで公開されました。明治末から対象初期にかけて写真が、「京都散策」(33点)、「御所と離宮」(27点)の2つのテーマ展示として公開されており、またその他にも、南禅寺等の社寺、府立学校、天橋立、経ケ岬灯台など165点、合計225点が公開されています。

Google歴史アーカイブに日本の資料館の資料が公開されるのは、日本では広島平和記念資料館、長崎原爆資料館についで3番目であるとのことです。

なお、Googleアートプロジェクトにも、新たに、ちひろ美術館(東京)の絵本画家・いわさきちひろの作品や世界の絵本画家の作品全39点が公開されています。

歴史アーカイブ-京都府総合資料館
http://www.google.com/culturalinstitute/collection/kyoto-prefectural-library-and-archives?projectId=historic-moments

ちひろ美術館
http://www.google.com/culturalinstitute/collection/chihiro-art-museum

プレスリリース;