シカゴ市が、“Teacher In the Library Program”をさらに拡大するとのプレスリリースを出しています。
“Teacher In the Library Program”は、シカゴ公共図書館が行っているプログラムで、放課後の時間帯に図書館に先生を配置し、子どもたちの宿題を支援するというものです。現時点で57館で実施されており、年間12万件の利用があるとのことです。このプログラムを、地元の大学とのパートナーシップにより拡大し、学部学生を先生として、さらに21館に配置するとのことです。
国立国会図書館のウェブサイトに、“Functional Requirements for Authority Data”(FRAD)の日本語訳『典拠データの機能要件』(2012年12月付け)が掲載されました。FRADは、国際図書館連盟(IFLA)の「典拠レコードの機能要件と典拠番号に関するワーキンググループ」によってまとめられ、2009年に刊行されたものです。
また、書架のブラウジングによる“偶然の発見”を自動書庫でも実現するために、“Virtual Browse”という機能が備えられています。これは、利用者が求める資料と関連した資料(電子書籍を含む)を検索結果に表示させるもので、これを通じて、資料のタイトルや中身等をオンラインで調べることができます。また、同館の資料に限らず、Triangle Research Libraries Network等の図書館ネットワークの資料等の取り寄せにも対応しているとのことです。
2012年12月27日に米New York Timesが“Libraries See Opening as Bookstores Close”という記事を掲載しています。記事は、地域の書店が閉店するなかで、公共図書館がこれまで書店の担っていた役割を引き継ぐべく、以前よりも利用者中心のサービスを実施するようになったことを紹介したものです。
そしてNew York Timesは、この記事に基づいて、このような方向性は正しいのか、図書館は何のためのもので、どのようにあるべきなのかと、図書館のあり方について問題提起をしています。同紙のウェブサイト“Room for Debate”には、これに寄せられた図書館員等からの議論が掲載されています。