アーカイブ - 2012年 6月 20日

図書館員は”共感疲労”にどう対応する?WebJunctionが図書館員向けのウェビナーの記録を公開

OCLC提供の図書館職員向けオンライン学習コミュニティ「WebJunction」では、5月31日、図書館員の共感疲労(compassion fatigue)を理解するためのウェビナーを開催しましたが、このウェビナーには900人以上の図書館員が参加登録するほど、関心が高かったとのことです。このウェビナーの報告が公開され、あわせて共感疲労にどのように対処しているのかについて簡易アンケートが受け付けられています。

なお、このウェビナーの音声や、PPTファイル、参加者のチャットの記録は、すでに公開されています。

Ref.
Compassion Lost and Regained(OCLC 2012/6/19付け)
http://www.webjunction.org/content/webjunction/news/wj/Compassion_Lost_Regained.html

Understanding Compassion Fatigue in Your Library(2012/5/31に実施されたウェビナーの情報、音声、PPTファイル、チャット記録など掲載あり。)

米ピッツバーグ大学図書館、ソーシャルメディア等を利用した研究成果指標を提供するPlum Analytics社のサービスを初導入

米国のピッツバーグ大学図書館が、ソーシャルネットワーク等を利用した研究成果指標を提供するPlum Analytics社のサービスを導入しました。同大学が初めての導入事例となります。

Plum Analytics社は、Serials Solutions社でディスカバリサービス“Summon”の開発チームにいたAndrea MichalekとMike Buschmanの2人によって2012年1月に設立された会社です。同社はピッツバーグ大学に対して学内研究者のダイレクトリを提供します。そこには、ウェブサイトやソーシャルネットワーク、大学のリポジトリなどにおいて様々なかたちで行われている学術コミュニケーションから収集した情報をもとに計算された、各研究者の研究成果のインパクトを表す指標が表示されています。

このように、学術情報のインパクトを測る新しい指標を提供しようという動きは“altmetrics”(alternative metricsの略)と呼ばれているようです。

Plum Analytics
http://www.plumanalytics.com/

全国美術館会議、東日本大震災復興対策支援事業に採択された13件の事業を発表

全国美術館会議が、2012年6月19日に、東日本大震災復興対策支援事業に採択された事業を発表しました。東京都写真美術館の陸前高田被災資料デジタル化プロジェクト」など13件が採択されています。

東日本大震災復興対策支援事業(実施決定済み事業)(PDF:1ページ)
http://www.zenbi.jp/files/works/pdf/2012/earthquake0619.pdf

全国美術館会議(「事務局から」欄に2012/6/19付けで「東日本大震災復興支援事業の採択について」とあり)
http://www.zenbi.jp/

参考:
全国美術館会議、岩手県陸前高田市立博物館の被災美術作品等救援活動に関する中間報告を公表
http://current.ndl.go.jp/node/19038

【イベント】東日本大震災アーカイブに関する国際サマーカンファレンス「震災アーカイブの国際連携を考える」(7/3・仙台)

2012年7月3日に、東北大学青葉山キャンパスにおいて、東日本大震災アーカイブに関する国際サマーカンファレンス「震災アーカイブの国際連携を考える」が開催されます。

前半は、東北大学災害科学国際研究所や被災地の図書館、NHKライツアーカイブ、せんだいメディアテークなどからの話題提供が行われます。後半は、ハーバード大学のアンドルー・ゴードン教授から「2011年東日本大震災デジタルアーカイブ試作モデルの発表」、Lori Donovan氏から“Spontaneous Event Archiving of the Internet: The Example of the Great Eastern Japan Disaster”と題した講演が行われます。

東日本大震災アーカイブに関する国際サマーカンファレンス開催要項(みちのく震録伝)
http://shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/symposium/summerconference

米国の学校図書館向けの電子書籍貸出サービス“Brain Hive”

米国の幼稚園から高校まで(K-12)の学校図書館向けに、電子書籍を貸し出すサービスが登場しました。“Brain Hive”というこのサービスは、K-12の学校の児童・生徒や教員向けのオンデマンドの電子書籍貸出サービスで、プリントアウトや教材利用として使用可能なフィクション・ノンフィクション3,000タイトル以上について無制限アクセスを提供するものです。利用する度に1タイトルにつき1ドル支払うモデルとなっており、良く利用される図書については購入することも可能のようです。現在のところ20校を対象にベータテスト中で、2012年秋にも公開されるとのことです。

Brain Hive
http://www.brainhive.com/Pages/Home.aspx

BrainHive to Offer Schools Pay-As-You-Go Access to Ebooks (School Library Journal 2012/6/4付けの記事)
http://www.schoollibraryjournal.com/slj/home/894701-312/brainhive_to_offer_schools_pay-as-you-go.html.csp

公共図書館の資金調達とIT関連サービスの現状は?ALA、調査報告書を公表(米国)

米国図書館協会が、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金援助により、公共図書館の資金調達とテクノロジーへのアクセスに関する調査報告書“Public Library Funding & Technology Access Study”の2012年版をまとめ、公表しています。

厳しい経済状況のもと予算が縮小しているにもかかわらず、ITサービスの提供に努めている状況が報じられているようです。プレスリリースでは、以下の点などを紹介しています。

・96%の図書館が、電子政府サービスへのアクセス支援を提供している。
・90%以上の図書館が、ITの研修機会を提供している。
・76%の図書館が電子書籍へのアクセスを提供している。
・70%以上の図書館が、Facebookなどのソーシャルネットワーク・ツールを使用している。
・携帯端末用のウェブサイトを提供している図書館は15%にとどまるが、その割合は増加傾向にある。
・地方の図書館のネットワークアクセス環境は遅れており、10Mbps以上のブロードバンドを提供しているのは17%にとどまる。
・57%の図書館が、2012年度の予算は前年比維持ないし減少となっている。

Ref.

大阪府立中之島図書館、特別展「大阪の都市遺産と住友~中之島図書館と住友文庫をめぐって~」を開催

2012年6月26日から7月6日にかけて、大阪府立中之島図書館で、特別展「大阪の都市遺産と住友~中之島図書館と住友文庫をめぐって~」が開催されます。中之島図書館の建築をはじめとして、住友家・住友グループに由来する、同館設立時に寄贈された蔵書・所蔵資料を展示して、大阪の都市遺産とそれを作り上げた人びとを紹介するということです。7月7日にはフォーラムも開催されます。

関西大学大阪都市遺産研究センター地域連携事業・平成24年度大阪府立中之島図書館特別展「大阪の都市遺産と住友~中之島図書館と住友文庫をめぐって~」
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/event/toshi-sumitomo.html

「カレントアウェアネス・ポータル」正式運用開始から6周年

2006年6月20日に正式運用を開始した当サイト「カレントアウェアネス・ポータル」は本日で6周年を迎えました。いつもご利用ありがとうございます。引き続きご愛顧いただきますようお願い申し上げます。

2012年6月20日時点での掲載コンテンツ数は、以下の通りです。
・「カレントアウェアネス-R」(ブログ形式のニュース速報)・・・13,520本
・「カレントアウェアネス-E」(メールマガジン)の記事・・・1,307本
・「カレントアウェアネス」(冊子版)の記事・・・1,210本
・「調査研究」の報告書等・・・18点

第13回図書館総合展における5年間の歩みを振り返るポスター(PDF)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/ps_CAposter.pdf

参考:
「カレントアウェアネス・ポータル」、正式運用開始から5周年
http://current.ndl.go.jp/node/18477

JSTOR、2012年11月に電子書籍サービス“Books at JSTOR”を開始

電子ジャーナルアーカイブ等を提供している米国の非営利団体JSTORが、2012年11月に電子書籍サービス“Books at JSTOR”を開始すると発表しました。現在ウェブサイトが公開されています。コロンビア、コーネル、ハーバードをはじめとする米国の有名大学の大学出版局などが参加出版社に名を連ねており、開始時には14,000点以上の図書が提供される予定です。同サービスの主な特徴として以下が挙げられています。

・購読モデルとしてシングルユーザとマルチユーザ(ユーザ制限なし)の2種類がある
・Demand-Driven Acquisitionによる購入も可能
・章レベルにDOIを付与
・MARCレコードは無料提供
・永続アクセス権有り(Porticoによるアーカイブも行われる)
・COUNTER準拠

Books at JSTOR
http://books.jstor.org/

提供タイトルリスト(Excel形式)
http://about.jstor.org/sites/default/files/Books-at-JSTOR-Title%20List_June152012.xls

Books at JSTOR to launch in November(No Shelf Required 2012/6/19付け記事)

欧州PEERプロジェクトが最終報告書および終了会議の資料を公表

2012年5月29日に終了会議が開催された欧州のPEER(Publishing and the Ecology of European Research)プロジェクトが、その最終報告書(2012年6月18日付け)を公表しました。併せて終了会議のプレゼン資料やパネルディスカッションの動画も公開されています。

PEERは、著者による研究成果のセルフアーカイブ(グリーンOA)が、読者や著者、学術雑誌を含めた欧州における研究の生態系に対して与える影響を調査することを目的としたプロジェクトで、2008年9月に開始されたものです。

Final Report(PDF:34ページ)
http://www.peerproject.eu/fileadmin/media/reports/20120618_PEER_Final_public_report_D9-13.pdf

PEER End of Project Conference 29th May 2012
http://www.peerproject.eu/peer-end-of-project-conference-29th-may-2012/

参考:
E1234 - 学術雑誌とリポジトリに対する著者と読者の行動調査
http://current.ndl.go.jp/e1234

Linked Data版デューイ十進分類法の“dewey.info”が最新の第23版に対応

デューイ十進分類法(Dewey Decimal Classification:DDC)をLinked Data形式手で提供するOCLCのサービス“dewey.info”が、2011年に出版された最新のDDC第23版に対応したそうです。

dewey.info
http://dewey.info/

DDC 23 released as linked data at dewey.info(025.431: The Dewey blog 2012/6/19付け記事)
http://ddc.typepad.com/025431/2012/06/ddc-23-released-as-linked-data-at-deweyinfo.html

国土地理院、「標高がわかるWeb地図」を試験公開

2012年6月12日に、国土地理院が「標高がわかるWeb地図」を試験公開しました。

この「標高がわかるWeb地図」は、地形図に表示されている基準点や標高点の数値、等高線の間隔から標高値を読み取る技術がなくても、任意の地点の標高値を簡単に知ることができるWebシステムとのことです。国土地理院は津波や水害対策のための基礎情報として活用できるとしています。

標高がわかるWeb地図
http://saigai.gsi.go.jp/2012demwork/checkheight/index.html

標高がわかるWeb地図を試験公開 (国土地理院 2012/6/12付けの記事)
http://www.gsi.go.jp/johofukyu/hyoko_system.html

国内外の鉄道絵本と図書が大集合! 鉄道博物館に「てっぱく図書室」開設へ

2012年7月21日に、埼玉県さいたま市にある鉄道博物館に「てっぱく図書室」がオープンするようです。

「てっぱく図書室」は、鉄道に関する国内外の絵本や図書約1,000冊を所蔵する親子のための図書室です。図書室内には、実際に使用されていた鉄道車両の座席が設置され、旅行中の車内で本を読んでいるような体験ができるほか、靴を脱いで絵本を楽しめるスペースも設置されるとのことです。なお、資料の貸出は行わないとのことです。

「てっぱく図書室」2012年夏オープン~ノースウィングが新しく生まれ変わります~(PDF) (鉄道博物館 2012/5/11付けの記事)
http://www.railway-museum.jp/press/pdf/0120120511HP.pdf