アーカイブ - 2012年 2月 8日

ドイツのゲーテ・インスティトゥートとZfB社が、タイ洪水で被災した資料の救済活動を実施

ドイツのゲーテ・インスティトゥートが、2011年のタイ洪水で被災した資料を救済する活動を行っているそうです。その紹介記事では、バンコク北部のアユタヤにあるマハ・チュラロンコン仏教大学等の被災状況、資料保存の専門家であるZentrum für Bucherhaltung(ZfB)社のManfred Anders氏らが現地入りして行っている救済活動の様子について報告されています。同社は、1990年代にドイツ国立図書館の職員を中心に設立された企業で、脱酸処理、カビの除去、自然災害対応などを専門としており、2002年のエルベ川の氾濫、2004年のアンナ・アマーリア公爵図書館の火災、2009年のケルン市歴史文書館の倒壊においても活動してきたとされています。被災資料のうち特に貴重なものについては、現在冷凍されており、今後ZfBで真空凍結乾燥及びガンマ線による処理がなされるそうです(この作業にかかるコストは1kgの紙あたり35ユーロとのことです)。

Thailand: Save the Books! (Goethe Institut 2012/1/17付け情報)
http://www.goethe.de/uun/bdu/en8678937.htm

ZfB
http://www.zfb.com/

参考:
2011年のタイ洪水による図書館への被害状況

2011年のタイ洪水による図書館への被害状況

2011年7月下旬から発生したタイの洪水による図書館への被害に対する募金活動が行われているようです。同活動の趣意書では、この洪水の被害を受けた図書館は2011年12月時点で2,652館(タイ図書館協会の発表による)であり、その中にはタマサート大学ランシット校中央図書館やアジア工科大学のように蔵書のほとんどが被害を受けた館もあるとされています。同活動には日本タイ学会と日本図書館協会(JLA)が後援しているようです。

タイ図書館洪水被害救援募金趣意書(日本タイ学会 2012/2/1付けで公開)
http://thai.chiiki.tsukuba.ac.jp/links/event/thai-flood-aid-lib

タイ図書館洪水被害救援募金趣意書(PDF文書:1ページ)
http://thaigakkai.org/links/download/thai-library.pdf

ロンドンオリンピック期間中に図書館や博物館を「ポップアップ」な観光案内所にする取り組み

英国のサリー州(Surrey County)が、2012年夏のロンドンオリンピック開催時に、州内の図書館や博物館を、旅行者に対して地元のイベントや飲食店等の情報を提供する「ポップアップ」な観光案内所(tourist information point)にするという取り組みについて発表しています。これは、ポップアップストア(空き店舗などを利用して短期間だけ営業する販売店)に倣ったものとされています。夏に向け、図書館職員らはオリンピックに関する研修を受けたり、地元の情報をリサーチしたりしているそうです。同州では、他にも、オリンピック開催までに全図書館にWi-Fiを入れることも計画しているそうです。

Libraries to be “pop-up” tourist information points during Olympics (Surrey News 2012/2/7付けプレスリリース)
http://news.surreycc.gov.uk/2012/02/07/libraries-to-be-pop-up-tourist-information-points-during-olympics/

Go Libraries

【イベント】国立国会図書館、第19回「総合目録ネットワーク事業フォーラム」を公開開催(3月)

国立国会図書館は、2012年3月9日に関西館で、第19回「総合目録ネットワーク事業フォーラム」を開催します。井上真琴・同志社大学企画課長による基調講演「統合検索と総合目録の未来」(仮題)などが行われます。総合目録ネットワーク事業の参加館の職員だけでなく、参加を検討している図書館の職員や、他の図書館関係者、研究者など当事業に関心のある方の参加も可能となっています(定員に達した場合は参加館職員が優先)。

開催概要、申込について(国立国会図書館総合目録ネットワーク事業のページ)
http://iss.ndl.go.jp/somoku/?page_id=77

国立国会図書館総合目録ネットワーク事業
http://iss.ndl.go.jp/somoku/

図書館未設置自治体を支援する、群馬県立図書館の「学校図書館図書支援1000冊プラン」

群馬県立図書館が、図書館未設置自治体の小・中学校における読書活動を支援するため、指定する地域に児童・生徒用の図書1,000冊を1年間貸し出す「学校図書館図書支援1000冊プラン」という取組みを行っているようです。その2012年度の指定地域は、片品村、昭和村、みなかみ町、川場村、嬬恋村(東部地区・西部地区)、東吾妻町、長野原町の7町村8地域に決定したと発表されました。

学校図書館図書支援1000冊プラン(群馬県立図書館)
http://www.library.pref.gunma.jp/index.php?page_id=279

平成24年度「1000冊プラン」指定地域決定(群馬県立図書館 2012/2/8付けニュース)
http://www.library.pref.gunma.jp/index.php?key=bbs9inzmz-348#_348

椙山女学園大学文化情報学部が「東日本大震災・映像記録シリーズ」を公開、第1弾は石巻日日新聞記者が見た震災1年

2012年2月8日に、椙山女学園大学文化情報学部が「東日本大震災・映像記録シリーズ」の第1弾を公開したようです。これは、同学部メディア情報学科の栃窪優二教授が東日本大震災以降に宮城県内で行った取材・撮影映像をもとに、栃窪教授のゼミ生が編集・音声・ナレーションを担当して作成したドキュメンタリー映像のようです。第1弾の動画では、宮城県の地域紙「石巻日日新聞」の記者のインタビューを軸に、「石巻日日新聞」の取り組みと震災1年後の現状がまとめられているようです。

東日本大震災シリーズ1 「6枚の壁新聞」から1年 (5分30秒|31.8MB) 【ドキュメンタリー】 (椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科 2012/2/8付けの記事)
http://www.ci.sugiyama-u.ac.jp/media_a/2012/02/-61-530318mb.html

東日本大震災シリーズ2 「被災者の思い」 (6分45秒|39.7MB) 【ドキュメンタリー】 (椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科 2012/2/8付けの記事)
http://www.ci.sugiyama-u.ac.jp/media_a/2012/02/-645397mb.html

茨城県の六角堂等、被災した登録有形文化財(建造物)6件の登録が抹消される

東日本大震災によって大破・流失等したことを理由に、2012年2月7日付けで、国の登録有形文化財(建造物)6件の登録が抹消されたそうです。震災の影響で有形文化財の登録が抹消されるのは今回が初と報じられています。抹消されたのは、岩手県の酔仙酒造本社事務所、同・守衛所、同・購品及び用度品倉庫、宮城県の旧北上町役場、福島県の日本基督教団福島教会会堂、茨城県の茨城大学五浦美術文化研究所六角堂、の6件です。これらの文化財の情報は、文化庁の国指定文化財等データベースで見ることができます。

文化庁、東日本大震災での被災を理由に六角堂など6件を国の登録有形文化財から抹消(FNNニュース 2012/2/7付けニュース)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00216816.html

文部科学省告示第二十一号(官報 2012/2/7付け)
http://kanpou.npb.go.jp/20120207/20120207h05733/pdf/20120207h057330003.pdf

登録の抹消について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/bunkazai/shoukai/touroku_yukei_masshou.html

国指定文化財等データベース(文化庁)

被災した福島県立図書館が全面開館に向けて復旧工事を実施中

東日本大震災で被災した福島県立図書館が2012年2月1日から5月20日にかけて復旧工事を行い、破損した壁面の大型ガラス、落下した天井パネル、空調、消火設備を改修するそうです。同館は2011年7月15日から部分的に開館していましたが、公開図書室から職員が資料を出納する際は安全確保のためにヘルメットを装着する必要があり、利用者は空調機能の停止や照明不足によって不便な状態にある等とされています。工期中、公開図書室内の図書の閲覧・貸出ができない期間が一部発生するそうです。

県立図書館5月に全面復旧(KFB福島放送 2012/2/8付けニュース)
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201202082

福島県立図書館復旧状況の報告(スケジュールや工事開始後の写真も掲載されています)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/fukyu_zyoukyou_houkoku.html

福島県立図書館東日本大震災復旧工事の入札結果書(PDF文書:4ページ)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/nyuusatu/pdf/23nyuusatu_kekka_fukyuukouzi.pdf

参考:
福島県立図書館が部分開館

世界リポジトリランキングの2012年1月版が公開

スペイン高等科学研究院が作成し年2回公開している世界リポジトリランキングの2012年1月版が公開されています。リポジトリ全体の1位は、Arxiv.org e-Print Archiveで、日本の機関では京都大学のリポジトリが23位となっています。機関リポジトリでは、1位が米国のSmithsonian/NASA Astrophysics Data Systemで、日本からは京都大学のリポジトリが16位、北海道大学のリポジトリが45位に入っています。

Top Repositories(リポジトリ全体)
http://repositories.webometrics.info/toprep.asp

Top Institutionals (機関リポジトリ)
http://repositories.webometrics.info/toprep_inst.asp

米国イリノイ州立図書館、ショートメッセージ機能を使ったレファレンスサービス“Text a Librarian”を導入

米国のイリノイ州立図書館が“Text a Librarian”という新たなレファレンスサービスを開始したようです。これは、モバイル端末のテキストメッセージ、いわゆるショートメッセージサービスを利用したクイックレファレンスサービスで、利用者がショートメッセージを使って図書館へ質問を送信すると、同館の担当職員が短時間で160文字以内の回答を返信するというもののようです。

Illinois State Library launches “Text a Librarian” service (PUBLICLIBRARIES.COM 2012/2/7付けの記事)
http://www.publiclibraries.com/blog/illinois-state-library-launches-text-a-librarian-service/