アーカイブ - 2012年 6月

6月 28日

米ヴィラノヴァ大学がオープンソースの次世代型図書館システム“Kuali OLE”の開発パートナーに

米国のヴィラノヴァ大学(Villanova University)が、オープンソースの次世代型図書館業務システム“Kuali OLE”の開発パートナーになったと発表されています。ヴィラノヴァ大学図書館は次世代OPAC“VuFind”や電子図書館システム“VuDL”など豊富なオープンソースプロジェクトの経験を持っています。

Villanova Announced as Newest Partner on OLE Project
http://kuali.org/news/villanova-announced-newest-partner-ole-project

参考:
E1307 - 次世代型図書館業務システム主要5製品の特徴とその現状
http://current.ndl.go.jp/e1307

E1003 - 次世代の図書館システムをデザインするOLEプロジェクト
http://current.ndl.go.jp/e1003

オープンソースの図書館システム“Kuali OLE”のバージョン0.6がリリース
http://current.ndl.go.jp/node/20932

オープンソースの電子図書館システム“VuDL”
http://current.ndl.go.jp/node/17985

20世紀前半の英国を上空から―16,000枚以上の航空写真アーカイブ“The Britain from Above”が公開

2012年6月25日、20世紀前半の英国を撮影した16,000枚以上の航空写真を収録したデジタルアーカイブ“The Britain from Above”が公開されました。

これらは、1919~2006年の間に撮影されたAerofilms社の126万枚ものコレクションに含まれている写真です。English Heritage及びRCAHMSによって、1953年までのものの中から現在16,000枚以上がデジタル化され公開されています。今後2014年までに95,000枚が公開される予定です。

写真は自由にダウンロードすることができます。また、ユーザ登録をすることで、各写真に対してタグ付けやコメントの書き込み、Wikiの編集、写真上の特定の箇所へのアノテーション付与、写真撮影場所情報の提供などが可能です。また、これらのユーザの活動はトップページの“Latest activity”などに表示されるようになっています。

Britain From Above launches(Britain From Above 2012/6/25付けニュース)
http://www.britainfromabove.org.uk/news#95033

About the project(Britain From Above)

IT予算の4分の1をクラウドコンピューティングに移行させる米国政府のクラウドファースト戦略(記事紹介)

2012年6月12日から15日にかけて、東京で、ICT技術をテーマとした展示会およびコンファレンス“Interop Tokyo 2012”が開催されました。カンファレンスの基調講演のひとつとして、6月13日には、SafeGov.orgの代表であるグールド(Jeff Gould)氏が「政府クラウドにおけるプライバシーとセキュリティ:米国の視点」(Privacy and Security in Government Clouds: A U.S. Perspective)と題した講演を行いました。その報告記事がITproに掲載されています。講演では、「クラウドファースト」というポリシーを掲げ、年間800億ドルのIT予算の25%をクラウドコンピューティングに移行する目標を打ち出している米国連邦政府の取組みについて紹介されたそうです。

[Interop 2012]「なぜ米政府は短期間でクラウドを導入できたのか」(ITpro 2012/6/19付け記事)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120619/403641/

Interop Tokyo 2012
http://www.interop.jp/2012/

Federal Cloud Computing Strategy(PDF:43ページ)

ニューヨーク公共図書館の司書16人のオフィスファッション

2000人の職員を抱えるニューヨーク公共図書館の16人司書のオフィスファッションが、ウォールストリートジャーナルの"Arts & Entertainment"のコーナーで掲載されています。

Ref.
Work Wear: Office Style at the New York Public Library
http://blogs.wsj.com/speakeasy/2012/06/27/work-wear-office-style-at-the-new-york-public-library/tab/interactive/

Via.
http://lisnews.org/what_theyre_wearing_at_the_nypl

218日間で12001件!カナダのオンタリオ州のチャットレファレンスサービス、インフォグラフィックスで利用統計を紹介

カナダのオンタリオ州の大学図書館からなるコンソーシアムOCUL(Ontario Council of University Libraries)では、2011年9月から9つの大学図書館が協同でチャットレファレンスサービスを提供しています。開始から2012年4月までの利用統計について、インフォグラフィックスにまとめ報告しています。

インフォグラフィックスによると、
・利用は218日間で12001件(1週間あたり429件)
・平均待ち時間は29秒
・平均利用時間は20分
・利用場所は、キャンパス外76%、キャンパス内24%
・利用者からのフィードバックでは、67%の利用者が素晴らしいと評価、21%がよいと評価
・46%の利用者が研究支援を得るにあたって好みに合った方法と評価、45%がよい方法と評価
などとなっています。

なお、このチャットレファレンスサービスは、図書館員に加えて、図書館情報学修士のインターンや卒業生もサービスの提供を担っており、チャットソフトにはLivePersonを使用しています。

Ref.
Ask a Librarian Statistics(OCUL)
http://spotdocs.scholarsportal.info/display/sp/Ask+a+Librarian+Statistics

『カレントアウェアネス-E』217号発行

E1307 - 次世代型図書館業務システム主要5製品の特徴とその現状

E1307 - 次世代型図書館業務システム主要5製品の特徴とその現状

この2012年は北米の図書館システム市場が激しく変化する一年になると言われている(E1282参照)。その理由は従来型の統合図書館システム(ILS)とは異なる性質を持った次世代型の図書館業務システムの登場である。既に正式運用が始まっているOCLCの“OCLC WorldShare Management Services”(以下WMS)を含めて,Ex Libris社の“Alma”,Innovative Interfaces社の“Sierra Services Platform”,Serials Solutions社の“Intota”,オープンソースの“Kuali OLE”(E1003参照)という5製品が年内に出揃うことになっている。...

E1306 - 2012年,大学・研究図書館の10のトレンド

E1306 - 2012年,大学・研究図書館の10のトレンド

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が刊行している“College & Research Libraries News”(C&RL News)の2012年6月号に,2012年における大学・研究図書館の10のトレンドを紹介した記事“2012 top ten trends in academic libraries”が掲載されている。記事は,ACRLの研究計画審査委員会(ACRL Research Planning and Review Committee)が作成したもので,同様の記事が隔年で掲載されている。以下,各トレンドについて簡単に概要を紹介する。...

E1305 - デジタル教科書教材協議会,「デジタル教科書法案」等を公表

E1305 - デジタル教科書教材協議会,「デジタル教科書法案」等を公表

2012年6月5日,デジタル教科書教材協議会(DiTT)(CA1748参照)が,シンポジウム「これからのデジタル教科書の話をしよう~成果発表と2012年提言~」を開催した。DiTTは,このシンポジウムに併せて,2012年4月5日発表の「DiTT政策提言2012」を踏まえて結成した外部有識者による法案検討チームが策定した「デジタル教科書法案」,「デジタル教科書普及のための財政措置」「教育の情報化総合計画」「教育の情報化ナショナルセンター(仮称)」についての提言を公表した。...

E1304 - エビデンスサマリーとは何か?季刊誌EBLIPの取組とその分析

E1304 - エビデンスサマリーとは何か?季刊誌EBLIPの取組とその分析

図書館情報学において,エビデンス(研究により得られた根拠)に基づいた実践の重要性が唱えられて久しい(CA1625参照)。その実現にあたり課題となるのが,研究論文に示されたエビデンスを査定するプロセスであるとして,季刊誌“EBLIP”(Evidence Based Library and Information Practice)が創刊され,研究論文の要約とエビデンスの査定を行う“エビデンスサマリー”の取組が開始された。その取組は2006年の創刊以来毎号積み重ねられている。...

E1303 - 2012年著作権法改正:図書館・公文書館の関係規定について

E1303 - 2012年著作権法改正:図書館・公文書館の関係規定について

2012年6月20日,政府提出の著作権法一部改正法(E1280参照)が,参議院本会議で可決され,成立した。...

E1302 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2012/6/27現在)

E1302 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2012/6/27現在)

東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,『カレントアウェアネス-E』での既報に続き,2012年3月下旬から6月下旬にかけての主な情報をまとめた(E1155E1161E1166E1172E1177E1205E1222E1248E1263E1274参照)。...

英JISC、高等教育機関におけるeポートフォリオ活用のためのリソース集を公開

2012年6月19日に、英国のJISCが、高等教育機関におけるeポートフォリオの活用に役立つリソースを公開しました。

リソースは、(1)JISCの助成で行われたeポートフォリオに関する研究の成果をもとに作成された“e-Portfolio Implementation Toolkit”、(2)実際に5機関でeポートフォリオを利用した際のケーススタディをまとめた動画“Video case studies”、(3)上記2つをもとに作成された“Crossing the Threshold: Moving e-portfolios into the mainstream”とのことです。

Crossing the Threshold: Moving e-portfolios into the mainstream
http://www.jisc.ac.uk/whatwedo/programmes/elearning/eportfolios/crossing.aspx

Studies of e-portfolio implementation (videos and toolkit)
http://www.jisc.ac.uk/eportimplement

グローバル文化遺産財団と英ダラム大学、シリアにおける文化財被害の現状報告書を公開

2012年5月21日に、途上国で危機的状況にある文化遺産の保護を行う国際団体のグローバル文化遺産財団(Global Heritage Fund)と、英国のダラム大学(Durham University)が、シリアにおける文化財被害の現状等をまとめたレポート“Damage to the Soul: Syria's Cultural Heritage in Conflict”を公開しました。レポート作成者は、財団フェローでダラム大学の博士課程学生であるEmma Cunliffe氏です。

レポートは2部構成となっており、第1部は、直接・間接的に文化財や文化遺産地域を破壊する、爆撃や銃撃戦、テロ等の様々な戦闘行為について報告しており、第2部は、シリアにある6つのユネスコの世界遺産を含む文化財の破壊の状況についてまとめているとのことです。

Damage to the soul Syria's Cultural Heritage in Conflict (PDF)
http://ghn.globalheritagefund.com/uploads/documents/document_2107.pdf

6月 27日

欧州図書館(TEL)、欧州46か国の国立・大学図書館のオンラインリソース2億点以上を提供する新ポータルサイトを公開

2012年6月27日、エストニアのタルトゥで開催された欧州研究図書館協会(LIBER)の第41回年次大会において、欧州各国の国立図書館が参加している欧州図書館(The European Library)が開発した新ポータルサイトが公開されました。

この“The European Library”のポータルサイトは、主に研究者コミュニティに向けられたものとのことで、欧州46か国の国立図書館、大学図書館が提供する2億点以上のオンラインリソースにアクセスできるとのことです。

The European Library
http://www.theeuropeanlibrary.org/

New Online Discovery Service For Researchers (European Library 2012/6/25付けのプレスリリース)
http://www.theeuropeanlibrary.org/confluence/download/attachments/6979655/TEL_Launch_press+release_final.pdf?version=1&modificationDate=1340619966872

参考:
欧州図書館、開発中の新ウェブサイトに対するユーザビリティテスト結果報告書を公表

文部科学省、平成23年度学術情報基盤実態調査の結果を発表

2012年6月27日、文部科学省が、平成23年度学術情報基盤実態調査の結果を発表しました。併せて平成21年度および平成22年度の学術情報基盤実態調査結果報告の内容について一部訂正が発表されています。

平成23年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/06/1322573.htm

平成21、22年度学術情報基盤実態調査結果報告の訂正について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/jouhoukiban/kekka/1322546.htm

『カレントアウェアネス』312号掲載

CA1773 - 動向レビュー:日本の公共図書館の電子書籍サービス-日米比較を通した検証- / 森山光良

 電子書籍に関する情報があふれている。ただし、日本ではそのほとんどが、個人向け有料サービスに焦点を当てた技術や業界動向の情報である。一方、日本の公共図書館の電子書籍サービスに関する研究や動向の紹介はごく少ない(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)。その背景に、サービス実施館が限られているという不振状況がある。海外の公共図書館の電子書籍サービスに関する研究や動向の紹介もごく少ない(10) (11) (12) (13)。...

フランスの電子書籍価格規制法の概要とその背景に関する解説(記事紹介)

国立国会図書館(NDL)の調査及び立法考査局が刊行している『外国の立法』のNo.252(2012年6月)に、「フランスにおける電子書籍の価格規制―電子書籍と再販制度について―」という記事が掲載されています。文末に「電子書籍の価格に関する2011年5月26日の法律第2011-590号」の抄訳も掲載されています。

フランスにおける電子書籍の価格規制―電子書籍と再販制度について―(PDF:11ページ)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3497224_po_02520011.pdf?contentNo=1

2012年刊行分 No.250-1~(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/2012/index.html

参考:
フランスにおける電子書籍の価格規制に関する法律(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/19934

フランスで電子書籍の再販制を定める法律が成立
http://current.ndl.go.jp/node/18223

公正取引委員会、電子書籍は著作物再販適用除外制度の対象とはならないとの見解
http://current.ndl.go.jp/node/17217

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