アーカイブ - 2012年 2月 20日

公共図書館閉鎖についての英国議会下院の調査に対する意見書が公開、委員会での意見聴取も始まる

英国の議会下院の文化・メディア・スポーツ特別委員会により2011年11月から2012年1月まで実施されていた、公共図書館の閉鎖についての意見募集に対して提出された意見書の一覧が公表されています。図書館・情報専門家協会(CILIP)、各地の図書館支援団体、The Bookseller誌等を含め131件の意見書が提出されたようです。また、2012年2月7日からは委員会での意見聴取も開始され、2月21日にはCILIPのMauger氏が出席するようです。

Culture, Media and Sport Committee - Written Evidence(意見書の一覧)
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201012/cmselect/cmcumeds/writev/library/contents.htm

UNCORRECTED TRANSCRIPT OF ORAL EVIDENCE To be published as HC 1815-i(2012/2/7の委員会での意見聴取の記録)
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201012/cmselect/cmcumeds/uc1815-i/uc181501.htm

英国の電子情報保存連合(DPC)が電子メールアーカイブの長期保存に関するレポートを公表

英国の電子情報保存連合(Digital Preservation Coalition;DPC)が、電子メールの長期保存に関するレポート“Preserving Email”を公表しました。同レポートの内容は、電子メールアーカイブというトピックに関する入門的かつ総合的なものとなっており、具体的には、技術的・法的な問題や、考慮すべき標準、オックスフォード大学ボードリアン図書館や分子生物学研究所(MRC)の事例紹介、推奨事項等について触れられているようです。

Preserving Email (PDF文書:57ページ)
http://dx.doi.org/10.7207/twr11-01

Email tomorrow … and next year … and forever: Preserving Email report published (DPC 2012/2/16付け)
http://www.dpconline.org/newsroom/latest-news/805-email-tomorrow-and-next-year-and-forever-preserving-email-report-published

参考:
DPC、電子情報保存の標準としての“JPEG2000”に関するレポートを発表

【イベント】山形文化遺産防災ネットワーク2011年度報告会・研修会(3/11・山形)

2012年3月11日、山形県立博物館で「山形文化遺産防災ネットワーク2011年度報告会・研修会~次の1000年のために、次の1年のために~」が開催されるそうです。同会は2部構成となっており、午前中は「被災直後の保全処理の課題」「クリーニング処理後の資料保存の課題」等の文化財レスキュー活動に関する実務的な研修が、午後は「山形ネット活動の記録と報告」「東日本大震災の文化財救済活動の概要」等の報告が行われるそうです。

山形文化遺産防災ネットワーク311会合のお知らせ(山形文化遺産防災ネットのブログ 2012/2/15付け記事)
http://yamagatabunkaisan.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/311-a809.html

Europeanaが検索結果を地図上に表示させる新機能を公開

2012年2月17日に、欧州のデジタル文化遺産ポータルサイト“Europeana”が、検索結果を地図上に表示させる新機能を公開しました。これは、検索結果の上位1,000件を、OpenStreetMap等上に表示させるもののようです。検索結果は紫色の円で表示され、大きな円ほどヒット数が多いようです。また、円をクリックすると、その検索結果リストが表示され、タイトルや場所等を確認することができるようです。なお、現在のところ全ての資料を地図上に表示させることはできないようですが、Europeanaは今後地図表示できる資料の数を増やしていくとしているようです。

New Feature: Map Search and Display (Europeana 2012/2/17付けの記事)
http://blog.europeana.eu/2012/02/new-feature-map-search-display/

米国国立公文書館の館長が挙げた、アーキビストに求める12の能力

2012年1月17日から20日にかけてテキサス州で開催された米国図書館情報学教育協会(ALISE)年次大会における、米国国立公文書館(NARA)のフェリエロ(David S. Ferriero)館長の基調講演の内容が公表されています。その中で、彼はアーキビストに求めるコンピテンシーについて触れ、以下の12点を挙げています(詳しくはスピーチ文の文末の“The ability~”の部分を参照のこと)。

(1)創造的に考え、問題を解決する能力。
(2)結果を成し遂げる能力。
(3)組織内外との関係性を構築する能力。
(4)顧客の満足するサービスを提供する能力。
(5)影響力のある情報を伝える能力。
(6)所属機関の認知度を向上させる能力。
(7)他者に影響を与え、交渉する能力。
(8)ビジネスの知識を活用して実証する能力。
(9)プロジェクトを管理する能力。
(10)研究・分析を行う能力。
(11)チームを率いる能力。
(12)絶えず学び続ける能力。

米国運輸省研究・革新技術庁(RITA)、運輸省が助成した研究情報を提供するデータベース(ベータ版)を公開

2012年2月17日に、米国運輸省研究・革新技術庁(RITA)が、米国運輸省の助成で行なわれた研究情報を一元的に提供するデータベース“U.S. DOT Research Hub”を公開しました。データベースでは、プロジェクトレベルの研究ポートフォリオや研究レポート等の研究成果物へのリンクを提供しているようです。なお、現在のところ、このデータベースはベータ版となっています。

U.S. DOT Research Hub (beta)
http://ntlsearch.bts.gov/researchhub/index.do

RITA Launches U.S. DOT Research Hub Website (RITA 2012/2/17付けの記事)
http://www.rita.dot.gov/press_room/press_releases/dot026_12/html/dot026_12.html

Transportation: RITA Launches U.S. DOT Research Hub Searchable Database (Beta) (INFOdocket 2012/2/19付けの記事)

三重県が新県立博物館についてTwitterも活用してオープンに意見を募る「みんなで作る博物館会議」を開催

2012年2月19日、三重県が同県総合文化センターで「みんなで作る博物館会議」を開催したそうです。2014年に開館予定の新県立博物館についてオープンに意見を募るのが目的で、約60名が参加し、博物館の「達人」に話を聞いたり、新博物館でやってみたいことややってほしいことを話し合う等の活動が行われたそうです。同会議は2009年から開催されており、3回目となる今回は初めてTwitter中継を行い、Twitter上のユーザからも意見を募るという試みをしたそうです。会議には三重県知事の鈴木英敬氏も参加したとされています。2011年12月18日には、「みんなでつくる博物館会議 こども会議」も開催されています。

新県立博物館:建設進む 議論に「つぶやき」反映 民意募る会議、ネット実況 /三重(毎日jp 2012/2/20付けニュース)
http://mainichi.jp/area/mie/news/20120220ddlk24010066000c.html

三重県の新県立博物館整備について
http://www.pref.mie.lg.jp/SHINHAKU/HP/

みんなでつくる博物館会議に参加しませんか(三重県 2011/12/21付けお知らせ)
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2011120289.htm

米カリフォルニア大学サンタクルーズ校が図書館ウェブサイトでクリエイティブコモンズのCC BYライセンスを導入

米国のカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSC)図書館が、2012年2月から、そのウェブサイトでクリエイティブコモンズライセンスを導入し、同館作成・所有のコンテンツにCC BYライセンスを適用しています。同館では、外部から、ウェブサイトに掲載された利用者向けガイド等のコンテンツを再利用したいという声が多かったそうです。ただし、ウェブサイトに掲載されていても、契約データベースや、同館のデジタルコレクション等は対象外とされています。同じカリフォルニア大学では、ロサンゼルス校(UCLA)図書館が2008年にCC BY-NC-SAライセンスを導入しており、また、日本では、札幌市立大学附属図書館がCC BY-SAライセンスを採用しています。

Library website goes Creative Commons!(UCSC)
http://library.ucsc.edu/news/library-website-goes-creative-commons

Creative Commons(UCSC)
http://library.ucsc.edu/creative-commons

UC Santa Cruz library chooses Creative Commons(opensource.com 2012/2/6付けニュース)

Europeana、“data.europeana.eu”の240万件のメタデータをLinked Open Dataとしてパブリックドメインライセンスで公開

2012年2月17日、欧州の文化遺産ポータル“Europeana”が、“data.europeana.eu”に含まれる240万件のテキスト・画像・動画等のメタデータを、Linked Open Dataとして公開したと発表しました。クリエイティブコモンズのパブリックドメイン(CC0)ライセンスが採用されています。今公開は、2011年9月に発表されたEuropeanaと参加機関間の新たな協定に関連する動きで、同協定に署名した機関からEuropeanaに提供されるメタデータは、2012年7月以降CC0で公開されることになっています。発表文によると、現在、Europeanaに参加する全国立図書館やアムステルダム国立美術館等が協定に署名しているようです。

Europeana releases an animation to explain - and a pilot dataset (Europeana Professional 2012/2/17付けプレスリリース)

英国図書館(BL)がボストンスパの保存書庫へ700万点の資料移動を完了

英国図書館(BL)が、ロンドンから、ウェストヨークシャー州ボストンスパに2009年12月にオープンした保存書庫への資料移動プロジェクトを終えたと発表しています。このプロジェクトはPremier Moves社の協力のもと2009年1月に開始し、完了までまる36か月間を費やしたそうで、移動させた資料は合計700万点、並べると205kmで、重量は象900頭に相当するとされています。利用者はこの保存書庫から48時間以内にロンドン本館へ資料を取り寄せることが可能とのことです。なお、BLでは年間300万点以上の資料を受け入れているそうです。

200km of books successfully moved to high-tech home (BL 2012/2/14付けプレスリリース)
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/200km-of-books-successfully-moved-to-high-tech-home-56e.aspx

Premier Moves
http://www.premiermoves.net/

参考:
E1010 - 英国図書館の新書庫が公式オープン
http://current.ndl.go.jp/e1010

BL、700万冊収蔵可能な保存用の自動書庫を新設