米国大学教授協会(American Association of University Professors:AAUP)が、大学・研究図書館協会(ACRL)と協同で作成した“Joint Statement on Faculty Status of College and University Librarians”という声明の改訂版(2013年1月付け)を公表しました。同声明は、大学図書館員の「教員待遇(faculty status)」を訴えるもので、その旧版は1973年に発表されています。今回の改訂版では、図書館員の教育や情報アクセスにおける役割のほか、大学のガバナンスやアウトリーチに果たす役割についての文言も加えられており、改めて、大学図書館員にとって学問の自由とテニュアが必要であることが確認されているようです。
2013年1月10日、クリントン米国務長官は、米国議会図書館(LC)の所蔵資料のうちアフガニスタンに関する資料について、そのデジタル化資料をアフガニスタンの図書館や文書館に対して寄贈したと発表しました。これは、国務省において開催されたアフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領との式典において発表されたものです。寄贈された資料は、Carnegie Corporation of New Yorkの200万ドルの助成とWorld Digital Libraryの支援を受けてデジタル化されたものです。また、LCはそれらの資料について、今後World Digital Libraryにも登載する予定であるとしています。
Afghan President Hamid Karzai Receives Digitized Cultural Treasures in State Department Ceremony (Library of Congress 2013/1/10付けの記事) http://www.loc.gov/today/pr/2013/13-009.html
2013年1月15日、米国コーネル大学の鳥類学研究所Cornell Lab of Ornithologyのマコーレー図書館(Macaulay Library)が、所蔵している動物の鳴き声のデジタル化を完了しました。録音された鳴き声は1929年にまでさかのぼるものも含まれており、コレクションは約15万点、7,513時間10テラバイト以上にものぼるとのことです。なお、鳴き声は同館のウェブサイトで公開されています。