アーカイブ - 2012年 6月 19日

世界アンチ・ドーピング機構、電子図書館を開設

世界アンチ・ドーピング機構が、アンチ・ドーピングに関する情報や教育コンテンツを提供する電子図書館を開設しています。

利用者別、トピック別、コンテンツの形態別にコンテンツをブラウジングできるようになっています。

Ref.
Welcome to WADA’s Digital Library
http://library.wada-ama.org/

ウィキペディアにおいて政治的中立性は実現しているか?

全米経済研究所(National Bureau of Economic Reasearch:NBER)から、ウィキペディアの政治的中立性に関し、Shane Greenstein氏とFeng Zhu氏によるワーキングペーパーが公表されています。

アブストラクトによると、いわゆる“リーナスの法則”がウィキペディアの記事にあてはまるのかを論じており、一部の記事では法則があてはまるものの、多くの記事において十分な関心が払われておらず、初期の偏向がわずかしか修正されていない、としているようです。

Ref.
"Collective Intelligence and Neutral Point of View: The Case of Wikipedia"
http://www.nber.org/papers/w18167

統計データ関連の技術・サービス等についての情報ポータルサイト“OpenMetadata.org”が開設

米国のMetadata Technology North America及びIntegrated Data Management Servicesによって、科学的な統計データに関連する技術やサービス等を対象とした情報ポータルサイト“OpenMetadata.org”が開設されました。現在は、世界中の調査データセットに関する情報を登載した“Survey Catalog”及び、世界中の統計機関のダイレクトリ“Agency Directory”という2つのサービスが提供されています。関連技術の例として、“Data Documentation Initiative”(DDI)及び“Statistical Data and Metadata Exchange”(SDMX)という2つのメタデータ標準が挙げられています。

OpenMetadata.org
http://openmetadata.org/

OpenMetadata.org Community Site Launched(Information Today 2012/6/18付け記事)
http://newsbreaks.infotoday.com/NewsBreaks/OpenMetadataorg-Community-Site-Launched-83231.asp

200人以上の有名ミュージシャンのインタビュー音声が米国議会図書館に寄贈、その一部は年内にウェブ公開も予定

音楽レーベルのキャピトル・レコード社のジョー・スミス(Joe Smith)元社長は在職中に200人を超える有名ミュージシャンを相手に彼らの生きざまや音楽性についてインタビューを行いました。合計238時間にもなるそのインタビュー音声がこのたび米国議会図書館(LC)に寄贈されました。音声はデジタル化されて同館の閲覧室で視聴できるようになるほか、一部のインタビューについては2012年後半に同館のウェブサイトでも公開される予定です。

LCのニュースでは、インタビューを受けたミュージシャンの一部として、Artie Shaw、Woody Herman、Ella Fitzgerald、Ray Charles、Barbra Streisand、Little Richard、Bob Dylan、Paul McCartney、George Harrison、Elton John、Paul Simon、David Bowie、Billy Joel、Sting、Tony Bennett、Joan Baez、James Taylor、Dick Clark、Tina Turner、Tom Jones、B.B. King、Quincy Jones、David Geffen、Mickey Hart、Harry Belafonte、の名前が挙げられています。

オランダ王立図書館、EPUBフォーマットの長期保存に関するレポート“EPUB for archival preservation”を公表

オランダ王立図書館(KB)が、電子書籍フォーマットの1つであるEPUBの長期保存をテーマとしたレポート“EPUB for archival preservation”(2012年6月18日付け)を公表しました。レポートでは、EPUBの主な特徴や機能、EPUB2とEPUB3の違い、保存性能や主なリスク等についてまとめられており、最終章に結論および推奨事項が述べられています。

EPUB for archival preservation(PDF:38ページ)
http://www.openplanetsfoundation.org/system/files/epubForArchivalPreservation18062012ExternalDistribution_0.pdf

EPUB for archival preservation(Open Planets Foundation 2012/6/18付け記事)
http://www.openplanetsfoundation.org/blogs/2012-06-18-epub-archival-preservation

Sustainability of Digital Formats: Planning for Library of Congress Collections(米国議会図書館)

14分野を対象としたゴールドOAおよびグリーンOAの比率・成長率調査(文献紹介)

学術論文をオープンアクセス(OA)にする方法には、OAジャーナルへ投稿する方法(ゴールドOA)と、機関リポジトリ等にセルフアーカイブする方法(グリーンOA)の2通りがあります。この2種類の方法の比率や成長率を調査した論文“Green and Gold Open Access Percentages and Growth, by Discipline”が、英国サウサンプトン大学の機関リポジトリで公開されました。著者には、同大学のStevan Harnad氏も含まれており、2012年9月にカナダで開催される国際会議用の論文のようです。

この論文では、14の専門分野を対象にそれぞれ1,300件の論文を無作為抽出し、それらがOAであるかどうかをロボットを使用して調査しています。調査は、2009年(1998年~2006年に出版された論文が対象)と2011年(2005年~2010年に出版された論文が対象)の2回行われています。2011年調査の結果によると、生物医学分野以外の分野においては、比率および成長率ともに、グリーンOAがゴールドOAを大きく上回っていました。また、OA全体の成長率は年1%程度と低いものの、各研究機関がセルフアーカイブを義務化すればグリーンOAの割合は3倍程度になり、成長率も加速するだろうと試算しています。

【イベント】国立国会図書館関西館第11回小展示「日本の詩歌」(6/21~7/17・京都)

2012年は「八雲立つ」で始まる最古の和歌が古事記に収録されて1300年、また与謝野晶子と萩原朔太郎没後70年に当たります。それにちなみ、2012年6月21日から7月17日にかけて、国立国会図書館(NDL)関西館において第11回小展示「日本の詩歌」が開催されます。与謝野晶子「君死にたまふことなかれ」を初出掲載した明治期の詩歌雑誌「明星」、萩原朔太郎晩年の詩集「定本青猫」の初版本など、日本の詩歌の歴史をたどる貴重な資料101点が展示されます。

関西館小展示「日本の詩歌」(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/1194813_1376.html

ポスター、チラシ(PDF:2ページ)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/poster120621.pdf

勉誠出版の連載翻訳企画『キーピング・アーカイブズ Keeping Archives』が完結

勉誠出版のウェブサイトで2011年11月に開始された連載『キーピング・アーカイブズ Keeping Archives』全16回がこのたび終了しました。これは、オーストラリア・アーキビスト協会が2008年に刊行した“Keeping Archives”第3版から、第17章「音声記録」及び第18章「動的映像」部分を映画保存協会の有志が翻訳したものです。第1回~第9回が第17章、第10回~第16回が第18章に当たります。

『キーピング・アーカイブズ Keeping Archives』連載第16回(勉誠出版)
http://bensei.jp/?main_page=wordpress&p=2738

バックナンバー(勉誠出版)
http://bensei.jp/?main_page=wordpress&cat=7

中国図書館学会が「公共図書館サービス規範」セミナーを開催

6月11-14日、中国図書館学会が「公共図書館サービス規範」を普及を目的としたセミナーを蘇州図書館で開催したのことです。「公共図書館サービス規範」は、文化部が提出し、国家質量監督検査権益総局と中国国家標準化管理委員会が発布したものであり、これまでの中国の図書館規範には規定されていなかったサービス関連の事項を補い、公共図書館におけるサービスの効果を検証するための根拠を提供するもので、2012年5月1日に正式に施行されています。

このセミナーには、全国の図書館から270名の代表者が参加し、中国図書館学会の活動報告によると、一人当たりの平均貸出冊数引き上げ方、デジタル資源増加への対応、モバイル図書館の拡大など、「規範」を実施するにあたってのポイントと課題等を解説した講義が行われたとのことです。

Ref.
中国图书馆学会举办《公共图书馆服务规范》培训班 (中国图书馆学会 2012/6/18付けの学術研究活動報告)
http://www.lsc.org.cn/CN/News/2012-06/EnableSite_ReadNews113660441339948800.html

《公共图书馆服务规范》发布 5月1日起正式实施 (中国中央政府ポータルサイト 2012/1/20付けのニュース)

岡山大学附属図書館、iPadの館内貸出サービスを試行導入

2012年6月18日から、岡山大学附属図書館が、学内利用者向けにiPad2の館内貸出サービスを試行的に開始しました。

【中央図書館】iPad2の館内貸出サービス(試行)を開始しました (岡山大学附属図書館 2012/6/18付けの記事)
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/news/news_id1725.html

参考:
九州大学附属図書館、iPad館内貸出サービスを全館・全室に拡大
http://current.ndl.go.jp/node/19876

ヘルシンキ市/ヘルシンキ市図書館が2012年のフェニア賞を受賞(フィンランド)

フィンランドで隔年で開催されている、優れたデザインを表彰するフェニア賞(Fennia Prize)の2012年の結果が発表され、グランプリは逃したものの、4つのフェニア賞のうちの一つとして、ヘルシンキ市/ヘルシンキ市図書館が選ばれました。

これは、同館が従来の図書館サービスを見直し21世紀にふさわしいサービスを提供すべく利用者視点に立ったサービス設計を行ったこと、また、デザイン企業とともに新たなサービスを支える図書館空間の構築に努めたことが高く評価されたようです。

HelMet(Helsinki Metropolitan Area Libraries)
http://www.helmet.fi/en-US

Fennia Prize Winner City of Helsinki (Fennia Prizeのウェブサイト)
http://www.fenniaprize.fi/rewarded/rewarded-design?pid=28940787

The Fennia Prize 2012 Grand Prix to Fingrid (Fesign Forum Finland 2012/6/7付けの記事)
http://www.designforum.fi/pressrelease?pressrelease=28856231

人文学におけるオープンレビューの実践と将来性をテーマとしたドラフト版白書がオープンレビューを求め公開

メディア研究に携わる研究者や学生、実務家のためのコミュニティネットワークMediaCommonsが提供する、当該研究分野の電子出版プラットフォーム“MediaCommons Press”において、“Open Review: A Study of Contexts and Practices”という白書のドラフト版が公開され、オープンレビューへの協力が求められています。

これは、MediaCommonsとニューヨーク大学出版(NYU Press)が、2011年から2012年にかけて様々なバックグラウンドを持つ6名の人文学研究者からなる諮問委員会の検討結果を踏まえて作成したもので、特にデジタル環境下の人文学を対象としたオープンレビューの技術や実践、要望についての研究成果をまとめたものとのことです。

Open Review: A Study of Contexts and Practices
http://mediacommons.futureofthebook.org/mcpress/open-review/

Open Review: A Study of Contexts and Practices (MediaCommons 2012/6/18付けの記事)