米国議会図書館(LC)は、2012年2月27日付けで、新たな目録規則であるRDA (Resource Description and Access)の同館での導入時期を、2013年3月31日に設定したと発表しています。あわせて、同日までに準備を整えるためのLC内部の研修プログラムの概要が発表されています。また、米国国立農学図書館、米国国立医学図書館、英国図書館(BL)、カナダ国立図書館・文書館、ドイツ国立図書館、オーストラリア国立図書館でも、2013年の1月から3月の間での導入が検討されているとのことです。
2012年2月29日、国際図書館連盟(IFLA)が、電子資料コレクションの構築に関する図書館向けガイドブック“Key Issues for e-Resource Collection Development: A Guide for Libraries”(2012年1月付け)を公表しました。内容は全4章から成っていて、それぞれ、電子資料の収集方針、選択・評価、契約、見直し・更新、について触れられており、付録として用語集が掲載されているようです。同ガイドブックの英語以外のIFLA公用語(現在は、アラビア語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語)への翻訳も作業中とされています。
2012年2月29日から、ローマのカピトリーニ美術館で、これまで非公開とされていたバチカン秘密文書館の所蔵資料約100点を集めた展示会“Lux in arcana”が開催されているようです。この展示会は、秘密文書館開設400周年を記念して行われるもので、マルティン・ルターの破門宣告書やガリレオ・ガリレイの裁判記録等が公開されているようです。
Kindle Owners’ Lending Library Now Offers Readers Over 100,000 Books to Borrow For Free – As Frequently As Once a Month, With No Due Dates(Amazon.com 2012/2/29付けプレスリリース)
2012年2月28日に、米国図書館協会(ALA)が、図書館や図書館員にとって優れた図書を称える、2012年の“ABC-CLIO/Greenwood Award for the Best Book in Library Literature”を、“The Atlas of New Librarianship”を執筆した米国シラキュース大学情報学大学院のR. David Lankes教授に贈ると発表しています。Lankes氏は、ライブラリアンシップを、本や物ではなく対話を通じて生み出される知識や学びに基づくものであると考え、受賞のきっかけとなった図書及びそれと同名のウェブサイトを、今後の図書館員の在り方についての議論を刺激するように構成しているとのことです。