アーカイブ - 2012年 12月 3日

公共図書館に“メイカースペース”を設置するのは、ランキング上昇の手段?(米国)

メリーランド州のアンアルンデル郡(Anne Arundel County)の図書館で、メイカースペース(創作スペース)を設置する動きがあることが、Crofton West County Gazette紙で取り上げられています。

アンアルンデル郡図書館では、貸出数、来館者数、イベント参加者数などの指標によるランキングが州内でも最も下の方に位置するとのことで、その改善のためメイカースペースの導入を検討していることのようです。

メイカースペースとは、DIY愛好者などに創作のスペースやツールを提供するものです。

Libraries hope 'maker spaces' make a difference (Crofton-West County Gazette 2012/11/30付け)
http://www.capitalgazette.com/crofton_westcounty/news/libraries-hope-maker-spaces-make-a-difference/article_176d4974-377c-5815-aea2-ea3d7d3d0221.html

The Makings of Maker Spaces, Part 1: Space for Creation, Not Just Consumption

図書館流通センター、「TRCスタッフが選んだ本2012」を発表

株式会社図書館流通センター(TRC)がこのたび「TRCスタッフが選んだ本2012」という企画を行い、2012年12月3日付けでその結果を発表しました。

これは、全国の公共図書館で働いているTRCスタッフが、「内容がオススメ」「あまり知られていないけどおもしろい」「表紙・装丁、中の写真などが美しい」といった基準で、2011年に出版されたもののなかから“来館者に手にとってもらいたい本”を投票したものです。有効投票数は2,605票で、投票された図書は1,354タイトルでした。結果については、NDCの0類から9類、文庫、その他といったカテゴリ別の順位のほか、総合順位が公表されています。

いくつかの図書館では投票された図書の展示も行っているということです。

TRCスタッフが選んだ本2012
http://www.trc.co.jp/topics/e_ranking.html

国立国会図書館、平成23年度の年報をウェブサイトに掲載

国立国会図書館(NDL)は、平成23年度の年報をウェブサイトに掲載しました。なお、第11章は「東日本大震災への対応」となっており、国会サービスにおける対応、サービスの変更、被災地への支援等の情報をまとめています。

国立国会図書館年報平成23年度(PDF、9.44MB) 
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_4020281_po_nen23.pdf?contentNo=1

国立国会図書館年報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/annual/index.html

保存修復家、書物と過ごした63年間のキャリアを閉じる(記事紹介)

米Detroit Free Press紙に、ミシガン大学アナーバー校図書館で働く保存修復家(コンサバター)、クレイヴン(Jim Craven)の半世紀以上のキャリアを紹介する記事が掲載されています。

御年81歳。63年間にわたるキャリアの末に引退することを選びました。ミシガン大学の歴史上、これだけ長い間勤めたものはいないそうです。彼は1947年、まだ高校生だった時分に、大学のある図書館の地下にあった製本所で働き始め、1949年に高校を卒業すると、そのままフルタイムの職員として働くことにしました。地元アナーバーでミシガン大学の製本工の息子として生まれ育ったクレイヴンは、ミュージシャンになることを夢見つつも、定職を探していたということです。1951年ごろには韓国や日本へ従軍し、「仕事があるならそれを続けよう」と思うようになったと述懐しています。

クレイヴンは、ぼろぼろになった本を再び誰かが使えるようにするこの仕事が好きだと言います。彼の修復したことのある書物には、1300年代に遡るという非常に古いもの、あるいは蛇腹のようなものがついていて音を奏でることのできる変わったものもあるそうです。そんな彼の仕事に触れたものは、クレイヴンのことを“芸術家”と呼ぶと言います。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)がビデオゲームの収蔵を開始

米ニューヨーク近代美術館(MoMA)がビデオゲームを同館のコレクションとして収蔵することを発表しました。今回受け入れられたゲームとして以下の14本が挙げられています。

・Pac-Man (1980)
・Tetris (1984)
・Another World (1991)
・Myst (1993)
・SimCity 2000 (1994)
・vib-ribbon (1999)
・The Sims (2000)
・Katamari Damacy (2004)
・EVE Online (2003)
・Dwarf Fortress (2006)
・Portal (2007)
・flOw (2006)
・Passage (2008)
・Canabalt (2009)

これらのビデオゲームは、MoMAが広範囲な収集を行っている分野である“インタラクションデザイン”の一例として選ばれたということです。2013年3月から館内で展示が行われる予定です。同館は、当面約40本のビデオゲームを受け入れていく予定で、今後数年の計画として、「スペースインベーダー」「ドンキーコング」「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「ストリートファイターII」「クロノ・トリガー」などのタイトルを挙げています。

ラテンアメリカにおける研究成果のオープンアクセス化を目指す国際組織“LA Referencia”が結成

2012年11月29日にブエノスアイレスで、中南米の9か国(アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、メキシコ、ペルー、そしてベネズエラ)の代表者が集まり、ラテンアメリカにおける学術研究成果のオープンアクセス化を目指すネットワーク組織“LA Referencia”を正式に結成することで合意しました。今後、LA Referenciaは、研究成果のオープンアクセスプラットフォームとなる“Red Federada Latinoamericana de Repositorios de Documentacio'n Cienti'fica”(研究成果リポジトリラテンアメリカ連合ネット)の構築を目指した活動を進めることになるようです。

LA Referencia
http://lareferencia.redclara.net/rfr/

Firmarán acuerdo regional para conformar Red de Repositorios (LA Referencia 2012/11/29付けの記事)
http://lareferencia.redclara.net/rfr/noticias/firmaran-acuerdo-regional-para-conformar-red-de-repositorios

「ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために」の最新版の日本語訳が公開される

2012年11月付けで、“London Charter for the Computer-Based Visualisation of Cultural Heritage”の日本語版「ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために」が公開されています。

この「ロンドン憲章」は、2006年に英国のキングス・カレッジ・ロンドンのRichard Beacham氏とHugh Denard氏、そしてキプロスのFranco Niccolucci氏らが中心となって作成したもので、文化遺産のコンピューター・ビジュアリゼーションの方法を定めたものとなっています。

今回日本語訳が作成されたのは、最新版である、2009年2月の改定版ver. 2.1です。

ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために (Word)
http://www.londoncharter.org/fileadmin/templates/main/docs/london_charter_2_1_jp.doc

ロンドン憲章: 文化遺産のコンピュータ・ビジュアリゼーションのために (PDF)

電話ボックスをミニ図書館に変える“BiblioboXX”プロジェクト フランス・ドイツを中心に拡大中

2012年12月1日付けのBibliofrance.orgの記事によると、フランスとドイツを中心に、使われなくなった電話ボックスをミニ図書館に変える“BiblioboXX”(ドイツ語では“Bu"cherboXX”)というプロジェクトが進行中のようです。フランスのFranceTelecom-Orange社等の企業から電話ボックスの提供を受け、学生等がそれにペイントをする等して図書館に変えて設置しているようです。なお、このプロジェクトは、フランス、ドイツのほかに、デンマーク、ノルウェー、ポーランドでも行われているようです。

BücherboXX
http://www.xn--bcherboxx-q9a.com/

FRANCE TELECOM : les BiblioboXX : des cabines téléphoniques transformées en bibliothèque (Zone Borse 2012/12/1付けの記事)
http://www.zonebourse.com/FRANCE-TELECOM-4649/actualite/FRANCE-TELECOM-les-BiblioboXX-des-cabines-telephoniques-transformees-en-bibliotheque-15558016/