アカデミー賞の選考も行っている米国の映画芸術科学アカデミーが、米国議会図書館(LC)の全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP)との協力のもとで作成した“The Digital Dilemma 2”という報告書を公表しています。これは、2007年11月に公開されたデジタル映画の長期保存に関する報告書“The Digital Dilemma”の続編に当たり、今回は、前作で扱われたハリウッドの大手映画会社とは違って、十分な人員や資金を持っていないインディペンデント系作家やそれらが制作した映像を保存する非営利のアーカイブズ等が対象になっているようです。なお、「デジタルジレンマ」という言葉は、長期的にはデジタルデータとして保存するよりもフィルム等のアナログ形式で保存するほうが低コストになることを表現したもののようです。