English / 日本語
カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2012年7月3日、欧州委員会(European Commission:EC)は、フランスとルクセンブルクが電子書籍のダウンロード販売に対する付加価値税(VAT)の税率を引き下げたことがEU法に反していると発表しました。新聞各紙で取り上げられています。
発表文によると、EUでは特定の商品やサービスについては各国でVATの税率を決定することが認められており、紙の書籍はその対象となっていますが、電子書籍のダウンロード販売はそこには含まれないとECは判断しています。対して、フランスとルクセンブルクは、2012年1月1日から電子書籍の税率をそれぞれ7%と3%に引き下げており、この状況は各国の競争に深刻な影響を与えると述べられています。
今後、ECは、フランスとルクセンブルクに対して正式に通知を行い、1か月以内にそれぞれの立場を回答するよう求めていき、その回答が不十分な場合には二国に対して法改正を要求するとしています。
Commission questions France and Luxembourg about reduced VAT rate on digital books(European Commission 2012/7/3付けプレスリリース)
2012年7月2日、スウェーデン王立図書館等による新聞デジタル化プロジェクト“Digidaily”において、スキャンしたページ数が100万を突破したと発表されています。2012年秋にはデジタル化資料の公開を行う予定のようです。
One million scanned pages. (Kungliga biblioteket 2012/7/2付けの記事)http://www.kb.se/english/about/news/One-million-scanned-pages/
参考: スウェーデン王立図書館、同国の新聞デジタル化プロジェクトの進捗等を紹介するブログを開設http://current.ndl.go.jp/node/19546
2012年6月25日付けのChronicle of Higher Educationに、“A Conversation With Bill Gates About the Future of Higher Education”という記事が掲載されています。技術によって大学はいかに変わるかについて、ビル・ゲイツ氏がそのビジョンを語るインタビュー記録となっています。
A Conversation With Bill Gates About the Future of Higher Education (Chronicle of Higher Education 2012/6/25付けの記事)http://chronicle.com/article/A-Conversation-With-Bill-Gates/132591/
2012年夏にJ・K・ローリング氏の『ハリー・ポッター』シリーズの日本語版電子書籍が販売されると発表されています。他言語版を販売しているウェブサイト“Pottermore”上で提供され、フォーマットはEPUB3が採用されるとのことです。
Coming soon - Pottermore Shop(「ハリー・ポッターの電子書籍が 買えるただ一つの場所です。日本語版も間もなく発売予定です。」とあります)http://shop.pottermore.com/ja_JP
Pottermorehttp://www.pottermore.com/
ハリー・ポッターの日本語版電子書籍、Pottermoreでこの夏に発売決定(eBook USER 2012/7/4付け記事)http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1207/04/news080.html
参考: 米Amazonの有料会員向け電子書籍貸出サービス“Kindle Owner's Lending Library”に「ハリーポッター」全7作が追加http://current.ndl.go.jp/node/20823
電子書籍版ハリー・ポッターが販売開始http://current.ndl.go.jp/node/20488
鳥取県立図書館が、2012年7月1日から8月31日までの期間で「図書館×ガイナーレ鳥取 スタンプラリー」を実施します。これは、鳥取県立図書館や県内市町立図書館等で本を2回借り、サッカークラブ「ガイナーレ鳥取」のホームゲームを1回観戦して、スタンプを合計3個集めることで、選手のサイン入りフラッグや色紙、図書カードという商品がもらえるという企画です。同企画は夏休み企画の第1弾として位置づけられています。
「図書館×ガイナーレ鳥取 スタンプラリー」チラシ(PDF:1ページ)http://www.library.pref.tottori.jp/ct/other000001100/24gainarechirashi.pdf
図書館に行こう!キャンペーン第1弾「図書館×ガイナーレ鳥取 スタンプラリー」を実施しますhttp://www.library.pref.tottori.jp/hp/menu000001700/hpg000001632.htm
参考: E1122 - 全国各地の図書館とJリーグのクラブチーム等との連携事業http://current.ndl.go.jp/e1122
E1048 - サッカーに関連させた読書推進活動(英国)http://current.ndl.go.jp/e1048
ゲーテ・インスティトゥートのウェブサイトに、ハンブルク市立図書館の“Hoeb4U”(ハンブルク青少年図書館)を紹介する記事が掲載されています。ドイツ・ボンで活動するフリージャーナリストのダグマー・ギールスベルク氏によるものです。
記事では、多数の青少年を呼びこんでいるHoeb4Uの成功の秘訣は「広範囲にわたるアクチュアルなメディアを提供し、そして学校に関連するもの全てから意図的に距離を置くというコンセプトにある」とされています。同館は「純粋なレクリエーション図書館」として構想され、14,000点の所蔵資料の半分はオーディオブックやCD・DVD、ゲーム等のAVメディアが占めており、また、司書となるための専門教育を受けている若い人々がHoeb4Uでの研修を経て運営に携わるという制度を取っているそうです。
Hoeb4U(ハンブルク青少年図書館)- 青少年のための余暇図書館http://www.goethe.de/ins/jp/lp/kul/mag/bib/ja3912314.htm
Hoeb4Uhttp://www.buecherhallen.de/ca/dm/fbw/
参考: 【イベント】図書館のYAサービスの可能性 ハンブルク青少年図書館(Hoeb4U)と日本の事例から(7/4・京都)
国立国会図書館(NDL)は、2012年9月6日・7日に、図書館、博物館、資料館の職員などを対象に、音楽資料・情報に関する知識および技術の向上に資することを目的とするセミナーを開催します。今年度は「さまざまな楽譜の世界―戦前期の国内刊行楽譜」と「音楽のレファレンス・サービスの現状と今後の展開」という二つのテーマについての講義および報告が行われます。会場はNDL東京本館で、申込締切は8月20日となっています。
「音楽資料・情報担当者セミナー(平成24年度)」のご案内(国立国会図書館)http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1195289_1485.html
2012年7月17日に、埼玉県の川口市メディアセブンで、日本図書館協会(JLA)障害者サービス委員会による公開学習会「DAISY4とEPUB3が実現する電子書籍のアクセシビリティー 誰もが使える電子書籍を日本に」が開催されます。講師はDAISYコンソーシアム前代表の河村宏氏です。申込締切は7月13日までとのことです。
◆募集のお知らせ:公開学習会「DAISY4とEPUB3が実現する電子書籍のアクセシビリティー」(日本図書館協会企画調査部からのお知らせ 2012/7/3付け記事)http://jlakc.seesaa.net/article/278720994.html
参考: CA1717 - DAISYの新しい展開:DAISYオンライン配信プロトコル / 水野翔彦http://current.ndl.go.jp/ca1717
CA1611 - 障害者サービスの潮流−DAISY & 統合デジタル図書館ワークショップ報告− / 原田圭子http://current.ndl.go.jp/ca1611
CA703 - IFLA『聴覚障害者へのサービスの指針』 / 河村宏http://current.ndl.go.jp/ca703
E1029 - 「デイジーの活用による情報アクセスの保障と促進」<報告>
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)が、ウェブサイトで、会誌『記録と史料』第22号(2012年3月刊行)と『会報』第91号(2012年3月刊行)の目次を掲載しました。『記録と史料』では「東日本大震災と記録資料」特集として3本の記事が掲載、『会報』では第37回群馬大会特集号として震災関連の報告等が掲載されています。
会誌『記録と史料』第22号http://www.jsai.jp/kanko/kaisi/kaisi22.html
『会報』第91号http://www.jsai.jp/kanko/kaiho/kaiho91.html
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(2012/7/5付けで「会誌22号の目次を掲載しました」「会報91号の目次を掲載しました」とあります)http://www.jsai.jp/
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
Twitterでの情報提供を行っています。https://twitter.com/ca_tweet
図書館関係雑誌目次RSS集(国内)
日本の図書館・図書館情報学関係情報誌の目次をRSSで配信しています。
国立国会図書館 関西館 図書館協力課 調査情報係
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 chojo@ndl.go.jp (@は半角に直してください)
国立国会図書館ホーム
サイトポリシー