2012年6月から、欧州で、OCLCの“EZProxy”のホスティング版サービスが開始しました。EZProxyは、名古屋大学や一橋大学など日本国内でも導入されているもので、利用者が学外から電子リソースへリモートアクセスするためのソフトウェアです。現在、英国のロンドン芸術大学(University of the Arts London)が、ロンドンにあるOCLCのデータセンターがホスティングするEZProxyの試験運用を行なっています。試験期間が終了した後は、欧州全体や中東、アフリカで提供される予定です。ホスティング版EZProxyは、電子リソース管理サービス“OCLC WorldShare License Manager”の一部として提供されるとしています。
2012年5月31日、米国の図書館システムベンダInnovative Interfaces社が、機関リポジトリ用の新ソフトウェア“Content Pro IRX”の開発が完了したと発表しました。協力機関でのベータテストを経て、2012年夏にリリースされる予定です。IRXは、同社の電子図書館システム“Content Pro”のアドオンモジュールとして提供されるもので、同社の機関リポジトリ用ソフトウェア“Symposia”の後継に当たります。
2012年5月31日、米国の書籍産業研究グループ(Book Industry Study Group:BISG)が、電子書籍リーダーやビューワーアプリなどのEPUB3のサポート状況を表にした“EPUB 3.0 Support Grid”(Excelファイル)を公開しました。同表は、出版社など様々な企業・団体の協力によって作成されており、今後も改訂を行っていくとされています。