イタリアの図書館のデジタル化資料等を提供するInternet Culturaleの2012年6月8日及び12日付けの記事によると、イタリアの20世紀建築に関するアーカイブポータル“Portale Archivi degli architetti”が6月14日に、20世紀音楽のアーカイブポータル“Portale Archivi della Musica”が6月18日に、それぞれ公開されるようです。2つのポータルサイトとも、国立アーカイブシステム“Sistema Arhivistico Nacionale”の一部として提供されるものです。
英国のJISCによる“JISC Managing Research Data”プログラムの助成を受けたプロジェクト“KAPTUR”が、プロジェクトで使用するリポジトリ用ソフトウェアを評価したレポートを公表しました。同プロジェクトは、英国の“Visual Arts Data Service”等によって実施されているもので、ビジュアルアーツ領域における研究データ管理をテーマとしています。レポートによると、arXiv、Dropbox、Google Drive、Mendeley、Sybase、CUBRID、DataFlow、Drizzle、DSpace、EPrints、Fedora、Figshare、Firebird、InfoSphere、Ingres、Invenio、MS Zentityという17種のソフトウェアの機能を比較し、スコアが上位だったDataFlow、DSpace、EPrints、Fedora、Figshareの5つについて詳しく検討した結果、EPrintsを選択することになったそうです。
オープンアクセスリポジトリ連合(Confederation of Open Access Repositories:COAR)が、“National Licenses and Open Access in Germany”(2012年5月付け)と題したペーパーを公開しました。これは、ドイツが国家レベルで行っている、学術雑誌契約の際にライセンスの中にオープンアクセス(セルフアーカイビングへの許可)に関する条項を含めるよう出版社と交渉するという取組を紹介するものです。取組の背景や結果なども含めてまとめられています。
米国の図書館情報資源振興財団(Council on Library and Information Resources:CLIR)が、2012年6月付けで、“One Culture. Computationally Intensive Research in the Humanities and Social Sciences”と題した報告書を公表しました。これは、全米人文科学基金(NEH)等による助成プログラム“Digging into Data Challenge”に関する報告書で、同プログラムに初めて採択されたプロジェクトについて紹介し、今後の研究の方向性などについて議論するという内容のものです。