アーカイブ - 2013年 1月 15日

Library Copyright Alliance、米国著作権局からの要請に応じて孤児著作物と大規模デジタル化に関するコメントを発表

米国著作権局が2012年10月に行った孤児著作物と大規模デジタル化に関する情報提供要請(Notice of Inquiry:NOI)に対し、Library Copyright Alliance(LCA)が2013年1月14日付けでコメントを公表しました。LCAは、米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館協会(ACRL)から構成される団体です。LCAはコメント中で、「著作権をめぐる過去7年間の大きな動きにより、図書館が孤児著作物を適切に利用するために法的な改革をする必要はなくなった」とし、とりわけ次の2点を主要な動きとして挙げています。すなわち、裁判所の判決によってフェアユースに該当する図書館の権利がはっきりしてきた、図書館は孤児著作物と大規模デジタル化に関するさまざまなプロジェクトに成功してきた、ということです。なお、コメントは2月4日まで受け付けられており、LCAは図書館界に対して情報提供を呼びかけています。

Comments of the Libarry Copyright Alliance in response to the Copyright Office's Notice of Inquiry Concerning Orphan Works and Mass Digitization(PDF:12ページ)

Index Data社、様々なデータベースに対する統一的な検索APIを提供するサービス“MasterKey Connect”を発表

デンマークのソフトウェア開発会社Index Dataが、“MasterKey Connect”というサービスを発表しました。これは、オンラインデータベース、電子ジャーナル、図書館目録など、自前のAPIを有しているものもそうでないものも、さまざまなデータソースの差を吸収し、統一的な仕様の検索用APIを提供するというものです。MasterKey Connectの提供するAPIはSRUまたはZ39.50によって利用するようです。

MasterKey Connect Service(Index Data)
https://www.indexdata.com/masterkey-connect

APIの呼び出しの例(XML形式でデータが返ってきます)
http://connect.indexdata.com:9008/gutenberg?operation=searchRetrieve&version=1.1&query=jules+verne&maximumRecords=5&startRecord=1&x-username=guest&x-password=guest

Index Data Introduces Connectors in the Cloud(Index Data 2013/1付けニュース)

オランダの出版大手AP/AWB社が販売する全ての電子書籍をDRMフリーに

オランダの大手出版社De Arbeiderspers/A. W. Bruna Uitgevers(AP/AWB)が、2013年1月18日より、販売する全ての電子書籍をDRMフリーにし、代わりに電子透かしを導入すると発表しました。ただし、AppleのiBookstoreで販売しているものを除くということです。同社は現在ポール・オースターの作品などを含む1,200タイトルの電子書籍を販売しており、2013年にはその数を拡大していく予定ということです。

Alle e-books van AP/AWB nu voor iedereen toegankelijk
http://www.awbruna.nl/web/A.W.-Bruna/Nieuws/Artikel/Alle-ebooks-van-APAWB-nu-voor-iedereen-toegankelijk.htm

Major Dutch publisher abandons DRM(The Bookseller 2013/1/14付け記事)
http://www.thebookseller.com/news/major-dutch-publisher-abandons-drm.html

参考:
オライリー・ジャパン、販売する電子書籍のデジタル著作権管理(DRM)をフリーに

地図で古地図を探す フランス国立図書館が地図検索用ウェブサイトを公開

2013年1月11日、フランス国立図書館(BNF)のLabo BNFは、GISデータを手掛けるEsri France社と共同で開発した、BNF所蔵の古地図を検索するための新たなウェブサイトを公開しました。これは、2012年10月23日から2013年1月27日までBNFで開催中の展示“L’âge d’or des cartes marines - Quand l’Europe découvrait le monde”に関連したもののようです。

公開されたウェブサイトでは、古地図で描かれている領域が画面の地図上に赤い線で表示されており、それを利用して目的の地図を検索することができるようになっています。現在のところ、16-17世紀の地図資料9点のみの閲覧となっています。

L'âge d'or des cartes marines. Expo BnF
http://maps.esrifrance.fr/bnf/appli/

Une nouvelle façon de naviguer dans des cartes anciennes ! (Labo BnF 2013/1/11付けの記事)
http://labobnf.blogspot.jp/2013/01/une-nouvelle-facon-de-naviguer-dans-des.html

オープンデータに取り組む鯖江市、XML形式で行政データを提供(記事紹介)

2013年1月15日に中日新聞が「鯖江市が行政データ『XML』形式で提供 全国初、加工可能に」という記事を掲載しています。記事では、鯖江市が自治体としては全国で初めてXMLを活用し、市民参加型の情報提供を進めていることが紹介されています。

データシティ鯖江(XML,RDFによるオープンデータ化の推進) (鯖江市のウェブサイト)
http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=11552

鯖江市が行政データ「XML」形式で提供 全国初、加工可能に (中日新聞 2013/1/15付けの記事)
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20130115/CK2013011502000018.html

スポケーン市の図書館税に関する投票、政治活動委員会“EveryLibrary”が可決へ向けて支援(米国)

ワシントン州スポケーン公共図書館(Spokane Public Library)では、その運営費のため、図書館税の増税を目指す“提案3”の可決を目指しており、2月12日の投票日にむけて、市民委員会の“Yes fo Spokane Libraries”が可決に向けた活動をおこなっています。これについて、2012年9月に立ち上げられた米国初の図書館のための政治活動委員会である“EveryLibrary”が、“Yes for Spokane Libraries”に対して5,000ドルの資金提供を行うことを公表しています。

EveryLibrary Backs Proposition 3 and Yes for Spokane Libraries(2013/1/14)
http://everylibrary.org/everylibrary-backs-prop3-yesforspokanelibraries/

“Yes for Spokane Libraries”のFacebookページ
https://www.facebook.com/YesforSpokaneLibraries

Spokane Public Library (Library Levy Election Fact Sheet)

IFLA、図書館/情報教育プログラムのためのガイドラインの2012年改訂版を公開

国際図書館連盟(IFLA)が、2013年1月11日に、“Guidelines for Professional Library/Information Educational Programs”の2012年改訂版をウェブサイトに掲載しました。旧版は2000年版となります。現在、英語、ドイツ語、アラビア語版が公開されています。

Guidelines for Professional Library/Information Educational Programs - 2012(IFLA)
http://www.ifla.org/publications/guidelines-for-professional-libraryinformation-educational-programs-2012

Revised IFLA LIS Education Guidelines are now available(IFLA 2013/1/11付けニュース)
http://www.ifla.org/news/revised-ifla-lis-education-guidelines-are-now-available

IFLA「図書館/情報教育プログラムのためのガイドライン2000」の翻訳と解説(<特集>海外の図書館情報学教育に学ぶ)

米国初、まったく本のない公共図書館が今秋テキサス州に設置予定

米国テキサス州南部に位置するベア郡の大都市サンアントニオで、まったく本のない公共図書館の設置計画が進んでいるそうです。イメージ写真とともに報じられています。この図書館は“BiblioTech”と呼ばれ、2013年秋に開館が予定されています。館内には多数のコンピュータを設置し、電子書籍リーダーの貸出なども行うということです。このような本のない図書館は同じテキサス州のテキサス大学サンアントニオ校にも存在しますが、公共図書館としては米国初だと記事では紹介されています。

Bexar set to turn the page on idea of books in libraries(mySA.com 2013/1/11付け記事)
http://www.mysanantonio.com/news/local_news/article/Bexar-set-to-turn-the-page-on-idea-of-books-in-4184940.php#photo-4012505

San Antonio's Launching the First Completely Bookless Public Library(Gizmode 2013/1/14付け記事)

米国ドレクセル大学図書館、MacBookの自動貸出キオスク端末を導入-24時間利用可能

米国フィラデルフィアのドレクセル大学図書館が、12台のMacBookを貸し出すキオスク端末を導入しました。キオスク端末は、24時間利用可能であり、図書館の職員によるサービスが終了した後でも利用できるようになっています。

この導入は、学生自治会の代表が、同館の館長のDanuta A. Nitecki氏に要望したことを受け実現したものとのことです。

なお、同館は、将来的にはiPadの貸出も検討しているとのことです。

In a new program, Drexel students can borrow laptops at library kiosk
http://www.philly.com/philly/news/20130114_In_a_new_program__Drexel_students_can_borrow_laptops_at_library_kiosk.html

Drexel Introduces Kiosk That Dispenses Macbooks for Student Use(2013/1/9)
http://drexel.edu/now/news-media/releases/archive/2013/January/Drexel-Libraries-Introduces-MacBook-Kiosk/

参考;

College & Research Libraries誌が2014年からオンライン版のみの刊行に

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の刊行している学術雑誌“College & Research Libraries (C&RL)”が、2014年1月をもってオンライン版のみの出版となることが発表されました。同誌は、1939年に創刊され、2011年4月にはオンライン版がオープンアクセスになっていました。ACRL加盟館を対象とした調査に基づく検討の結果、冊子体版の維持よりもオンライン版へ資源を集中的に投下するという決断にいたったようです。

College & Research Libraries to Move to Online-Only Publishing Model(ACRL Insider 2013/1/14付け記事)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/6466

【イベント】国際子ども図書館講演会「東日本大震災と子どもの読書を考える」(3/2・東京)

2013年3月2日、国立国会図書館国際子ども図書館において、講演会「東日本大震災と子どもの読書を考える」が開催されます。2月15日まで参加申込が受付られています(定員100名)。講演会では、松岡享子氏(公益財団法人東京子ども図書館理事長)、村山隆雄氏(社団法人日本国際児童図書評議会長)、河西由美子氏(玉川大学通信教育部教育学部准教授)の講演および三氏による鼎談のほか、国立国会図書館の東日本大震災アーカイブの取組についての報告も行われます。

東日本大震災と子どもの読書を考える(国立国会図書館国際子ども図書館)
http://www.kodomo.go.jp/event/event/event2013-02.html