アーカイブ - 2012年 2月 21日

米国議会図書館(LC)、個人でのデジタル情報保存の際に役立つリソース等をまとめたウェブページを公開

2012年2月16日に、米国議会図書館(LC)が、個人でのデジタル情報保存のためのリソースをまとめたウェブページを公開したようです。これは、同国で4月に予定している“Personal Digital Archiving Day”に向けて、地域の文書館や図書館等を対象に作成されたもので、イベントの企画の仕方やイベントで利用できる動画・資料等がまとめられているようです。

Personal Digital Archiving Day Kit
http://www.digitalpreservation.gov/personalarchiving/padKit/index.html

Hey Libraries and Archives: Personal Digital Archiving Kit Now Available (The SIgnal: Digital Preservation 2012/2/16付けの記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2012/02/hey-libraries-and-archives-personal-digital-archiving-kit-now-available/

学位論文のオープンアクセス化の現状や公開への障壁に関する調査報告書が発表される(英国)

英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)図書館とUK Council for Graduate Education(UKCGE)が、共同で、“Electronic doctoral theses in the UK: a sector-wide survey into policies, practice and barriers to Open Access”という報告書を公表しました。同報告書は、英国情報システム合同委員会(JISC)の助成を得て2010年に行われた、学位論文のオープンアクセス(OA)化の現状、各機関の方針、公開への障壁等に関する調査の結果をまとめたもので、英国内の144の高等教育機関から回答が得られたとされています。その結果、以下のようなことが判明したそうです。

・5年後には、回答機関の81%が学位論文をOAで公開していることになる見込みである。
・回答機関の50%が機関リポジトリを開設している。
・回答機関の63%が学位論文の電子投稿を受け付けており、49%が電子投稿を義務化している。
・学位論文公開に当たっての最大の障壁は、それらが個人情報等の取扱注意な内容(sensitive content)を含んでいることである。
・電子的学位論文の長期保存については注目が薄い。

Googleが助成したデジタル人文学研究へのインタビューとその分析(文献紹介)

米国のイリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館情報学大学院のVirgil E. Varvel Jr.氏とAndrea Thomer氏が執筆した“Google Digital Humanities Awards Recipient Interviews Report”(2011年12月付け)というレポートが公開されたようです。彼らは、Googleによるデジタル人文学研究への助成を受けたプロジェクトのうち、ミシガン大学等による8件へのインタビューを行い、そこから浮かび上がった課題を分析しているようです。

Google Digital Humanities Awards Recipient Interviews Report
https://www.ideals.illinois.edu/handle/2142/29936

参考:
Googleが支援するデジタル人文学の研究プロジェクトが決定
http://current.ndl.go.jp/node/16523

Europeana Librariesのアグリゲーションインフラの仕組み等を解説したデータ提供館向けハンドブック

2012年2月20日付けのLIBERの記事によると、欧州の大学図書館・研究図書館19館からなる資料デジタル化プロジェクトEuropeana Librariesが、データ提供館向けに、デジタル化資料が“Europeana”や“The European Library”のポータルサイトで利用できるようになる仕組み等について解説したハンドブック“European Library Standards handbook”を公開しているようです。ハンドブックには、データ提供館の役割、データ送信手順やそのために必要な技術的・組織的・財政的な条件、データ提供館にとって有用なリソース等がまとめられているようです。

The European Library Standards Handbook (PDF)
http://www.europeana-libraries.eu/documents/868553/50dd6233-7780-42fa-8e36-9678a0ee03cd

Now Launched: the European Library Standards Handbook (Ligue des Bibliotheques Europeennes de Recherche 2012/2/20付けの記事)

【イベント】第42回ディジタル図書館ワークショップ(3月・東京)

2012年3月13日に、筑波大学東京キャンパスで、第42回ディジタル図書館ワークショップが開催されます。一般講演に加えて、「メタデータスキーマを作ってみよう!」と題したワークショップが開催され、2010年度の総務省・新ICT利活用サービス創出支援事業で開発されたメタデータスキーマレジストリ“Meta Bridge”を使い、参加者が実際に手を動かしながら、メタデータスキーマの検索や新たなメタデータスキーマの作成を演習形式で体験できるとのことです。

第42回ディジタル図書館ワークショップ参加募集
http://www.dl.slis.tsukuba.ac.jp/DLworkshop/DLW-program.html

参考:
メタデータレジストリ“Meta Bridge”のアカウント登録受付が開始
http://current.ndl.go.jp/node/19926

東芝、音声読み上げに対応した電子書籍リーダー“BookPlace”を発売

2012年2月10日、東芝が電子書籍リーダー“BookPlace DB50”を発売開始したそうです。同リーダーには音声合成機能“TOSHIBA Speech Synthesis”を用いたコンテンツの音声読み上げ機能を備えており、読み上げに対応した電子書籍を音声で再生することができるようです。

東芝、電子書籍専用端末「BookPlace DB50」リリースの理由(ITmedia 2012/1/26付け記事)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1201/26/news101.html

東芝、電子書籍リーダー「BookPlace DB50」発表会(PCWatch 2012/1/26付け記事)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120126_507531.html?ref=garank

BookPlace
http://dynabook.com/pc/bookplace/

参考:
E894 - “Kindle2”が引き起こした,電子書籍と音声読み上げ機能の問題
http://current.ndl.go.jp/e894

Kindle2による、テキストデータの音声読み上げの品質は?

図書館は電子書籍にどう対応するのか、愛知県安城市長による米国東部図書館視察レポート

愛知県安城市の神谷学市長による米国図書館視察のレポートが同市のウェブサイトに掲載されています。2012年1月22日から29日にかけて米国東部の3都市を巡り、ニューヨーク公共図書館、フィラデルフィア公共図書館、ペンシルバニア大学図書館、テンプル大学図書館等を見学したそうです。現在、同市では新しい市立図書館を計画中で、IT化や電子書籍時代の図書館の在り方を調査することが視察の目的のようです。また、同館では新図書館について検討する市民参加型の「新図書館整備水準策定ワークショップ」も開催してきています。

海外行政視察報告「米国東部における図書館の現状」(安城市 2012/2/20付け情報)
http://www.city.anjo.aichi.jp/mayor/message/index.html

安城新図書館:電子書籍対応へ 市長、きょうから米視察 /愛知(毎日jp 2012/1/22付けニュース)
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20120122ddlk23010120000c.html

「安城市新図書館基本計画」を策定しました
http://www.library.city.anjo.aichi.jp/html/129135276574600000/pubcom4.html

新図書館整備水準策定ワークショップ

英国図書館(BL)、音楽資料・録音資料・環境音等を提供するウェブサイト“British Library Sounds”を公開

2012年2月20日、英国図書館(BL)が音楽資料や録音資料、環境音等5万点を提供するウェブサイト“British Library Sounds”を公開しました。これは、2007年に英国の大学等が“Archival Sound Recordings”として始めたサービスを引き継いだもののようです。ライセンスを取得している英国の大学に所属している構成員であれば研究目的でダウンロードすることも可能のようです。

British Library Sounds
http://sounds.bl.uk/

神戸大学附属図書館、兵庫県遺跡資料リポジトリを公開

2012年2月21日、神戸大学附属図書館が電子化した発掘調査報告書を公開する「兵庫県遺跡資料リポジトリ」を公開しました。現在、神戸市95件と加古川市10件の遺跡資料が公開されているようです。

兵庫県遺跡資料リポジトリ
http://rar.lib.kobe-u.ac.jp/

兵庫県遺跡資料リポジトリを公開しました(神戸大学附属図書館 2012/2/21付けニュース)
http://lib.kobe-u.ac.jp/www/modules/news/index.php?page=article&storyid=452

全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト
http://rarcom.lib.shimane-u.ac.jp/

2012年6月から講談社が許諾の取れた全新刊書の電子版を同時刊行できる態勢へ

講談社の野間省伸社長が2012年2月20日の記者会見で、6月から、著作権者の許諾が得られた全新刊書について紙の書籍と電子書籍を同時刊行することが可能な態勢を取ることを発表したと各紙で報じられています。実際に電子版を販売するタイミングについては、販売戦略に依るとし、同時発売の場合も紙より遅らせる場合もあるとのことです。

電子版同時発売可能に=講談社(時事ドットコム 2012/2/20付けニュース)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012022000779

講談社の全新刊、6月から紙と電子で同時刊行へ(YOMIURI ONLINE 2012/2/20付けニュース)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120220-OYT1T00931.htm