2011年4月に設置された“HathiTrust Research Center”(HTRC)の2011年10月から2012年3月までの半年間における活動報告書が公開されています。2011年4月に設置されたHTRCは、米国の大学等による協同デジタルリポジトリ“HathiTrust”を利用した研究を行うための環境を構築することを目的としています。2011年7月から2012年末までをフェーズ1としており、研究のためのインフラや関連ツールを開発し、2012年6月までにデモ版を完成させる予定です。
2012年6月11日に、オランダ音響・映像研究所(Nederlands Instituut voor Beeld en Geluid)が、「音」のデジタルアーカイブ“Het Geluid van Nederland”(The Sound of the Netherlands)を公開しました。公開された「音」は、1950年代から1990年代までの1万点以上の音のコレクションのうちの約2,000点で、ウェブサイトのほか、スマートフォンのアプリを通じても利用可能となっています。
同研究所は、“Het Geluid van Nederland”の目的について、「失われた音」のコレクションを再び広く一般に提供することにあるとしており、利用者に対して「音」の記録の提供を求めています。
2012年6月11日に、米国図書館協会(ALA)に属するヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が、図書館員向けに10代の利用者用スペースの作成ガイドライン“Teen Space Guideline”を公表しました。これは、10代の利用者にとって効果的で居心地の良い空間の作成や、10代利用者向けのウェブサイトやソーシャルメディアの利用に関するガイドラインをまとめたもので、モデルとなる物理的・仮想的な図書館スペースの一覧も収録されています。