アーカイブ - 2012年 12月

12月 4日

モニュメントをテーマとした写真コンテスト“Wiki Loves Monuments 2012” 結果発表

2012年12月3日、Wikimedia財団は、世界の遺跡・記念建造物をテーマとした写真コンテスト“Wiki Loves Monuments 2012”の結果を発表しました。大賞に選ばれたのは、インドのニューデリーにある18世紀に建てられた、Safdarjungの墓を写した写真です。2位以下に、スペインのセゴビアにある水道橋、フィリピンのイフガオ州にあるRice Terraces of Batad等の写真が挙げられています。

今年は15,000人以上が参加して、35か国の遺跡・記念建造物を写した350,000点以上の応募があったとのことで、それらはWikipedia等の記事コンテンツで使用されることになります。

また、“Wiki Loves Monuments 2012”の協力機関であるEuropeanaが、これに関連して、GLAM(ギャラリー、図書館、文書館、博物館の意味)を写した写真コンテストを実施しており、現在、EuropeanaのFacebookページで投票が行われています。

And the 2012 winner is… (WIKI Loves Monuments 2012/12/3付けの記事)
http://www.wikilovesmonuments.org/and-the-2012-winner-is/

トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館、デジタル化資料提供サイト“Digital Collections”を公開

2012年11月30日、アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリンの図書館が、同館のデジタル化資料を提供するウェブサイト“Digital Collections”を公開しました。

Digital Collections Trinity College Library Dublin
http://digitalcollections.tcd.ie/home/

Launch of Digital Collections (Trinity College Library Dublin 2012/11/30付けの記事)
http://tcld.wordpress.com/2012/11/30/launch-of-digital-collections/

米国国立印刷局、“プラム・ブック”をアプリで提供

米国政府印刷局(GPO)が“The United States Policy and Supporting Positions”(通称“The Plum Book”)を12月1日に公表しています。今回は、印刷版、オンライン版に加えて、アプリでも提供しており、これは初めてのことであるとのことです。

“The Plum Book”とは、大統領選挙後に公表される出版物で、連邦政府のポストについての情報が掲載されるものです。

GPO RELEASES PLUM BOOK
AVAILABLE AS AN APP FOR THE FIRST TIME(GPO 2012/12/3)
http://www.gpo.gov/pdfs/news-media/press/12news51.pdf

音楽CDを発売日から図書館で貸出可能とする試行についてCILIPとBPIが合意、2013年1月から半年間(英国)

英国の公共図書館において、音楽CDを発売日から貸出可能とする試行が行われるとのことです。

この試行は、英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)と英国レコード産業協会(British Phonographic Industry、BPI)が合意したもので、2013年1月1日から半年間行われます。これまでは、発売日から3カ月間は貸出を行わないとの合意がありましたが、これを一時的に停止するものです。CILIPとBPIの双方が、この試行のインパクトについて評価を行う予定とのことです。

UK libraries able to lend CDs from release date under trial agreement between CILIP and BPI(CILIP 2012/11/29付けプレスリリース)
http://www.cilip.org.uk/news-media/Pages/news121128.aspx

UK Libraries Able to Lend CDs from Release Date Under New Six-Month Trial Agreement Between BPI and CILIP(BPI 2012/11/29 プレスリリース)

私立大学図書館協会、2012年国際図書館協力シンポジウム「大学図書館における学習支援を考える」の報告資料を公開

私立大学図書館協会が2012年11月9日に京都で開催した国際図書館協力シンポジウムの報告と講演資料を公開しています。

このシンポジウムは、「大学図書館における学習支援を考える」をテーマとして開催されたもので、マサチューセッツ州立大学のサラ・ハットン氏が「21 世紀に学ぶ人を支援する:マサチューセッツ大学アマースト校でのマルチメディアプロダクションセンター構築」とのタイトルで、また、ダートマス大学のアンソニー・ヘルム氏が「ダートマスカレッジのラーニングコモンズの理想をさらに高くかかげるために」とのタイトルで講演を行いました。また、立命館大学や龍谷大学の学習支援の事例紹介も行われました。

2012年度国際図書館協力シンポジウム報告・資料を掲載しました(私立大学図書館協会 2012/11/30)
http://www.jaspul.org/news/2012/11/30.html

12月 3日

公共図書館に“メイカースペース”を設置するのは、ランキング上昇の手段?(米国)

メリーランド州のアンアルンデル郡(Anne Arundel County)の図書館で、メイカースペース(創作スペース)を設置する動きがあることが、Crofton West County Gazette紙で取り上げられています。

アンアルンデル郡図書館では、貸出数、来館者数、イベント参加者数などの指標によるランキングが州内でも最も下の方に位置するとのことで、その改善のためメイカースペースの導入を検討していることのようです。

メイカースペースとは、DIY愛好者などに創作のスペースやツールを提供するものです。

Libraries hope 'maker spaces' make a difference (Crofton-West County Gazette 2012/11/30付け)
http://www.capitalgazette.com/crofton_westcounty/news/libraries-hope-maker-spaces-make-a-difference/article_176d4974-377c-5815-aea2-ea3d7d3d0221.html

The Makings of Maker Spaces, Part 1: Space for Creation, Not Just Consumption

図書館流通センター、「TRCスタッフが選んだ本2012」を発表

株式会社図書館流通センター(TRC)がこのたび「TRCスタッフが選んだ本2012」という企画を行い、2012年12月3日付けでその結果を発表しました。

これは、全国の公共図書館で働いているTRCスタッフが、「内容がオススメ」「あまり知られていないけどおもしろい」「表紙・装丁、中の写真などが美しい」といった基準で、2011年に出版されたもののなかから“来館者に手にとってもらいたい本”を投票したものです。有効投票数は2,605票で、投票された図書は1,354タイトルでした。結果については、NDCの0類から9類、文庫、その他といったカテゴリ別の順位のほか、総合順位が公表されています。

いくつかの図書館では投票された図書の展示も行っているということです。

TRCスタッフが選んだ本2012
http://www.trc.co.jp/topics/e_ranking.html

国立国会図書館、平成23年度の年報をウェブサイトに掲載

国立国会図書館(NDL)は、平成23年度の年報をウェブサイトに掲載しました。なお、第11章は「東日本大震災への対応」となっており、国会サービスにおける対応、サービスの変更、被災地への支援等の情報をまとめています。

国立国会図書館年報平成23年度(PDF、9.44MB) 
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_4020281_po_nen23.pdf?contentNo=1

国立国会図書館年報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/annual/index.html

保存修復家、書物と過ごした63年間のキャリアを閉じる(記事紹介)

米Detroit Free Press紙に、ミシガン大学アナーバー校図書館で働く保存修復家(コンサバター)、クレイヴン(Jim Craven)の半世紀以上のキャリアを紹介する記事が掲載されています。

御年81歳。63年間にわたるキャリアの末に引退することを選びました。ミシガン大学の歴史上、これだけ長い間勤めたものはいないそうです。彼は1947年、まだ高校生だった時分に、大学のある図書館の地下にあった製本所で働き始め、1949年に高校を卒業すると、そのままフルタイムの職員として働くことにしました。地元アナーバーでミシガン大学の製本工の息子として生まれ育ったクレイヴンは、ミュージシャンになることを夢見つつも、定職を探していたということです。1951年ごろには韓国や日本へ従軍し、「仕事があるならそれを続けよう」と思うようになったと述懐しています。

クレイヴンは、ぼろぼろになった本を再び誰かが使えるようにするこの仕事が好きだと言います。彼の修復したことのある書物には、1300年代に遡るという非常に古いもの、あるいは蛇腹のようなものがついていて音を奏でることのできる変わったものもあるそうです。そんな彼の仕事に触れたものは、クレイヴンのことを“芸術家”と呼ぶと言います。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)がビデオゲームの収蔵を開始

米ニューヨーク近代美術館(MoMA)がビデオゲームを同館のコレクションとして収蔵することを発表しました。今回受け入れられたゲームとして以下の14本が挙げられています。

・Pac-Man (1980)
・Tetris (1984)
・Another World (1991)
・Myst (1993)
・SimCity 2000 (1994)
・vib-ribbon (1999)
・The Sims (2000)
・Katamari Damacy (2004)
・EVE Online (2003)
・Dwarf Fortress (2006)
・Portal (2007)
・flOw (2006)
・Passage (2008)
・Canabalt (2009)

これらのビデオゲームは、MoMAが広範囲な収集を行っている分野である“インタラクションデザイン”の一例として選ばれたということです。2013年3月から館内で展示が行われる予定です。同館は、当面約40本のビデオゲームを受け入れていく予定で、今後数年の計画として、「スペースインベーダー」「ドンキーコング」「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「ストリートファイターII」「クロノ・トリガー」などのタイトルを挙げています。

ラテンアメリカにおける研究成果のオープンアクセス化を目指す国際組織“LA Referencia”が結成

2012年11月29日にブエノスアイレスで、中南米の9か国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、メキシコ、ペルー、そしてベネズエラ)の代表者が集まり、ラテンアメリカにおける学術研究成果のオープンアクセス化を目指すネットワーク組織“LA Referencia”を正式に結成することで合意しました。今後、LA Referenciaは、研究成果のオープンアクセスプラットフォームとなる“Red Federada Latinoamericana de Repositorios de Documentacio'n Cienti'fica”(研究成果リポジトリラテンアメリカ連合ネット)の構築を目指した活動を進めることになるようです。

LA Referencia
http://lareferencia.redclara.net/rfr/

Firmarán acuerdo regional para conformar Red de Repositorios (LA Referencia 2012/11/29付けの記事)
http://lareferencia.redclara.net/rfr/noticias/firmaran-acuerdo-regional-para-conformar-red-de-repositorios

「ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために」の最新版の日本語訳が公開される

2012年11月付けで、“London Charter for the Computer-Based Visualisation of Cultural Heritage”の日本語版「ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために」が公開されています。

この「ロンドン憲章」は、2006年に英国のキングス・カレッジ・ロンドンのRichard Beacham氏とHugh Denard氏、そしてキプロスのFranco Niccolucci氏らが中心となって作成したもので、文化遺産のコンピューター・ビジュアリゼーションの方法を定めたものとなっています。

今回日本語訳が作成されたのは、最新版である、2009年2月の改定版ver. 2.1です。

ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために (Word)
http://www.londoncharter.org/fileadmin/templates/main/docs/london_charter_2_1_jp.doc

ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために (PDF)

電話ボックスをミニ図書館に変える“BiblioboXX”プロジェクト フランス・ドイツを中心に拡大中

2012年12月1日付けのBibliofrance.orgの記事によると、フランスとドイツを中心に、使われなくなった電話ボックスをミニ図書館に変える“BiblioboXX”(ドイツ語では“Bu"cherboXX”)というプロジェクトが進行中のようです。フランスのFranceTelecom-Orange社等の企業から電話ボックスの提供を受け、学生等がそれにペイントをする等して図書館に変えて設置しているようです。なお、このプロジェクトは、フランス、ドイツのほかに、デンマーク、ノルウェー、ポーランドでも行われているようです。

BücherboXX
http://www.xn--bcherboxx-q9a.com/

FRANCE TELECOM : les BiblioboXX : des cabines téléphoniques transformées en bibliothèque (Zone Borse 2012/12/1付けの記事)
http://www.zonebourse.com/FRANCE-TELECOM-4649/actualite/FRANCE-TELECOM-les-BiblioboXX-des-cabines-telephoniques-transformees-en-bibliotheque-15558016/

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