アーカイブ - 2012年 12月 7日

図書館の本を介して広がる南京虫(米国)

2012年12月6日付けのニューヨークタイムズ紙に「陰鬱で、かゆい夜(A Dark and Itchy Night)」という記事が掲載されています。図書館で借りた本を介して南京虫(bedbug)が自宅に持ち込まれるという問題やその対策について紹介したものです。利用者のなかには、図書館で借りた本を返す際に、自宅の虫が広がっていかないように、ジップロックに密閉して図書館の外でライブラリアンに手渡しで返却するといった配慮をしている者もいるんだそうです。

A Dark and Itchy Night(The New York Times 2012/12/6付け記事)
http://www.nytimes.com/2012/12/06/garden/bedbugs-hitch-a-ride-on-library-books.html

英国図書館(BL)、社会福祉に関するポータルサイトを公開

2012年12月7日、英国図書館(BL)が、社会福祉に関する情報をまとめたポータルサイト“Social Welfare Portal”を公開しました。これは、Social Care Institute for Excellenceという研究機関と、スタッフォードシャー大学との共同によるものです。ポータルサイトでは、社会福祉に関する研究レポートや政府刊行物などの無料のデジタルコンテンツを提供するとともに、図書や論文、博士論文やアーカイブサイト等の資料へのアクセスも提供しているとのことです。

Social Welfare Portal
http://socialwelfare.bl.uk/

10周年を迎える英DPCが2012年のデジタル保存アワードを発表―ヨーク大学の考古学データサービス等が受賞

英国のデジタル保存連合(Digital Preservation Coalition:DPC)が2012年の「デジタル保存アワード」を発表しました。まず、教育・コミュニケーション部門にはロンドン大学コンピューターセンターのデジタル保存研修プログラムが、研究・イノベーション部門にはPLANETSプロジェクトが選ばれました。そして、DPCの10周年を記念した最も栄誉ある賞“Decennial Prize”には、その研究データの保存における優れた功績を称えて、ヨーク大学の考古学データサービス(Archaeology Data Service)が選ばれました。

Saving the digital decade: DPC rewards organizations helping to safeguard our digital memory(Digital Preservation Coalition)
http://www.dpconline.org/newsroom/latest-news/945-saving-the-digital-decade-dpc-recognizes-major-accomplishments-to-safeguard-our-digital-memory

参考:

Ex Libris社、Linked Dataに関する取組みの一環としてW3C Schema Bib Extend Community Groupに参加

2012年12月5日、Ex Libris社が、Linked Dataに関する取組みの一環として、W3C Schema Bib Extend Community Groupに参加したと発表しました。このコミュニティグループは、インターネットにおける書誌データの表現方法を改善するために様々な図書館関係の組織や個人が参加しているもので、Schema.orgの傘下に位置付けられています。

Ex Libris Promotes Linked Data Techniques to Make Library Data More Open and Accessible(Ex Libris 2012/12/5付けプレスリリース)
http://www.exlibrisgroup.com/?catid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88}&itemid={97C7DCE3-2AF6-442A-88C0-9E7C8299EA9B}

デジタル人文学と図書館に関するウェブサイト“dh+lib” 米国大学・研究図書館協会(ACRL)内のグループが開設

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)のDigital Humanities Discussion Groupが、2012年11月に、デジタル人文学と図書館についての議論の活性化を目的に、“dh+lib”というウェブサイトを開設しています。

ウェブサイトでは、同グループがメーリングリストで実施した図書館におけるデジタル人文学の状況調査結果、図書館員によるデジタル人文学プロジェクトの評価のための枠組み等の記事が掲載されています。また、デジタル人文学と図書館に関するウェブ情報もまとめられています。

dh+lib
http://acrl.ala.org/dh/

ACRL Digital Humanities Discussion Group
http://www.ala.org/acrl/aboutacrl/directoryofleadership/discussiongroups/acr-dgdh

ACRL Digital Humanities Discussion Group (ALA Connect)
http://connect.ala.org/node/158885

参考:
「デジタル人文学 まずはここから」(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/21983

Plum Analytics、figshareのAPIを利用して研究データの利用に関する指標を表示

Plum Analyticsとfigshareが研究データの利用状況を測定する指標に関して協働していると発表されました。Plum Analyticsは“altmetrics”と呼ばれるソーシャルメディアを活用した新しい研究評価指標を用いたサービスを、figshareは研究者が出版した論文に関する研究データなどを共有することのできるプラットフォームを提供しています。今回の協働により、Plum Analyticsはそのサービスの中で、figshareのAPIを用いてデータセットの利用状況についての指標を表示することができるようになったということのようです。

Plum™ Analytics and figshare Collaborate to Ensure Researchers Get Credit for Their Research(Plum Analytics 2012/12/3付けプレスリリース)
http://www.plumanalytics.com/pr/plum-analytics-and-figshare-collaborate.html

Altmetricsの可能性:ソーシャルメディアを活用した研究評価指標 / 坂東慶太
http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.55.638

参考:

オランダ王立図書館が2種類の大規模データセットを公開―18世紀オランダ語書籍と2世紀にわたる議会文書

オランダ王立図書館(KB)がこのたび2種類の大規模データセットを公開しました。

ひとつはEarly Dutch Books Online(EDBO)と名付けられており、1781年から1800年に出版された11,240冊のオランダ語書籍(タイトルベースでは9,710件)をデジタル化したもので、総ページ数は200万以上に及びます。メタデータ、PDFファイル、各ページの画像ファイル、OCRテキスト、単語の登場位置の情報(Analyzed Layout and Text Object:ALTO)といったデータが、API経由で利用できます。総データ容量は1.2TBとされています。

もうひとつは1814年から1995年という期間の議会文書です。こちらの総データ容量は30TBとされています。

Early Dutch Books Online(オランダ王立図書館)
http://www.kb.nl/banners-apis-en-meer/dataservices-apis/early-dutch-books-online

Staten-Generaal Digitaal(オランダ王立図書館)
http://www.kb.nl/banners-apis-en-meer/dataservices-apis/staten-generaal-digitaal

すべての出版物をオープンアクセスで提供するアマースト大学出版局が誕生

米国マサチューセッツ州の私立大学であるアマースト大学が、全ての出版物をオープンアクセスで提供するアマースト大学出版局(Amherst College Press)を立ち上げました。このような大学出版局は米国では初とされています。

アマースト大学出版局は、人文・社会科学分野を対象とし、査読された書籍をオンラインで無償提供していきます。この出版局は、アマースト大学図書館のBryn Geffert館長の発案によるもので、館内に設置され、資金も同館などから提供されるということです。

Amherst College Press
https://www.amherst.edu/library/press

FAQ(Amherst College Press)
https://www.amherst.edu/library/press/faq

米国国立公文書館、Google Apps for Governmentを2013年に導入

米国国立公文書館(NARA)が2013年にGoogleの米国政府機関向けクラウドサービス“Google Apps for Government”を導入すると発表されました。同館の4,500人の職員等が同サービスを利用するということです。

Google Apps for Governmentは、通常のGoogle Appsと同様にGMailやGoogle Calendar等のウェブアプリケーションを利用することができるものですが、データ保管場所が隔離されるなど、連邦情報セキュリティ管理法(FISMA)の基準を満たしているとされます。

The National Archives is going Google(Official Google Enterprise Blog 2012/12/6付け記事)
http://googleenterprise.blogspot.jp/2012/12/the-national-archives-is-going-google.html

Google Apps for Government
http://www.google.com/enterprise/apps/government/