アーカイブ - 2012年

12月 14日

富山大学附属図書館、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による明治三陸地震に関する資料をデジタル化公開

富山大学附属図書館が、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)による明治三陸地震に関する英文リーフレット“The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896”をデジタル化公開しました。

この資料は、明治当時に横浜で発行され、ハーンをはじめ日本に関心のある外国人にとって大切な情報源の一つだった『ジャパン・ガゼット』紙の記者が、明治三陸地震の津波被災地を巡り、生存者の証言や、外国人記者から見た被災の状況などをまとめたものとのことです。

同大学では既に2012年8月23日に、この資料の部分翻訳を公開していましたが、今回原資料をデジタル化したとのことです。

明治三陸地震に関する英文リーフレット"The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896" (ヘルン文庫所蔵)をデジタル化公開 (Let's enjoy Library Life! 2012/12/13付けの記事)
http://u-toyamalib.blogspot.jp/2012/12/the-great-disaster-in-japan-15th-june.html

参考:
防災研究者としての小泉八雲に新たな光を当てる新発見資料 富山大リポジトリToRepoで翻訳公開

ニューサウスウェールズ州、OpenGov NSWを公開(オーストラリア)

オーストラリアのニューサウスウェールズ州(NSW)が、2009年政府情報(一般アクセス)法に従い、OpenGov NSWを公開しています。州政府の刊行したレポート等が利用できるものとなっています。このサイト上のコンテンツはクリエイティブコモンズのCC BYとなっています。

なお、このサイトで同州の政府情報の公開が完結するものではなく、同州では、このサイトの他、data.nsw、the NSW Government Gazetteなどを通じて情報を公開しています。

NSW first to expose its archives(Government News 2012/12/13)
http://www.governmentnews.com.au/2012/12/13/article/NSW-first-to-expose-its-archives/INJWPCMOEC

ニューサウスウェールズ州OICによる政府情報(一般アクセス)法パンフレット「政府の情報に対するあなたの権利は変わります」(日本語)
http://www.ipc.nsw.gov.au/agdbasev7wr/privacy/documents/pdf/oic_dl_brochure_translated_version_japanese_low.pdf

OpenGov NSW

12月 13日

角川グループ、傘下出版社の全作品をGoogleブックス図書館プロジェクトの対象外とすることを発表

2012年12月13日、角川グループホールディングスが、傘下の出版社が発行する全作品をGoogleブックス図書館プロジェクトの対象から外すことを発表しました。Google社との作業を開始したということです。すでに同プロジェクトでデジタル化されたデータは今後検索結果に表示されないことになります。

角川グループの全作品を「Google 図書館プロジェクト」の対象外とすることでGoogleと合意(PDF:2ページ)
http://www.kadokawa-hd.co.jp/topics/20121213.pdf

角川:「グーグル図書館」から離脱 国内大手出版で初(毎日jp 2012/12/13付け記事)
http://mainichi.jp/select/news/20121213k0000e040181000c.html

図書館愛好家による図書館のための美術品オークション(米国)

米国公共図書館協会(PLA)の雑誌の記事“The Library Lovers’ Art Auction: A Community-Driven Public Library Benefit Event”がオンライン版に転載されています。

記事では、ペンシルバニア州のランカスター公共図書館のために、ランカスター市及びランカスター郡の美術界が美術品のオークションを考案し、図書館と図書館友の会が2011年10月に開催した“Library Lovers’ Art Auction”について紹介しています。

The Library Lovers’ Art Auction: A Community-Driven Public Library Benefit Event(PLA 2012/10/24付け記事)
http://publiclibrariesonline.org/2012/10/the-library-lovers-art-auction-a-community-driven-public-library-benefit-event/

Library Lovers Art Auction(Facebook上の情報)
http://www.facebook.com/events/223215201068362/

2012年度のオークション

住民に金銭的、肉体的な健康を-米国ネイパービル公共図書館が“Healthy, Wealthy and Wise”パイロット事業開始へ

米国イリノイ州のネイパービル公共図書館が、“Healthy, Wealthy and Wise”と称する事業を開始するとのことです。

米国図書館協会(ALA)のレファレンス・利用者サービス協会(RUSA)のブログによると、この事業は、1年間かけて行われるもので、ネイパービルの住民の金銭的、肉体的健康の向上を目的として行われるものであり、また図書館をコミュニティの健康や経済に関する情報のセンターへの変革することを目指しています。事業は2013年1月より開始されるとのことで、既に、米国消費者連盟や、銀行、病院などの機関の協力を取り付けているとのことです。

またネイパービルのNaperville Television 17は、この事業がALAにより選ばれたパイロット事業であり、成功した場合には2014年にはナショナル・プロジェクトになるとしています。

Library’s Healthy, Wealthy and Wise program will transform the community, help library thrive, in face of many challenges

図書館員向けの“クール”なギフト(記事紹介)

2012年12月12日付けのSchool Library JournalとLibrary Journalが、図書館員向けの“クール”なギフトを10点程度それぞれ紹介しています。貸出カードと返却期限日のスタンプの付いた“Personal Library Kit”や、中世の図書館にあるような書見台等が紹介されています。

2012 Librarian Lump of Coal Gift Guide (100 Scope Notes 2012/12/12付けの記事)
http://100scopenotes.com/2012/12/12/2012-librarian-lump-of-coal-gift-guide/

Ex Libris社、ディスカバリサービスPrimoの検索結果にaltmetricsを表示する拡張機能を提供

Ex Libris社のディスカバリサービスPrimoに“altmetrics”を表示する無料の拡張機能が登場しました。この機能は、Altmetric.comのサービスを利用してPrimoの検索結果にTwitterやブログ、Mendeleyなどにおけるインパクトを表示するというもので、同社のコミュニティサイト“EL Commons”で公開されています。

Altmetrics on Primo(Ex Libris Initiatives 2012/12/12付け記事)
http://initiatives.exlibrisgroup.com/2012/12/altmetrics-on-primo.html

Altmetric
http://www.altmetric.com/

Altmetricsの可能性:ソーシャルメディアを活用した研究評価指標 / 坂東慶太
http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.55.638

参考:
PLOS Oneとaltmetrics.org、Altmetricsに関する論文まとめページ“Altmetrics Collection”を開設
http://current.ndl.go.jp/node/22342

大統領選のニュース報道の“事実”と“意見”を区別する目を養う: 米国図書館協会の“News Know-how”事業が1年目の成果となる動画等を公開

米国図書館協会(ALA)が実施している2カ年計画で進めているプロジェクト“News Know-how”について、その1年目の成果が公表されています。

この事業は、ニュースや情報の批判的分析に資する協力関係と協同を模索するものであり、あわせて高校生が図書館等とともに、“事実”と“意見”をどのように区別するか、ニュースや情報の“情報源”や“妥当性”をどのようにチェックするか、“プロパガンダ”や“がせネタ”をどのように見抜くかを学ぶ機会となることも目指しているものです。

1年目は、高校生(grade10-12)が、今回の大統領選に関連して報じられたニュースの事実と意見を区別する活動が、10の公共図書館で行われました。この活動で作成されたプレゼンテーション(動画等)が公開されています。

Students post News Know-how projects that helped them distinguish between fact and opinion in 2012 presidential campaign
www.ala.org/news/pr?id=12011

News Know-how プロジェクトについて
http://www.newsknowhow.org/basic-page/60

参加館のプレゼンテーション

公共図書館100周年記念コンテンツの作成で学生とコラボ(カナダ)

カナダのエドモントン公共図書館が2013年に開館100周年を迎えるのを記念して、アルバータ大学のヒューマニティーズ・コンピューティング(現在はデジタル人文学の呼称の方が一般的)のコースの学生が、100周年記念に関するデジタルコンテンツを作成することになりました。

2012年12月6日付けの同大学のニュースによると、作成されるコンテンツは、エドモントンの地域住民が図書館の歴史を調べ、そのサービスを利用できるようなオンラインストーリーマップとウェブベースのゲームとなるようです。そのほか、住民が近隣の図書館にまつわる話題や写真をアップロードできる機能等も予定されているとのことで、2013年5月の一般公開を目指しているようです。

英国ではこの1年間で201の公共図書館がなくなった(英CIPFA統計)

2012年12月10日、英国公認会計士協会(Chartered Institute of Public Finance and Accountancy:CIPFA)が、2011-2012年の公共図書館統計を発表しました。

英国では近年、政府の緊縮財政による公共図書館の閉鎖が問題となっていますが、この統計によると、この1年間で図書館(library service point)の数が201減少したということが分かりました。2010-2011年においては減少数は146で、減少率が上昇しています。(なお、library service pointについては、“any library, static or mobile, through which the public library authority provides or directly manages a service to the general public”と説明されています。)

その他にも、予算減、職員の減少、ボランティアの増加、来館者数および貸出数の減少(子どもによるフィクションの貸出のみ微増)がみられます。

英Guardian紙も“UK lost more than 200 libraries in 2012”と報じています。

「カレントアウェアネス・ポータルをブラウジングするのに便利なChrome拡張機能」が公開

2012年12月13日、ウェブサイト“library labs”が、「カレントアウェアネス・ポータルをブラウジングするのに便利なChrome拡張機能」をリリースしています。これを使うことで、『カレントアウェアネス』、「カレントアウェアネス-E」の発行年をクリックしたあとの通号一覧ページで、各号の記事も表示できるとのことです。

カレントアウェアネス・ポータルをブラウジングするのに便利なChrome拡張機能 (library labs 2012/12/13付けの記事)
http://library-labs.tumblr.com/post/37799135934/ca-chrome-extension

参考:
『カレントアウェアネス-E』を電子書籍(EPUB)に変換するツール
http://current.ndl.go.jp/node/22488

岡山県立図書館、福島県の仮設小中学校へ調べ学習資料1,116冊を寄贈

2012年12月12日、岡山県立図書館は、東日本大震災被災地支援プロジェクトとして、調べ学習資料(図書)計1,116冊を、福島県の仮設小中学校に向けて発送したと発表しました。これは、福島県立図書館から提供依頼を受け、同館が11月1日から22日かけて広く利用者から寄贈を受け付けていたものです。

1000冊を超える本を福島の子ども達に届けます! (PDF)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/news/h24/121213.pdf

「福島の子ども達に調べ学習の本を届けよう!」 資料発送のご報告 (岡山県立図書館 2012/12/12付けの記事)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/news/h24/news1213.htm

12月 12日

『カレントアウェアネス-E』228号発行

E1376 - 予算削減? 統計でみる米国の大学図書館10年<文献紹介>

E1376 - 予算削減? 統計でみる米国の大学図書館10年<文献紹介>

米国の大学図書館員は,ここ数十年「予算が削減されている」と声を上げてきた。シリアルズ・クライシスや米国全体の景気後退によって図書館財政に対する懸念が高まる一方で,多様な電子資料の獲得と所蔵資料の電子化,そしてそれらを有効に活用するための人材確保や環境整備が求められている。...

E1375 - 震災の映像記録の活用に向けて―権利の壁と世論形成<報告>

E1375 - 震災の映像記録の活用に向けて―権利の壁と世論形成<報告>

2012年11月24日,東京大学本郷キャンパスで,公開フォーラム「震災の記録をどう活用するか―膨大な映像記録を中心に」が開催された。筆者を含め,約120名が参加した。...

E1374 - 米国連邦政府の透明性に関する政策の経緯―CRSレポートより

E1374 - 米国連邦政府の透明性に関する政策の経緯―CRSレポートより

米国のオバマ大統領は,就任翌日の2009年1月21日,“透明性と開かれた政府”に関する覚書に署名した。国民の政府への信頼を取り戻すべく,政府の透明性,国民の参加,協同を原則とする開かれた政府を確立することを約束したものである。大統領は政府支出のデータを公開するUSASpending.govやRecovery.gov,政府機関のデータ公開ポータルサイトData.govを整え,積極的な情報公開を推し進めた。そのオバマ氏が大統領選で再選を果たした直後の2012年11月14日,米国議会図書館議会調査局(CRS)が,政府の透明性に関するレポート“Government Transparency and Secrecy: An Examination of Meaning and Its Use in the Executive Branch”を公表した。これは,政府の透明性という全体像をとらえ難い情報政策の領域について,定義や重要な関連法規を整理し,政策の発展の経緯と現在の到達点を確認するものである。...

E1373 - 若手研究者を育成・支援する研究評価システムへの転換

E1373 - 若手研究者を育成・支援する研究評価システムへの転換

日本学術会議が,2012年10月26日付けで,提言「我が国の研究評価システムの在り方~研究者を育成・支援する評価システムへの転換~」を発表した。これは,日本学術会議が同会議会員に対して行ったアンケート調査の結果を踏まえ,現行の研究評価システムにおいて検討すべき課題と,特に若手研究者の育成・支援に資するような研究評価システムへの転換を提言したものである。本稿では特に後者に絞って紹介する。...

E1372 - 人文・社会科学系研究者のオープンアクセスに対する意識とは

E1372 - 人文・社会科学系研究者のオープンアクセスに対する意識とは

人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPEN(E1038参照)の英国における研究プロジェクトOAPEN-UKが,当該分野の研究者の意識調査の結果を公表している。研究者に対して,OA出版,クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの認知度,出版社から受けるサービスに対する意識,自費出版等をテーマに質問が行われた。そこからは,OAを知ってはいるものの,OAで研究成果を発信することに対しては慎重な研究者の姿が透けて見える。...

E1371 - “図書館で電子書籍を借りる人はよく買う人でもある”

E1371 - “図書館で電子書籍を借りる人はよく買う人でもある”

2012年11月15日,図書館向け電子書籍サービスを提供するOverDrive社および米国図書館協会(ALA)情報技術政策局(OITP)によって共同で実施された,図書館利用者と電子書籍に関する調査結果が公表された。...

E1370 - 公共図書館の“ストーリーマップ”―カリフォルニア州の試み

E1370 - 公共図書館の“ストーリーマップ”―カリフォルニア州の試み

「図書館カードを手にした時。それが私の人生の始まり。」...

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