アーカイブ - 2012年 3月 15日

【イベント】シンポジウム「記憶・歴史・表象――博物館は悲惨な記憶をどのように展示するか」(3/18・大阪)

2012年3月18日、大阪の国立民族学博物館で、シンポジウム「記憶・歴史・表象――博物館は悲惨な記憶をどのように展示するか」が開催され、竹沢尚一郎氏による「東日本大震災の記憶を博物館は展示できるか」等の発表及び総合討論が行われるようです。案内文ではシンポジウムにおける観点として2点が挙げられており、それによると、「公共性を要求される博物館は、どのようにして自己の製作する語り=展示が正当であると主張できるのか」「かれら一人ひとりの心に寄り添った語りや展示はどのようにして可能になるのか」といった問題意識が提示されています。

記憶・歴史・表象――博物館は悲惨な記憶をどのように展示するか
http://www.minpaku.ac.jp/research/fr/20120318.html

参考:
【イベント】公開シンポジウム「文化遺産の復興を支援する―東日本大震災をめぐる活動」(3/17-18・大阪)
http://current.ndl.go.jp/node/20048

1768年から刊行されてきた書籍版『ブリタニカ百科事典』が終了し、今後はオンライン版のみへ

2012年3月13日、1768年から244年にわたって発行されてきた書籍版の“Encyclopaedia Britannica”(ブリタニカ百科事典)の製造が終了し、今後はオンライン版のみになると発表されました。発行元の英Encyclopaedia Britannica社のブログではこの件に関して6件の記事が書かれています。Encyclopaedia Britannicaのデジタル化への取り組みを振り返ると、1981年に初めてデジタル版が刊行され、1989年にはCD-ROM版、1994年にはインターネット版が誕生、2000年にはモバイル版が開始した等という歴史のようです。

Britannica: An Infographic Profile(Britannica Blog 2012/3/13付け記事)
http://www.britannica.com/blogs/2012/03/britannica-infographic-profile/

Britannica's Digital Milestones(Britannica Blog 2012/3/13付け記事)
http://www.britannica.com/blogs/2012/03/britannica-digital-milestones/

立命館大学、「京都市明細図」をGoogleマップやGoogle Earth上で閲覧できるウェブサイトを公開

立命館大学のグローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」歴史地理情報研究班が、京都府立総合資料館の所蔵する「京都市明細図」をGoogleマップやGoogle Earth上で閲覧できるウェブサイト「京都市明細図オーバーレイマップ」を公開したそうです。

京都市明細図オーバーレイマップ
http://www.geo.lt.ritsumei.ac.jp/meisaizu/googlemaps.html

「京都市明細図」オーバレイマップを公開~昭和初期と現在の京都市街の状況をデジタルデータで比較~(立命館大学 2012/3/15付けニュース)
http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/10212/year/2012/publish/1

特許電子図書館(IPDL)、中国実用新案のデータを日本語で検索可能に

特許庁の発表によると、独立行政法人工業所有権情報・研修館の特許電子図書館(IPDL:Industrial Property Digital Library)が、2012年3月19日から、機械翻訳によって作成された中国実用新案の和文抄録データの検索サービスを開始するそうです。サービス開始時には約5万件のデータが用意され、2012年度中には約100万件以上(過去10年分)が利用可能になる予定とのことです。これは、世界の特許文献の中で中国文献の占める割合が急増しているという背景のもと、中国国家知識産権局(SIPO)と中国実用新案の英文抄録データの交換について合意が成立したことによって可能となったもののようです。特許庁は、今後中国特許についても日本語で検索できる環境を整備していくとしています。

特許電子図書館(IPDL)
http://www.ipdl.inpit.go.jp/

増大する中国文献への対応について~中国文献の和文抄録データの提供開始~(経済産業省 2012/3/14付け発表)
http://www.meti.go.jp/press/2011/03/20120314003/20120314003.html

増大する中国文献への対応について~中国文献の和文抄録データの提供開始~(PDF文書:3ページ)

中国の大学図書館ネットワークCALISが、OCLCのILLサービスへ加入

中国の大学図書館コンソーシアム“CALIS”(China Academic Library and Information System)が、2012年3月1日から、OCLCの図書館間相互貸借(ILL)サービスに加入したと発表されました。先日WorldCatへの投入が発表された50万点のCALISの書誌レコードが、同日から、OCLCのILLシステム“WorldCat Resource Sharing”で利用できるようになったということのようです。CALISで
は、図書の貸出は行わず、図書の一部や雑誌論文等のコピーを提供するとされており、依頼を受け付けてから通常2~3営業日程度で処理されるそうです。参加を記念して、CALISに対する、及び、CALISからの依頼は最初の500件まで無料となるようです。

CALIS joins OCLC Resource Sharing(OCLC 2012/3/12付けニュース)
http://www.oclc.org/asiapacific/en/news/announcements/2012/announcement14.htm

参考:
中国の大学図書館コンソーシアムCALISが50万件の書誌レコードをOCLCのWorldCatへ投入
http://current.ndl.go.jp/node/20185

ハーバード大学、「2011東日本大震災デジタルアーカイブ」アルファ版を公開

米国のハーバード大学がInternet Archiveや国立国会図書館(NDL)等の多数の機関と連携・協力して進めている「2011東日本大震災デジタルアーカイブ」のアルファ版が公開されています。

2011年東日本大震災デジタルアーカイブ
http://jdarchive.org/

参考:
E1258 - 東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム<報告>
http://current.ndl.go.jp/e1258

国立国会図書館とハーバード大学、東日本大震災に関するデジタルアーカイブ共同事業に関する協定を締結
http://current.ndl.go.jp/node/19025

神戸大学附属図書館の「震災資料横断検索」の検索対象に兵庫県立図書館が加わる

2012年3月15日、神戸大学附属図書館の「震災資料横断検索」の検索対象に兵庫県立図書館が加わり、同館の「震災文庫」と「人と防災未来センター」と合わせて3機関の横断検索ができるようになりました。震災資料横断検索は、2009年1月16日に阪神淡路大震災から14年を迎えるに当たって公開されたもので、各機関から抽出した震災資料データを年4回追加更新しているそうです。

震災資料横断検索
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/crosssearch.html

震災資料横断検索に兵庫県立図書館が加わりました(神戸大学附属図書館 2012/3/15付けニュース)
http://lib.kobe-u.ac.jp/www/modules/news/index.php?page=article&storyid=457

第14回「図書館サポートフォーラム賞」に3名の図書館員が選ばれる

ユニークで社会的に意義のある図書館活動を表彰し、その社会的広報に寄与することを目的とした、第14回「図書館サポートフォーラム賞」の受賞者が決定したそうです。今回は、神戸大学附属図書館の稲葉洋子氏、元一橋大学附属図書館の金沢幾子氏、千葉メディカルセンター(前川鉄千葉病院)図書室の奥出麻里氏の3名が選ばれたそうです。稲葉氏の表彰理由として、神戸大学附属図書館の「震災文庫」における活躍が挙げられています。

図書館サポートフォーラム
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/index.html

図書館サポートフォーラム賞
http://www.nichigai.co.jp/lib_support/lsf_award.html

北米日本研究資料調整協議会(NCC)、「日本研究のためのMLAアクセスガイド」を公開

北米日本研究資料調整協議会(NCC)のウェブサイトで「日本研究のためのMLAアクセスガイド」というウェブページが開設されました。このウェブページは、海外の日本研究者等を対象としており、日本の博物館・美術館、図書館、文書館等50機関に関する情報が英語でまとめられているほか、これらの機関を利用する際に持参する「紹介状」「図書閲覧願」の日英併記のテンプレートや、リンク集、用語集等が掲載されています。このウェブページの第1版は、東日本大震災から1年を記念して2012年3月11日付けで公開されたそうで、今後は、毎年3月11日に次版へと更新されていく予定とのことです。

日本研究のためのMLAアクセスガイド
http://guides.nccjapan.org/researchaccess

New From the NCC(eastlib 2012/3/14付けメール)
http://lists.unc.edu/read/messages?id=6194651

例:京都国際マンガミュージアムに関するページ
http://guides.nccjapan.org/researchaccess_kyotomm

参考:
北米日本研究図書館資料調整協議会(NCC)が公式Facebookページを開設
http://current.ndl.go.jp/node/20040

2011年度私立大学図書館協会賞が広島修道大学図書館と創価大学中央図書館の取り組みに決定

2012年3月14日、2011年度の私立大学図書館協会賞が、広島修道大学図書館の「『明治法曹文庫』の関連事業」と、創価大学中央図書館「創価大学全学読書運動 Soka Book Wave」の2件に決定したと発表されました。また、同協会は、3月15日付けで「2012年度研究助成審査結果について」及び「協会ホームページの充実について(お知らせ)」という文書も発表しています。

2011年度協会賞審査結果について(PDF文書:2ページ)
http://www.jaspul.org/kyokaisho/kyokaishiyoukeka11.pdf

2012年度研究助成審査結果について(PDF文書:1ページ)
http://www.jaspul.org/josei/kenkyu2012_kekka.pdf

「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を開設したせんだいメディアテークの甲斐賢治氏が文化庁芸術選奨新人賞を受賞

文化庁の2012年3月13日付けの発表によると、せんだいメディアテークの企画・活動支援室長の甲斐賢治氏が、「平成23年度(第62回)芸術選奨」において芸術振興部門の文部科学大臣新人賞を受賞したそうです。受賞理由として、一般の市民による震災記録を発信・保存する「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の開設に対する高い評価という点が挙げられています。

せんだいメディアテークの企画・活動支援室長が、文化庁の平成23年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞することが決まりました。
http://www.smt.jp/info/office/2012/0314/

平成23年度(第62回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について(文化庁 2012/3/13付け)
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/geijutsusensyo_120313.pdf

3がつ11にちをわすれないためにセンター
http://recorder311.smt.jp/

参考:
せんだいメディアテーク、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を開設
http://current.ndl.go.jp/node/18139

「震災の記憶、未来へいかにつなぐか──デジタルアーカイブの挑戦」(記事紹介)

せんだいメディアテークと仙台市民図書館が「東日本大震災の記録―3.11をわすれないために―」を公開

宮城県仙台市のせんだいメディアテークと仙台市民図書館が「東日本大震災の記録―3.11をわすれないために―」という文書を2012年2月付けで公開しました。せんだいメディアテークと、その2・3・4階にある仙台市民図書館における被災の様子等をまとめたものです。

東日本大震災の記録―3.11をわすれないために―(PDF文書:41ページ)
http://www.smt.jp/toplus/wp-content/uploads/2012/03/45cfbf6b525bb3ffe80082b6db21c07d.pdf

東日本大震災の記録 3.11をわすれないために(図書館情報発信サイト図+(とぷらす))
http://www.smt.jp/toplus/?p=819

参考:
図書館共同キャンペーン「震災記録を図書館に」が開始
http://current.ndl.go.jp/node/20346

仙台市民図書館、「3.11震災文庫」への資料寄贈を呼びかけ
http://current.ndl.go.jp/node/20241

せんだいメディアテーク、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を開設
http://current.ndl.go.jp/node/18139

仙台市図書館、臨時窓口でサービスを提供中

被災文化財等レスキュー委員会、「被災文化財における人体への健康被害の可能性のあるカビの取扱い、および予防に関する注意点」をまとめた文書を公開

2012年3月15日に、東京文化財研究所内に事務局をおく被災文化財等レスキュー委員会が、「<重要>被災文化財における人体への健康被害の可能性のあるカビの取扱い、および予防に関する注意点」と題した文書(3月19日付)を公開しました。文書では、被災文化財で肺胞出血を引き起こす疑いがあることが報告されている、スタキボトリス属菌の発生がみられることについて注意を促しており、カビが発生している被災文化財を取り扱ううえでの現段階での注意点とさらなる発生の予防策をまとめているようです。

<重要> 被災文化財における人体への健康被害の可能性のあるカビの取扱い、および予防に関する注意点 (PDF)
http://www.tobunken.go.jp/japanese/rescue/20120319.pdf

北京の110館以上の図書館が「首都図書館連盟」を結成 一つの利用者カードで連盟加盟館の図書貸出が可能に

2012年3月12日に、中国の北京にある図書館110館以上が「首都図書館連盟」(首都图书馆联盟)を結成したようです。「首都図書館連盟」には公共図書館、大学図書館、高校等の学校図書館、病院や軍の図書館等が参加しており、利用者は一つの利用者カードで連盟に加盟している図書館の資料貸出が可能になるようです。

北京110余家图书馆实现"一卡通" (網易 2012/3/14付けの記事)
http://tech.163.com/12/0314/10/7SI4V7SN000915BD.html

北京の図書館、首都図書館連盟を結成 (中国国際放送局 2012/3/13付けの記事)
http://japanese.cri.cn/881/2012/03/13/144s188872.htm

英国図書館(BL)とJISC Collections、高等教育機関へデジタル化した歴史資料を提供する“JISC Historic Books”を公開

2012年3月13日、英国図書館(BL)とJISC Collectionsが、“JISC Historic Books”を公開しました。これは、英国の高等教育機関に所属する研究者や学生に対して、英国図書館が所蔵するデジタル化した歴史資料をワンストップで提供するためのウェブサイトのようです。BL等のプレスリリースによると、“JISC Historic Books”では、高等教育機関向けに19世紀のデジタル化資料65,000点以上をフリーアクセスで提供しているようです。2,500万ページを超す資料は、哲学、歴史、文学等の様々な主題にまたがっており、それらは全文検索ができるほか、デジタル化資料のダウンロードや高精細画像でのプリントアウトが可能のようです。

JISC Historic Books
http://www.jiscecollections.ac.uk/jisc-historicbooks/

Free access to 65,000 19th century books for HE users (JISC eCollections 2012/3/13付けの記事)
http://www.jiscecollections.ac.uk/news/jisc-historicbooks/blrelease/

欧州におけるパブリックドメイン資料オンデマンド電子書籍化プロジェクト“eBooks on Demand”、サービス提供図書館が30館に

2012年3月14日、欧州の“eBooks on Demand”(EOD)は、サービス提供図書館が30館になったと発表しています。EODは、パブリックドメインとなった資料について利用者からオンデマンドで注文を受け付け電子書籍化して提供する、欧州の図書館等によるプロジェクトです。

eBooks on Demand now available in 30 libraries (EOD 2012/3/14付けの記事)
http://www.books2ebooks.eu/en/content/ebooks-demand-now-available-30-libraries

参考:
欧州10か国の18図書館による、電子化したパブリックドメインの書籍のオンデマンド出版のネットワーク
http://current.ndl.go.jp/node/12183

米カリフォルニア大学の「バークレー電子図書館著作権プロジェクト」が第二弾の白書を刊行 テーマは孤児著作物問題解決策の検証

米国カリフォルニア大学バークレー校における「バークレー電子図書館著作権プロジェクト」(Berkeley Digital Library Copyright Project)が、シリーズ刊行している白書の第二弾として“Orphan Works: Mapping the Possible Solution Spaces”を公開したようです。第二弾の白書は、孤児著作物(orphan works)問題で提案されている様々な解決策について、それぞれの長所と短所を検証したものとなっているようです。

David R. Hansen. Orphan Works: Mapping the Possible Solution Spaces (Berkeley Digital Library Copyright Project, White Paper No. 2, 2012).
http://ssrn.com/abstract=2019121.

Digital Library Copyright Project
http://www.law.berkeley.edu/12040.htm