アーカイブ - 2012年 6月 8日

東日本大震災アーカイブ「みちのく震録伝」が宮城県沿岸部におけるヒアリングや記録収集活動について報告

東北大学災害科学国際研究所による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」が、2012年2月より実施している「情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」の活動の現状について報告しています。

2012年2~3月に宮城県内の沿岸被災15市町において15名以上の活動員がヒアリングや写真撮影等の情報収集を行いました。その結果、ヒアリングを行なった被災者は合計813人、撮影された写真は約2万枚、チラシや掲示物等の震災記録は1,000枚になりました。現在整理作業が行なわれており、写真については7月上旬にウェブで公開される予定です。また、震災記録は東北大学附属図書館等によるキャンペーン「震災記録を図書館に」に移管されました。

今後は内陸部へも活動範囲を広げていく予定です。

「情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」が東日本大震災の発生から1年後の被災地の情報を収集しました。(東北大学等による2012/6/8付けプレスリリース)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120608/index.html

参考資料
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120608/sankou.html

参考:
図書館共同キャンペーン「震災記録を図書館に」が開始

米国情報標準化機構(NISO)、自動貸出機-図書館システム間の通信プロトコル“SIP”の国家規格化へ

米国情報標準化機構(NISO)が、自動貸出機と図書館システム間の通信プロトコル“Standard Interchange Protocol”(SIP)の国家規格化に向けて動き始めました。作業を行うワーキンググループを設置しています。SIPは、米国の3M Library Systems社が1993年に開発し、現在では国際的なデファクトスタンダードとなっているプロトコルで、2011年にはバージョン3.0がリリースされました。

同じくNISOが策定している“NISO's Circulation Interchange Protocol”(NCIP)はSIPと類似したプロトコルであり、これらの違いを明確にすることがワーキンググループの課題となるだろうとされています。

Standard Interchange Protocol (SIP)
http://www.niso.org/workrooms/sip

3M Donates Standard Interchange Protocol (SIP) to National Standards Organization (NISO)(3M 2012/6/7付けプレスリリース)

宝塚市立図書館、育児・介護で来館できない市民を対象に無料郵送貸出サービスを開始

兵庫県の宝塚市立図書館が、2012年6月2日から、育児や介護のために来館することができない市民に対して自宅まで無料で図書を郵送する「育児・介護サポートサービス」を開始しました。サービス対象となるのは「満1歳未満の乳児を養育する方」あるいは「介護保険における要介護度3以上(重度)の人を在宅介護する方」に該当する宝塚市民です。電話やウェブサイトで予約することで、月に1回、5冊までの図書を無料で送ってもらえるというもので、貸出期間は3週間となっています。

神戸新聞の記事によると、同館が2011年8月に有料の郵送貸出サービスを開始したところ、子育て世代の市民によって多く利用されたことが、今回のサービス開始のきっかけのひとつということです。

郵送貸出(宝塚市立図書館)
http://www.library.takarazuka.hyogo.jp/guide/yuusou.html

育児や介護により来館できない方を対象に「図書の無料郵送貸出」を開始します(宝塚市立図書館)
http://www.library.takarazuka.hyogo.jp/news/index.html#muryouyuusou

平成23年度第2回宝塚市立図書館協議会会議録(PDF:16ページ)(p.4に「有料郵送貸出の利用状況について」報告あり)

経産省「コンテンツ緊急電子化事業」の電子書籍制作仕様書バージョン1.2や制作ガイドライン等が公開

2012年6月7日に、日本出版インフラセンター(JPO)が受託している経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業」のウェブサイトで、JPOのコンテンツ緊急電子化事業プロジェクトチームの作成した「コンテンツ緊急電子化事業 電子書籍制作仕様書」のバージョン1.2が公開されました。あわせて、XMDFや.bookフォーマット用の制作ガイドライン等も公開されています。

ダウンロード | 緊デジ
http://www.kindigi.jp/download/

電子書籍制作仕様書とガイドラインを公開します(緊デジ 2012/6/7付け記事)
http://www.kindigi.jp/info/20120607/

参考:
経産省「コンテンツ緊急電子化事業」の電子書籍制作仕様書(確定版)が公開
http://current.ndl.go.jp/node/20824

ニューヨーク公共図書館がiPadアプリ“Biblion”の第2弾をリリース、今回のテーマはフランケンシュタイン

2012年6月7日、米国のニューヨーク公共図書館が、同館のiPadアプリ“Biblion”の第2弾となる“Biblion: Frankenstein”をリリースしました。1939~1940年のニューヨーク万国博覧会を扱った前作“Biblion: World’s Fair”に続いて、今回はメアリー・シェリーによる1818年の小説『フランケンシュタイン』をテーマとしており、ソーシャルリーディング機能などが盛り込まれています。

NYPL Biblion: Frankenstein for iPad(iTunes App Store)
http://itunes.apple.com/us/app/nypl-biblion-frankenstein/id521833980?mt=8

Biblion
http://exhibitions.nypl.org/biblion/

Biblion: OUTSIDERS
http://exhibitions.nypl.org/biblion/outsiders

Salem Press社、1,300点以上の図書館系ブログをまとめたダイレクトリーを公開

EBSCO Publishing社傘下のSalem Press社が、1,300点以上の図書館系ブログを収録したダイレクトリー“The Library Blog Directory”を公開しました。このダイレクトリーが掲載されている“The Library Blog Center”というウェブページには、Salem Press社が3年前から実施している図書館系ブログコンテスト“Library Blog Awards”に関する情報もまとめられています。

The Library Blog Center
http://salempress.com/Store/blogs/blog_home.htm

Salem Press Launches The Library Blog Center(Salem Press 2012/5/30付けプレスリリース)
http://salempress.com/Store/press/press_overview.htm

参考:
Salem Press社、米国の図書館関係の助成金情報を提供するウェブサイト“The Library Grants Center”を公開
http://current.ndl.go.jp/node/19533

北米の70以上の図書館システムが電子書籍サービス改善に向け共同声明を発表

2012年6月5日に、米国およびカナダの70以上の図書館システムが、電子書籍サービスの大幅な改善に向けた共同声明を発表しました。

“Readers First”というウェブサイトで公開されているこの共同声明では、まず、図書館は公共のために戦い、印刷図書と同様に電子書籍に対してもオープンかつ容易で、無料のアクセスを保証する責任があるとしています。次に、出版社が図書館に対して電子書籍を売ることが求められていないこと、図書館が電子書籍を購入している電子コンテンツのプロバイダの製品が利用者にとっては扱いにくいものとなっていることという2点の課題を指摘しています。

これら2つの課題を克服するために、声明では電子コンテンツのプロバイダに対して、以下の4原則を求めています。

・利用者が図書館の提供する全てのもの(電子書籍・印刷図書・ブログ・寄贈図書等)を一元的に検索できること。
・利用者が個々の図書館の目録の中、もしくは図書館が望ましいと考えるウェブサイトで、予約・貸出・中身の確認・延滞料の管理・連絡の受付ができること。
・利用者が電子コンテンツをシームレスに利用できるようにすること。そのためには、図書館がコンテンツやデバイス、アプリを選べるようにすべきである。
・利用者がどのような電子書籍端末にも電子書籍をダウンロードできるようにすること。

ベルリン中央・地域図書館、ナチス政権下の没収図書約20万点のデータベースを公開

2012年6月7日に、ベルリン中央・地域図書館が、ナチス政権下に没収されたと考えられる図書20万点以上のデータベースを公開しました。図書の多くはユダヤ人のものとみられ、移住や生活のために売られたものも多いとのことです。同館は、それらの図書を元の持ち主もしくはその法定相続人に返却するため、データベースを活用してほしいとしています。

NS-Raubgut in der Zentral- und Landesbibliothek Berlin
http://raubgut.zlb.de/

Zentral- und Landesbibliothek Berlin (ZLB) sucht nach Eigentu"mern von geraubten Bu"chern und stellt Datenbank ins Netz (PDF) (Zentral- und Landesbibliothek Berlin 2012/6/7付けのプレスリリース)
http://www.zlb.de/presse/pressemitteilungen/raubgut-datenbank_online.pdf

Landesbibliothek o"ffnet Datenbank zu NS-Raubgut (Berliner Morgenpost 2012/6/7付けの記事)

Bing、検索結果にブリタニカオンラインのコンテンツを表示開始

検索エンジンBingが、エンサイクロペディア・ブリタニカと提携し、ブリタニカオンラインのコンテンツをBingの検索結果にダイレクトに表示するサービスを開始したとのことです。

Ref.
Bing introduces New Britannica Online Encyclopedia Answers(The Bing Team 2012/6/7)
http://www.bing.com/community/site_blogs/b/search/archive/2012/06/07/bing-introduces-new-britannica-online-encyclopedia-answers.aspx

Bing
http://www.bing.com/
英語環境のみのようであり、設定を米国等の英語圏にすると確認することができます。

bX Hot Articles、いま注目されている論文(6月版)

大手図書館システムベンダのEx Libris社が始めているサービス“bX Hot Articles”の今月分が公表されています。bX Hot Articlesは、分野毎に今月人気のある論文を表示するサービスです。

今月の図書館情報学分野でよく利用されている文献トップ10は以下の記事とのことです。

(1)Dewan, Pauline Are books becoming extinct in academic libraries? New Library World; 2012; vol 113; iss 1/2

(2)Barnes, Susan B A privacy paradox: Social networking in the United States First Monday; 2006; vol 11; iss 9

(3)van Zyl, Anria S The impact of Social Networking 2.0 on organisations The Electronic Library; 2009; vol 27; iss 6