アーカイブ - 2012年 2月

2月 16日

追手門大学附属図書館、「オーストラリア研究のためのリファレンス・サイト」を公開

追手門大学附属図書館オーストラリア・ライブラリーが2012年2月16日に「オーストラリア研究のためのリファレンス・サイト」を公開しました。オーストラリア外務貿易省・豪日交流基金の助成を受けているとされています。同サイトは2011年12月10日に試験公開されていたようです。

オーストラリア研究のためのリファレンス・サイト(追手門大学)
http://www.oullib.otemon.ac.jp/aus/reference_site/index.php

オーストラリア・ライブラリー(追手門大学)
http://www.oullib.otemon.ac.jp/aus/aus_index.html

オーストラリア研究所(追手門大学)
http://www.otemon.ac.jp/cas/

OCLC、小規模図書館を対象に所蔵検索・貸出・予約も可能なウェブサイトを簡単に作れるクラウドサービスを開始

OCLCが、所蔵数2万点以下の小規模図書館を対象とした“Website for Small Libraries”というサービスのベータ版を開始したそうです。同サービスの導入館は、用意されたテンプレート等を利用して簡単に自館のウェブサイト(モバイル機器やタブレット端末にも対応)を作成することができ、所蔵資料や利用者のデータをインポートすることで所蔵検索、貸出、更新、予約、延滞料管理等を行うことも可能とされています。同サービスでは、統合図書館システムを導入していない、職員が1~2人しかいないような図書館等をターゲットとしているようです。利用料金は年間500ドルで、90日間のトライアルが可能とのことです。

OCLC WSSL: Website for Small Libraries
http://beta.worldcat.org/lib/

デモサイト(Loremville Public Library)
http://beta.worldcat.org/lib/n/us.tn.loremville-public-library/

オランダのライデン大学とBrill社が共同で中東写本資料11万ページをデジタル化へ

オランダの学術出版社Brillが、ライデン大学図書館と共同で、同館の所蔵する中東の写本資料をデジタル化すると発表しています。デジタル化の対象となるのは、267点の写本、合計109,517ページで、ほとんどがアラビア語(他にはオスマン語やペルシア語)のものとされています。

Leiden University Libraries and Brill digitize 110,000 Pages of Middle Eastern Manuscripts (Brill 2012/2/15付けプレスリリース)
http://www.brill.nl/news/leiden-university-libraries-and-brill-digitize-110000-pages-middle-eastern-manuscripts

子ども向けの本を100冊配達する別府市立図書館の「貸し出し文庫」が対象を民間施設へも拡大

大分県別府市立図書館が2011年7月に開始した「貸し出し文庫」が、2012年4月からその対象を、公共施設だけでなく、絵本等の子ども向けの本を置きたい民間施設へも拡大すると報じられています。「貸し出し文庫」は、保育所や幼稚園等の児童書を必要としている施設に対するアウトリーチサービスで、1回につき100冊程度の本を貸し出し、3か月ごとに同館の司書が新しい本と入れ替えるというものです。

民間施設にも貸し出し文庫 別府市立図書館(大分合同新聞 2012/2/15付けニュース)
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_132926741713.html

貸出文庫について(別府市立図書館)
http://www.city.beppu.oita.jp/tosho/contents/announce/topics/index.html#03

プラド美術館、電子図書館を公開

2012年2月15日、スペインのプラド美術館(Museo Nacional del Prado)が電子図書館を公開しました。この電子図書館では、第一弾として、プラド美術館が設立された1819年から1996年までの、同館の所蔵絵画コレクションカタログ36巻がデジタル化され提供されているようです。デジタル化資料は画面上で閲覧できるほか、PDFでダウンロードすることもできるようです。プラド美術館は、今後も所蔵している貴重な手稿資料のコレクションや、コレクションカタログ等をデジタル化して提供する予定とのことです。

Biblioteca Digital(Museo Nacional del Pradoのウェブサイト)
http://www.museodelprado.es/investigacion/biblioteca/biblioteca-digital

El Museo del Prado pone en marcha su Biblioteca digital (Museo Nacional del Prado 2012/2/15付けの記事)

米国で公的助成研究成果のオープンアクセス化を求める“Federal Research Public Access Act”(FRPAA)法案が再提出される

2012年2月9日、米国の上院・下院に“Federal Research Public Access Act”(FRPAA)法案が提出されました。同法案はこれまで、2006年(上院)、2009年(上院)、2010年(下院)にも提出されています。FRPAAの内容は、外部委託研究の予算が年間1億ドルを超える連邦政府機関(現時点で農務省等11機関が該当)に対して、パブリックアクセス方針を策定して、助成を受けた研究者が査読論文をオープンアクセスで公開すること等を求めるというものです。このFRPAAに対して賛同の意を示す文書が、2012年2月14日付けで、米国法学図書館協会(AALL)、米国図書館協会(ALA)、大学・研究図書館協会(ACRL)、北米研究図書館協会(ARL)、クリエイティブコモンズ、Greater Western Library Alliance、Public Knowldge、Public Library of Science(PLoS)、SPARCの以上9団体から発表されました。

ARL等9団体が発表した文書(2012/2/14付けPDF文書)
http://www.arl.org/bm~doc/oawg-senate-frpaa-14feb2012.pdf

Federal Research Public Access Act(SPARC)

2月 15日

デジタル人文学ポータルサイトDigital Humanities Nowが新雑誌“Journal of Digital Humanities”を創刊へ

デジタル人文学の研究コミュニティの最新動向を紹介するポータルサイトDigital Humanities Nowが、2012年3月に“Journal of Digital Humanities”という新たな学術雑誌を刊行すると発表しています。論文は、Digital Humanities Nowのウェブサイトの“Editors' Choice”というカテゴリーに掲載されている記事の中から選ばれており、その形式はテキストのみではなく音声や動画などを含むものも掲載されるようです。査読はオープンピアレビュー形式で行なわれ、2月29日まで創刊号である第1巻第1号の論文8本が公開されているようです。

Volume1 Issue1 (Digital Humanities Nowのウェブサイト)
http://digitalhumanitiesnow.org/journal_1-1/

チェスター・ビーティー図書館の絵巻修復事業(記事紹介)

アジアと欧州の博物館ネットワークであるASEMUSの2012年2月7日付けの記事で、アイルランドのダブリンにあるチェスター・ビーティー図書館が住友財団の助成を受けて行なっている、17世紀に作られた日本の絵巻の修復事業を紹介しています。修復作業の進捗については、修復を担当しているrestorientのブログに掲載されているようです。

restorient
http://www.restorient.com/index.php

restorient blog
http://restorient.blogspot.com/

九州大学附属図書館、卒業生を対象にして卒業論文の執筆過程や文献収集に関するインタビュー調査を実施

九州大学附属図書館が、同大学を2012年3月で卒業する学部生を対象として、卒業論文の執筆過程や文献収集のしかたについてインタビューを行うそうです。情報探索行動の実態を把握することで図書館の学習支援サービスの充実を図るとのことです。

卒業論文に関するインタビューにご協力お願いします(九州大学附属図書館 2012/2/15付けニュース)
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/general/interview_20120214.html

OCLC、WorldCatでRDAを採用した後の方針についてまとめた文書を公表し、コメントを募集中

2012年2月13日、OCLCが、総合目録WorldCatでRDA(Resource Description and Access)を採用した後の運用方針等についてまとめたディスカッションペーパーを公表し、4月15日までコメントを募集しています。RDA適用以前のレコード(legacy record)をどうするかが一つの焦点になっているようです。

Incorporating RDA practices into WorldCat: A discussion paper
http://www.oclc.org/us/en/rda/discussion.htm

New RDA discussion paper available for review (OCLC 2012/2/13付けニュース)
http://www.oclc.org/us/en/news/announcements/2012/announcement6.htm

英国ヴィクトリア朝の詩人カップル、ロバート・ブラウニングとエリザベス・バレットが交わした573通の恋文がデジタル化される

19世紀英国の詩人ロバート・ブラウニングが、同じく詩人のエリザベス・バレットと送り合った573通の恋文がデジタル化され、バレンタインデーに合わせて公開されたそうです。バレットの詩に深く感動したブラウニングは、1845年1月10日に最初の恋文を捧げます。その5か月後にふたりは初めて顔を合わせたそうです。毎日のように手紙を交わす日々が1年以上続き、1846年9月、ふたりはバレットの父親の猛反対を押し切ってこっそりと結婚式を挙げたそうです(その後イタリアへ駆け落ち)。このデジタル化は英ウェルズリー大学と米ベイラー大学の共同プロジェクトとして行われ、データの総量は107GBにもなったそうです。本文はテキスト化されており全文検索も可能なようです。

Wellesley's Browning Love Letters
http://digitalcollections.baylor.edu/cdm/search/collection/ab-letters/searchterm/Wellesley%20College/field/custod/mode/exact/conn/and/order/datei

1845年1月10日付けの最初の恋文(書き出しは“I love your verses with all my heart, dear Miss Barrett”)

米マサチューセッツ工科大学の新eラーニングプログラム“MITx”が最初の講義「電子回路と電子工学」を2012年3月に開始

米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)が2011年末に発表した“MITx”という新しいeラーニングプログラムのプロトタイプ版ウェブサイトが公開されたようです。まずは、2012年3月5日から6月8日にかけて、電気工学等を専攻する学部生向けの基本的な講義である「電子回路と電子工学」(6.002x: Circuits and Electronics)がオンラインで無料提供されるとのことです。現在、受講者を募集しているようです。MITxのサイトにログインすると、講義スケジュールやデジタル教科書、掲示板などが用意されており、受講生は毎週提供される講義映像を見て、課題をこなしたり試験を受けたりすることになるようです(それらを合わせると1週間につき10時間程度が必要とされています)。2012年秋には更なる講義が追加されるとのことです。

MITx
http://mitx.mit.edu/

MITx: 6.002
https://6002x.mitx.mit.edu/

MITx prototype course opens for enrollment (MIT News 2012/2/13付けニュース)
http://web.mit.edu/newsoffice/2012/mitx-offers-prototype-course-0213.html

ブダペストオープンアクセス運動(BOAI)による宣言から10年

2002年2月14日にブダペスト・オープンアクセス運動(Budapest Open Access Initiative:BOAI)によってブダペスト宣言が提唱されてから、2012年2月14日で丸10年を迎えたそうです。同宣言は、オープンアクセス(OA)の定義を述べ、それを実現する手段として研究者によるセルフアーカイビングとOAジャーナルという2つの戦略を推奨しており、その後のOA運動の方向性を示したと位置づけられているようです。BOAIのウェブサイトによると、現在、5,568人の個人及び604の機関が同宣言に署名しています。

Read the Budapest Open Access Initiative (BOAI)
http://www.soros.org/openaccess/read

View Signatures (BOAI)
http://www.soros.org/openaccess/list_signatures

立教大学の司書課程の学生らが岩手県陸前高田市の仮設図書館開館に向けた支援活動を実施

立教大学が、同大学の司書課程に在籍する学生を中心として、2012年2月22日から25日にかけて陸前高田市立図書館の復興支援のためのボランティア活動を実施すると発表しました。東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた同館では、現在、市内の竹駒地区に仮設図書館の建設が進めているそうです。立教大学の学生らは、岩手県立図書館の協力のもとで、仮設図書館への移送に向け、全国から寄贈された図書の整理作業を行うとされています。

立教大学の学生が陸前高田市立図書館 復興のためのボランティア活動を実施 (2/22~25)(立教大学 2012/2/13付けプレスリリース)
http://www.rikkyo.ac.jp/news/2012/02/10439/

陸前高田市立図書館(saveMLAK)
http://savemlak.jp/wiki/%E9%99%B8%E5%89%8D%E9%AB%98%E7%94%B0%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8

参考:
法政大学、岩手県陸前高田市議会と震災復興を目的とした包括的な連携協定を締結
http://current.ndl.go.jp/node/19519

岩手県陸前高田市にNPO法人の運営する子ども図書館「ちいさいおうち」が11月26日にオープン

2月 14日

Print Archives Preservation Registryを利用した紙資料の共同保管プロジェクトの事例(米国)

米国西部の研究・大学図書館で紙資料を共同保管する“Western Regional Storage Trust”(WEST)という取り組みの中で“Print Archives Preservation Registry”(PAPR)が使用されているようです。PAPRは、カリフォルニア電子図書館(CDL)と北米研究図書館センター(CRL)が共同開発している、紙媒体の資料の保管状況に関するデータベースです。2011年9月から2012年1月の間に、カリフォルニア大学等WESTプロジェクトの83の参加機関(106館)から275万タイトルものジャーナルに関するデータがPAPRに提供され、CDLのPAPR担当チームがそれらのデータを解析して多くの機関で所蔵されているタイトル等が検出されたそうです。この解析結果をもとに、各機関では共同保管を行うかどうかの意思決定を行うことができるとされています。

One step closer to making space with PAPR: A project update (CDL 2012/2/13付けニュース)
http://www.cdlib.org/cdlinfo/2012/02/13/one-step-closer-to-making-space-with-papr-a-project-update/

神奈川県立図書館、自治体史を通じて復興を考える特別展示「東北3県の歴史にふれる」を開催

2012年2月10日から、神奈川県立図書館が、同館の所蔵している東日本大震災被災地の東北3県(岩手県・宮城県・福島県)の自治体史等を展示する「東北3県の歴史にふれる」というイベントを開催しているようです。この展示イベントは、「震災前のこの地域の歴史を知ることにより、復興を考える一助になれば」として開催されているようです。またこれに関連して、神奈川県の被災地支援の取り組みとして、県立公文書館で行われた古文書等の修復事例や、同県内公共図書館における震災被災状況・防災対策等をまとめたパネル展示も行われているようです。なお、自治体史の展示は3月31日まで、パネル展示とDVD等の上映会は3月16日までとなっているようです。

『東北3県の歴史にふれる』 (神奈川県立図書館 2012/2/10付けの記事)
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/tenji1105.htm

「中の人」がお仕事紹介 英国国立公文書館(TNA)がブログを開設

2012年2月13日、英国国立公文書館(TNA)が新たにブログを開設したようです。このブログは、同館の様々な部署の職員がそれぞれの業務について紹介するものとなるようです。

The National Archives blog: Anything and everything archives-related
http://blog.nationalarchives.gov.uk/

Read our new blog (The National Archives 2012/2/13付けの記事)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/677.htm

高麗大学校が日本の東洋文庫と協定を結び、同文庫が所蔵する韓国古典籍資料のデジタル化へ

韓国の高麗大学校民族文化研究院が、2012年1月30日に日本の東洋文庫との間に同文庫が所蔵する約2,000点の韓国古典籍資料の調査に関する研究協定を結んだと発表しています。同研究院は、それらの資料を2014年6月までにデジタル化して、インターネットで提供するとされています。同研究院では、他にも、2008年11月から2011年6月にかけて、米国のカリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館が所蔵している韓国の古典籍資料のデジタル化を行っており、東洋文庫との協定はこのような海外所蔵資料のデジタル化事業の一環だとされています。

고문헌들이 디지털화 되어 돌아온다(高麗大学校 2012/2/9付けニュース)
http://www.korea.ac.kr/do/MessageBoard/ArticleRead.do?forum=kunews&id=4c9b19

韓国「古典籍」研究に弾み 東洋文庫と協定(聯合ニュース 2012/2/6付けニュース)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2012/02/06/0800000000AJP20120206001600882.HTML

高麗大学校民族文化研究院
https://riks.korea.ac.kr/

参考:

英国図書館(BL)、ナショナルビデオゲームアーカイブと協力してゲームに関するウェブサイトのアーカイブ事業を開始

英国図書館(BL)が、ゲーム文化の保存を目的として、ビデオゲームのウェブサイトのアーカイブ事業を開始したと英Independent紙で報じられています。その保存対象として想定されているのは、ゲーム攻略法、FAQ、地図、レビュー等に関するウェブサイトとのことで、現在推薦が募集されています。この事業は、2008年に国立メディア博物館等によって開始され、ゲーム機やソフト等の保存を行っているナショナルビデオゲームアーカイブ(NVA)と協力して実施しているそうです。NVAのディレクターを務めるバース・スパ大学のニューマン氏は「ゲームそれ自体と合わせてゲーム文化のほうも保存されるべきだ。ゲーマーであるということは単にゲームで遊ぶこととは異なる。そこにはゲームについて文章を書き、批評し、攻略法を共有し、キャラクターの絵を描き……、といった行為が含まれる。ゲームの意味するもの、どうやってプレイされ、どのような影響を持っていたのかを理解するためにも、それら全てを保存する必要がある」と話しています。

British Library starts videogame website archive project (Independent 2012/2/13付け記事)

【イベント】「学術から日本のIDマネージメントをかえろ」 学認シンポジウム2012(3/5・東京)

国立情報学研究所(NII)が主催する「学認シンポジウム2012」が2012年3月5日に東京で開催されるそうです。参加申込は3月2日までとなっています。午前の部では学認に対応している各大学の事例報告が行われ、続く午後の部では、研究者識別子やクラウドコンピューティング等の関連する話題に関する講演のほか、OpenID Foundationの崎村夏彦氏を招いてのパネルディスカッション「学術から日本のIDマネージメントをかえろ-学認 vs OpenID-」や、“1 minute madness”と題した展示ブース各社による紹介等が行われるそうです。

学認シンポジウム2012の開催(3月5日(月))
http://www.gakunin.jp/docs/news/upki/20120305

参考:
【イベント】学術認証フェデレーションのシンポジウムが開催(3月7日)
http://current.ndl.go.jp/node/17639

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