アーカイブ - 2012年 2月

2月 9日

アーカイブされやすいウェブサイトを作るための8つのポイント(記事紹介)

米国議会図書館(LC)の電子情報保存に関するブログ“The Signal”に、2012年2月6日付けで“Designing Preservable Websites, Redux”という記事が掲載されています。この記事は、保存されやすいウェブサイトを設計・制作するためのポイントを解説したもので、ウェブアーカイブ用クローラ―への配慮を中心に、以下の8項目が挙げられています。

(1)ウェブ標準やアクセシビリティガイドラインに従うこと
(2)クローラ―を“robots.txt”で排除しないよう注意
(3)クローラ―がリンクをたどれるようサイトマップ等を活用
(4)URIを保ち、必要があればリダイレクトをすること
(5)クリエイティブコモンズライセンスの採用を検討
(6)持続可能なデータフォーマットを用いること
(7)メタデータ、特に文字コードを記述すること
(8)アーカイブに友好的なプラットフォームを採用すること

イスラエル国立図書館がアイザック・ニュートンの手稿コレクションをデジタル化して公開

イスラエル国立図書館が、所蔵するアイザック・ニュートンの手稿コレクションをデジタル化してインターネットで公開したそうです。物理学者であるニュートンと聞いて一般に想像されるものとは違って、これらの手稿で扱われている内容は、聖書の解釈、神学、古代文明史、神殿、終末の時に関する計算、錬金術といったものであるとされています。このコレクションは、中東研究者であるAbraham Shalom Yehudaが1936年にロンドンで開かれたサザビーズのオークションで入手した資料や、経済学者ケインズが購入してケンブリッジ大学に所蔵されていたものが含まれているそうです。

The Newton Papers
http://dlib.nli.org.il/R/?func=collections&collection_id=7856

Newton Manuscripts (イスラエル国立図書館)
http://web.nli.org.il/sites/NLI/English/collections/Humanities/Pages/newton.aspx

イスラエル国立図書館のTwitterアカウントによる公開を知らせるツイート(2012/2/8)
http://twitter.com/NLIsrael/status/166924782267408384

参考:

大阪府立中之島図書館、図書館職員スキルアップ研修「連携しよう!」を開催

大阪府立中之島図書館で、2012年3月8日に、図書館職員スキルアップ研修「連携しよう!」が開催されるとのことです。市町村図書館等の図書館サービス実践や現状の発表を中心とした研修を実施し、参加各館の運営に役立てることを目的としているものとのことです。

大阪府立中之島図書館 図書館職員スキルアップ研修 「連携しよう!」(大阪府立中之島図書館)
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/event/skillup2011.html

博物館を舞台に「ぬいぐるみのお泊まり会」、小樽市で開催中

2012年2月4日、9日、そして11日に、NPO法人北海道鉄道文化保存会が、小樽市総合博物館で「夜の博物館たんけん隊」というイベントを開催するようです。イベントでは、参加者からぬいぐるみを二晩預かり、その間ぬいぐるみが夜の博物館を探検している様子を写した写真をプレゼントするというもののようです。同様のイベントは、「ぬいぐるみの図書館お泊まり会」等として各地の図書館でも行われています。

「夜の博物館たんけん隊」 (NPO法人北海道鉄道文化保存会 2012/2/2付けの記事)
http://www.tetsudo.in/2012/02/02/%E3%80%8C%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%8D%9A%E7%89%A9%E9%A4%A8%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%91%E3%82%93%E9%9A%8A%E3%80%8D/

ぬいぐるみが彷徨する、深夜の博物館 (博物月報 2012/2/7付けの記事)
http://www.hakubutu.jp/?p=7491

小樽市総合博物館
http://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/

参考:
E1127 - 「ぬいぐるみの図書館おとまり会」現場の様子と舞台裏(日本)

オープンアクセスに関する様々な数字を集めたWikiページ“OA by the numbers”

オープンアクセス(OA)に関する情報をまとめたWikiサイト“Open Access Directory”で、OAに関する様々な数字を集めたページ“OA by the numbers”が作成されているようです。

OA by the numbers (Open Access Directory)
http://oad.simmons.edu/oadwiki/OA_by_the_numbers

"OA by the Numbers" (Digital Koans 2012/2/8付け記事)
http://digital-scholarship.org/digitalkoans/2012/02/08/oa-by-the-numbers/

英国学士院、オンライン出版プラットフォーム“British Academy Publications Online”を公開

英国学士院(British Academy)が、オックスフォード大学出版局とともに、オンラインで出版物を提供するプラットフォーム“British Academy Publications Online”(BAPO)を公開しました。BAPOでは、英国学士院発行の人文・社会科学に関する学術書やエッセイ集等がフルテキストで利用できるようです。現在100タイトルが提供されており、機関向けにフリートライアルを提供しているようです。

British Academy Publications Online
http://www.britishacademypublications.com/

British Academy Publications Online launches with 100 titles (British Academy Publications Online 2012/2/6付けの記事)
http://www.britishacademypublications.com/newsitem/22/british-academy-publications-online-launches-with-100-titles;jsessionid=7CBAEE8D644E3F7C0788A49E6A4F7060

『カレントアウェアネス-E』209号発行

E1262 - ILLにおいて効率的な資料配送を実現するための推奨指針

E1262 - ILLにおいて効率的な資料配送を実現するための推奨指針

米国情報標準化機構(NISO)が,2012年1月19日付けで,相互貸借(ILL)等の資源共有活動において,図書館間の物理的資料の配送にかかる時間やコストを削減することを目的とした推奨指針「図書館資料の物理的配送」(Physical Delivery of Library Resources)を発表した。このような指針の策定に至った背景として,第1節では,電子リソースの増加にもかかわらず米国の多くの図書館では図書やAV資料といった物理的資料の配送が依然として大きな課題であると説明されている。...

E1261 - 図書館等におけるソーシャルメタデータ活用の実態調査報告書

E1261 - 図書館等におけるソーシャルメタデータ活用の実態調査報告書

2012年1月16日,米国OCLCの研究部門OCLC Researchが,“Social Metadata for Libraries, Archives and Museums”と題したレポートの第2部(2011年12月付)を公開した。3回に分けて公開が予定されている一連のレポートは,図書館・博物館・文書館(MLA)等の機関のウェブサイトにおいて,タグ付けやコメント付与といったソーシャル機能を用いてユーザーが作成した,いわゆるソーシャルメタデータ(social metadata)の活用をテーマとしたものである。...

E1260 - 著作権侵害サイト規制法案“SOPA”等をめぐる動向(米国)

E1260 - 著作権侵害サイト規制法案“SOPA”等をめぐる動向(米国)

2012年1月18日,英語版Wikipediaのサイトで,米国連邦議会に提出されている著作権侵害サイト規制法案への反対の意思表示として,通常サービスの停止(ブラックアウト)が実施された。24時間にわたり,同サイトには法案に反対する内容のメッセージが表示され,そのページは1億6千万人以上が見たとされている。同日には,Internet Archive,Google等を含む多数のウェブサイトにおいても,サイトの表示の一部を黒塗りする等の反対の意思表示が行われた。...

E1259 - 「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」の報告

E1259 - 「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」の報告

2012年1月10日付けで,「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議」の報告が文化庁のウェブサイトで公表された。この会議は,2010年6月に取りまとめられた「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会報告」(E1066参照)を受けて設置されたもので,(1)デジタル・ネットワーク社会における図書館と公共サービスの在り方に関する事項,(2)出版物の権利処理の円滑化に関する事項,(3)出版者への権利付与に関する事項,の3点について,著作者,出版関係者,図書館関係者,配信事業者,有識者等により,2010年11月以降,計14回の検討が行われ,報告がまとめられた。...

E1258 - 東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム<報告>

E1258 - 東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム<報告>

2012年1月11日,仙台国際センターにおいて「『東日本大震災アーカイブの最前線と国境・世代を超えた挑戦』~東日本大震災アーカイブ国際合同シンポジウム~」と題するシンポジウムが,ハーバード大学,東北大学防災科学研究拠点,東北大学附属図書館,総務省の主催によって開催され,筆者を含め約250名の参加があった。...

大阪樟蔭女子大学図書館、OPACにAmazonから取得した表紙画像とリンクを表示する機能を追加

2012年2月9日に、大阪樟蔭女子大学図書館が、同館のOPACの図書所蔵詳細画面に、Amazon.co.jpから取得した表紙画像とリンクを表示させる機能を追加したようです。なお、Amazon.co.jpに画像がない場合は表示されないようです。

News! (2012/2/9付けの記事に機能追加のお知らせが掲載されています。)
http://library.osaka-shoin.ac.jp/news/index.html#20120209095733

大阪樟蔭女子大学図書館OPAC
http://library.osaka-shoin.ac.jp/mylimedio/search/search-input.do

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、2010年度の州立図書館予算統計調査レポートを公開

2012年2月6日に、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、米国内の各州立図書館の予算統計について調査したレポート“State Library Agency Survey”の2010会計年度版を公開しました。レポートでは、米国の州立図書館関係の予算が、過去10年間に比べ24.1%の減少となり、特に人件費の削減による影響が最も大きいものであった等の調査結果がまとめられているようです。

State Library Agency Survey Fiscal Year 2010 (PDF)
http://www.imls.gov/assets/1/AssetManager/stla2010.pdf

英国内の学術図書館の共同ナレッジベースを開発する“Knowledge Base+”プロジェクトのブログが開設

英国情報システム合同委員会(JISC)と英国高等教育助成会議(HEFCE)から委任されてJISC Collectionsが進めている“Knowledge Base+”プロジェクトのブログが開設されたそうです。最初の投稿は2012年1月16日のものとなっています。この“Knowledge Base+”プロジェクトは、英国内の学術図書館の共同ナレッジベースを開発して、各機関における電子リソース管理業務を支援することを目的としたもので、現在はそのフェーズ1(2011年8月~2012年8月)の途中となっています。プロジェクトのウェブサイトによると、フェーズ1の成果物として以下のものが想定されているようです。

(1)KB+プラットフォーム
(2)KBARTフォーマットでの出版情報
(3)購読情報
(4)ライセンス情報
(5)利用統計
(6)アラートサービス
(7)タイトルの選択、更新、キャンセル等に関するツール

Knowledge Base+(ブログ)
http://knowledgebaseplus.wordpress.com/

Knowledge Base+(プロジェクトのページ)
http://www.jisc-collections.ac.uk/KnowledgeBasePlus/

2月 8日

ドイツのゲーテ・インスティトゥートとZfB社が、タイ洪水で被災した資料の救済活動を実施

ドイツのゲーテ・インスティトゥートが、2011年のタイ洪水で被災した資料を救済する活動を行っているそうです。その紹介記事では、バンコク北部のアユタヤにあるマハ・チュラロンコン仏教大学等の被災状況、資料保存の専門家であるZentrum für Bucherhaltung(ZfB)社のManfred Anders氏らが現地入りして行っている救済活動の様子について報告されています。同社は、1990年代にドイツ国立図書館の職員を中心に設立された企業で、脱酸処理、カビの除去、自然災害対応などを専門としており、2002年のエルベ川の氾濫、2004年のアンナ・アマーリア公爵図書館の火災、2009年のケルン市歴史文書館の倒壊においても活動してきたとされています。被災資料のうち特に貴重なものについては、現在冷凍されており、今後ZfBで真空凍結乾燥及びガンマ線による処理がなされるそうです(この作業にかかるコストは1kgの紙あたり35ユーロとのことです)。

Thailand: Save the Books! (Goethe Institut 2012/1/17付け情報)
http://www.goethe.de/uun/bdu/en8678937.htm

ZfB
http://www.zfb.com/

参考:
2011年のタイ洪水による図書館への被害状況

2011年のタイ洪水による図書館への被害状況

2011年7月下旬から発生したタイの洪水による図書館への被害に対する募金活動が行われているようです。同活動の趣意書では、この洪水の被害を受けた図書館は2011年12月時点で2,652館(タイ図書館協会の発表による)であり、その中にはタマサート大学ランシット校中央図書館やアジア工科大学のように蔵書のほとんどが被害を受けた館もあるとされています。同活動には日本タイ学会と日本図書館協会(JLA)が後援しているようです。

タイ図書館洪水被害救援募金趣意書(日本タイ学会 2012/2/1付けで公開)
http://thai.chiiki.tsukuba.ac.jp/links/event/thai-flood-aid-lib

タイ図書館洪水被害救援募金趣意書(PDF文書:1ページ)
http://thaigakkai.org/links/download/thai-library.pdf

ロンドンオリンピック期間中に図書館や博物館を「ポップアップ」な観光案内所にする取り組み

英国のサリー州(Surrey County)が、2012年夏のロンドンオリンピック開催時に、州内の図書館や博物館を、旅行者に対して地元のイベントや飲食店等の情報を提供する「ポップアップ」な観光案内所(tourist information point)にするという取り組みについて発表しています。これは、ポップアップストア(空き店舗などを利用して短期間だけ営業する販売店)に倣ったものとされています。夏に向け、図書館職員らはオリンピックに関する研修を受けたり、地元の情報をリサーチしたりしているそうです。同州では、他にも、オリンピック開催までに全図書館にWi-Fiを入れることも計画しているそうです。

Libraries to be “pop-up” tourist information points during Olympics (Surrey News 2012/2/7付けプレスリリース)
http://news.surreycc.gov.uk/2012/02/07/libraries-to-be-pop-up-tourist-information-points-during-olympics/

Go Libraries

【イベント】国立国会図書館、第19回「総合目録ネットワーク事業フォーラム」を公開開催(3月)

国立国会図書館は、2012年3月9日に関西館で、第19回「総合目録ネットワーク事業フォーラム」を開催します。井上真琴・同志社大学企画課長による基調講演「統合検索と総合目録の未来」(仮題)などが行われます。総合目録ネットワーク事業の参加館の職員だけでなく、参加を検討している図書館の職員や、他の図書館関係者、研究者など当事業に関心のある方の参加も可能となっています(定員に達した場合は参加館職員が優先)。

開催概要、申込について(国立国会図書館総合目録ネットワーク事業のページ)
http://iss.ndl.go.jp/somoku/?page_id=77

国立国会図書館総合目録ネットワーク事業
http://iss.ndl.go.jp/somoku/

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