American Libraries Magazine誌が2012年6月13日付けで公共図書館におけるエンベディッド・ライブラリアン(embedded librarian)の事例報告を掲載しています。この記事は、米国コロラド州のダグラス郡図書館の「コミュニティ・レファレンス」と名付けられた取組について同館職員らが紹介しているものです。
マンガやアニメ研究等の情報サイト「メディア芸術カレントコンテンツ」が、2012年6月15日付けの記事で、クラウドファンディングを利用して資金調達を試みるアーカイブプロジェクトとして、Indiegogoを利用した“Database of Historical Film Colors”と、Kickstarterを利用した“HERE COME THE VIDEOFREEX”の2件を紹介しています。
米国出版社協会(Association of American Publishers:AAP)が出版社1,189社の2012年第1四半期における売上高を集計した結果に基づくもので、それによると、大人向けの電子書籍の売上高は2億8,230万ドル、大人向けハードカバーは2億2,960万ドル、大人向けペーパーバックは2億9,980万ドルという結果だったそうです。なお、前年同期は電子書籍が2億2,040万ドル、ハードカバーが3億3,500万ドルとされています。
2012年3月に米国議会図書館(LC)によって発表された“Proposed Revision of the ALA-LC Japanese Romanization Table”に関して、東亜図書館協会(CEAL)が、同協会のCTP/CJM合同タスクフォースの見解等をまとめたレポート(2012年6月13日付け)を公表しました。このレポートはALA-LC翻字表の日本語部分の改訂に関するもので、現時点ではCEAL全体の合意は取っていないとされています。
・納本制度に準じて、私人が出版するオンライン資料について、NDLへの送信等を義務付ける(送信等における必要費用は補償する)。
・NDL又は送信等の義務を負う者がオンライン資料を複製することができるように著作権法の改正を行う(著作権法第42条の4)。
・有償又はDRM(Digital Rights Management)付きの資料については、現在、費用補償に関する検討等を行っており、当分の間は上記の義務を免除する。
オーストラリアのモナシュ大学(Monash University)の日本研究センターには、2002年11月にマンガ図書館が設置され、現在7,000点以上のマンガ関連資料を所蔵しています。開館から10周年を迎える2012年11月の23日から25日にかけて、記念シンポジウム“Manga Studies: A symposium celebrating 10 years of the JSC Manga Library at Monash”及び関連イベントが開催されます。シンポジウムでの研究発表が6月30日まで募集中です。関連イベントとしては、現在、京都精華大学国際マンガ研究センターの「原画’プロジェクト」展示や、同人誌即売会、マンガ制作ワークショップ、“Live Manga Reading Performances”(英語未翻訳のマンガをスクリーンに映してその場で翻訳するパフォーマンス)等が計画されています。
図書館員のステレオタイプについて、その起源を探る書籍“Not Your Ordinary Librarian: Debunking the Popular Perceptions of Librarians”(Ashanti White著)が刊行されています。
ALAのニュースリリースによると、この本は、ポップカルチャーにおける図書館員の描かれ方を調査し、またその影響に着目し、考察したものであり、映画“It’s a Wonderful Life”、“Party Girl”、“The Music Man”等の中での図書館員の描かれ方などが取り上げられているとのことです。