アーカイブ - 2012年 2月 10日

オーストリア国立図書館でのGoogleとの提携によるデジタル化事業についての報告(文献)

欧州研究図書館協会(LIBER)の刊行物“LIBER Quarterly”の21巻2号(2012年1月)に、オーストリア国立図書館でのGoogleとの提携によるデジタル化事業についての報告が掲載されています。16世紀から19世紀にかけての資料60万点をデジタル化し無料で公開するという事業について、準備や実施段階での状況等がまとめられているようです。2011年春からデジタル化作業が開始されており、オーストリア国立図書館のサイトでは2012年半ばから段階的に公開予定のようです。2013年にはフルテキスト検索の開始も予定されているようです。

Putting 600,000 Books Online: the Large-Scale Digitisation Partnership between the Austrian National Library and Google(LIBER Quarterly 21(2))
http://liber.library.uu.nl/publish/articles/000540/article.pdf

LIBER Quarterly
http://liber.library.uu.nl/

オーストリア国立図書館
http://www.onb.ac.at/

参考:

米国の公共図書館の39%は電子書籍を提供していないとの調査結果

米国の州立図書館機構の長で構成されるCOSLA(Chief Officers of State Library Agencies)が2011年12月に発表した資料によると、米国の公共図書館の39%(人口ではの16%に相当)は、電子書籍を提供していないとのことです。それらの多くは予算の少ない小規模図書館と推測されるとのことです。一方、州内の全ての公共図書館で電子書籍が提供されている州は12州あったとのことです。

Survey of State Libraries Finds that 39% of US Libraries Lag Behind in Providing Ebooks(COSLA 2011/12/7付けニュースリリース)
http://www.cosla.org/documents/Press_Release_on_Downloadable_Media_Survey261.pdf

39% of U.S. Public Libraries without e-books(No Shelf Required 2012/2/7付けの記事)
http://www.libraries.wright.edu/noshelfrequired/2012/02/07/39-of-u-s-public-libraries-without-e-books/

参考:

「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」が発足へ

2012年3月3日に、千葉大学で「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」の発足集会が開催されるようです。「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」は、千葉県内で自然資料や歴史資料の被災情報の共有および救済活動の実施を行うためのネットワークの構築を目指すとのことです。

「千葉歴史・自然資料救済ネットワーク」(千葉資料救済ネット)発足集会のご案内 (歴史資料ネットワーク 2012/2/10付けのブログ記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/siryo_net/36042589.html

マサチューセッツ工科大学図書館、ノーム・チョムスキー氏の蔵書等を保存へ

2012年2月9日に、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)図書館が、同大学の著名な言語学者であり、哲学者、政治活動家でもあるノーム・チョムスキー氏の蔵書等のコレクションについて、同大学図書館の文書館に保存すると発表しています。チョムスキー氏がMITに勤め始めた1955年以降の資料で構成されるコレクションには、言語学だけでなく政治活動等に関するものも含まれているようです。現在大学図書館と文書館は、文書館への資料移送を開始しており、2012年内にチョムスキーコレクションの組織化作業を行うとしているようです。

MIT Libraries Receive Papers of Distinguished Linguist, Philosopher, and Activist Noam Chomsky (MIT Libraries News 2012/2/9付けの記事)
http://libraries.mit.edu/sites/news/libraries-receive-papers/7765/

宮城県図書館、震災一年を振り返る特別展「絆の証し―東日本大震災文庫展―」を開催へ

2012年2月11日から7月20日にかけて、宮城県図書館が、特別展「絆の証し―東日本大震災文庫展―」を開催するようです。この特別展では、同館が国内外から受けた支援について紹介するとともに、全国から寄贈された資料を「東日本大震災文庫」として展示するようです。また、避難所の申し送り帳や店舗再開のお知らせなどの資料から震災時の被災地の状況や復旧の過程をたどるとともに、震災以降同館が取り組んできた市町村図書館・公民館図書室への支援の様子についても紹介するようです。

特別展「絆の証し-東日本大震災文庫展-」(宮城県図書館 2012/2/9付けの記事)
http://www.library.pref.miyagi.jp/oshirase/index.html#6

ユネスコが9月に資料デジタル化と保存に関する国際会議を開催、「世界の記憶」プログラム20周年記念で

ユネスコが2012年9月26日から28日にかけて、カナダのバンクーバーで資料デジタル化と保存をテーマにした国際会議“Memory of the World in the Digital Age: Digitization and Preservation”を開催するようです。これは「世界の記憶」プログラムの創設20周年記念の一環として開催されるもので、会議では、デジタル保存とデジタル化を通じた文書遺産へのアクセス推進に関するイニシアティブの構築、2003年に発表された「デジタル遺産の保護の憲章」の改訂等を目指すようです。

The Memory of the World in the Digital age: Digitization and Preservation (UNESCOのウェブサイト)
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/events/calendar-of-events/events-websites/the-memory-of-the-world-in-the-digital-age-digitization-and-preservation/

米国医師会発行の“Archives of Family Medicine”と“JAMA Français”がCLOCKSSから提供へ

2012年2月10日、電子ジャーナルアーカイブ“CLOCKSS”が、米国医師会(American Medical Association:AMA)発行の“Archives of Family Medicine”と“JAMA Français”の提供を開始したようです。これは、AMAが1月23日に、ジャーナルサイトからの提供を停止し、今後はCLOCKSSアーカイブから提供するとの発表を受けたもののようです。

CLOCKSS News (2012/2/10付けの記事として“The CLOCKSS Archive Triggers Two Journals from the American Medical Association”とあります)
http://www.clockss.org/clockss/News

eJournals: The CLOCKSS Archive Triggers Two Journals from the American Medical Association (INFOdocket 2012/2/9付けの記事)

国際博物館会議(ICOM)、「失われる危険のあるエジプト文化遺産リスト」を発表

2012年2月6日、国際博物館会議(International Council of Museums:ICOM)が、エジプトのカイロにあるエジプト文明国立博物館(National Museum of Egyptian Civilisation in Cairo:NMEC)において、「失われる危険のあるエジプト文化遺産リスト」(Emergency Red List of Egyptian Cultural Objects at Risk)の刊行を発表し、ICOMのJulien Anfruns議長からNMECのMohammed Abdel Fatah館長にそのリストが手渡されたようです。このリストは、2011年の同国の政変の最中に博物館等から文化遺産が略奪されたことを受けて、その保護のためにまとめられたもののようです。ICOMは、このリストを作成した目的について、不法に入手された文化遺産が売買されないように、法で保護されている文化遺産に関する情報を、芸術・文化遺産の担当者や政府関係者、古美術品のディーラー等に対して提供するものであるとしているようです。なお、ICOMはこれまでにも、アフリカの考古遺産や、中国・コロンビア等の文化遺産に関するレッドリストを発表しています。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)がポッドキャストの配信を開始

2012年2月8日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、所蔵資料をもとに、同館のサービスや文書資料遺産の保存・提供に携わる人々とその活動について紹介するポッドキャストの配信を開始したようです。“Discover Library and Archives Canada: Your History, Your Documentary Heritage”と題されたこのシリーズでは、毎月、移民や政府、軍事等に関する様々なトピックが扱われ、第1弾として写真資料に写った先住民の特定を目指したLACのプロジェクト“Project Naming”を取り上げているようです。なお、ポッドキャストはiTunesや同館ウェブサイト等で視聴できるようです。

Podcast – Discover Library and Archives Canada: Your History, Your Documentary Heritage
http://www.collectionscanada.gc.ca/podcasts/index-e.html

Launch of the Library and Archives Canada podcast series (Library and Archives Canada 2012/2/8付けの記事)