前半は、東北大学災害科学国際研究所や被災地の図書館、NHKライツアーカイブ、せんだいメディアテークなどからの話題提供が行われます。後半は、ハーバード大学のアンドルー・ゴードン教授から「2011年東日本大震災デジタルアーカイブ試作モデルの発表」、Lori Donovan氏から“Spontaneous Event Archiving of the Internet: The Example of the Great Eastern Japan Disaster”と題した講演が行われます。
電子ジャーナルアーカイブ等を提供している米国の非営利団体JSTORが、2012年11月に電子書籍サービス“Books at JSTOR”を開始すると発表しました。現在ウェブサイトが公開されています。コロンビア、コーネル、ハーバードをはじめとする米国の有名大学の大学出版局などが参加出版社に名を連ねており、開始時には14,000点以上の図書が提供される予定です。同サービスの主な特徴として以下が挙げられています。
2012年5月29日に終了会議が開催された欧州のPEER(Publishing and the Ecology of European Research)プロジェクトが、その最終報告書(2012年6月18日付け)を公表しました。併せて終了会議のプレゼン資料やパネルディスカッションの動画も公開されています。
米国のMetadata Technology North America及びIntegrated Data Management Servicesによって、科学的な統計データに関連する技術やサービス等を対象とした情報ポータルサイト“OpenMetadata.org”が開設されました。現在は、世界中の調査データセットに関する情報を登載した“Survey Catalog”及び、世界中の統計機関のダイレクトリ“Agency Directory”という2つのサービスが提供されています。関連技術の例として、“Data Documentation Initiative”(DDI)及び“Statistical Data and Metadata Exchange”(SDMX)という2つのメタデータ標準が挙げられています。
オランダ王立図書館(KB)が、電子書籍フォーマットの1つであるEPUBの長期保存をテーマとしたレポート“EPUB for archival preservation”(2012年6月18日付け)を公表しました。レポートでは、EPUBの主な特徴や機能、EPUB2とEPUB3の違い、保存性能や主なリスク等についてまとめられており、最終章に結論および推奨事項が述べられています。
学術論文をオープンアクセス(OA)にする方法には、OAジャーナルへ投稿する方法(ゴールドOA)と、機関リポジトリ等にセルフアーカイブする方法(グリーンOA)の2通りがあります。この2種類の方法の比率や成長率を調査した論文“Green and Gold Open Access Percentages and Growth, by Discipline”が、英国サウサンプトン大学の機関リポジトリで公開されました。著者には、同大学のStevan Harnad氏も含まれており、2012年9月にカナダで開催される国際会議用の論文のようです。