PLoS(Public Library of Science)が2012年3月にウェブサイト“PLoS Currents”で使用しているプラットフォームを“Annotum”というオープンソースソフトウェアに更新しました。Annotumは、WordPressベースの学術向けオーサリングプラットフォームで、Googleが2011年11月に打ち切りを発表した知識共有サービス“Knol”を引き継いだプロジェクトです。
2012年4月19日に、英国王立協会(Royal Society)が、協会所蔵のコレクションの中からイラストや挿絵等のデジタル化画像を提供するデータベース“Royal Society Picture Library”を公開しました。英国王立協会の記事では、“Royal Society Picture Library”での公開画像のエピソードとして、協会の財政を危機的状況に至らしめた、レイ(John Ray)とウィルビー(Francis Willughby)による『魚類誌』(Historia Piscium、1686年刊)を紹介しています。英国王立協会は、この『魚類誌』の出版により、ニュートンの『プリンキピア』の刊行を支援することが困難となり、危うく『プリンキピア』は世に出ることができなくなるところでしたが、ハレー(Edmund Halley)がその費用を負担することで1687年に刊行されたとのことです。“Royal Society Picture Library”では、この『魚類誌』を含め、協会の350年の歴史の中から選りすぐった画像1,000点以上を公開しています。