アーカイブ - 2012年 12月 6日

国立国会図書館、2013年2月にレファレンス協同データベースのシステムリプレースを実施予定

国立国会図書館が、2013年2月にレファレンス協同データベースのシステムリプレースを実施する予定です。このたび、そのスケジュールや新システムの概要について案内するウェブページを公開しました。

システムリプレースについて(2013年2月実施予定)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/replace_201302.html

湖北省で中国最大の省立図書館が仮オープン

2012年12月3日、湖北省武昌の沙湖湖畔に新しく建築された湖北省図書館の新館が仮オープンしました。湖北省図書館新館は7.8億元の予算を投じて建築され、建築面積は10万平方メートル、収蔵可能冊数は1000万冊、閲覧席数は6300席など、省立の図書館としては中国最大の図書館になります。

建物のデザインが注目を集めているとのことですが、外装などの一部はまだ工事中で、現在は仮オープンしている状態とのことです。仮オープン期間はサービス時間を午前9時から午後4時に短縮して開館しています。正式開館の日程は未定とのことです。

全国最大の建築面積を持つ省級図書館が市民に開放される(全国单体建筑面积最大的省级图书馆向市民开放)(人民网 2012/12/6付ニュース)
http://hb.people.com.cn/n/2012/1206/c192237-17820698.html

利用者の皆様へお知らせ(敬告读者)(湖北省図書館 2012/11/30付発表)
http://www.library.hb.cn/index/libdongtai/201211/t20121130_35820.shtml

湖北省図書館新館仮オープン 自動貸出システムはたった10秒で手続き完了(湖北省图书馆新馆试运行 自助借书10秒钟)(亿房网 2012/12/5付ニュース)

中国国家図書館“文津捜索”サービスの試行運用を開始

中国国家図書館が検索サービス“文津捜索”の試行運用を開始しています。1日1万5000件以上のアクセスを集めているとのことです。

“文津捜索”では、これまで個別のデータベースで検索しなければならなかった中国国家図書館の蔵書目録、デジタル化資料(学位論文、地方志、古典籍、家譜など)のほか、中国学術情報データベース(CNKI) 、维普などの中国語記事索引データベース、SAGE Journals Onlineなどの欧文データベースなども1つの画面で統合検索することができるようになっており、また、収録されているデータベース数は60以上、検索対象のデータ数は2億項目以上に達するとのことです。

“文津捜索”では、ユーザー登録すれば収録しているデジタル化資料の全文を閲覧できるほか、郵送複写も申し込むことができます。なお、ユーザー登録の方法は中国国家図書館利用カードによる登録やオンラインによる簡易登録などがあり、登録方法によって利用できるサービスの内容が異なるようです。

参考:
「文化の橋渡し、資源の享受―国家図書館“文津”サーチシステムが好評」(文化津梁 资源尽享——国家图书馆“文津”搜索系统广受欢迎)(中国国家図書館HPのニュース)
http://www.nlc.gov.cn/dsb_zx/gtxw/201211/t20121106_67559.htm

「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」が結成、提言を発表

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン、thinkC(著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム)、MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)の三者が「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」を結成しました。

そのウェブサイトで発表されている提言によると、環太平洋戦略的経済連携(TPP)自体に対してはニュートラルな立場としつつも、その協議が秘密で行われている点に対して危惧を示しており、日本政府に対して、TPP協議の公開を交渉すること、公開されない場合は少なくとも知的財産権に関する条項をTPPの対象から除くことを参加条件にすること、を求めています。

2012年12月12日には東京大学で緊急シンポジウム「TPPの交渉透明化と、日本の知財・情報政策へのインパクトを問う!」を開催するということです。

TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム
http://thinktppip.jp/

「TPP交渉を公開せよ」MIAUなど3団体が知財問題を考えるフォーラム結成(INTERNET Watch 2012/12/6付け記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121206_577588.html

参考:
IFLA、TPP協定交渉に懸念を示す声明を公表

日本語のALA-LC翻字表が改訂される

2012年12月5日に、米国議会図書館(LC)が、ALA-LC翻字表の日本語部分の改訂版を公表しました。

ALA-LC Romanization Tables - Japanese(PDF:19ページ)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/romanization/japanese.pdf

ALA-LC Romanization Tables
http://www.loc.gov/catdir/cpso/roman.html

Japanese Romanization Table Revision Approved(LC 2012/12/5付けニュース)
http://www.loc.gov/catdir/cpso/roman_japanese.html

Japanese Romanization Table Revision Approved(CEAL News 2012/12/5付け記事)
http://cealnews.blogspot.jp/2012/12/japanese-romanization-table-revision.html

参考:
東亜図書館協会(CEAL)が日本語のALA-LC翻字表の修正改訂案に関するレポートを公表

東京国立近代美術館フィルムセンター、映画保存の現状とセンターのアーカイブ活動を伝えるQ&Aページを作成

東京国立近代美術館フィルムセンターが、2012年12月5日付けで、「映画保存とフィルム・アーカイブ活動の現状に関するQ&A」というウェブページを公開しました。同センターは、映画フィルムのアーカイブ機関として、収集・保存・復元・公開などの活動を行っています。映画保存の現状や同センターの活動に関する以下の質問について答えています。

・Q:映画は、フィルムを使って撮影されているのですか。
・Q:映画フィルムはもう作られないとニュースで聞いた気がするのですが。
・Q:フィルムは長く保存できるのですか。
・Q:デジタル媒体で保存したほうがよいのではないですか。
・Q:デジタル保存のリスクとは何ですか。
・Q:デジタル保存のコストはフィルムより大きいのですか。
・Q:フィルムセンターは、デジタル技術に否定的な立場を取っているのですか。
・Q:デジタル復元した後、フィルム原版はどうなるのですか。
・Q:フィルムセンターの所蔵フィルムは、どこにどれくらい保存されているのですか。
・Q:65,517本の内訳はどうなっていますか。
・Q:なぜこれほど少ないのですか。
・Q:国会図書館に出版図書が納本されているような形の法定納本制度は、映画フィルムにはないのですか。
・Q:そもそも、なぜ映画を保存するのですか。

南アフリカ共和国がSCOAP3へ参加

2012年12月4日、欧州原子力研究開発機構(CERN)によるオープンアクセスプロジェクトSCOAP3が、南アフリカ共和国のコンソーシアム“South African Library and Information Consortium(SANLiC)”の参加を発表しました。SANLiCのウェブサイトによると同国の30の大学等が参加しています。これでSCOAP3の参加国は30か国となり、その運営に必要な年間予算1,000万ユーロのうち84%がカバーされることになります。

South Africa joins SCOAP3(SCOAP3 2012/12/4付けニュース)
http://scoap3.org/news/news98.html

SANLiC
http://www.sanlic.org.za/

SANLiC Members
http://www.sanlic.org.za/sanlic-members

第14回図書館総合展の出展ポスターおよびブースプレゼン資料を公開しました

2012年11月20日~22日に横浜で開催された第14回図書館総合展では、カレントアウェアネス・ポータルからもポスターセッションへの出展および国立国会図書館ブースでのプレゼンテーションを行いました。そのポスターと資料を公開しました。国立国会図書館の主催フォーラムなどその他の資料も公開しております。どうぞご覧ください。

ポスターセッション出展ポスター(PDF:1.4MB)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2012/ps_2ca_poster.pdf

NDLブースでのプレゼンテーション資料(PDF:0.6MB)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2012/presentation_4ca.pdf

第14回図書館総合展が終了しました(国立国会図書館 2012/12/6付け情報)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2012/1198349_1827.html

参考:
E1367 - カレントポータル担当者が見た第14回図書館総合展
http://current.ndl.go.jp/e1367

第14回図書館総合展ポスターセッション受賞者が発表される
http://current.ndl.go.jp/node/22441

第14回図書館総合展のまとめ

日本学術会議、「「ひと」と「コミュニティ」の力を生かした復興まちづくりのプラットフォーム形成の緊急提言」を発表

日本学術会議が、2012年12月5日付けで、提言「「ひと」と「コミュニティ」の力を生かした復興まちづくりのプラットフォーム形成の緊急提言」を発表しました。現状と課題の整理の後に、次の2点が提言されています。

・提言1:地域コミュニティの持続的維持を、行政と住民の共同の責任で実現していく場としての「復興まちづくりプラットフォーム」の形成
・提言2:失われた自然と地域の人たちの関わりについての聴き取りによるアーカイヴの作成と復興計画への展開

提言「「ひと」と「コミュニティ」の力を生かした復興まちづくりのプラットフォーム形成の緊急提言」(PDF:5ページ)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t166-1.pdf

日本学術会議
http://www.scj.go.jp/

Google検索の新技術「ナレッジグラフ」が日本でも提供開始

2012年5月にGoogleが発表した新技術「ナレッジグラフ」は、これまで英語版のGoogle検索のみに対して提供されていましたが、12月5日に、日本語を含む7か国版でも提供開始されることが発表されました。

ナレッジグラフは、“もの”とそれらの間の“つながり”から成るデータベースをもとに、ユーザに対して検索キーワードと関連する情報を提示するというものです。同機能によって、例えば「ルーヴル美術館」というキーワードで検索すると、検索結果画面の右側に、同館の開館情報や所蔵コレクションのサムネイル写真が表示されるようになるなどと説明されています。

ナレッジグラフ "モノ" を認識する検索エンジンに向けて(Google Japan Blog 2012/12/5付け記事)
http://googlejapan.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html

Google、検索ワードの関連情報を表示する「ナレッジグラフ」を日本でも開始(INTERNET Watch 2012/12/6付け記事)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121205_577442.html

参考:
Google検索が新技術「ナレッジグラフ」でアップデート、セマンティック検索に向けた大きな一歩を踏み出す

文化庁月報No.531が改正著作権法特集

文化庁が『文化庁月報』No.531(2012年12月号)を刊行しました。特集「著作権法の一部を改正する法律について」として、以下の記事などを掲載しています。

・【解説】「著作権法の一部を改正する法律について」
・【寄稿】平成24年改正著作権法を振り返る
・【寄稿】国立国会図書館のデジタル化資料の図書館等への送信について
・【施策紹介】著作権分科会における審議状況について
・「視聴覚的実演に関する北京条約(仮称)」の採択について

文化庁月報平成24年12月号(No.531)
http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2012_12/index.html

参考:
E1303 - 2012年著作権法改正:図書館・公文書館の関係規定について
http://current.ndl.go.jp/e1303

文化庁、改正著作権法の「写り込み」等に係る規定についての解説ページを公開
http://current.ndl.go.jp/node/22343

10月1日、改正著作権法が一部施行
http://current.ndl.go.jp/node/21954

文化庁、「改正法Q&A」など2012年著作権法改正についての解説ページを公開

世界初の「闘牛電子図書館」が誕生(スペイン)

スペインのカスティーリャ・イ・レオン州が、世界初となる、闘牛をテーマとした電子図書館“Biblioteca Digital Taurina”を開設しました。自治州の文書館図書館に保存されている資料をデジタル化し、現在のところ、この電子図書館には、1652年から1930年までの900点以上の資料が登載されているとのことです。

Biblioteca Digital Taurina
http://bibliotecadigital.jcyl.es/bdtau/i18n/micrositios/inicio.cmd

Nace la primera Biblioteca Digital Taurina (La Razon 2012/12/5付けの記事)
http://www.larazon.es/noticia/7174-nace-la-primera-biblioteca-digital-taurina

Cultura implusa la primera biblioteca digital taurina del mundo (ABC.es 2012/12/5付けの記事)

米国教会図書館協会が54年の歴史に幕

米国教会図書館協会(National Church Library Association)が、会員数の減少や財政の悪化が原因で、2012年末をもって解散すると発表しています。同協会の季刊誌“Libraries Alive”2012年秋号では、解散を決断するに至った経緯とともに、協会会員向けに、会長のメッセージや今後の活動に役立つリソースリスト等が掲載されています。なお、Facebookで情報交換等の活動は続けられるようです。

Libraries Alive. 54(4), 2012. (PDF)
http://www.churchlibraries.org/Docs/LibAlive124Fall.pdf

National Church Library Association
http://www.churchlibraries.org/

Google、震災被災施設をストリートビュー技術で撮影した「震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト」を公開

2012年12月6日、Googleが、震災遺構デジタルアーカイブプロジェクトを公開しました。これは、岩手県、福島県内の被災した施設外観および内部をストリートビューの技術を用いて撮影したパノラマ画像について、Googleマップと「未来へのキオク」で提供するものです。今回公開されたのは、既に発表済みの、岩手県大船渡市、釜石市、陸前高田市、福島県浪江町の4市町村が管理する施設に、陸前高田市内の岩手県立高田高等学校、岩手県立高田病院を追加した34件となっています。

震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト (未来へのキオク)
http://www.miraikioku.com/streetview/building

震災遺構デジタルアーカイブプロジェクトを公開します (Google Japan Blog 2012/12/6付けの記事)
http://googlejapan.blogspot.jp/2012/12/blog-post_6.html

放射線医学総合研究所、同研究所の知見をまとめた「知のアーカイブ」と、放射線影響研究の指針ともなる報告書を公開

2012年11月29日、放射線医学総合研究所は、同研究所の過去の研究から得られた知見をデータベースとしてまとめた「知のアーカイブ」と、今後の放射線影響研究の指針ともなり得る「低線量・低線量率放射線影響研究分野における研究推進方策」について、それぞれホームページ上に公開しました。

「知のアーカイブ」は、東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて、同研究所の過去の研究成果から、環境放射能とそれによる被ばくの問題を理解する際に参考になる情報を選別してとりまとめたものです。内容的には専門家向けですが、一般利用者を想定して分かりやすさと正確さを心がけた解説文が付けられているとのことです。

「低線量・低線量率放射線影響研究分野における研究推進方策」は、福島原発事故を経験した日本の新たな研究推進政策の提言のために、同研究所が外部有識者による委員会を設置し、重点研究課題及びそれを解決するための枠組みについて検討した結果を報告書としてまとめたものとのことです。

なお、今回のアーカイブと報告書の公開にあわせて、同研究所の既刊の不定期刊行物を電子化し、機関リポジトリで公開したとのことです。

知のアーカイブ
http://www.nirs.go.jp/db/chi/index.html

低線量・低線量率放射線影響研究分野における研究推進方策 (PDF)

ユネスコ、"Freedome of Expression Toolkit"を公開

UNESCOが、表現の自由に関する高校生向け資料集"Freedome of expression toolkit: a guide for students"のオンライン版を公開しています。表現の自由とは何か、なぜ重要か、どのようなときに表現の自由は危機にさらされるのかなどの情報がまとめられた80ページほどの資料集となっています。

Freedom of Expression Toolkit
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/resources/publications-and-communication-materials/publications/full-list/freedom-of-expression-toolkit/

【イベント】「東日本大震災アーカイブシンポジウム」-過去と現在の記憶・記録を未来へ伝えるために-(1/11・仙台)

東北大学災害科学国際研究所、東北大学附属図書館等が、「過去と現在の記憶・記録を未来へ伝えるために」をテーマとして、東日本大震災アーカイブシンポジウムを開催します。震災アーカイブプロジェクトの取り組みや課題を共有し、震災アーカイブをどのように活用していくか、どのように未来に伝えていくかについて議論を行うとのことです。プログラムには、阪神淡路大震災に関する取り組みと、東日本大震災に関する取り組みの紹介が予定されています。

開催日は2013年1月11日、場所は仙台国際センターとなっています。

「東日本大震災アーカイブシンポジウム」-過去と現在の記憶・記録を未来へ伝えるために-(みちのく震録伝東北大学アーカイブプロジェクト 2012/12/4掲載)
http://shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/symposium/sympo20130111