アーカイブ - 2012年 7月 18日

Springer社、2010年のハイチ大地震被災地支援のためSpringerLinkのフリーアクセス期間を2015年まで延長

2012年7月16日に、Springer社は、2010年にハイチ大地震で被害を受けた同国の15,000人の学生と研究者に対し、2015年までSpringerlinkへのフリーアクセス期間を延長すると発表しました。これは、「国境なき図書館」 (Bibliothèques sans Frontières)による電子図書館プロジェクトを通じて実施されているものです。

Springer extends free access for digital library project in Haiti (Springer 2012/7/16付けの記事)
http://www.springer.com/about+springer/media/pressreleases?SGWID=0-11002-6-1383544-0

Springer extends free access for digital library project in Haiti (STM Publishing News 2012/7/17付けの記事)
http://www.stm-publishing.com/springer-extends-free-access-for-digital-library-project-in-haiti/

参考:

欧州研究評議会(ERC)が助成した研究成果のオープンアクセス率を調査したレポートを公表

欧州研究評議会(European Research Council:ERC)が2012年6月付けのレポート“Open Access Status of Journal Articles from ERC Funded Projects”を公開しました。ERCの助成を受けて発表された学術雑誌論文がどのくらいオープンアクセス(OA)で公開されているかを調査した結果をまとめたもので、サマリーによると630本の論文のうち62%がOAとなっていたそうです。また、その割合は分野によって異なり、生命科学では70%、物理学や工学では65%、人文・社会科学では50%だったということです。

Open Access Status of Journal Articles from ERC Funded Projects(PDF:15ページ)
http://erc.europa.eu/sites/default/files/document/file/open_access_study_status_journal_articles_ERC_funded_projects.pdf

Open Access Status of Journal Articles from ERC-Funded Projects(DigitalKoans 2012/7/17付け記事)

北米研究図書館協会(ARL)、加盟館におけるタブレット端末等の教育・学習用ツール提供に関する調査報告書を刊行

2012年7月17日、北米研究図書館協会(ARL)が、報告書シリーズ“SPEC Kit”の328号として“Collaborative Teaching and Learning Tools”を刊行しました。本文は有料ですが、目次・要約部分は無料公開されています。同報告書は、ノートパソコン、電子書籍リーダー、タブレット端末、インタラクティブホワイトボード、クリッカー、Wiiといった様々な教育・学習用ツールを対象として、ARL加盟館におけるそれらの提供・利用状況について調査した結果をまとめたものです。

Collaborative Teaching and Learning Tools(PDF:18ページ、目次・要約のみ)
http://www.arl.org/bm~doc/spec-328-web.pdf

人々はテレビを見ながら携帯をどう使ってる? 米Pew Research Centerが調査報告書“The Rise of the “Connected Viewer””を公表

米国のPew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが2012年7月17日に“The Rise of the “Connected Viewer””と題した調査報告書を公開しました。同報告書は、テレビを視聴しながらの携帯電話の利用について、2012年3月15日から4月3日にかけて2,254人の成人(18歳以上)を対象としておこなった電話調査の結果をまとめたものです。

The Rise of the “Connected Viewer”(PDF:17ページ)
http://pewinternet.com/~/media//Files/Reports/2012/PIP_Connected_Viewers.pdf

論文とデータセットを合わせて公開できるオープンアクセス誌“GigaScience”の創刊号が公開

生命・生物医学分野のオープンアクセス誌“GigaScience”の創刊号(2012年7月)が刊行されています。GigaScienceは、英国のBioMed Centralと中国のBGIによる共同出版で、論文と併せて関連するデータセットをデータベース“GigaDB”で公開できる点が特徴とされています。

GigaScience | Vol 1 | 2012 - July
http://www.gigasciencejournal.com/content/1/July/2012

例:Resources for methylome analysis suitable for gene knockout studies of potential epigenome modifiers(参考文献の19でGigaDB上のデータが引用されています)
http://www.gigasciencejournal.com/content/1/1/3

欧州研究図書館協会(LIBER)建築部会、欧州の新研究図書館21館の概要資料を公開

欧州研究図書館協会(LIBER)が、“New Library Buildings in Europe: Documentation 2012”をPDF公開しました。これは、2012年4月17日から20日まで、チェコのプラハにあるチェコ国立技術図書館(National Technical Library)で開催されたLIBER建築部会の第16回セミナーにあわせて刊行されたものです。資料では、過去2年間に欧州で建設された新図書館21館についてその概要をまとめています。

New Library Buildings in Europe | Documentation 2012 (PDF)
http://www.techlib.cz/default/files/download/id/3197/lag-documentation-2012.pdf

英国政府が「Finchレポート」に対する公式見解を、英国研究会議と欧州委員会がオープンアクセス方針を発表

2012年6月17日に英国の研究情報ネットワーク(RIN)が公表したいわゆる「Finchレポート」(正式名称:Accessibility, sustainability, excellence: how to expand access to research publications)は公的助成を受けた研究成果のオープンアクセス(OA)化をテーマとしており、OA誌(ゴールドOA)を推奨するその内容に対して、学術情報流通のステークホルダーからその内容について様々な反応が出ていました。

Finchレポートを受けて、7月16日には、英国政府がレポートの内容を基本的に受け入れる旨の公式見解を発表しました。

さらに、同日、英国研究会議(RCUK)が2013年4月1日から適用する新しいOA方針を公表し、RCUKの助成を受けた研究成果は方針中で示す条件に適合するジャーナルで出版することなどを義務付けると発表しました。ジャーナル自体がOAでなくても、著者原稿(査読による変更を含めて)をリポジトリで公開することが許可されていれば条件に適合すると見なされるようです。また、出版社に投稿料(APC)を支払う必要があるケースには、クリエイティブコモンズライセンスのCC-BYを使用することを義務付けるとしています。

オーストラリア国立公文書館、戦時中に撃沈されたもんてびでお丸に乗船していた兵士及び民間人捕虜リストをデジタル化公開

2012年7月16日、オーストラリア国立公文書館が、太平洋戦争中に撃沈された日本のもんてびでお丸に乗船していたオーストラリア兵及び民間人の捕虜リスト『もんてびでお丸遭難俘虜抑留者連名簿』をデジタル化公開しました。これは、今年初めに日本政府からオーストラリア政府へ寄贈されたものとのことです。

もんてびでお丸は、日本軍占領下のラバウルから中国の海南島に向けて航行中の1942年7月1日に、米海軍の潜水艦スタージョンの攻撃を受けて沈没しました。もんてびでお丸には、ラバウルで日本軍が捕虜としたオーストラリア兵と民間人併せて1,000以上が乗船していたとされ、もんてびでお丸沈没はオーストラリア史上最悪の海難事件とされています。

『もんてびでお丸遭難俘虜抑留者連名簿』は、日本語版と英語版の2つの部分からなり、日本語版にはオーストラリア兵の捕虜と民間人の捕虜が、英語版には兵士の捕虜のみが記載されています。公開用ウェブサイトでは、捕虜の名字を検索でき、また親族の名前を発見した利用者からのコメントが公開されています。

Montevideo Maru
http://montevideomaru.naa.gov.au/

Online tributes to war dead (National Archives of Australia 2012/7/16付けの記事)

ドイツ研究振興協会(DFG)、今後の戦略を記した“Taking Digital Transformation to the Next Level”を公表

ドイツ研究振興協会(DFG)が2012年7月3日にその戦略を記した“Taking Digital Transformation to the Next Level”という文書を公表しています。これは、DFGによって2006年に発表された“Scientific Library Services and Information Systems: Funding Priorities through 2015”に続くもので、以下の4項目について、2007年~2011年における発展を踏まえて、今後の取組や課題に関して述べています。

・全国的な図書館サービス(Nationwide Library Services)
・目録とデジタル化(Cataloguing and Digitisation)
・電子出版(Electronic Publications)
・情報管理(Information Management)

Taking Digital Transformation to the Next Level(PDF:16ページ)
http://www.dfg.de/download/pdf/foerderung/programme/lis/strategy_paper_digital_transformation.pdf

OCLC、北米における地域共同管理コレクションの現状をテーマにした報告書を公表

2012年7月17日、米国OCLCの研究部門OCLC Researchが、“Print Management at “Mega-scale”: A Regional Perspective on Print Book Collections in North America”と題したレポートを公表しました。レポートでは、北米における紙書籍を対象とした地域共同管理コレクションを12件取り上げ(p.16に地図あり)、その特徴やコレクション間の関係、情報アクセス・大規模デジタル化・リソースシェアリング・資料保存などに関する課題についてまとめています。

Print Management at “Mega-scale”: A Regional Perspective on Print Book Collections in North America(PDF:62ページ)
http://www.oclc.org/research/publications/library/2012/2012-05.pdf

Print Management at "Mega-scale": a Regional Perspective on Print Book Collections in North America(OCLC)

電子書籍等の進展によって公共図書館が求められる新たな役割とは(記事紹介)

2012年7月12日に、米国の“The New Republic”に“The Bookless Library”と題する論考が掲載されています。執筆者は、プリンストン大学の歴史学教授のベル(David A. Bell)氏で、“The New Republic”の編集協力者です。論考は、電子書籍の進展による公共図書館の役割の変化をテーマとしています。

論考では、まず、電子書籍の普及によって公共図書館を取り巻く状況が変化しつつある現状が指摘されています。そして、電子書籍等のデジタル技術の進展によって図書館が衰退する「最悪のシナリオ」を示したうえで、そうならないために、公共図書館は新たな役割を見出さなければならないと述べられています。

次に、ベル氏は、電子書籍へのアクセス提供だけでは満たせない公共図書館の機能として、コミュニティスペースやワークスペース、図書館員の専門知識、特別コレクションの貴重書等の提供があることを指摘しています。

北米日本研究資料調整協議会(NCC)、ウェブサイトで日本研究に関する情報リテラシー講義の資料を掲載

北米日本研究資料調整協議会(NCC)のウェブサイトで“Japanese Research & Bibliolgraphic Methods for Undergraduates”というコンテンツが公開されています。これは、米国ニューヨーク州のオールバニ大学のSusanna Fessler教授による全25回の講義の資料で、日本語を1年以上学んだ学部生向けを対象として、日本研究に関する情報の探し方や見定め方、使い方を教えるというものです。公開されている資料は自由に編集して利用してよいとされています。

Class & Curriculum - Japanese Research & Bibliolgraphic Methods for Undergraduates(NCC)
http://guides.nccjapan.org/infolitforundergrads

オリンピックまで2週間、BLが英国の著名なアスリートのインタビューコレクションを公開

英国図書館(BL)が、ロンドンオリンピック開催が間近にせまったことにあわせ、英国の著名なアスリートのインタビュー記録を公開しています。コレクションには、十種競技で活躍したデイリー・トンプソン(Daley Thompson)氏や、パラリンピックで活躍したグレイ・トンプソン(Dame Tanni Grey-Thompson)氏などが含まれており、アスリートが競技人生などのキャリアについて語るものとなっています。

Ref.
Olympic lives now online(BL 2012/7/17付けプレスリリース)
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/Olympic-lives-now-online-5b6.aspx

コレクションサイト
http://sounds.bl.uk/Oral-history/Sport

参考:
1896年アテネから2012年ロンドンまで、英国国立公文書館がオリンピック関連資料のデジタルアーカイブ“The Olympic Record”を公開 Posted 2012年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/20854

ロンドンオリンピック期間中に図書館や博物館を「ポップアップ」な観光案内所にする取り組み Posted 2012年2月8日

メキシコシティに登場、ビジュアルアート本を運ぶ新しいタイプの移動図書館?

メキシコシティの非営利組織Alumnos47が、Freightliner M2のトラックを建築事務所PRODUCTORAの設計により改造した移動図書館を作成し、市内でサービスを提供しているとのことです。

この移動図書館は、現代アートなどビジュアルアート関係の本を中心に1500冊の本を収蔵しているとのことですが、これらの資料はトラックの天井部分に設置された棚に収められるようになっており、そのフレキシブルな設計を活かし、芸術家の講演会など様々なイベントの会場として使用されているようです。本の貸出については、家への持ち帰りは認めていないものの、トラックの外に持ち出し"素敵な場所"で読むことはできるとのことです。

GOODのサイトにおいて、写真付きで紹介されています。

大阪府立中之島図書館、同館におけるビジネス支援サービスの利活用状況調査の結果を公表

2012年7月17日、大阪府立中之島図書館が、同館における「ビジネス支援サービス」の利活用状況についての調査結果を公表しました。調査は、(1)閲覧者(量)調査、(2)オンラインデータベース利用状況調査、(3)レファレンス(調査相談)サービスアンケートに分けて実施されました。

平成24年度大阪府立中之島図書館ビジネス資料室アンケート等調査結果 (PDF)
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/busi/2012_kekka.pdf

大阪府立中之島図書館 (2012/7/17付けのお知らせとして、「平成24年度 中之島図書館 ビジネス資料室 アンケート等調査結果(平成24年5-6月実施)(PDF:699KB)を掲載しました。」あります。)
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/index.html