アーカイブ - 2013年 1月 23日

OCLC、WorldCatを用いた紙媒体資料の共同管理(シェアード・プリント)プログラムを発表

2013年1月22日、OCLCが、紙媒体資料の共同管理(シェアード・プリント)に関する新しいプログラム“Shared Print Management Program”を発表しました。各図書館がWorldCatに対象となる資料を登録することで、効率的な共同管理を行うというものです。このプログラムは、2012年3月に終了したOCLCのプロジェクト“Print Archives Disclosure Pilot Project”が発展したもので、そこでは共同保管のためのガイドラインの作成が行われています。

このように複数の図書館で紙媒体資料を共同管理する動きは、デジタル資料の普及や図書館のスペース削減要求を背景としてさかんになっています。地域レベルのコンソーシアムから北米研究図書館センター(CRL)やHathiTrustといった大規模な組織まで様々な取り組みがあり、民間企業のSustainable Collection Servicesが支援サービスを提供するなどもしています。

OCLC Shared Print Management Program to help libraries collaborate and manage collections using WorldCat(OCLC 2013/1/22付けニュース)

Boopsie社と3M社が連携、図書館用スマートフォンアプリから1クリックで電子書籍を貸出

2013年1月22日、米国のBoopsie社のiPhone/Android用アプリ“Boopsie for Libraries”と、3M Library Systems社の電子書籍サービス“3M Cloud Library”の連携が発表されました。両サービスを導入している図書館の利用者はアプリから1クリックで電子書籍を借りることができるようになるというものです。Boopsie for Librariesは2,500以上の図書館・大学で導入されています。

3M Cloud Library now available with one click through the Boopsie native mobile app(Library Technology Guide 2013/1/22付け情報)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=17592

米国の公共図書館の統計・概況調査、2010年度版が公開(米国)

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が2010年度の公共図書館統計“Public Libraries in the United States Survey”を公表しています。蔵書冊数、歳入・歳出、職員、各種のパフォーマンス指標、インターネット、貸出件数、レファレンスサービス件数、図書館利用者数などの概況がカバーされているものです。

これについてIMLSの会長Susan Hildrethが、IMLSの公式ブログに記事を掲載し、いくつかの主要な数値を紹介しています。ここでは、
・公共図書館は2億9,760万にサービスを提供した
・貸出件数24億6,000万件のうち、子ども向けの資料は3分の1を占めた
・プログラムは375万件提供され、このうち61.7%は子ども向けのものである
・公共図書館における電子書籍の数は2003年から3倍に増加している
・コンピューターの数は過去10年間で倍増している
などが言及されています。

Public Libraries in the United States Survey: Fiscal Year 2010
http://www.imls.gov/research/public_libraries_in_the_us_fy_2010_report.aspx

全国大学生協連、電子書籍サイト“Varsity eBooks”をオープン

全国大学生活協同組合連合会が、2013年1月16日に、電子書籍サイト“Varsity eBooks”をオープンしました。文芸、ビジネス書、コミック、雑誌など約2万点を品揃え、3月下旬には専門書もリリース予定ということです。Windows PC、iPad、iPhone、Androidに対応し(Macは非対応)、研究費による支払いも可能とのことです。

Varsity eBooks
http://coop-ebook.jp/

電子書籍サイト Varsity eBooks 1月16日よりオープン(全国大学生活協同組合連合会 2013/1/16付けニュース)
http://www.univcoop.or.jp/news_2/news_detail_204.html

公共図書館のデジタルサービスは高需要:ニュージーランドで公共図書館の利用統計、公表

ニュージーランドの公共図書館管理者協会(the Association of Public Library Managers Inc: APLM)のウェブサイト“Public Libraries of New Zealand ”において、ニュージーランドの公共図書館の2012年の利用統計が公表されています。

プレスリリースによると、各種のデジタルサービスの利用が増加しているとのことです。具体的には、図書館の提供するインターネットの利用者は、2011年の570万件から2012年には670万件に増加し、また2012年のWi-Fiの利用は1,850万件ほどにのぼったとのことです。また電子書籍の利用については、2011年に17,000件ほどであったものが、2012年には700%アップの13万9,000件ほどになったのことです。

なお、APLMは、2007年に設立された団体で、そのメンバーは、公共図書館の計画立案等を担う管理者から構成されています。

Digital Services in High Demand at Public Libraries(Public Libraries of New Zealand 2013/1/22付けメディアリリース)

東洋大学の通信教育課程が携帯電話による受講システムを開始へ、司書関連科目も

東洋大学の通信教育課程が、2013年4月に、日本の大学で初めてとなるmicroSDを用いた「メディア授業」を導入すると発表しました。授業動画を収録したmicroSDカードを携帯電話などの視聴するというもので、インターネットへの接続が不要などのメリットがあるとしています。提供科目には、司書関連科目として11科目、学校図書館司書関連科目として4科目も含まれています。

【東洋大学】日本初、携帯電話で受講可能な通信教育システム 東洋大学通信教育課程「メディア授業」2013年度4月生の出願受付開始(MSN産経ニュース 2013/1/22付け記事)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130122/prl13012218190064-n1.htm

通信教育部(東洋大学)
http://www.toyo.ac.jp/tsukyo/

大学図書館支援機構「RDA講習会」の第2回および第3回の概要が発表

NPO法人大学図書館支援機構(IAAL)が2012年12月に開始した「RDA講習会」の第2回および第3回の申込が始まっています。2013年3月9日開催の第2回は「RDAをカタロガーの視点で読む(1)『セクション1-4 属性の記録』」、5月11日開催の第3回は「RDAをカタロガーの視点で読む(2)『セクション5-10 関連の記録』」と題されています。なお、第1回目は満席になったため、1月26日に追加開催されることになったようです。

NPO法人大学図書館支援機構(IAAL)
http://www.iaal.jp/
※お知らせ欄に2013/1/22付けで情報があります。

参考:
大学図書館支援機構が12月から「RDA講習会」を実施
http://current.ndl.go.jp/node/22356

『カレントアウェアネス-E』230号発行

E1389 - 講演会「HathiTrustの挑戦」<報告>

E1389 - 講演会「HathiTrustの挑戦」<報告>

2012年12月18日,国立国会図書館(NDL)東京本館で,講演会「HathiTrustの挑戦:デジタル化資料の共有における『いま』と『これから』」が開催され,合計188名が参加した。...

E1388 - 変化の時代における大学図書館管理職の役割とは

E1388 - 変化の時代における大学図書館管理職の役割とは

高等教育を巡る状況が変化する中,大学図書館にも変革が求められている。米国では館長の職責が大局的かつ対外的なものとなり,従来館長が担っていた図書館の実質的な運営は管理職がチームとして行うようになってきている。そこにおいて,大学図書館管理職に必要とされる役割は何だろうか。またどのような能力や特質が求められているのだろうか。...

E1387 - 図書館・情報発見・目録について考えるための13の視点

E1387 - 図書館・情報発見・目録について考えるための13の視点

OCLCの研究部門担当副会長兼最高戦略責任者であるデンプシー(Lorcan Dempsey)氏が,“Thirteen Ways of Looking at Libraries, Discovery, and the Catalog: Scale, Workflow, Attention”という記事を,EDUCAUSE review誌(2012年11・12月号)で発表した。...

E1386 - ウェブ時代の新しい書誌データモデル“BIBFRAME”

E1386 - ウェブ時代の新しい書誌データモデル“BIBFRAME”

米国議会図書館(LC)は,2012年11月21日付で,「『データのウェブ』としての書誌フレームワーク:Linked Dataモデルと支援サービス」と題した文書を公表した。LCでは,RDA(CA1767参照)導入テストの結果などを踏まえ,書誌フレームワークの変革に向けた取り組み“Bibliographic Framework Transition Initiative”を2011年5月に開始し,同年10月に計画文書を公表していた(E1246参照)。この取り組みの新たなステップとして,半世紀近くにわたって用いられてきたMARCに替わる,ウェブ時代にふさわしい新たなフォーマットのためのデータモデル“BIBFRAME”を提案したものである。...

E1385 - 米国議会図書館のTwitterアーカイブ,その可能性と課題

E1385 - 米国議会図書館のTwitterアーカイブ,その可能性と課題

2013年1月4日,米国議会図書館(LC)は,2010年に開始したTwitterアーカイブの進捗状況についてブログと白書で公表した。...

E1384 - タイのミャンマー難民キャンプにおける図書館のいま

E1384 - タイのミャンマー難民キャンプにおける図書館のいま

昨年来,ミャンマーの民主化が加速し,国際的な関心を呼んでいる。日本政府も新年早々に麻生副総理兼財務相を派遣し,500億円規模の円借款再開を約束した。一方,諸外国からの華々しい援助や投資の傍ら,少数民族武装勢力との停戦合意と和平交渉という大きな課題を抱えている。現在も北部のカチン州では戦闘が続き,10万人規模の難民が避難生活を余儀なくされていることは日本でも報じられている。...

大日本印刷、hontoのコンセプトカフェやデジタルえほんミュージアムを備えた体験型ショールームをオープン

2013年1月23日、大日本印刷株式会社(DNP)が、DNPの製品やサービスを生活者に向けて発信する体験型ショールーム「コミュニケーションプラザ ドットDNP」をオープンしました。

この「コミュニケーションプラザ ドットDNP」には、電子書籍と紙の書籍が一つのサイトで購入できるハイブリッド型総合書店「honto」のコンセプトカフェや、デジタルえほんミュージアムが備えられているとのことです。

コミュニケーションプラザ ドットDNP
http://www.dnp.co.jp/dotdnp/

生活者向け情報発信スペース「コミュニケーションプラザ ドットDNP」開設 (大日本印刷株式会社 2013/1/21付けのプレスリリース)
http://www.dnp.co.jp/news/10071123_2482.html

札幌市中央図書館が「さっぽろデジタル絵本」の作品募集 電子図書館実証実験の一環として

2013年1月23日、札幌市中央図書館が、「さっぽろデジタル絵本」の作品募集を発表しています。これは、同館が進めている電子図書館実証実験の一環として、地元発信のコンテンツの充実を図ること、図書館としての電子書籍の収集方法の仕様検討を行うことを目的に実施されるものです。

募集テーマは、さっぽろの魅力(文化、歴史、季節、名所など)をモチーフに、親子で楽しめるデジタル絵本で、応募資格は、札幌市内で設立・活動している団体、出版社等の企業となっています。

応募作品は、2014年度(平成26年度)開始予定の電子書籍貸出サービスの所蔵コンテンツとなるようです。

「さっぽろデジタル絵本」作品募集 (札幌市の図書館 2013/1/23付けの記事)
http://www.city.sapporo.jp/toshokan/elib/d_ehon_20130120.html

Elsevier社にボイコット活動を行った数学者、arXivを利用したオープンアクセスジャーナルの計画を公表

2012年2月にElsevier社へのボイコット活動を行った英ケンブリッジ大学の数学者Tim Gowers氏が、2013年1月16日、自身のブログにおいて、数学者ら自身によるオープンアクセスジャーナルの構築計画を発表しました。

これは、“Episciences Project”と名づけられており、プレプリントサーバーの“arXiv”を利用して査読を経た論文を、商業出版社を介することなく最小限のコストで公開するというもののようです。

Natureの記事によると、このプロジェクトを進めているリーダーである、仏グルノーブル大学の数学者Jean-Pierre Demailly氏は、「数学の伝統的な学術雑誌とは別のものを提供したい」と語っており、フランス政府の助成を背景に、早ければ2013年4月にもプロジェクトを立ち上げるとしているようです。

Why I’ve also joined the good guys (Gowers's Weblog 2013/1/16付けの記事)
http://gowers.wordpress.com/2013/01/16/why-ive-also-joined-the-good-guys/

人文・社会科学系のオープンアクセスメガジャーナルを目指して “Open Library of Humanities”が正式発足

2013年1月18日、PLOSをモデルとした人文・社会科学系のオープンアクセスメガジャーナルを目指す“PLOHSS”が、“Open Library of Humanities”(OLH)の名前で正式にプロジェクトを立ち上げました。

今後は組織体制の確立とウェブサイトの広報、PLOSのアドバイスを元に財政基盤の確立等を目指すとしています。

Launching the Project (Open Library of Humanities 2013/1/18付けの記事)
http://www.openlibhums.org/2013/01/18/test-news-post/

Open Library of Humanitiesのプレスリリース
http://www.openlibhums.org/media/press-release/

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