2012年3月28日に、研究者向けサービスのReaD&Researchmapが履歴書(CV)機能の拡張を行い、J-GLOBALからの業績情報の取り込みが可能になったようです。これにより、論文情報として科学技術振興機構(JST)が資料を収集しデータベース化している1975年以降の書誌情報およびWeb of Scienceに収録されている日本人著者の書誌情報を取り込むことができるようになったとのことです。また、1993年以降の国内出願特許の書誌情報が取り込めるようです。なお、CiteSeerからの取り込みは廃止となったようです。
米国のイリノイ大学アーバナシャンペーン校のバーベル(Virgil E. Varvel Jr.)氏らによるレポート“Google Digital Humanities Awards Recipient Interviews Report”(2011年12月付)は,同大学とインディアナ大学が共同で設立したHathiTrustリサーチセンター(HTRC)の今後の在り方を考える上での検討資料として作成されたものである。Googleは2010年7月にデジタル人文学研究プロジェクトへの助成を発表しており(E1081参照),そこでは資金面だけでなく,Googleブックスプロジェクトが抱える膨大な量のデジタルテキストデータを研究者へ提供している。そのため,HathiTrust(CA1760参照)の有するデジタルテキストの活用を支援する目的で設立されたHTRCにとっては,同様の研究支援を行っているGoogleの助成プロジェクトから学ぶところがあると判断したものと思われる。...
2012年3月22日に、英国オックスフォード大学のインターネット研究所(Internet Institute)が、アップル社のiBooks Authorを活用して作成した、初のデジタル教科書を公開したようです。公開された“Geographies of the World's Knowledge”は、2011年に刊行された同名の文書をiBooksとして作りなおしたもので、デジタル時代における情報の拡散の在り方について、テキストとグラフを用いてまとめているようです。なお、“Geographies of the World's Knowledge”はiTunesを通じて無料でダウンロードできるようです。
2012年3月27日に、米国の非営利団体ITHAKAの戦略・研究部門であるITHAKA S+Rは、調査プログラムResearch Support Services for Scholars(RSS4S)において、中間報告書である“Interim Report: Interviews with Research Support Professionals”を公開しました。この中間報告書では、英国で化学研究を支援する立場の専門職に対して、研究者の研究ニーズや実際の研究活動のあり方等についてインタビュー調査した結果をまとめたもののようです。なお、RSS4Sは、類似のレポートとして、歴史学研究への支援を担当する職員等へのインタビュー調査をまとめた中間報告書を2月14日に公開しています。
2012年3月27日に、南アフリカ共和国の元大統領ネルソン・マンデラ氏の写真や動画、書簡や私文書等を提供する“Nelson Mandela Digital Arhives”が公開されました。これは、Nelson Mandela Centre of MemoryとGoogleとの協同で開発したもので、ネルソン・マンデラ氏の生涯をたどりながら、その時々の資料と解説を提供するもののようです。
2012年5月27日に、宮城県仙台市の東北大学川内北キャンパスで「図書館総合展フォーラム2012 in 仙台」が開催されることが発表されました。参加申し込みの受付が開始されています。同フォーラムでは、「東日本大震災とMALUI連携」をテーマとし、今後の防災・減災や、震災のアーカイブ化を始めとする「知のインフラ」の構築に関した講演、事例報告、パネルディスカッションが行われるそうです。あわせて、翌28日には東北の被災地を巡るオプショナルツアーが開催されるそうです。なお、「MALUI連携」とは、博物館・美術館(Museum)、文書館(Archives)、図書館(Library)、大学(University)、産業(Industry)の連携を指す用語とのことです。