アーカイブ - 2012年 2月

2月 14日

千代田図書館、個性的な古書販売目録を取り上げた企画展示「気になる古書目案内」を開催

2011年12月26日から2012年3月24日まで、千代田図書館が、古書店の発行する通信販売カタログである古書販売目録の実物と、それらを作っている古書店主・店長たちの制作にまつわる話を紹介したパネル等を展示する企画「気になる古書目案内」を開催しているようです。2月19日までは前期として「女子が作った古書販売目録」が、2月20日からは後期として「男子が作った古書販売目録」が開催されるようです。また、2月17日には、パネルに書ききれなかったエピソード、最新号の情報、今後の展開等をテーマに、実際に古書販売目録を作成している古書店主らによる座談会が同館で開催されるとのことです。

企画展示「気になる古書目案内」: 現在注目されている古書販売目録を紹介します。 (千代田図書館 2011/12/19付けの記事)
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/press/pdf/111219.pdf

バレンタインデー企画! 愛のあふれるアーカイブズをTwitterで共有するイベントが開催中

“Ask Archivists Day”等のイベントを通じて文書館のTwitterアカウントのフォローを呼び掛ける活動を行っている“Ask Archivists”のグループが、2012年2月14日に、バレンタインデーの企画として、「愛」に関連したアーカイブズ資料をTwitterで紹介しあうイベントを開催しているようです。参加している文書館等の機関は、写真資料等をFlickrやPicasaで、動画をYouTubeで公開し、“#loveheritage”のハッシュタグを付けてTwitterで共有しているようです。なお、“Ask Archivists”と同様に図書館のTwitterアカウントのフォローを呼び掛ける活動を行っている“#followalibrary”も、この参加への協力を表明しており図書館界にも参加を呼び掛けているようです。

“#loveheritage”のハッシュタグが付いたツイートの検索結果
https://twitter.com/#!/search/realtime/%23loveheritage

2月 13日

千代田図書館、凸版印刷株式会社内でビジネス書の出張展示イベントを開催

千代田図書館が、ビジネスパーソンへのアウトリーチサービスやビジネス本の読書推進、読書を通した人材育成を行う企業への協力として、企業でのビジネス書の出張展示を行っているようです。今回、凸版印刷株式会社を会場に、2月6日から3月2日にかけて行われる展示が第2回目とのことで、展示される本は「ビジネススキルアップに効く本」と「仕事の知識を深める本」の2つのテーマに分けられた、約100冊のようです。展示される本には、本選びの指標となる「各業界の本の目利きによるコメント」と「凸版印刷営業本部長8名(全10冊)が社員へ向けてセレクトした“本部長のイチ押し”コメント」が付けられているようです。なお、この展示企画は社員向けのものであり、一般公開はされていないようです。千代田図書館では、人材育成に読書振興を取り入れている企業に対しては、要請があれば今後も協力するとしているようです。

企業の社員向けに読書振興企画を行っています。千代田図書館が、凸版印刷社内で ビジネス書100冊を展示します。 (PDF) (千代田図書館 2012/2/10付けの記事)
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/press/pdf/120210.pdf

法人向けビジネス書の出張展示のお知らせ (千代田図書館のイベント展示情報)

米Penguinグループ、OverDrive社との契約を打ち切り、電子書籍・オーディオブックの提供を終了

大手出版社Penguinグループが、2012年2月10日で米国の大手電子書籍ベンダーOverDrive社との契約を終了し、今後は同社への電子書籍及びオーディオブックの提供を停止すると報じられています。Penguinグループは、OverDrive社がAmazon社のKindleと連携したサービスを開始したことをきっかけとして、2011年11月に同社への新規タイトルの供給を中断しており、それに続く対応となります。今回の契約終了に対して、米国図書館協会(ALA)は2012年2月10日付けで声明を発表し、Penguinグループが再び図書館へ電子書籍を提供できるような解決策を模索してくれることを期待している等としています。

Penguin Group Terminating Its Contract with OverDrive (The Digital Shift 2012/2/9付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/02/ebooks/penguin-group-terminating-its-contract-with-overdrive/

ハーバード大学、全学図書館の組織再編後の新体制図を公表

組織改革を実行中の米国のハーバード大学がその新組織体制図(2012年2月版)を公表しました。2011年9月に発表された体制図では73あるという学内図書館のグループ分けにポイントが置かれていましたが、今回の図ではアクセスサービスやテクニカルサービス等のシェアードサービスや、IT担当部署の構造について詳しく描かれているようです。このような全学図書館の組織再編を通じて、変化する利用者ニーズへの対応や全学的な協力の促進が可能となり、利用者・職員・大学にとって様々なメリットを生みだすことができるとされています。

新体制組織図(2012/2付け)
http://isites.harvard.edu/fs/docs/icb.topic869036.files/FebruaryOrganizationalDesignAnnounceOrgChartFINAL.pdf

Benefits(利用者・職員・大学のそれぞれに対するメリットが紹介されている)
http://isites.harvard.edu/fs/docs/icb.topic869036.files/HL_Benefits_V3.pdf

オープンソースの電子ジャーナル出版システム等を開発するPublic Knowledge Projectにカリフォルニア電子図書館が協力へ

2012年2月7日、米国カリフォルニア大学のカリフォルニア電子図書館(CDL)が、オープンソースの電子ジャーナル出版システム“Open Journal Systems”等を開発・提供しているプロジェクト“Public Knowledge Project”(PKP)への協力を発表しました。PKPは、その他、Open Conference Systems、Open Harvester System、Open Monograph Pressというオープンソースソフトウェアを開発しており、CDLはそれに手を貸すということになるようです。なお、2012年1月に、カリフォルニア大学の機関リポジトリ(オープンアクセス出版プラットフォーム)“eScholarship”の投稿管理システムでOpen Journal Systemsを採用したと発表されています。

California Digital Library Joins PKP as Major Development Partner in Open Access Scholarly Publishing (PKP 2012/2/7付けプレスリリース)
http://pkp.sfu.ca/node/4609

東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」が被災地の「残したい、伝えたい」情報の現地収集活動等を実施

東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝」が、その5つの協力機関と連携し、宮城県内沿岸部に位置する被災地15市町における情報収集活動を実施すると発表しました。2012年2月から3月下旬まで「情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)」が組織され、以下の活動を行うとされています。

・被災地域の「残したい、伝えたい」記録・資料・声(意見)などの収集
・被災地で行われてきた既存の調査研究活動の概要の把握
・沿岸被災地における「震災1年後調査」の実施 など

東北大学による東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」において、情報収集活動員(みちのく・いまをつたえ隊)が活動中です。(JST 2012/2/13付け発表)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120213-2/index.html

琉球大学附属図書館、戦後の沖縄の風景やニシムイ美術村の美術家らとの交流を写した寄贈写真のコレクションを公開

2012年2月10日、琉球大学附属図書館が、寄贈を受けた故ウォルター・エイベルマン(Walter Abelmann)氏の撮影写真を公開したようです。エイベルマン氏は1946年に陸軍医として沖縄に赴任した人物で、写真には戦後の沖縄の風景や、当時首里にあった「ニシムイ美術村」で活動していた美術家たちとの交流が映し出されているとのことです。

Walter Abelmann撮影写真
http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/library/academic/abelmann/index.html

Walter Abelmann撮影写真の公開について (琉球大学附属図書館 2012/2/10付けの記事)
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=7448

米国自然史博物館がチャールズ・ダーウィンの手稿資料プロジェクトサイトを公開 デジタル化資料等を提供するデータベースも

チャールズ・ダーウィン生誕203周年となる2012年2月12日に、米国自然史博物館が、ダーウィンの手稿資料に関する情報やデジタル化した資料等を提供するプロジェクトサイトを公開したようです。“Darwin Manuscripts Project”という名のこのプロジェクトはケンブリッジ大学図書館等と共同で進められているもので、ウェブサイトではダーウィンの手稿資料の所在情報やデジタル画像等を提供するデータベース“DARBASE”(Darwin Union Manuscripts Catalogue)等が提供されているようです。

Darwin Manuscripts Project
http://darwin.amnh.org/

American Museum of Natural History Presents Digitized Manuscripts of Charles Darwin: Major Online Project is Next Step in the Evolution of Darwin Digital Scholarship (American Museum of Natural History 2012/2/10付けの記事)
http://www.amnh.org/science/papers/darwin_2012.php

西田幾多郎と田辺元の一次資料を提供する「京都学派アーカイブ」が試験公開

2011年12月22日に、「京都学派アーカイブ」が試験公開されたようです。この「京都学派アーカイブ」は、京都大学大学院文学研究科の林晋教授らの研究グループによる科学研究費プロジェクト「西田哲学・田邊哲学のテキスト生成研究」と、同研究科の情報・史料学専修により運営されているもののようです。西田幾多郎と田辺元の手書き原稿を中心に、西田哲学・田辺哲学の研究を志す人たちに西田・田辺の一次資料を提供することを第一の目的としたものとのことです。

京都学派アーカイブ
http://kyoto-gakuha.info/

2月 10日

オーストリア国立図書館でのGoogleとの提携によるデジタル化事業についての報告(文献)

欧州研究図書館協会(LIBER)の刊行物“LIBER Quarterly”の21巻2号(2012年1月)に、オーストリア国立図書館でのGoogleとの提携によるデジタル化事業についての報告が掲載されています。16世紀から19世紀にかけての資料60万点をデジタル化し無料で公開するという事業について、準備や実施段階での状況等がまとめられているようです。2011年春からデジタル化作業が開始されており、オーストリア国立図書館のサイトでは2012年半ばから段階的に公開予定のようです。2013年にはフルテキスト検索の開始も予定されているようです。

Putting 600,000 Books Online: the Large-Scale Digitisation Partnership between the Austrian National Library and Google(LIBER Quarterly 21(2))
http://liber.library.uu.nl/publish/articles/000540/article.pdf

LIBER Quarterly
http://liber.library.uu.nl/

オーストリア国立図書館
http://www.onb.ac.at/

参考:

米国の公共図書館の39%は電子書籍を提供していないとの調査結果

米国の州立図書館機構の長で構成されるCOSLA(Chief Officers of State Library Agencies)が2011年12月に発表した資料によると、米国の公共図書館の39%(人口ではの16%に相当)は、電子書籍を提供していないとのことです。それらの多くは予算の少ない小規模図書館と推測されるとのことです。一方、州内の全ての公共図書館で電子書籍が提供されている州は12州あったとのことです。

Survey of State Libraries Finds that 39% of US Libraries Lag Behind in Providing Ebooks(COSLA 2011/12/7付けニュースリリース)
http://www.cosla.org/documents/Press_Release_on_Downloadable_Media_Survey261.pdf

39% of U.S. Public Libraries without e-books(No Shelf Required 2012/2/7付けの記事)
http://www.libraries.wright.edu/noshelfrequired/2012/02/07/39-of-u-s-public-libraries-without-e-books/

参考:

「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」が発足へ

2012年3月3日に、千葉大学で「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」の発足集会が開催されるようです。「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」は、千葉県内で自然資料や歴史資料の被災情報の共有および救済活動の実施を行うためのネットワークの構築を目指すとのことです。

「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」(千葉資料救済ネット)発足集会のご案内 (歴史資料ネットワーク 2012/2/10付けのブログ記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/36042589.html

マサチューセッツ工科大学図書館、ノーム・チョムスキー氏の蔵書等を保存へ

2012年2月9日に、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館が、同大学の著名な言語学者であり、哲学者、政治活動家でもあるノーム・チョムスキー氏の蔵書等のコレクションについて、同大学図書館の文書館に保存すると発表しています。チョムスキー氏がMITに勤め始めた1955年以降の資料で構成されるコレクションには、言語学だけでなく政治活動等に関するものも含まれているようです。現在大学図書館と文書館は、文書館への資料移送を開始しており、2012年内にチョムスキーコレクションの組織化作業を行うとしているようです。

MIT Libraries Receive Papers of Distinguished Linguist, Philosopher, and Activist Noam Chomsky (MIT Libraries News 2012/2/9付けの記事)
http://libraries.mit.edu/sites/news/libraries-receive-papers/7765/

宮城県図書館、震災一年を振り返る特別展「絆の証し―東日本大震災文庫展―」を開催へ

2012年2月11日から7月20日にかけて、宮城県図書館が、特別展「絆の証し―東日本大震災文庫展―」を開催するようです。この特別展では、同館が国内外から受けた支援について紹介するとともに、全国から寄贈された資料を「東日本大震災文庫」として展示するようです。また、避難所の申し送り帳や店舗再開のお知らせなどの資料から震災時の被災地の状況や復旧の過程をたどるとともに、震災以降同館が取り組んできた市町村図書館・公民館図書室への支援の様子についても紹介するようです。

特別展「絆の証し-東日本大震災文庫展-」(宮城県図書館 2012/2/9付けの記事)
http://www.library.pref.miyagi.jp/oshirase/index.html#6

ユネスコが9月に資料デジタル化と保存に関する国際会議を開催、「世界の記憶」プログラム20周年記念で

ユネスコが2012年9月26日から28日にかけて、カナダのバンクーバーで資料デジタル化と保存をテーマにした国際会議“Memory of the World in the Digital Age: Digitization and Preservation”を開催するようです。これは「世界の記憶」プログラムの創設20周年記念の一環として開催されるもので、会議では、デジタル保存とデジタル化を通じた文書遺産へのアクセス推進に関するイニシアティブの構築、2003年に発表された「デジタル遺産の保護の憲章」の改訂等を目指すようです。

The Memory of the World in the Digital age: Digitization and Preservation (UNESCOのウェブサイト)
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/events/calendar-of-events/events-websites/the-memory-of-the-world-in-the-digital-age-digitization-and-preservation/

米国医師会発行の“Archives of Family Medicine”と“JAMA Français”がCLOCKSSから提供へ

2012年2月10日、電子ジャーナルアーカイブ“CLOCKSS”が、米国医師会(American Medical Association:AMA)発行の“Archives of Family Medicine”と“JAMA Français”の提供を開始したようです。これは、AMAが1月23日に、ジャーナルサイトからの提供を停止し、今後はCLOCKSSアーカイブから提供するとの発表を受けたもののようです。

CLOCKSS News (2012/2/10付けの記事として“The CLOCKSS Archive Triggers Two Journals from the American Medical Association”とあります)
http://www.clockss.org/clockss/News

eJournals: The CLOCKSS Archive Triggers Two Journals from the American Medical Association (INFOdocket 2012/2/9付けの記事)

国際博物館会議(ICOM)、「失われる危険のあるエジプト文化遺産リスト」を発表

2012年2月6日、国際博物館会議(International Council of Museums:ICOM)が、エジプトのカイロにあるエジプト文明国立博物館(National Museum of Egyptian Civilisation in Cairo:NMEC)において、「失われる危険のあるエジプト文化遺産リスト」(Emergency Red List of Egyptian Cultural Objects at Risk)の刊行を発表し、ICOMのJulien Anfruns議長からNMECのMohammed Abdel Fatah館長にそのリストが手渡されたようです。このリストは、2011年の同国の政変の最中に博物館等から文化遺産が略奪されたことを受けて、その保護のためにまとめられたもののようです。ICOMは、このリストを作成した目的について、不法に入手された文化遺産が売買されないように、法で保護されている文化遺産に関する情報を、芸術・文化遺産の担当者や政府関係者、古美術品のディーラー等に対して提供するものであるとしているようです。なお、ICOMはこれまでにも、アフリカの考古遺産や、中国・コロンビア等の文化遺産に関するレッドリストを発表しています。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)がポッドキャストの配信を開始

2012年2月8日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、所蔵資料をもとに、同館のサービスや文書資料遺産の保存・提供に携わる人々とその活動について紹介するポッドキャストの配信を開始したようです。“Discover Library and Archives Canada: Your History, Your Documentary Heritage”と題されたこのシリーズでは、毎月、移民や政府、軍事等に関する様々なトピックが扱われ、第1弾として写真資料に写った先住民の特定を目指したLACのプロジェクト“Project Naming”を取り上げているようです。なお、ポッドキャストはiTunesや同館ウェブサイト等で視聴できるようです。

Podcast – Discover Library and Archives Canada: Your History, Your Documentary Heritage
http://www.collectionscanada.gc.ca/podcasts/index-e.html

Launch of the Library and Archives Canada podcast series (Library and Archives Canada 2012/2/8付けの記事)

2月 9日

2011年Library of the Yearを受賞した長野県小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の館長インタビュー

株式会社マガジンハウスのウェブサイト「コロカル」で、長野県の小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の花井裕一郎館長へのインタビューが掲載されています。全4回の予定とのことです。同館は2011年の“Library of the Year”にも輝いており、2012年2月5日にはMLA連携とまちづくりをテーマとした「地域づくりのための図書館・ミュージアムをつなぐシンポジウム」を開催したそうです。

小布施 Part1「まちとしょテラソ」と館長・花井裕一郎さんのこと(コロカル 2012/2/7付け記事)
http://colocal.jp/topics/think-japan/local-design/20120207_2859.html

MLA連携プログラム 地域づくりのための図書館・ミュージアムをつなぐシンポジウム(まちとしょテラソ)
http://machitoshoterrasow.com/mla_symposium.html

まちとしょテラソ
http://machitoshoterrasow.com/

参考:
2011年の“Library of the Year”は小布施町立図書館に
http://current.ndl.go.jp/node/19502

小布施町立図書館、本を置いて関連情報を検索するシステムを導入

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