2012年6月22日、トムソン・ロイター(Thomson Reuters)社が、新製品“Data Citation Index”について発表しました。2012年後半のリリースが予定されています。これは同社の学術情報データベース“Web of Knowledge”上で提供されるもので、自然・社会・人文科学分野におけるデータセットの情報や、査読済み文献からそれらへの引用情報を収録したものです。Data Citation Indexの開発においては“Inter-University Consortium for Political and Social Research”というデータリポジトリとの協力したとされています。
猫と一緒に写った図書館員の写真集カレンダーを作成して、その売り上げをグーテンベルクプロジェクトへ寄付しようというプロジェクト“Cat Librarian Calender 2013”が始められています。これは、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の若者の支援プロジェクトへの寄付を目的に行われた、米国の男性司書の写真集カレンダーを販売したプロジェクト“Men of the Stacks”にインスピレーションを受けてスタートしたとのことです。
2012年6月21日、Ex Libris社のディスカバリサービスPrimo用の検索インデクスである“Primo Central Index”に最近追加されたコンテンツについて発表されました。発表文では、Encyclopædia Britannica、Nature Publishing Group、New England Journal of Medicine、Project Euclid等の15のコンテンツプロバイダの名前が挙げられています。また、Cambridge University Press、University Press Scholarship Online platform、Sage、Wiley-Blackwell等の電子書籍や、Springer Protocolsも追加されたとしています。
米国の非営利団体Pew Research Centerが、2012年6月22日付けで、米国における人々の図書館やその電子書籍サービスの利用をテーマとした調査レポート“Libraries, patrons, and e-books”を公表しました。冒頭の要約部分に続いて、以下のような構成になっています。
米国国務省のOffice of the Historianが、現在プロジェクトとして進めている『米国外交文書史料集(Foreign Relations of the United States:FRUS)』の電子書籍化について、新たに第3弾として10巻の資料を公開しました。今回公開された資料は、ニクソン大統領期からフォード大統領期にまたがるもので、そのうち4巻がベトナム戦争に関するものとされています。
2012年3月8日に始められた、国務省によるFRUSの電子書籍化プロジェクトは、米国政府の151年間の外交資料を研究者向けにTEI形式のデジタル化を行うというものです。現在26巻が公開されている電子書籍は、EPUB版とMobi版の2つのフォーマットが用意されており、テスト期間が終了する2012年後半以降は、それらの資料をOffice of the Historianのウェブサイトもしくは電子書籍ストアで提供するとしています。