アーカイブ - 2012年 9月 27日

ピアソン、IT系書籍を対象として正式出版より早く電子書籍を販売するサービスを開始

米国のピアソンが、一部の電子書籍を対象に、正式に出版されるより前に“Early Edition”として販売するというサービスを開始しました。Early Editionは、初期段階の編集や技術的なチェック作業は完了したものの、内容がまだ確定していないバージョンを指し、購入した場合、そのタイトルが正式に出版された際には自動的に内容がアップデートされるということです。通常、出版から60~90日早く入手できるようになるとされています。対象タイトルには“The Core iOS 6 Developer's Cookbook”や“Learning Objective-C 2.0”等の技術書が挙げられています。

Pearson Launches New Early Edition eBook Service(Pearson 2012/9/26付けプレスリリース)
http://www.informit.com/press/press_releases_detail.aspx?promo=139004

イタリア・トレント地域の公共図書館による総合目録のデータ120万件がWorldCatへ追加

OCLCが、イタリア北部の都市トレントにおける136の公共図書館による総合目録“Catalogo Bibliografico Trentino”の目録データをWorldCatに追加したと発表しました。この総合目録には、イタリア語資料の100万件のデータを含む合計160万件の書誌データが登録されており、そのうちWorldCat上で重複しないデータは120万件だったということです。今後も、定期的にデータ追加が行われるそうです。

Italian public library records added to WorldCat(OCLC 2012/9/25付けニュース)
http://www.oclc.org/us/en/news/releases/2012/201261.htm

参考:
イタリアの大学コンソーシアムCIPEの書誌レコード1,100万件がOCLC WorldCatへ
http://current.ndl.go.jp/node/20420

米国学校図書館協会、失業中の学校司書の会費の値下げを公表

米国学校図書館協会(AASL)が、失業中あるいは年俸2万5,000ドル以下の学校司書について、会費にあらたな設定を設け、実質的に彼らの会費を値下げすることを公表しています。

Ref.
AASL introduces new dues category for unemployed school librarians(2012/9/25付けプレスリリース)
http://www.ala.org/news/pr?id=11483

RUSA、携帯端末と図書館サービスについてのフォーラムの動画とスライドを公開

米国図書館協会(ALA)のレファレンス・利用者サービス協会(RUSA)が、2012年6月にアナハイムで開催されたALA年次大会のRUSAプレジデントプログラムの様子を動画とスライドで公開しています。

このプログラムは、携帯端末の普及により利用者が必要とするその時に図書館がサービスを提供できるようになっていることを踏まえて開催されたもので、現在取り組まれているサービスが紹介されるとともにパネリストによる議論が展開されています。

Ref.
RUSA President's Program: Library in Your Hand: Mobile Technologies for Exchanging Information with Patrons
http://www.ala.org/rusa/rusa-presidents-program-video
※動画

スライド
Where are we going with mobile for libraries? And why are we going there?
http://www.ala.org/rusa/sites/ala.org.rusa/files/content/alarusa12lippincott.pdf

Mobile at NC State

NTTデータが国内で初めてTwitter社とFirehose契約を締結、日本語や日本国内でツイートされた全データの取得・提供が可能に

2012年9月27日、株式会社NTTデータが、米Twitter社とツイートデータ提供に関するFirehose契約を日本で初めて締結したと発表しました。このFirehoseという非公開APIを使用することで、NTTデータは日本語あるいは日本国内で投稿された全ツイートを取得し、企業等へ提供することが可能になるということです。今後、11月初旬にサービス内容の詳細が発表され、12月初旬からサービスが提供開始される予定です。

米Twitter社とツイートデータ提供に関するFirehose契約を締結(NTTデータ 2012/9/27付けプレスリリース)
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2012/092700.html

NTTデータ、TwitterとFirehose契約、日本の全ツイートデータを取得して再販(INTERNET Watch 2012/9/27付け記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120927_562636.html

NTTデータとTwitterがAPI利用で提携、ツイートデータを企業に提供へ(ITmedia エンタープライズ 2012/9/27付け記事)

ALA、ビジネス関係のレファレンスサービスを理解するための書籍刊行

米国図書館協会(ALA)より、ビジネス関係のレファレンスサービスについての実践的情報やノウハウを紹介する本"Making Sense of Business Reference: A Guide for Librarians and Research Professionals "が刊行されています。

Ref.
Celia Ross, RUSA member leader and online learning instructor, publishes book “Making Sense of Business Reference”(2012/9/26付け)
http://rusa.ala.org/blog/2012/09/26/caross-makingsenseofbizref/

あなたの成果はオンライン上でどれほどの影響力があるのか? ImpactStory公開

2012年9月24日、学術成果等がソーシャル上でどのような影響力があったのか、“altmetrics”という手法で分析できるウェブツール“ImpactStory”が公開されました。“ImpactStory”はこれまでTotalImpactという名前でしたが、改良が行われ、新たな名前で再度公開されたものです。

“ImpactStory”は、影響力を調査したい学術成果等について、Google Scholar ProfileやDOI、PubMedのIDから論文を、GitHubからソフトウェアやSlideShareからプレゼンテーション等をインポートできるようになっています。分析は、Facebook、GitHub、Mendeley、PLoS、PubMed、Twitter、Wikipedia等を対象として、研究者もしくは一般の方という属性と、閲覧・議論・保存・引用・推奨といった研究活動への係わり方(評価のされかた)の2つの次元で行われ、その結果が表示されるとのことです。

ImpactStory
http://impactstory.it/

『カレントアウェアネス』313号掲載

CA1778 - 研究文献レビュー:電子書籍 / 北 克一

本稿は「電子書籍元年」とされた2010年以降に出版された電子書籍を話題とした和図書をレビュー対象とする。対象期間はわずか2年半である。本来は研究文献レビューであるが、実際には電子書籍を対象とした研究文献(論文)が少ないため、あえて単行書を中心としたレビューとした。...

CA1777 - 動向レビュー:利用者要求にもとづくコレクション構築:大学図書館における電子書籍を対象としたPDAを中心に / 小山憲司

PDA(Patron-Driven Acquisitions)とは、利用者からの要求をきっかけとして資料を収集し、コレクションを構築するしくみのことで、DDA(Demand-Driven Acquisitions)やPOD(Purchase On Demand)などともよばれる。College & Research Libraries Newsの2012年6月号に掲載された、「2012年、大学図書館の動向トップ10」の一つに電子書籍のPDAが取り上げられたり(E1306参照)(1)、米国教育諮問会議(Education Advisory Board)の報告書『大学図書館の再定義』(2011年)において、デジタル・コレクションを活用する方策の一つとして、電子書籍のPDAが扱われたりするなど(E1255参照)(2)、米国の大学図書館界、そして高等教育界において、広く注目されるトピックとなっている(E1310参照)。...

CA1776 - 数字でみるイラン児童書の昨今の出版状況 / 酒井貴美子

筆者の働いている国際子ども図書館は「世界のすぐれた児童書を集める」を、収集方針のひとつにしている。現在のところ外国書担当は3人である。この3人で世界を分割しているので、チンギスハーンもアレキサンダー大王もびっくりの広大な版図がそれぞれの担当となる。中東地域は私の担当地域のひとつである。しかし、選書して、はるばる旅をして国際子ども図書館にたどり着いてくれた資料はみな可愛い。この可愛い資料たちをどうしたらもっと知ってもらえるだろうとは私ども外国書担当がいつも考えていることである。...

CA1775 - 大学図書館のサービスとしての文献管理ツール / 林 豊

文献管理ツール(1) (2)とは、論文や図書を中心とした様々な文献のメタデータとフルテキストを手軽に管理・整理することができるソフトウェアやサービスのことである。英語ではReference Management ToolあるいはCitation Management Tool等と呼ばれている。文献管理ツールには、無料のものや個人で購入するもの、大学等の機関で導入するものがある。...

CA1774 - 関西館の10年:構想段階と現況とを対比して / 南 亮一, 木目沢 司, 鈴木昭博, 渡邊幸秀

国立国会図書館(NDL)関西館は、2002年10月7日に開館して丸10年となり、この間の総括を通じて、今後の発展を期すべき時期を迎え、NDL全体として、その検討に取り組んでいる最中である。...

『カレントアウェアネス-E』223号発行

E1344 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議<報告>

E1344 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議<報告>

「2012年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2012)」(E988E1121E1232参照)が,2012年9月3日から7日にマレーシアのサラワク州クチンで開催された。...

E1343 - 記念展示会「関西の図書館100年,関西館の10年」を企画して

E1343 - 記念展示会「関西の図書館100年,関西館の10年」を企画して

国立国会図書館関西館では,2012年10月1日から31日の期間,「関西の図書館100年,関西館の10年」と題する展示会を開催する。本展示会は関西館が開館10周年を迎えるにあたっての記念行事の一環で,筆者は企画の段階から関わった。...

E1342 - 北米大学・研究図書館でのボーンデジタル資料の管理の実態

E1342 - 北米大学・研究図書館でのボーンデジタル資料の管理の実態

北米研究図書館協会(ARL)が,報告書シリーズ“SPEC Kit”の329号として,“Managing Born-Digital Special Collections and Archival Materials”(2012年8月付)を刊行した。この報告書は,2012年2月から3月にかけて,ARLが加盟126館に対してボーンデジタル資料に携わる職員体制,収集・処理ワークフロー等に関する調査を実施し,それに回答した64館の結果をまとめたものである。調査結果からは,59館(回答館の92%)がすでにボーンデジタル資料の収集を実施,残る5館も収集を検討している等,北米の大学・研究図書館が熱心に取組んでいる様子が明らかになった。以下,報告書の要約文書を元にその内容を紹介する。...

E1341 - オープンアクセスの未来に大学図書館の役割として残るものは

E1341 - オープンアクセスの未来に大学図書館の役割として残るものは

2002年にブダペストオープンアクセス運動(BOAI)によってオープンアクセス(OA)を提唱するブダペスト宣言が発表されてからはや10年になる。その間国内外で様々な取組みがなされ,数多くの資料がOAとして利用できるようになってきている。一方でそれは図書館が蓄積してきた膨大なコレクションの価値が相対的に低下していくという可能性をはらんでいる。では,OAの発展した未来における大学図書館の役割はどのようなものであろうか?...

E1340 - 金融排除問題に対する公共図書館の役割は?

E1340 - 金融排除問題に対する公共図書館の役割は?

銀行口座を開設できない,融資を受けられないなど,金融サービスにアクセスできない人々がいるという“金融排除(financial exclusion)”の問題は,社会的排除の一形態として世界各国において認識されつつある。この問題は2012年6月にメキシコのロスカボスで開催されたG20サミットにおいても取り上げられ,人々の金融サービスへのアクセスを可能とし社会的包摂を実現する“金融包摂(financial inclusion)”は,すべての国が取り組むべき課題であるとの指摘がなされている。政府は,社会から取り残された人々に対し,その経済的状況の改善につながる金融サービスの情報を,どのようにすれば持続可能かつ費用対効果の高い方法で提供することができるのか。この課題に対し,公共図書館の取組み,あるいはその役割に期待する議論が起きている。...

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