アーカイブ - 2012年 12月

12月 25日

文化庁、建築図面や模型の収集・保管・展示を行う国立近現代建築資料館を設置

文化庁が、東京都文京区の湯島地方合同庁舎内に、日本の著名な近現代建築家による図面や建築模型等の収集・保管・展示を行うための施設として「国立近現代建築資料館」を設置しました。2013年1月にオープンと報じられています。また、文化庁によると5月に開館記念特別展示を行う予定ということです。

国立近現代建築資料館(文化庁トップページの「その他のお知らせ」に2012/12/19付けでリンクされています)
http://www.bunka.go.jp/bijutsukan_hakubutsukan/shiryokan/index.html

国立の建築資料館、13年1月開設 合同庁舎を利用(goo ニュース)
http://t.news.goo.ne.jp/news/329658

総務省の東日本大震災アーカイブ事業に関し、凸版印刷らが実証実験協議会を設立

総務省の東日本大震災アーカイブ基盤構築事業における「デジタルアーカイブ構築・運用に関する実証調査」に関して、凸版印刷が、東日本大震災アーカイブ実証実験協議会を設立して調査に取り組んでいると発表しました。

この実証調査は、凸版印刷が請負先として選ばれ、インフォコム、日本総合研究所と共に進めているもので、東日本大震災アーカイブの構築と運用に係る課題の抽出や検討などを行うということです。同協議会の設立の目的は、被災地の一部で既に開始されているアーカイブ事業との連携を図るためとのことです。また、各地域での調査のために実証実験協議会を設立するとし、現在、青森震災関連アーカイブ実証実験協議会などの4組織が存在すると発表しています。

総務省「『東日本大震災アーカイブ』基盤構築事業 デジタルアーカイブ構築・運用に関する実証調査」において、東日本大震災アーカイブ実証実験協議会を設立(凸版印刷 2012/12/20付けニュース)
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease1454.html

総務省「東日本大震災アーカイブ」基盤構築プロジェクト(PDF:7ページ)

米国国立公文書館(NARA)、奴隷解放宣言150周年を記念して電子書籍を刊行

2012年12月21日、米国国立公文書館(NARA)が、1862年の奴隷解放宣言150周年を記念して電子書籍を刊行しました。刊行された“The Meaning and Making of Emancipation”は、NARAの所蔵する資料を用いて、奴隷解放宣言を当時の社会的・政治的文脈の中で理解できるようになっているとのことです。電子書籍は、EPUB版、iPhone/iPod/iPad版、iPad専用版、PDF版が用意されています。また、NARAはこれまでにも合衆国憲法225周年記念の電子書籍を刊行しています。

eBooks (NARAのページ)
http://www.archives.gov/publications/ebooks/

【イベント】2012年度児童サービス協力フォーラム「ウェブを活用した情報発信~子どもの読書活動の推進に向けて~」(3/4・東京)

2013年3月4日に、国立国会図書館国際子ども図書館で、2012年度「児童サービス協力フォーラム」が開催されます。テーマは「ウェブを活用した情報発信~子どもの読書活動の推進に向けて~」です。第一部では、東京都立図書館、島根県立図書館、岡山県立図書館、国際子ども図書館から事例報告がなされ、第二部では、青山学院女子短期大学教授の堀川照代氏をコーディネーターとして、参加者によるグループディスカッションを行います。定員は80名で、1月12日まで参加申込が受付られています。

「平成24年度児童サービス協力フォーラム」のご案内(国際子ども図書館)
http://www.kodomo.go.jp/study/cooperation/forum/2013.html

児童サービス協力フォーラム(国際子ども図書館)
http://www.kodomo.go.jp/study/cooperation/forum/index.html

日本の社史をテーマにしたオープンアクセス誌“Shashi: the Journal of Japanese Business and Company History”が創刊

日本の社史をテーマとした査読付き英文オープンアクセス誌“Shashi: the Journal of Japanese Business and Company History”が創刊されました。年1回の刊行です。創刊号では、日本通運、中国新聞社の社史を扱った2本の記事が掲載されています。また、研究ノートとして、渋沢栄一記念財団実業史研究情報センターの小出いずみ氏が同センターの活動を、同じく門倉百合子氏が社史における関東大震災の描かれ方を紹介しています。

なお、同誌のエディターのひとりであるピッツバーグ大学のグッド・長橋広行氏を中心として、北米の日本研究ライブラリアンたちが「社史グループ」を結成しています。

Shashi: the Journal of Japanese Business and Company History
http://shashi.pitt.edu/ojs/index.php/shashi/index

Now Publication of Open Access & Peer Revew e-Journal on Japanese Company Histories(eastlib 2012/12/24付けメール)
http://lists.unc.edu/read/messages?id=6453228

12月 21日

Bibliotheek.nlが総合目録にSerials Solutions社のディスカバリインタフェースAquaBrowserを採用

オランダの公共図書館の参加する“Bibliotheek.nl”が、その総合目録(NBC)で、Serials Solutions社のディスカバリインタフェースAquaBrowserを採用することが発表されました。

Serials Solutions Selected by Stichting Bibliotheek.nl to Provide New Interface for Library Catalog(Serials Solutions 2012/12/20付けプレスリリース)
http://www.serialssolutions.com/en/press_room/detail/serials-solutions-selected-by-stichting-bibliotheek.nl-to-provide-new-inter

Bibliotheek.nl
http://stichting.bibliotheek.nl/

Nationale Bibliotheekcatalogus(Bibliotheek.nl)
http://stichting.bibliotheek.nl/pagina/14726.nationale-bibliotheekcatalogus.html

参考:

都市、郊外、農村……コミュニティの違いによる読書習慣や図書館利用の差は?(米国)

米調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが、2012年12月20日に、“Reading Habits in Different Communities”というレポートを公表しました。

これは、都市部(urban)、郊外部(suburban)、農村部(rural)というコミュニティの特性の違いに着目し、それぞれの住民を対象に、新聞や雑誌、電子書籍も含めた読書習慣について調査した結果をまとめたものです。図書館の利用も調査項目にあがっており、図書館カードの保有状況や、図書館が自身や家族にとって大切だと思うかを尋ねたところ、都市部はそれぞれ59%と71%、郊外部は61%と69%、農村部は48%と62%という結果になりました。

Library Journal誌でもこのレポートについて取り上げられています。

Reading Habits in Different Communities(Pew Internet Libraries)
http://libraries.pewinternet.org/2012/12/20/reading-habits-in-different-communities/

ニュージーランド国立図書館と中国国家図書館がデジタル化や資料保存についての協力関係を締結

ニュージーランド国立図書館および中国国家図書館が5年間の協力関係を締結したと報じられています。協力を行う分野として、デジタル化や電子情報の保存、貴重書の保護などが挙げられています。報道では、ニュージーランド国立図書館のBill Macnaught氏による、中国国家図書館の資料保存における経験に期待する声が紹介されています。なお、2012年でニュージーランドと中国の国交樹立40周年を迎えています。

National libraries of China, New Zealand work together to preserve historic treasures(Xinhua 2012/12/20付け記事)
http://news.xinhuanet.com/english/culture/2012-12/20/c_132053258.htm

電子書籍を巡る出版者と図書館の“戦”は誤り?<記事紹介>

Forbes誌に、米国の電子書籍を巡る出版者と図書館の“戦”についてのコラムが掲載されています。その内容は、現在の確執について双方の主張を整理し、どちらも誤った議論を展開し手詰まりになっていると指摘するものとなっています。その上で、コラムでは、電子書籍の価格設定のモデルを変更することにより、明瞭で公平な解決が得られるとしています。

なお、これは図書館の電子書籍市場における役割についてのコラム(2回シリーズ)の第1回でにあたるとのことで、続く2回目では、図書館と出版者の将来に向けて取り組むべき重要課題について述べるとのことです。

The Wrong War Over eBooks: Publishers Vs. Libraries(Forbes 2012/12/11)
http://www.forbes.com/sites/davidvinjamuri/2012/12/11/the-wrong-war-over-ebooks-publishers-vs-libraries/

Via.
IFLA Blog 2012/12/20
http://blogs.ifla.org/acd/2012/12/20/the-wrong-war-over-ebooks-publishers-vs-libraries/

LISWire.com 2012/12/19

IFLA、文化遺産に関わる図書館員の能力と研修に関する書籍を刊行

IFLAが文化遺産に関わる図書館員に必要とされる能力と、その研修についての書籍を刊行しています。文化遺産図書館員に必要とされる保存(preservation and conservation)、文化遺産政策、資料の受入と管理、書誌データの記述等の独特の専門知識・技能について取り扱う内容となっているようです。

New IFLA Publication: Ambassadors of the book : competences and training for heritage librarians(IFLA 2012/12/18)
http://www.ifla.org/news/new-ifla-publication-ambassadors-of-the-book-competences-and-training-for-heritage-librarians

Ambassadors of the book : competences and training for heritage librarians
http://www.ifla.org/publications/ifla-publications-series-160

北米研究図書館協会、研究図書館の大学院生向けサービスのあり方に関するレポートを公開

2012年12月20日に、北米研究図書館協会(ARL)が“Research Library Services for Graduate Students ”と題するレポートを公開しています。このレポートは、ARLの研究レポートシリーズ“New Roles for New Times”の第2弾となるものです。今回のレポートはニューヨーク大学のLucinda Covert-Vail氏とScott Collard氏によるもので、インタビュー等の調査を通じて、ARL加盟図書館における大学院生に対するプログラムについて明らかにし、合わせてそのサービス向上へ向けての提言を示すものとなっているようです。

ARL Publishes New Roles for New Times: Research Library Services for Graduate Students
http://www.arl.org/news/pr/nrnt-grad-roles20dec12.shtml

本文
http://www.arl.org/bm~doc/nrnt-grad-roles-20dec12.pdf

http://www.arl.org/rtl/plan/nrnt/index.shtml

参考:

12月 20日

シラキュース大学情報学大学院、“遊びが大切だから”と称するゲーム研究所を設置

シラキュース大学情報学大学院において、ニコルソン准教授により、インフォーマルラーニングのためのゲームや遊びについて研究する研究室“Because Play Matters”が設置されたとのことです。

ニコルソン氏は、図書館とゲームや遊びとの関係についてまとめた図書“Everyone Plays at the Library”の著者です。

Everyone Plays at the Library Creating Great Gaming Experiences for All Ages By Scott Nicholson
http://books.infotoday.com/books/Everyone-Plays-At-The-Library.shtml

Game Lab "Because Play Matters"のページ
http://becauseplaymatters.com/pubs/

Because Play Matters
http://ischool.syr.edu/research/researchcenters/bpm.aspx

Gamification in Libraries: A Word of Warning(2012/12/18)

米国連邦取引委員会が、データブローカーにおける消費者データの収集と利用について調査実施

米国連邦取引委員会(Federal Trade Commission;FTC)が、データブローカー9社似たしいて、消費者データをどのように収集し利用しているかについての情報を提供するように求めたとのことです。FTCは、提供された情報を、データブローカー産業におけるプライバシーの扱いについて調査するために利用するとのことです。

FTC to Study Data Broker Industry’s Collection and Use of Consumer Data(FTC 2012/12/18付けプレスリリース)
http://www.ftc.gov/opa/2012/12/databrokers.shtm

ORDER TO FILE SPECIAL REPORT(FIle No.P125404)
http://www.ftc.gov/os/2012/12/121218databrokerssection6border.pdf

Beyond Accessが“図書館の革新者たち”にスポットライト、1回目はリカルド・ラゴス氏(元チリ共和国大統領)

公共図書館を通じた経済・社会的発展を目指すプロジェクト"Beyond Access"のウェブサイトで、図書館の革新者たちにスポットライトをあてるシリーズが始まったようです。

第1回目として、元チリ共和国大統領であるリカルド・ラゴス氏へのインタビューが掲載されています。インタビューにおいてラゴス氏は、図書館の伝統的な役割は、図書を提供するというものだが、それは過去のことであり、今は、コミュニティが世界の他の地域とつながることのできるシステムである、と述べています。

Library Innovator Spotlight: Ricardo Lagos(Beyond Access 2012/12/12付け)
http://www.beyondaccess.net/2012/12/12/library-innovator-spotlight-ricardo-lagos/

大学図書館を中心とした電子書籍サービスEBook Library(EBL)の概要と導入事例(記事紹介)

2012年12月17日付けのThe Digital Shift誌に“EBL Touts Its Versatility”という記事が掲載されています。オーストラリアのEbooks Corporation社の電子書籍サービス“Ebook Library(EBL)”が世界中に広まっているとして、その概要といくつかの導入事例をまとめているものです。2004年開始のEBLは、現在600以上の機関(数千館の図書館)で導入され、そのうち81%が学術図書館、15%が専門・政府・企業図書館ということです。事例では、ウェルズリーカレッジ、フェアフィールド大学、テキサス大学オースティン校という米国の3大学が紹介されています。また、EBLの提供している、PDA(Patron-Driven Acquisition)や短期貸出(short time loan)といったオプションの利用状況についても数字を挙げつつ示されています。

EBL Touts Its Versatility | Series: Exploring Ebook Options(The Digital Shift 2012/12/17付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/12/ebooks/ebl-touts-its-versatility/

Ebook Library

米国議会図書館(LC)で永久保存対象に選ばれた25本の映画作品(2012年)

米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2012年分の映画25作品を発表しています。新たに保存される作品は「ボーン・イエスタデイ」(1950年)、「ティファニーで朝食を」(1961年)、「ダーティハリー」(1971年)、「ハーヴェイ・ミルク」(1984年)、「プリティ・リーグ」(1992年)、「マトリックス」(1999年)などの25作品です。今回もっとも古いものは1897年の“The Corbett-Fitzsimmons Title Fight”でした。毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は600作品になりました。

Cinematic Firsts Enshrined in 2012 Film Registry(LC 2012/12/19付けニュース)
http://www.loc.gov/today/pr/2012/12-226.html

参考:
米国議会図書館(LC)で永久保存対象に選ばれた25本の映画作品(2011年)
http://current.ndl.go.jp/node/19851

米国議会図書館(LC)、National Film Registryに2010年分の映画25作品を追加

Twitter、過去の全ツイートアーカイブをダウンロードできる機能を提供開始

Twitterが、自分の過去のツイートとリツイートを見ることができる「全ツイート履歴」機能と、過去のツイートを全てダウンロードすることができる機能を発表しました。英語ユーザから順に機能提供が始まっているということです。

Your Twitter archive(Twitter Blog 2012/12/19付け記事)
http://blog.twitter.com/2012/12/your-twitter-archive.html

自分のすべてのツイートをダウンロードできるようにしました(Twitterブログ 2012/12/20付け記事)
http://blog.jp.twitter.com/2012/12/blog-post_20.html

HighWire、ImpactStoryとの提携によるarticle-level metricの導入を発表

2012年12月18日、米スタンフォード大学図書館の運営するHighWire Pressが、その電子リソースプラットフォームについて、ImpactStoryのサービスを利用したarticle-level metricの導入を発表しました。

HighWire incorporates article-level metrics with ImpactStory(PDF:2ページ)
http://highwire.stanford.edu/PR/ImpactStoryHighWire.pdf

参考:
Ex Libris社、ディスカバリサービスPrimoの検索結果にaltmetricsを表示する拡張機能を提供
http://current.ndl.go.jp/node/22512

日本電子出版協会(JEPA)、2012年「JEPA電子出版アワード」の結果を発表

2012年12月19日に選考が行われた、日本電子出版協会(JEPA)の2012年「JEPA電子出版アワード」の結果が発表されました。電子出版アワード大賞はアマゾンジャパン株式会社の「Kindleストア」に決定しました。その他の各賞は以下の通りです。

・ベスト・ショップ賞:Kindleストア(アマゾン ジャパン株式会社)
・ユニーク・ショップ賞:有斐閣YDC1000(株式会社有斐閣)
・オンライン・サービス賞auスマートパス「大辞林」((株)三省堂、イースト(株))
・ベンチャー・マインド賞:Pottermore(Pottermore Ltd.)
・デジタル・インフラ賞:Kinoppy(株式会社紀伊國屋書店)
・クリエーティブ・ツール賞:FUSEe(株式会社フューズネットワーク)
・アドバンス・デバイス賞:iPad mini(Apple)
・フロンティア特別賞:楽天Kobo(楽天株式会社)

JEPA電子出版アワード2012受賞作品発表
http://www.jepa.or.jp/award/2012.html

参考:
電子書籍版ハリー・ポッターが販売開始
http://current.ndl.go.jp/node/20488

日本電子出版協会(JEPA)、2011年「JEPA電子出版アワード」の結果を発表

国立国会図書館月報621号にシリーズ「被災地の図書館は今(3)」が掲載

『国立国会図書館月報』621号(2012年12月)に、シリーズ「被災地の図書館は今(3)」として、以下の1本の記事が掲載されています。

・福島県における図書館の復興と課題

国立国会図書館月報621号(2012年12月)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_4031029_po_geppo1212.pdf?contentNo=1

国立国会図書館月報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/

参考:
国立国会図書館月報620号にシリーズ「被災地の図書館は今(2)」が掲載
http://current.ndl.go.jp/node/22358

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