アーカイブ - 2012年 2月

2月 2日

全米抄録・検索サービス連合(NFAIS)、ディスカバリサービスに関するガイドラインのドラフト版を公開

全米抄録・検索サービス連合(National Federation of Advanced Information Services:NFAIS)が、ディスカバリサービスに関するガイドライン“Discovery Service Code of Practice”のドラフト版(2012年1月30日付け)を公開しました。3月16日まで意見を受け付けているようです。NFAISは、このような文書を作成した理由として、ディスカバリサービスという新しいサービスが自分たちの期待にどのように応えてくれるのかについて疑問や懸念を抱いている情報プロバイダや図書館員を支援するためであると説明しています。

Code of Practice: Discovery Services(ドラフト)
http://info.nfais.org/info/codedraft1312012.pdf

Code of Practice: Discovery Services Review of Draft(概要説明)
http://info.nfais.org/info/codedraftintroduction.pdf

Draft Discovery Service Code of Pratice: Comments (Survey Monkey)

福岡県立図書館、明治期以降の県内各地区の地図資料をデジタル化公開

福岡県立図書館は、同館が所蔵している明治期以降の福岡県内各地区の地図資料をデジタル化し、2012年2月2日に「福岡県の近代地図」として公開したようです。

福岡県の近代地図
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/gallery/kindaitizu/index.html

デジタルライブラリ「福岡県の近代地図」 (福岡県立図書館 2012/2/2付けの記事)
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/node/471

東北地区の大学図書館員の絆を深める“Smiley Library”プロジェクト

東北地区の大学図書館員が“Smiley Library”というプロジェクトを行っているようです。東日本大震災からの復興状況の発信や東北の絆をアピールするポスターを作成して全国の大学図書館に送付する等の活動を行うようです。同プロジェクトのWikiは、2012年1月30日に開催された国立大学図書館協会東北地区協会主催の「利用者ニーズを引き出せ!~図書館アンケート・インタビュー徹底分析~」という研修後の意見交流の場でもあるようです。

Smiley Library
http://tohokutosho2011.wiki.fc2.com/

国立大学図書館協会東北地区協会 平成23年度職員研修「利用者ニーズを引き出せ!~図書館アンケート・インタビュー徹底分析~」
http://tul.library.tohoku.ac.jp/tohoku/2011/index.html

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、対面からオンラインへのサービスモデルの転換を発表

2012年2月1日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、2月13日からのサービスの変更について発表しています。変更は、2月13日から3月末までの第1段階、そして4月2日以降の第2段階に分けて実施されるようです。このサービス変更は、LACのウェブサイトの利用が月あたり50万件であるのに対し、来館利用者が月あたり2,000人であること、さらにオンラインでの利用が急速に伸びているのに対して、来館利用がゆっくりとしかし一定して減少を続けていることが背景にあり、LACは、従来の対面サービスのモデルから、利用者自身がコンテンツやサービスにアクセスするセルフサービスのモデルへの転換を図るようです。具体的には、2月13日からは基本的な対面サービスの利用時間を段階的に減らし、4月2日からは専門職員による全てのレファレンスサービスを予約制に変更する等するようです。

静岡県立中央図書館、江戸幕府旧蔵書「葵文庫」の貴重書1,100冊をデジタル化して追加公開

2012年1月26日、静岡県立中央図書館が、同館のデジタルライブラリーに江戸幕府旧蔵書「葵文庫」の貴重書1,102冊(計204タイトル)のデジタル画像を追加したと発表しました。今回追加されたタイトルには、江戸時代後期の家庭百科事典『厚生新編』や、探検家・近藤重蔵による樺太から千島列島にかけての地図『チュプカ諸島図』等が含まれているようです。

電子図書館・葵文庫
http://multi.tosyokan.pref.shizuoka.jp/digital-library/wiki.view_file.form?file=%2F%E8%91%B5%E6%96%87%E5%BA%AB

電子展示会・デジタル葵文庫
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/aoi/

従来の学術雑誌の枠を超える、生物医学分野のオープンアクセス出版プログラム“F1000 Research”

10,000人以上の研究者によって研究論文の評価を行うサービス“Faculty of 1000”が、2012年後半に“F1000 Research”という生物医学分野のオープンアクセス出版プログラムを開始するという計画を発表しました。伝統的な学術雑誌出版と比較して、F1000 Researchには以下のような特徴があるとされています。

(1)投稿後すぐに出版する
(2)オープンな、出版後のピアレビュー
(3)論文内容の改訂を奨励
(4)研究データ用リポジトリの用意
(5)論文のフォーマットは問わない
(6)通常はリジェクトされるような内容(ネガティブな結果等)でもOK

F1000 Research – join us and shape the future of scholarly communication (F1000 Research 2012/1/30付け記事)
http://f1000research.com/2012/01/30/f1000-research-join-us-and-shape-the-future-of-scholarly-communication-2/

Faculty of 1000
http://f1000.com/

Faculty of 1000(国内代理店のサンメディアによる紹介)

国立国会図書館のデジタルアーカイブ構築に関する様々な取り組みの現状及び展望(文献紹介)

『情報管理』Vol.54, No.11に、国立国会図書館(NDL)の中山正樹・電子情報部長による論文「国立国会図書館におけるデジタルアーカイブ構築 知の共有を目指して」が掲載されています。NDLのデジタルアーカイブ構築のこれまでと今後の展望がまとめられており、インターネット資料の収集、所蔵資料のデジタル化、国立国会図書館サーチの開始、知識インフラや東日本大震災アーカイブの構築、電子情報部の設置、等の取り組みを紹介しています。

国立国会図書館におけるデジタルアーカイブ構築 知の共有を目指して(情報管理)
http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.54.715

山梨県立図書館の館長に作家の阿刀田高氏が就任へ

山梨県は、2012年11月に開館予定の新県立図書館の館長として作家の阿刀田高氏を選任し、2012年4月1日から就任予定であると発表しています。

新県立図書館の館長の選任について(山梨県 2012/2/1付けの発表資料)
http://www.pref.yamanashi.jp/release/koucho/2302/toshokan-ken01.html

阿刀田高さん:山梨県立図書館館長就任へ(毎日jp 2012/2/1付けの記事)
http://mainichi.jp/select/today/archive/news/2012/02/01/20120202k0000m040022000c.html

2月 1日

【イベント】『文化財の保存環境を考慮した博物館の省エネ化』に関する研究会―博物館・美術館におけるエネルギー削減―(東京)

2012年2月17日、東京文化財研究所で「『文化財の保存環境を考慮した博物館の省エネ化』に関する研究会―博物館・美術館におけるエネルギー削減―」が開催されるそうです。東日本大震災の影響による2011年夏の節電要請に対して、文化財を保存する博物館・美術館がどのように乗り切ったのかを明らかにし、有効な方策について議論する場にしたいとされています。申込締切は2月10日とのことです。

「文化財の保存環境を考慮した博物館の省エネ化」に関する研究会―博物館・美術館におけるエネルギー削減―(PDF文書:1ページ)
http://www.tobunken.go.jp/japanese/20120201/invitation.pdf

フィールズ賞数学者が開始したElsevier社の雑誌価格等に抗議するボイコット活動

1998年にフィールズ賞を受賞した英ケンブリッジ大学の数学者ガワーズ(Timothy Gowers)氏が、学術出版大手であるElsevier社に対するボイコット活動を開始したようです。彼は、自身のブログでボイコットを呼びかけ、ウェブサイト“The Cost of Knowledge”を開設して、同社の高額な雑誌価格、図書館への電子ジャーナルのバンドル販売、米国の法案SOPA・PIPA・Research Works Actへの賛同という3点に対する抗議の意を示しています。同サイトでは、同社での出版や査読等を控えるという意思を表明する世界中の科学者(2012/2/1時点で約2,500人)の名前が列挙されています。Library Journal誌には、Elsevier社副社長による「社としては議論を歓迎するが、彼らは事実を誤解している。我々はコンテンツに対するアクセスを拡大させている」「アクセスに必要なコストはコンテンツ単位では低下している」等のコメントが掲載されています。

The Cost of Knowledge
http://thecostofknowledge.com/

Elsevier — my part in its downfall(Gowers氏のブログ 2012/1/21付け記事)

RDAのキャリア種別・コンテンツ種別・メディア種別で使われる語彙がLinked Dataとして公開される

2012年1月27日付けで、RDAの合同運営委員会(JSC)が、RDAのキャリア種別、コンテンツ種別、メディア種別を記述する際に使われる語彙をLinked Dataとして公開したと発表しました。いずれも、メタデータスキーマや統制語彙等のレジストリである“Open Metadata Registry”に掲載されており、ステータスが“published”となっています。現在、語彙は英語とドイツ語で記述されているようですが、ドイツ語のほうはまだ提案(newly proposed)の段階であるとされています。また、将来的にはこれらの語彙とRDA/ONIXフレームワークとのマッピングが期待されているそうです。

Publication of RDA Content, Carrier, and Media Type Vocabularies (JSC 2012/1/27付け)
http://www.rda-jsc.org/rdatypespublish.html

The RDA (Resource Description and Access) Vocabularies
http://rdvocab.info/

RDA Carrier Type
http://metadataregistry.org/vocabulary/show/id/46.html

常葉学園大学附属図書館、第13回「静岡県学校図書館報コンクール」の入賞校を発表

静岡県の常葉学園大学附属図書館では1999年度から「静岡県学校図書館報コンクール」を開催しているそうです。学校図書館の企画・編集・作成技術の向上を図り、学校図書館活動の充実と発展に寄与することを趣旨として、編集方針、内容、デザインなどの観点から学校図書館報の審査を行うというもののようです。当初は高校が対象でしたが、2004年度からは隔年で高校と中学校が対象となっています。第13回目となる2011年度の最優秀賞は静岡県立中央特別支援学校に決定したそうです。

館報コンクール、入賞校決定しました。(常葉学園大学附属図書館 2012/1/31付けニュース)
http://tokoha-u.ac.jp/web/library/news/%E9%A4%A8%E5%A0%B1%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%81%E5%85%A5%E8%B3%9E%E6%A0%A1%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82.html

静岡県学校図書館報コンクール - 概要
http://tokoha-u.ac.jp/web/library/info/compe/outline-compe

静岡県学校図書館報コンクール - 審査結果

米Innovative Interfaces社のクラウド型図書館システム“Sierra”が欧州・中東・アフリカの13の図書館で導入決定

2012年1月31日付けの米Innovative Interfaces社の発表によると、同社のクラウド型図書館システム“Sierra Services Platform”が、英国・スペイン・イタリア・カタール・南アフリカの13の大学図書館等で導入が決定したとのことです。現在開発中のSierraは開発パートナー館での動作テスト等が行われているとされています。また、同日付で、米国のシンシナティ・ハミルトン郡公共図書館における導入も発表されています。

Recent Selections in Africa, Europe, and the Middle East Extend Sierra's Worldwide Success (Innovative Interfaces 2012/1/31付けプレスリリース)
http://www.iii.com/news/pr_display.php?id=517

Cincinnati Public Library (OH) Selects Sierra Services Platform, Encore, and More to Support Strategic Plan (Innovative Interfaces 2012/1/31付けプレスリリース)

OCLCのディスカバリインタフェース“WorldCat Local”でElsevier社の電子ジャーナル・電子書籍の全文検索が可能に

2012年1月31日、OCLCが提供するディスカバリインタフェース“WorldCat Local”で、Elsevier社のSciverse ScienceDirectに収録されている電子ジャーナル及び電子書籍の全文検索ができるようになる予定であると発表されました。以前からメタデータ等は検索可能だったとされています。また、WorldCat.orgにも同社の電子書籍のデータが追加されたとのことです。

OCLC and Elsevier sign agreement to provide full-text searching of SciVerse ScienceDirect journals and e-books through WorldCat Local(OCLC 2012/1/31付けプレスリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2012/20129.htm

参考:
Serials Solutions社、ウェブスケールディスカバリサービス“Summon”の検索対象にElsevier社のScienceDirectを追加へ
http://current.ndl.go.jp/node/18471

オライリー・ジャパンのEPUB形式電子書籍の制作システムの概要(記事紹介)

コンピュータ関連書籍の出版社であるオライリー・ジャパンが、2012年1月に株式会社トップスタジオと共同で開始したEPUB形式の電子書籍制作・販売について、その制作システムの概要を紹介しています。このシステムでは、可能なかぎり自動化して手作業を減らすことや、将来的な保守・改良ができることを意識して、様々なフリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアを組み合わせて開発されたシステムになっているようです。また、原稿データの形式としてサポートされている“ReVIEW”と“DocBook”という2種類の形式の比較もなされています。

オライリー・ジャパンのePUBフォーマットを支える制作システム(O'Reilly Japan Community Blog 2012/1/31付け記事)
http://www.oreilly.co.jp/community/blog/2012/01/free-opensouce-softwares-support-orj-epub-titles.html

ePubフォーマットによる電子書籍のラインナップを開始します(O'Reilly Japan Sales Information 2012/1/12付け記事)

神戸芸術工科大学の「アート&デザイン情報図書館」が2012年2月で終了へ

神戸芸術工科大学が運営するウェブサイト「アート&デザイン情報図書館」が2012年2月末をもって終了すると発表されています。同サイトは、2008年12月に、図書館の新しい教育研究活動と情報発信のあり方についての実践的な研究の場「新図書館ラボ」としてスタートし、2010年10月に現在の名称に変更されたものです。

アート&デザイン情報図書館
http://infolib.kobe-du.ac.jp/

「アート&デザイン情報図書館」終了のお知らせ(アート&デザイン情報図書館 2012/1/31付けお知らせ)
http://infolib.kobe-du.ac.jp/2012/01/31/64714/

参考:
神戸芸術工科大学新図書館構想ワーキングの実験サイト「新図書館ラボ」
http://current.ndl.go.jp/node/9961

シャンティ国際ボランティア会が、2012年2月5日に岩手県大槌町で「かねざわ図書室」をオープン

岩手県陸前高田市等で「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を実施している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が、2012年2月5日に、岩手県大槌町の旧金沢小学区内に「かねざわ図書室」をオープンするそうです。同日、オープニングイベントも開催されるとのことです。かねざわ図書室は、小説・実用書・子ども向けの本など5,000冊以上を備え、2週間5冊まで貸出も可能で、カフェスペースも設置されているそうです。

2月5日、岩手県大槌町に「かねざわ図書室」がオープンします(AFPBB News 2012/1/31付けニュース)
http://www.afpbb.com/article/pressrelease/contribution/2854554/8393948

かねざわ図書室 オープニングイベント開催します。(いわてを走る移動図書館プロジェクトスタッフブログ 2012/1/28付け記事)
http://sva.or.jp/iwate/staff_blog/201201/post-51.html

参考:
シャンティ国際ボランティア会、岩手県大槌町の仮設住宅25か所を対象に「いわての置き本」プロジェクトを実施中
http://current.ndl.go.jp/node/19734

札幌市中央図書館、電子図書館実証実験の一環として出版社・書店・図書館による共同フェアを開催

札幌市中央図書館は、同館が行っている電子図書館実証実験の一環として、札幌の出版社から実証実験に提供された図書について利用者に電子媒体と紙媒体での読み比べを行ってもらうため、出版社・書店・図書館の三者が連携した電子図書館体験フェアを実施しているようです。2月20日まで開催されているこのフェアでは、同館の電子図書館体験コーナーを体験後に渡される利用証明カードをもって、フェアに参加している書店でフェア協力出版社の本を含め2,000円以上購入すると、MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店内2階カフェで利用できるコーヒー1杯無料券がプレゼントされるというもののようです。

さっぽろ電子図書館体験フェアを行っています(平成24年1月23日~2月20日) (札幌市の図書館 2012/1/31付けの記事)
http://www.city.sapporo.jp/toshokan/elib/fair1.html

参考:
札幌市中央図書館、iPad・iPhoneを利用した電子図書館実証実験モニターを募集へ
http://current.ndl.go.jp/node/19650

札幌市中央図書館、電子書籍体験展示を開催
http://current.ndl.go.jp/node/19276

札幌市中央図書館の電子図書館実証実験、パソコンモニターが始まる

連邦政府助成の研究に基づく出版物やデータへのアクセスについてのパブリックコメント結果が公表(米国)

米国大統領府科学技術政策局 (OSTP)が2011年11月から実施していた、連邦政府の助成を受けた研究に基づく学術出版物やデータへのアクセスについての情報提供依頼(Request For Information:RFI)に対して寄せられた意見の一覧が、2012年1月30日付けで公開されています。学術出版物へのアクセスについては377件、データへのアクセスについては118件の意見が寄せられたとのことです。このRFIは、あるべき政策やそれに伴う課題、関係者の役割等について、OSTP が意見を求めていたものです。

Your Comments on Access to Federally Funded Scientific Research Results(OSTP 2012/1/30付けの情報)
http://www.whitehouse.gov/blog/2012/01/30/your-comments-access-federally-funded-scientific-research-results

Public Access to Scholarly Publications: Public Comment(学術出版物についての意見一覧)

静岡県立中央図書館、電子書籍関連プロジェクト実施報告を公開

静岡県立中央図書館が、2011年度(平成23年度)に実施した電子書籍に関するプロジェクトの実施結果報告を公開しています。

電子書籍関連プロジェクト実施報告(詳細版) (PDF)
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/data/open/cnt/3/1332/1/houkoku.pdf

電子書籍関連プロジェクト実施報告 (静岡県立中央図書館のウェブサイト)
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/info/2012/weblibrary_project_2.html

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